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遥かなるブルースの世界へ...☆

2014-11-18 23:58:41 | ☆徒然blog…♪
ブルース。。



う~ん、なんどもなんども、アタシのブログやら発言の中でのキーワードとなってきている、いわばアメリカの黒人文化における「民謡」。
このジャケットの写真一枚で、初めてこのレコードの存在を知った「ブルースレコードガイドブック」なる編集本を手にした頃の、そう、うぶな高校生だったどぶゆき少年が、どれほど遠く、遥かな空想の旅路へ誘われたことか。。。



それまでのめりこんできた、ロックやハードロック、そしてヒットチャートの音楽とはまるで別世界。

この....言ってみれば、ただのじぃさん(失礼!)がギターを抱えているだけの、このジャケット写真!




どうでしょう、でも、この写真の向こうから、なんだか、荒涼としたアメリカの南部、、、そして郷愁とともに暮れてゆく太陽の残り火が、見えてくるようじゃないですか??
















この冒頭の写真の主は、

Mance Lipscomb~マンス・リプスカム、というテキサスのシンガー~ブルースマン。
60年代初頭のレコードで、この頃はフォークミュージックを再発見しようという動きがアメリカに巻き起こっていた時期。
そんな中、忘れ去られた黒人ブルースマン達が、次々と「再発見」された時代。
それも、白人の研究家や、収集家の手によって、なのでありました。
ゆえに、白人の目線で見たブルース音楽のレコードが、資本任せに濫造された時代でもあるのですね。

マンスも、そんな中再発見された一人なのですが、、

この「ARHOOLIE~アーフーリー」というレーベル名。

これは、、、フィールドハラー、という、ブルース音楽の原型にもつながる、、労働歌~掛け声を意味する用語だそうです。。
もともとは、テキサスの「ライトニン・ホプキンス」というシンガーを探していたんだとか、そんな話らしいけど、きっと、その中で発見されたこのマンスって男は、、、願ってもいない逸材だったのではなかったんじゃないかね。。




このジャケットがとても強く印象に残っていて、半年ほど前に、入手したレコード。




中身は、、本当に素晴らしい、アメリカンフォークミュージック・ボックス!といった内容。

ダンスソングから、ブルース、そしてワークソングまで実に味わい深く、、しかも、ものすごい達者なギター!
ぶっちゃけ、スライド奏法まで飛び出してきたのにはびっくり。。。




テキサスという地で、しみじみと歌い継がれてきたブルースたち。
奇をてらうわけでもなく、派手に演出するわけでもなく、、訥々と歌われる、ふか~いブルース。


♪ベイビー・プリーズ・ドント・ゴー
♪ロック・ミー・ベイビー
♪ゴーイング・ダウン・スロウ

などなど、曲目はブルースクラシックばかり。。





ライナーノーツの中に、興味深い一節がありました。






「古い民謡を歌えるシンガーを探している」
「それならば、マンス・リプスカムを訪ねたらいい」
「誰もがマンスのことを知っていて...彼はその界隈では有名な人物だった」






「古い民謡」という言葉。

そう、伝承されてきたブルースクラシックのほとんどは、民謡、なのですね。。





いつのまにか、これがロックンロールへ、ソウルミュージックへ、と変身してゆくのですが....まさしくその原型に近いこの録音、聴いていると、遥か彼方に空想の旅をした高校生の頃へと、、、そしてそこからまた遥か、、、見たことのないアメリカの南部へと、、、連れて行かれてしまうのです。

そして、そんな体験が、いまのどぶゆきの、大切な根っこになっているのです。






そう、「民謡」なのです。






こういった音楽に憧れて、彼らのように音楽をするには、、そして彼らのような演奏をするには、、、果たして、かれらの生み出した音楽に対抗できるような深い音楽を紡ぎだすには、いったいどうしたら良いのか。。
その答えは、最初から、このキーワードの中にあったんですね!

どぶゆきが、ハワイアンも、こういった古い黒人音楽も、そして、沖縄民謡も古い日本の歌も、一緒くたに歌ってしまうのは、そういうことなんです。。

彼らのように「音楽」するには、、、自分の生まれ育ったルーツを探るしかない、そんななかで育まれてきた音楽に触れてみるしかない。







そんな想いで、沖縄や日本の音楽に触れ、そして、、、ついに2年前(笑)、三線を手にしたのでした。






音楽的にも、いろんな共通項があって、本当におもしろいんですよ~☆





と。
ずいぶんマニアックどころか....誰も興味すら持たないような内容で(笑)、すみません。。
でもね、こういったブルースのレコードたちが、どぶゆきの、かけがえのない、宝物なのです。。。











ご存知マディ・ウォーターズ。
かの、ローリングストーンズは、彼のレパートリーの中の一曲「ローリン・ストーン」から、その名をとりました。
これは、、、マディがまだシカゴに出て有名になる前、ミシシッピにいた頃の貴重な録音集。

それこそ有名な話で、、、伝説の男~ロバート・ジョンスンを探しに来た国会図書館の捜査員が、すでに毒殺されていたジョンスンの代わりにレコーディングした記録が、この、最初期のマディの音源、なのでした。。

アコギ一本でスライドさせて、唸る地味なブルース。
ジャグバンド風にフィドルも絡めて聴かれる、恐らくは、南部一帯では当たり前な光景だったであろう、アンサンブルによるブルース。。

シカゴに出てからの音源ではこうした素朴な南部スタイルが聴かれなくなったいたので、本当に貴重な音源だと思いますね~。。

これも、上記のレコードガイドブックでジャケットを見、探し続けた一枚です☆

CDでは、この時の音源のコンプリートものも、発売されていたことがあるんだけどね!
やっぱり、レコードの方が、いいよ☆







プチプチとスクラッチノイズの向こうから、なにやら唸り始めるブルースの世界。
ブルース聴くのが、なんだか一番落ち着いてしまうという(苦笑)。






そうだ、いつかね。
上記の「ブルースレコード・ガイドブック」を貸してくれた、元新星堂豊田店のおにーちゃんに、報告兼ねて会いに行かなくちゃ!
この本ね。
高校生の頃、出来たばかりの新星堂のおにーちゃんのうち一人が、ブルースファンでね。
いきなり、貸してくれたんだよね。。。
受験に突入してレコード屋に寄らなくなって、そうしているうちに、転勤になったとかで、、、
なんでも、当時豊橋に転勤したとか?きいていたから、、、ブルースブルースつって、豊橋あたりで叫んでいたら、いつか遭遇できるかな?







あのおにーちゃんのおかげで(爆)、いまだにこんなことして、道踏み外してますがな(笑)。。。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たらすな)
2014-11-19 08:43:35
これまたディープでニッチなネタを(笑)
Unknown (どぶゆき。)
2014-11-19 22:05:33
たいちょ☆
ディープで、に、ニッチ?(笑)。
ま、ニッチ、か。。。
でも、こいつはこのジャケットを見てもらうだけでも、意味があるような気がするよ☆
わりぃわりぃ! (たらすな)
2014-11-20 18:28:47
リッチと書いたつもりやったんやけどねf^_^;

ブルースがニッチなことあるかいな!

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