
あなたの内面を一番正確に反映しているものはなにかわかりますか?
あなたの家族なんです。
どうしてあなたはその家族のもとに生まれたのか・・・。
人によっては「同意のもとに」、人によっては「その家族の助けとなるために」
人によっては「その家族との人間関係を学ぶために」・・・
どんな理由であれ、あなたが自分の家族のもとに生まれることを選んだ・・・、
その事実は変わりません。
でも、あなたがすることはその理由を見つけることではありません。
自分の家族に反映されているあなたの内面を分析して取り組むことでもありません。
もし・・・、あなたの家族にあなたが受け入れられない面がいっぱいあるのであれば・・・
それはあなたの望みを逆にかなり正確に示してくれているのです。
「家ではほとんど家族らしい会話をせずに愚痴ばかりいうお父さん」
あなたは家では家族らしい会話をしたいと思っていますし、愚痴を言うのが
嫌なのです。
「なんだかんだと干渉してきて心配性でうるさいお母さん」
あなたは他人には干渉したくないと思っていますし、あまり人の心配を
するべきではない、その人の自主性を尊重すべきだと思っています。
「仕事もせずにぶらぶらしてニート状態。 お金ばかりせびってくる弟」
あなたは仕事をすべきだと思っていますし、お金は自分で稼ぐべきだと
思っています。
ただ、まちがいなくあなたもそういった要素を持っているのです。
あなたは家族と会話なんてしたくないと思っていますし、愚痴を言いたくて
たまりません。
できる限り他人に干渉してコントロールしたいと思っていますし、人を
信用していない。
仕事なんかしたくないし、誰かにお金をもらいたいと思っている。
あなたが他人の性格に極端に反応するのは理由があります。
それが自分の性格で直したい部分であり、自己否定が強い部分です。
家族に見る否定したい要素は、まちがいなくあなたが自分の中で
その存在を否定したい部分なのです。
自分にない要素であれば、素通りです。
あなたが自分のすべてを尊重していれば、まちがいなく家族の嫌な部分は
意識の中に上がってきません。
では、どうすればいいのでしょう。
そう、あなたは自分の好きなことをやるのです。
自分が完全になり、自分のすべてを認めること・・・。
上で挙げたお父さん、お母さん、弟さん・・・、共通するポイントが
わかりますか?
みんな自分を無力だと思っています。
自分にはできない部分がある、家族にも分かってもらえない、だから
愚痴がでる。
他人は自分の思い通りになってくれない。 だからなおさら子供には
思い通りになってほしい。 干渉しようとするし、思い通りにならない
時は過剰に心配する・・・。
自分にはちゃんと仕事ができると思っていないし、お金は他人にせびらないと
手に入らない・・・。
そしてこういった気持ちの奥底にはまちがいなく「自分はなにかの犠牲に
なってしまった」という思い込みがあります。
これは言葉の通り「思い込み」にすぎません。
犠牲になることを自分で選んだのです。
実際、犠牲にもなっていません。
その時はあなたはそうしたかったのです。
なぜならあなたが自分の世界を作り出しているから・・・。
でも、そんな理由をもう考える必要はありません。
「家族に反映している要素でわたしが持っている嫌な部分は何だろう・・・。
どうすれば消えてくれるのだろう・・・。」
と取り組む必要もありません。
というよりも、取り組まないでください。
取り組めば取り組むほどその部分を強化してしまいます。
意識をただ注ぐだけであなたは自分の世界を作り出します。
戦って駆逐するというような方法は存在しないのです。
あなたがやることはただ、ひたすら自分のしたいことをやること。
それがいまの状況からの逃避であるように自分には思えても
深く考える必要はありません。
ベクトルをずらす・・・、それが大切なのです。
家族の中に嫌な部分が多ければ多いほど、あなたは自分に制限を
かけています。
なかなかそれを全部いきなり解除することはできません。
なぜならその制限がほとんどあなたのアイデンティティーのように
なってしまっているからです。
無理に家族に愛を注ごうとする必要もないのです。
それは余計な抵抗を生み出し、ますます否定する意識を生み出します。
まずは自分に愛を注ぐ・・・。
自分を認めてあげるのです。
自分の中の倫理的観念に照らし合わせてみると少し躊躇する・・・、
そのようなこともあえてやってみてもいいでしょう。
どんなことであれ、自分には好きなことができる・・・、少しずつ
自分に許可してあげてください。 罪悪感を感じることなしに・・・。
あなたにいい影響を及ぼす罪悪感はありません。 ただ、罪悪感を
感じないと心に決めてください。
あなたが作り出した世界です。 あなたがすべての免罪符を握って
いるのです。
家族もあなたが作り出した世界の一員たち・・・、その創造物に
あなたがしばられる必要はないのです。
そして、将来的にあなたは自分の望む家族をまちがいなく作ることができます。
そのためにはまず自分が望む自分の姿を作り出しましょう。
なぜなら家族はほんとうに一番身近なあなたの反映だからです。
自分に思いっきり愛を注ぎましょう。
そうすれば家族も思いっきりあなたに愛を注いでくれます。
あなたも家族に思いっきり愛を注げるのです。
本来のあなたは愛にあふれる存在です。
自分をもっと愛せるし、誰からも愛される存在なのです。