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B級好きですが何か?

世の中にある様々なB級があります。そんな愛すべきB級たちを紹介するブログです。

八尺様3

2022-01-03 22:01:27 | Weblog
ばあちゃんに恐る恐る尋ねてみると、
「八尺様に魅入られてしまったようだよ。じいちゃんが何とかしてくれる。何にも心配しなくていいから」
と震えた声で言った。
それからばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまでぽつりぽつりと話してくれた。

この辺りには「八尺様」という厄介なものがいる。
八尺様は大きな女の姿をしている。名前の通り八尺ほどの背丈があり、「ぼぼぼぼ」と男のような声で変な笑い方をする。
人によって、喪服を着た若い女だったり、留袖の老婆だったり、野良着姿の年増だったりと見え方が違うが、女性で異常に背が高いことと頭に何か載せていること、それに気味悪い笑い声は共通している。
昔、旅人に憑いて来たという噂もあるが、定かではない。
この地区(今は○市の一部であるが、昔は×村、今で言う「大字」にあたる区分)に地蔵によって封印されていて、よそへは行くことが無い。
八尺様に魅入られると、数日のうちに取り殺されてしまう。
最後に八尺様の被害が出たのは十五年ほど前。

これは後から聞いたことではあるが、地蔵によって封印されているというのは、八尺様がよそへ移動できる道というのは理由は分からないが限られていて、その道の村境に地蔵を祀ったそうだ。
八尺様の移動を防ぐためだが、それは東西 南北の境界に全部で四ヶ所あるらしい。
もっとも、何でそんなものを留めておくことになったかというと、周辺の村と何らかの協定があったらしい。
例えば水利権を優先するとか。
八尺様の被害は数年から十数年に一度くらいなので、昔の人はそこそこ有利な協定を結べれば良しと思ったのだろうか。

八尺様2

2022-01-03 22:01:27 | Weblog
そのときは、もともと背が高い女が超厚底のブーツを履いていたか、踵の高い靴を履いた背の高い男が女装したかくらいにしか思わなかった。

その後、居間でお茶を飲みながら、じいちゃんとばあちゃんにさっきのことを話した。
「さっき、大きな女を見たよ。男が女装してたのかなあ」
と言っても「へぇ~」くらいしか言わなかったけど、
「垣根より背が高かった。帽子を被っていて『ぽぽぽ』とか変な声出してたし」
と言ったとたん、二人の動きが止ったんだよね。いや、本当にぴたりと止った。

その後、「いつ見た」「どこで見た」「垣根よりどのくらい高かった」
と、じいちゃんが怒ったような顔で質問を浴びせてきた。
じいちゃんの気迫に押されながらもそれに答えると、急に黙り込んで廊下にある電話まで行き、どこかに電話をかけだした。
引き戸が閉じられていたため、何を話しているのかは良く分からなかった。
ばあちゃんは心なしか震えているように見えた。

じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってくると、
「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かなくなった」と言った。
――何かとんでもなく悪いことをしてしまったんだろうか。
と必死に考えたが、何も思い当たらない。
あの女だって、自分から見に行ったわけじゃなく、あちらから現れたわけだし。

そして、「ばあさん、後頼む。俺はKさんを迎えに行って来る」
と言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。

八尺様1

2022-01-03 00:11:07 | Weblog
親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。
農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、
高校になってバイクに乗るようになると、夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。
じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。
でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、もう十年以上も行っていないことになる。
決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこんなことだ。

春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。
まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛いでいた。そうしたら、

「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」

と変な音が聞こえてきた。機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じがした。
それも濁音とも半濁音とも、どちらにも取れるような感じだった。
何だろうと思っていると、庭の生垣の上に帽子があるのを見つけた。
生垣の上に置いてあったわけじゃない。 帽子はそのまま横に移動し、垣根の切れ目まで
来ると、一人女性が見えた。まあ、帽子はその女性が被っていたわけだ。
女性は白っぽいワンピースを着ていた。

でも生垣の高さは二メートルくらいある。その生垣から頭を出せるってどれだけ背の高い女なんだ…
驚いていると、女はまた移動して視界から消えた。帽子も消えていた。
また、いつのまにか「ぽぽぽ」という音も無くなっていた。

リョウメンスクナ

2022-01-03 00:11:07 | Weblog
俺、建築関係の仕事やってんだけれども、先日、岩手県のとある古いお寺を解体することになったんだわ。今は利用者もないお寺ね。
んでお寺ぶっ壊してると、同僚が俺を呼ぶのね。
「~、ちょっと来て」
と。俺が行くと、同僚の足元に、黒ずんだ長い木箱が置いてたんだわ。

俺「何これ?」
同僚「いや、何かなと思って・・・本堂の奥の密閉された部屋に置いてあったんだけど、ちょっと管理してる業者さんに電話してみるわ」

木箱の大きさは2mくらいかなぁ。相当古い物みたいで、多分木が腐ってたんじゃないかな。
表に白い紙が貼り付けられて、何か書いてあるんだわ。相当昔の字と言う事は分ったけど、凡字の様な物も見えたけど、もう紙もボロボロで何書いてるかほとんどわからない。
かろうじて読み取れたのは

「大正??年??七月??ノ呪法ヲモッテ、両面スクナヲ???二封ズ」

的な事が書いてあったんだ。木箱には釘が打ち付けられてて開ける訳にもいかず、業者さんも「明日、昔の住職に聞いてみる」と言ってたんで、その日は木箱を近くのプレハブに置いておく事にしたんだわ。

んで翌日。解体作業現場に着く前に、業者から電話かかってきて

業者「あの木箱ですけどねぇ、元住職が、絶対に開けるな!!って凄い剣幕なんですよ・・・
なんでも自分が引き取るって言ってるので、よろしくお願いします」

俺は念のため、現場に着く前に現場監督に木箱の事電話しておこうと思い

俺「あの~、昨日の木箱の事ですけど」
監督「あぁ、あれ!お宅で雇ってる中国人(留学生)のバイト作業員2人いるでしょ?そいつが勝手に開けよったんですわ!!とにかく早く来てください」

嫌な予感がし、現場へと急いだ。プレハブの周りに、5~6人の人だかり。
例のバイト中国人2人が放心状態でプレハブの前に座っている。

監督「こいつがね、昨日の夜中、仲間と一緒に面白半分で開けよったらしいんですよ。で、問題は中身なんですけどね・・・ちょっと見てもらえます?」

単刀直入に言うと、両手をボクサーの様に構えた人間のミイラらしき物が入っていた。
ただ異様だったのは・・・頭が2つ。シャム双生児?みたいな奇形児いるじゃない。
多分ああいう奇形の人か、作り物なんじゃないかと思ったんだが・・・

監督「これ見てね、ショック受けたんか何か知りませんけどね、この2人何にも喋らないんですよ」

中国人2人は俺らがいくら問いかけても、放心状態でボーっとしていた(日本語はかなり話せるのに)。

あ、言い忘れたけど、そのミイラは
「頭が両側に2つくっついてて、腕が左右2本ずつ、足は通常通り2本」
という異様な形態だったのね。俺もネットや2ちゃんとかで色んな奇形の写真見たことあったんで、そりゃビックリしたけど「あぁ、奇形か作りもんだろうな」と思ったわけね。

んで、例の中国人2人は一応病院に車で送る事になって、警察への連絡はどうしようか、って話をしてた時に、元住職(80歳超えてる)が息子さんが運転する車で来た。開口一番

住職「空けたんか!!空けたんかこの馬鹿たれが!!しまい、空けたらしまいじゃ・・・」

俺らはあまりの剣幕にポカーンとしてたんだけど、住職が今度は息子に怒鳴り始めた。
岩手訛りがキツかったんで標準語で書くけど

住職「お前、リョウメンスクナ様をあの時、京都の~寺(聞き取れなかった)に絶対送る言うたじゃろが!!送らんかったんかこのボンクラが!!馬鹿たれが!!」

ホント80過ぎの爺さんとは思えないくらいの怒声だった。

住職「空けたんは誰?病院?その人らはもうダメ思うけど、一応アンタらは祓ってあげるから」

俺らも正直怖かったんで、されるがままに何やらお経みたいの聴かされて、経典みたいなのでかなり強く背中とか肩とか叩かれた。結構長くて30分くらいやってたかな。
住職は木箱を車に積み込み、別れ際にこう言った。

「可哀想だけど、あんたら長生きでけんよ」

その後、中国人2人の内1人が医者も首をかしげる心筋梗塞で病室で死亡、もう1人は精神病院に移送、解体作業員も3名謎の高熱で寝込み、俺も釘を足で踏み抜いて5針縫った。
まったく詳しい事は分らないが、俺が思うにあれはやはり人間の奇形で、差別にあって恨みを残して死んでいった人なんじゃないかと思う。
だって物凄い形相してたからね・・・その寺の地域も昔部落の集落があった事も何か関係あるのかな。無いかもしれないけど。長生きはしたいです

俺だってオカ板覗くらいだから、こういう事には興味しんしんなので、真相が知りたく何度も住職に連絡取ったんだけど、完全無視でした。
しかし、一緒に来てた息子さん(50過ぎで不動産経営)の連絡先分ったんで、この人は割と明るくて派手めの人なんで、もしかしたら何か聞けるかも?と思い、今日の晩(夜遅くだけど)飲みに行くアポとれました。

リョウメンスクナの話、「宗像教授伝奇考」という漫画に出てきた覚えがある。
スクナ族という、恐らく大昔に日本へ来た外国人ではないかと思われる人が、太古の日本へ文化を伝えた。それが出雲圏の文化形成となり、因幡の白ウサギの伝説もオオクニヌシノミコトの国造りの話もこれをモチーフとした話だろう、と。
そして大和朝廷による出雲の侵略が起こり、追われたスクナ族がたどり着いたのが今の飛騨地方だった。
日本書紀によれば、飛騨にスクナという怪物がおり、人々を殺したから兵を送って退治した、という話が書かれている、と。

つまり、スクナというのは大和朝廷以前の時代に日本へ文化を伝えた外来人のことで、恐らくは古代インドの製鉄を仕事とする(そして日本へ製鉄を伝えたであろう)人々のことではないかと書かれていた。
そして、出雲のある場所で見つけた洞窟の奥にあったものが
「リョウメンスクナ」(両面宿儺)
の像だった、とあった。

スクナ族は、日本へ羅魔船(カガミノフネ)で来た、と書かれ、鏡のように黒光する船であったとのこと。羅魔は「ラマ」で、黒檀系の木の名である、と書かれていたけど、黒ずんだ長い木箱とあったので、これももしかするとラマなのかも・・・?
とすると、リョウメンスクナ様も、逃げ延びて岩手地方に来たスクナ族の末裔なのかもしれないな。
・・・と、オカ板的にはあわない内容かも、と思いつつ書いてみたが。


直前になって何か「やはり直接会って話すのは・・・」とか言われたんで、元住職の息子さんに「じゃあ電話でなら・・・」「話せるとこまでですけど」と言う条件の元、話が聞けました。
時間にして30分くらい結構話してもらったんですけどね。
なかなか話し好きなオジサンでした。要点を主にかいつまんで書きます。

息子「ごめんねぇ。オヤジに念押されちゃって。本当は電話もヤバイんだけど」
俺「いえ、こっちこそ無理言いまして。アレって結局何なんですか??」
息子「アレは大正時代に、見世物小屋に出されてた奇形の人間です」
俺「じゃあ、当時あの結合した状態で生きていたんですか?シャム双生児みたいな?」
息子「そうです。生まれて数年は、岩手のとある部落で暮らしてたみたいだけど、生活に窮した親が人買いに売っちゃったらしくて。それで見世物小屋に流れたみたいですね」
俺「そうですか・・・でもなぜあんなミイラの様な状態に??」
息子「正確に言えば、即身仏ですけどね」
俺「即身仏って事は、自ら進んでああなったんですか!?」
息子「・・・君、この事誰かに話すでしょ?」
俺「正直に言えば・・・話したいです」
息子「良いよ君。正直で(笑)まぁ私も全て話すつもりはないけどね・・・
アレはね、無理やりああされたんだよ。当時、今で言うとんでもないカルト教団がいてね。
教団の名前は勘弁してよ。今もひっそり活動してると思うんで・・・」
俺「聞けば、誰でもああ、あの教団って分りますか?」
息子「知らない知らない(笑)極秘中の極秘、本当の邪教だからね」
俺「そうですか・・・」
息子「この教祖がとんでもない野郎でね。外法(げほう)しか使わないんだよ」
俺「外法ですか?」
息子「そう、分りやすく言えば(やってはいけない事)だよね。ちょっと前に真言立川流が、邪教だ、外法だ、って叩かれたけど、あんな生易しいもんじゃない」
俺「・・・具体的にどんな?」
息子「で、当時の資料も何も残ってないし偽名だし、元々表舞台に出てきたヤツでもないし、今教団が存続してるとしても、今現在の教祖とはまったく繋がりないだろうし、名前言うけどさ・・・物部天獄(もののべてんごく)。これが教祖の名前ね」
俺「物部天獄。偽名ですよね?」
息子「そうそう、偽名。んで、この天獄が例の見世物小屋に行った時、奇形数名を大枚はたいて買ったわけよ。例のシャム双生児?って言うの?それも含めて」
俺「・・・それで?」
息子「君、コドクって知ってる?虫に毒って書いて、虫は虫3つ合わせた特殊な漢字だけど」
俺「壺に毒虫何匹か入れて、最後に生き残った虫を使う呪法のアレですか?(昔マンガに載ってたw)」
息子「そうそう!何で知ってるの君??凄いね」
俺「ええ、まぁちょっと・・・それで?」
息子「あぁ、それでね。天獄はそのコドクを人間でやったんだよ」
俺「人間を密室に入れて??ウソでしょう」
息子「(少し機嫌が悪くなる)私もオヤジから聞いた話で、100%全部信じてるわけじゃないから・・・もう止める?」
俺「すみません!・・・続けてください」
息子「分った。んで、それを例の奇形たち数人でやったわけさ。教団本部か何処か知らないけど、地下の密室に押し込んで。それで例のシャム双生児が生き残ったわけ」
俺「閉じ込めた期間はどのくらいですか?」
息子「詳しい事は分らないけど、仲間の肉を食べ、自分の糞尿を食べてさえ生き延びねばならない期間、と言ったら大体想像つくよね」
俺「あんまり想像したくないですけどね・・・」
息子「んで、どうも最初からそのシャム双生児が生き残る様に、天獄は細工したらしいんだ。他の奇形に刃物か何かで致命傷を負わせ、行き絶え絶えの状態で放り込んだわけ。奇形と言ってもアシュラ像みたいな外見だからね。その神々しさ(禍々しさ?)に天獄は惹かれたんじゃないかな」
俺「なるほど・・・」
息子「で、生き残ったのは良いけど、天獄にとっちゃ道具に過ぎないわけだから、すぐさま別の部屋に1人で閉じ込められて、餓死だよね。そして防腐処理を施され、即身仏に。この前オヤジの言ってたリョウメンスクナの完成、ってわけ」
俺「リョウメンスクナって何ですか?」

※神話の時代に近いほどの大昔に、リョウメンスクナと言う、2つの顔、4本の手をもつ怪物がいた、と言う伝説にちなんで、例のシャム双生児をそう呼ぶ事にしたと、言っていた。

俺「そうですか・・・」
息子「そのリョウメンスクナをね、天獄は教団の本尊にしたわけよ。呪仏(じゅぶつ)としてね。他人を呪い殺せる、下手したらもっと大勢の人を呪い殺せるかも知れない、とんでもない呪仏を作った、と少なくとも天獄は信じてたわけ」
俺「その呪いの対象は?」
息子「・・・国家だとオヤジは言ってた」
俺「日本そのものですか?頭イカレてるじゃないですか、その天獄って」
息子「イカレたんだろうねぇ。でもね、呪いの効力はそれだけじゃないんだ。リョウメンスクナの腹の中に、ある物を入れてね・・・」
俺「何です?」
息子「古代人の骨だよ。大和朝廷とかに滅ぼされた(まつろわぬ民)、いわゆる朝廷からみた反逆者だね。逆賊。その古代人の骨の粉末を腹に入れて・・・」
俺「そんなものどこで手に入れて・・・!?」
息子「君もTVや新聞とかで見たことあるだろう?古代の遺跡や墓が発掘された時、発掘作業する人たちがいるじゃない。当時はその辺の警備とか甘かったらしいからね・・・そういう所から主に盗ってきたらしいよ」
俺「にわかには信じがたい話ですよね・・・」
息子「だろう?私もそう思ったよ。でもね、大正時代に主に起こった災害ね、これだけあるんだよ」

1914(大正3)年:桜島の大噴火(負傷者 9600人)
1914(大正3)年:秋田の大地震(死者 94人)
1914(大正3)年:方城炭鉱の爆発(死者 687人)
1916(大正5)年:函館の大火事
1917(大正6)年:東日本の大水害(死者 1300人)
1917(大正6)年:桐野炭鉱の爆発(死者 361人)
1922(大正11)年:親不知のナダレで列車事故(死者 130人)
そして、1923年(大正12年)9月1日、関東大震災、死者・行方不明14万2千8百名

俺「それが何か?」
息子「全てリョウメンスクナが移動した地域だそうだ」
俺「そんな!教団支部ってそんな各地にあったんですか?と言うか、偶然でしょう(流石に笑った)」
息子「俺も馬鹿な話だと思うよ。で、大正時代の最悪最大の災害、関東大震災の日ね。この日、地震が起こる直前に天獄が死んでる」
俺「死んだ?」
息子「自殺、と聞いたけどね。純粋な日本人ではなかった、と言う噂もあるらしいが・・・」
俺「どうやって死んだんですか?」
息子「日本刀で喉かっ斬ってね。リョウメンスクナの前で。それで血文字で遺書があって・・・」
俺「なんて書いてあったんですか??」

日   本   滅   ブ   ベ   シ

俺「・・・それが、関東大震災が起こる直前なんですよね?」
息子「そうだね」
俺「・・・偶然ですよね?」
息子「・・・偶然だろうね」
俺「その時、リョウメンスクナと天獄はどこに・・・??」
息子「震源に近い相模湾沿岸の近辺だったそうだ」
俺「・・・その後、どういう経由でリョウメンスクナは岩手のあのお寺に?」
息子「そればっかりはオヤジは話してくれなかった」
俺「あの時、住職さんに(なぜ京都のお寺に輸送しなかったんだ!)みたいな事を言われてましたが、あれは??」
息子「あっ、聞いてたの・・・もう30年前くらいだけどね、私もオヤジの後継いで坊主になる予定だったんだよ。その時に俺の怠慢というか手違いでね・・・
その後、あの寺もずっと放置されてたし・・・話せることはこれくらいだね」
俺「そうですか・・・今リョウメンスクナはどこに??」
息子「それは知らない。と言うか、ここ数日オヤジと連絡がつかないんだ・・・
アレを持って帰って以来、妙な車に後つけられたりしたらしくてね」
俺「そうですか・・・でも全部は話さないと言われたんですけど、なぜここまで詳しく教えてくれたんですか?」
息子「オヤジがあの時言ったろう?可哀想だけど君たち長生きできないよ、ってね」
俺「・・・」
息子「じゃあこの辺で。もう電話しないでね」
俺「・・・ありがとうございました」

以上が電話で話した、かいつまんだ内容です・・・はっきり言って全ては信じてません。
何か気分悪くなったので今日は落ちますね。連投・長文スマソ。

コトリバコ

2022-01-03 00:11:07 | Weblog
俺、暇なときにまとめサイト見てる者です。

俺自身霊感とかまったくなくて、ここに書き込むようなことはないだろうなぁって思ってたんですが、先月あったホットなお話を書き込もうかと思いここに来た次第。

一応話の主役の許可は取って書き込んでます。

ここなら多くの人が信じてくれそうなので。
長文かも。(文才もなく長文カキコもほとんどしたこと無いので読みにくいかも)
冒頭述べたように、俺自身にはまったくもって霊感などは存在してません。
なのでこれ、ホントに霊とか絡んでる話かは俺には判別不可。

皆さんに判別してほしい。

会話の内容も、覚えてるものを書いているのでかなり乱文かもしれません。
で、本題。

この話は、霊感の強い友達の話。
その友達は中学生の時からの付き合いで、30手前になった今でもけっこう頻繁に遊んだり、飲みに行くような間柄。
そいつん家は俺らの住んでるところでもけっこう大きめの神社の神主さんの仕事を代々やってて、普段は普通の仕事してるんだけど、正月とか神事がある時とか、ケコーン式とかあると、あの神主スタイルで拝むっていうのかな?
そういった副業(本業かも)をやってるようなお家。
普段は神社の近くにある住居にすんでます。

で、その日も飲みに行こうかってことで、とりあえず俺の家に集合することになったんです。
先にそいつと、そいつの彼女が到着して、ゲームしながらもう一人の女の子を待ってたんです。
その神社の子をM、遅れてくる子をS、俺のことをAとしますね。Mの彼女はKで。
しばらくゲームしながら待ってたら、Sちゃんから電話がかかってきたんです。

Sちゃん「ごめんちょっと遅れるね、面白いものが納屋から見つかって、家族で夢中になってた~
Aってさ、クイズとかパズル得意だったよね?面白いものもって行くね!
もうちょっと待ってて~~~」
ってな感じの内容でした。

で、40分くらいしたころかな、Sちゃんがやってきたんです。
その瞬間、というかSちゃんの車が俺ん家の敷地に入った瞬間かな。Mが
「やべぇ。これやべぇ。やべ・・・・ どうしよ・・ 父ちゃん今日留守だよ」
って言ったんです。
俺「ん?Mどうしたが?また出たんか?」
K「大丈夫!?またなん?」
M「出たってレベルのもんじゃねぇかも・・・・ はは・・ Aやべぇよこれ、Sちゃん・・まじかよ」

Mは普段は霊感あるとかオバケみるとか神社の仕事とか、あまり話題には出さないんですが、たまにこうやって怯えてるんですよ。
俺もSもKも、そのことは知ってるんですがMが突っ込んだ話されるのを嫌がるので普段はあまり話題にしません。
Sちゃんが俺の部屋まで上がってきました。
Mは顔面蒼白ってかんじで
M「Sちゃんよ・・・・ 何持ってきたん?出してみ・・・」
S「え?え?もしかして私やばいの持ってきちゃった・・・のか・・な?」
M「うん・・」
S「これ・・・来週家の納屋を解体するんで掃除してたら出てきたん」
そういってSちゃんは木箱を出したんです。

20cm四方ほどの木箱でした。電話でパズルって言ってたのはこのことだろう、小さなテトリスのブロックみたいな木が組み合わさって箱になってたと思う。

M「それ以上触んなや!触んなや!!」
その瞬間、Mはトイレに猛ダッシュ
「おぅえぇええ。ぅぇえぇうぇええええ」
嘔吐の声が聞えてきました。
Kがトイレに行ってMの背中をさすってやってるようでした。(良い彼女だ・・w)
一通り吐き終えたMが戻ってきました。
Mが携帯を取り出し電話をかけました。

M「とうちゃん・・・・コトリバコ・・・ コトリバコ友達が持ってきた
俺怖い。じいちゃと違って俺じゃ、じいちゃみたくできんわ・・」
M泣いてました。とうちゃんに電話かけて泣いてる29歳・・・
それほど恐ろしいことなんでしょう。俺も泣きそうでした。
M「うん付いちょらん、箱だけしか見えん。
跡はあるけどのこっちょらんかもしらん
うん、少しはいっちょる、友達のお腹のとこ
シッポウの形だと思う・・・シッポウだろ?中に三角ある。シッポウ
間違いないと思う、だって分からんが!俺は違うけん!」
(なにやら専門用語色々でてたけど、繰り返していってたのはコトリバコ、シッポウ
(もっと色々言ってたけど忘れました、ごめん)
M「分かったやる。やる。ミスったら祓ってや、とおちゃん頼むけんね」
Mここで電話を切りました。
最後にMは2分ほど思いっきり大泣きして、しゃくりあげながら「よし」と正座になり、自分の膝のあたりをパシっと叩きました。
もう泣いてませんでした。なにか決意したようで。

M「A・・カッターか包丁貸してごせや」
(「ごせ」ってのはうちらの方言で、~してくれとかの語尾ね)
俺「お、おい、何するん!?」
M「誰か殺そうっちゅうじゃない、Sちゃん祓わないけん
Sちゃん、俺みて怯えるなっちゅうのが無理な話かもしらんが、怯えるな!
KもAも怯えるな!とにかく怯えるな!怯えるな!!負けるか!負けるかよ!!
俺が居る!怯えるな!怯えるな!
なめんな!俺だってやってやら!じいちゃんやってやら!見てろよ糞!糞ぉおおおおお!」
Mは自分の怯えを吹き飛ばすかのように咆哮をあげていました。
Sちゃん半泣きです・・・怯えきってました。
俺もKも泣きそうです。ほんとにちびりそうだった・・・
S「分かった、分かった、がんばっでみる」
俺もSもKもなにやら分からないけど、分かった分かったって言ってました。
M「A包丁かカッター持ってきてごせや」
俺「お、おぅ・・」
包丁をMに手渡しました。
M「A俺の内腿、思いっきしツネってごせや!おもいっきし!」
もう、わけ分からないけど、Mの言うとおりにやるしかありません。
M「がぁあああああがあぐいうううあああ・・・・・”!!!」
Mの内腿をツネり上げる俺。
俺に腿をつねり上げられながら、Mは自分の指先と手のひらを包丁で切りつけました。
たぶん、その痛みを消すためにツネらせたのかな?

M「Sちゃん口開けぇ!」
MはSちゃんの口の中に、自分の血だらけの指を突っ込みました。
M「Sちゃん飲みぃ、まずくても飲みぃ」
S「あぐ;kl:;っぉあr」
Sちゃん大泣きです。言葉出てなかったです。

M「◎△*の天井、ノリオ? シンメイイワト アケマシタ、カシコミカシコミモマモウス」
なにやら祝詞か呪文か分かりませんが、5回~6回ほど繰り返しました。
呪文というより浪曲みたいな感じでした。
そしてMがSちゃんの口から指を抜くとすぐ、SちゃんがMの血の混じったゲロを吐きました。
S「うぇええええええええええおええわええええええええ」
M「出た!出た!おし!!大丈夫!Sちゃんは大丈夫!
次・・・!
じいちゃんみててごせや!」
Mは血まみれの手を、Sちゃんの持ってきた木箱の上にかぶせました。

M「コトリバココトリバコ ◎△*??Й・・・
いけん・・いけん・・やっちょけばよかった」
Mがまた泣きそうな顔になりました。
M「A!っとおちゃんに電話してごせや」
言われたとおりにMの携帯でMのとおちゃんに電話をし、Mの耳元にあてました。
M「とおちゃん、ごめん忘れた、一緒に呼んでくれ(詠んでくれかな?)」
Mは携帯を耳にあて、右手を小箱添えて、また呪文みたいなものを唱えてました。やっぱり唄ってるみたいな感じでした。

M「終わった。終わった・・・・おわ・・・ったぁ・・うぅえぇえええ」
Mはまた号泣してました。大の大人が泣き崩れたんですよ。
Kによしよしされながら、20分くらい大泣きしてました。
俺とSとKも号泣で、4人でわんわん泣いてました。

その間も、Mは小箱から決して手を離さなかったような気がします。(号泣してたんであまり覚えてませんがw)

すこし落ち着いてから、Mは手と箱を一緒に縛れる位のタオルかなにかないか?って聞いてきたので。薄手のバスタオルでMの手と木箱を縛り付けました。

M「さて、ドコに飲みに行く?」
一同「は?」
M「って冗談じゃw 今日はさすがに無理だけん、A送ってくれよ」
(こいつどういう神経してるんだろ・・・ ほんと強い奴だなぁ)
その日はSもMもKもなんだかへとへとで、俺が送っていくことになりました。
(飲みだったんで、もともと俺が飲まずに送る予定だったんですよ!いやホントにw)

で、それから8日ほどMは仕事を休んだようです。
そして昨日Mと会い、そのときのことを聞いてみたんですが。

M「あ~っとなぁ。Sちゃんところは言い方悪いかもしらんが、◎山にある部落でな
ああいうところには、ああいったものがあるもんなんよ
あれはとおちゃんが帰ってきてから安置しといた
まぁあんまり知らんほうがええよ。」
なにやら言いたくない様子でした。
それ以上は、いくら聞こうとしても教えてくれない_| ̄|○

ただ最後に
M「あの中に入っちょるのはな、怨念そのものってやつなんよ
まぁ入ってる物は、けっこうな数の人差し指の先とへその緒だけどな・・・
差別は絶対いけんってことだ、人の恨みってのはこわいで、あんなもの作りよるからなぁ
アレが出てきたらな、俺のじいちゃんが処理してたんだ
じいちゃんの代であらかた片付けた思ってたんだけど、まさか俺がやることになるなんてなぁ
俺はふらふらしてて、あんまり家のことやっちょらんけぇ、まじビビリだったよw
ちょっと俺も勉強するわ まぁ才能ないらしいがw
それとな、部落云々とか話したけど、差別とかお前すんなや・・Sちゃんとも今までどおりな
そんな時代じゃないしな~ あほくせぇろ」
俺「あたりめぇじゃんw
それよりさ、この楽しい話誰かに話してもええの?」
M「お前好きだなぁ 幽霊すら見えんくせにw」
俺「見えんからこそ好きなんよ」
M「ええよ別に、話したからって取り付くわけじゃないし
どうせ誰も信じねぇよ、うそつき呼ばわりされるだけだぞ、俺はとぼけるしw」
と、いうわけでここに書き込ませてもらった次第です。

長文失礼しました~!
まさか奴もこれだけの人数に話してるとは思わねぇだろうな~ パソコンオンチだしw

それと最後にひとつ

この箱ってね、まとめサイトに同じような箱の話ありましたよね?
木箱開けたら爪と髪が入ってて、昭和天皇がどうとかって紙切れが入ってたって話。
昨日Mの話で中身をチラっと言ってたのを思い出して、ふと・・・
そういった呪物の作り方があるのかな?
まぁなんだ、午前中フルに使ってまとめたから疲れたよ_| ̄|○
それと>>915 山口じゃないよ 近いけどねw 10月を神有月とか言っちゃう地方


おまたせしました。
いやはや、なんだか大事になってますね、単独スレまでたってるとは。
俺の住んでるとことはど田舎で、地域限定されて見物客?とか来られたら
さすがに俺も怖いので、あまり地域は追求しないでください。
部落差別は少なくなったといいますが、俺は見えにくくなっただけだと思っています。
そういった一部の人たちが新たな差別を生む可能性も怖いので。

ただ、皆さんの推察どおり島根県です。(ばればれですかねw)
(俺のおしゃべり癖を多少後悔・・・・だってね、俺も情報欲しいんよ・・ここなら集まりそうじゃん。)
さすがに大事になっており、やばいかなって思ったので
さっきMとSに電話してこの経緯を伝えました。
Mいわく「別にここがどこか分かったって詳細なんかわかりゃしないよ、安心しろビビリ」
とのことです。
電話ついでにというか、昨日Mに聞きそびれた事を質問してみました。
1.あの場にいたS以外の人間、つまり俺とKは大丈夫なのか
2.また、俺の家に来る前に、件の小箱で遊んでたという家族は大丈夫なのか
3.頼むよ!まじアレなんだったの!?気になって毎夜6時間しか寝られないよ!

以上3点です。
以下Mの回答。

1.2.の回答
アレは子供と子供を生める女にしか影響なし。
Sの父と弟は問題外、母は・・・閉経してるんじゃないか?
Sのばあちゃんもな。もちろんA(俺)も大丈夫。
Kについては危ないかなと思ったけど、触れた時間が短かったため問題なしだろう。
いざとなったらとおちゃんがいるし大丈夫。
(あの日は旅行でMの母と外出してたそうです)
とのこと。

3.実はM自身も詳細は知らないらしい。ただコトリバコは「子取り箱」だそうです。
*本当かどうかは不明です、俺を何とか反らそうとウソついたのかもしれないですが・・・
昨日の会話の口ぶりからして、知らないはずが無いと思ってます。
ただ、そこまでして隠すほどのことだってことでしょうか。なおさら怖いけど気になります。
また単独スレの>>31さんの言われる「狐酉」がどうかはその時点ではきいてなかったので不明です。
(電話のあとで気づいたため)

次、Sちゃんとの会話ですが要約すると
あの後、業者が納屋を解体しにきたのですが、そのときお隣のおじいさんと一騒動あったそうで、そのときの内容を明日3人に話しておきたいと。(M,俺,K)
で、S曰く、自分も恐怖より好奇心が勝ってるということ。当事者として、何があったのか
アレはほんとに何だったのかをせめて知りたいということでした。(さすがだぜSちゃん!)
で、今Mに話したらOKということで・・・
ちょっと考え込んでましたが。

明日M,S,K,A4者会談開催してきます。Kは来るか分からないけど。
Mのお父さんに話を聞ければ一番いいのでしょうが、さすがにMが渋ってるのに
お父さんに直談判って訳にはいかないでしょうね・・・
もし聞くことが出来れば聞いてみます。

ここまで来たら全部知りたいなぁと思ってます。書き込んでみてよかった。だいぶ焦ったけどw
でも、友達なくすようなことはしたくないので、M,S,Kの誰からかストップかかったら
カキコは止めますね。現時点では好奇心にかき消されてますが罪悪感もあるので。


昨日の経緯を書きます。嫌になるくらい長文です。
載せようかどうかかなり迷ったんですが、4人で相談し
それぞれ思うところもあり、掲載することにしました。

最後にお願いもあります。
かなり長い話だったので、まとめも時間がかかり
また、俺自身かなり衝撃的なことを偶然聞かされたので混乱してます。
また、5時間近く話しをしてたので会話の細部は記憶を頼りにかなり補完して、会話らしくしているということも了承してください。
あと、主要な発言しか書いてません。伏せてる部分も多々あります。
(一応MとSに見てもらい、修正いくつかしてからアップしてます)
文章ぐだぐだかもしれませんがご勘弁を。

*文中、「部落」とか「集落」という言い方してますが実際の話の中ではそう読んでいません。
あくまで便宜上の言い方です。一応ひどい言葉らしいので伏字みたいなものと思ってくださいね。


6日夜の時点では当事者4人、俺の家でSの話を聞くという予定だったのですが
SがSの家族、そして納屋の解体の時に一騒動あったという隣家のおじいさんも交えて話がしたいとのことで、Sの家に行くことになりました。

M,S,K,A(俺) それと、Sの父は「S父」、母を「S母」、Sの祖母を「S婆」
Sのおじいさんを「S爺」隣のおじいさんをJとしましょうか。
タイプたいぎいので。(S弟は仕事のため不在)

話の内容は以下のようなものです。
それと、方言で書くのはなるべくやめます。JとS婆の話、ほとんど異国語なのでw

まず、Sが事件の後、納屋の解体業者が来た時の話を。
俺の家での出来事の2日後になります。

5月23日、頼んでいた業者がきて解体用の機械を敷地に入れ作業に入ろうかというとき
S父に隣家のJが話しかけてきたそうです。
S父がおじいさんに納屋を解体することを伝えるとJは抗議してきたそうです。
S父ともめてたそうで、その声を聞いたSが
「もしかしたらあの箱のことを知っているのかも」
と思い、Jに聞いてみようと外にでたそうです。
この時点でSは家族にあの日のことは話してなかったそうです。
「納屋を壊すな!」
というJに対し
「反対する理由はあの箱のことかなのか」「あの箱はいったい何なのか」
という様なことを聞くと、Jは非常に、非常に驚いた顔をし
「箱を見つけたのか」「あの箱はどうした?」「お前は大丈夫か?」
とあわてた様子で聞いてきたそうで、Sが事件の経緯を話すとJは自分の責任だ、自分の責任だと謝ったそうです。

そして
「聞いておかんかったからこんなことになった
話しておかんかったからこんなことになった
近いうちにお宅の家族に話さないけんことがある」
と言い、帰って行ったそうです。
そしてSはポカンとしてるS父に事件のことを話したそうです。
そしてJの話を聞いてから、俺らに話そうと思ってたのですが、Jが話しに来る素振りを見せずイライラしてたところに、昨夜俺から電話があったと言うわけです。
そして、昨日俺の電話を受け、Mも来るなら今日しかないと思い
その「話さないといけないこと」を今日話して欲しいということでJを父と一緒に説得して来ていただいたそうです。

次に、Mの話

S父がJにお話いただけますか?と言うと
俺とKが居ることで話していいものか悩んでいると(部外者ですもんね)、と、このあたりで
M「先に話させてもらっていいですか?」
そういってMが話し始めました。

M「Jさん・・・・  本来、あの箱は今あなたの家にあるはずでは?
今の時代、呪いと言っても大概はホラ話と思われるかもしれないが
この箱については別。俺は祖父、父から何度も聞かされてたし
実際、祖父と父があれを処理するのを何度か見てきた。
箱の話をするときの二人は真剣そのものだった。
管理簿もちゃんとある。それに事故とはいえ箱でここの人が死んだこともありましたよね。
今回俺が箱に関わったってことと、父が少し不審に思うことがあるということで
改めて昨夜、父と管理簿を見たんです。
そうしたら、今のシッポウの場所はJさんの家になってた。
そうなると話がおかしい。父は「やっぱり」と言ってました。
俺の家の方からは接触しないという約束ですが
今回ばかりは話が別だろうと思って来ました。
俺の父が行くといったのですが、今回祓ったのは俺なので俺が今日来ました。」

Jさん、そしてその他一同は黙って聞いてました。MとJにしか分からない内容なので。

M「それでですね。Jさん。あなたの家に箱があったのなら、Sのお父さんが
箱のことを知らないのは仕方がないし、なんとか納得はできます。
Sのおじいさんは◎△(以下T家としますね)さんから引き継いで、すぐに亡くなられてますよね(Sのおじいさんは俺らが知り合った時、つまり厨房の時にはすでにお亡くなりだそうです)。
管理簿では、T家⇒Sの家⇒J家の移動が1年以内になってました。
Sのおじいさんがお父さんに伝える時間が無かったのだろうと理解はできるんです。
それに約束の年数からいって、Sのお父さんに役回りが来ることはもう考えにくい。
あなたかT家で最後になる可能性が高いですし。
でも、今回箱が出てきたのはSの家だった。これはおかしいですよね。
俺、家のことはあまりやってなかったので、管理簿をまじまじと見たことなんてなかったんですが、昨夜父と管理簿をみて正直驚きましたよ。
Sの話をさっき聞くまでは、もしかしたら何か手違いがあって、あなたも箱のことを知らなかったのかもしれないと考えてたのですが、あなたは知っていますよね?
知っていたのに引き継いでいない。そしてSの家にあるのを知ってて黙っていた。
俺、今回のこと、無事に祓えたんであとは詮索されてもとぼければ済むかなって思ってたんですよ。何かの手違いでSの家の人みんなが知らなかっただけで
結果オーライというか・・・  正直焦りまくったし、ビビリまくったけど・・・
今日だって、昨日父と管理簿見てなかったらここには来てなかったと思います。
本来の約束なら、俺の家からこっちに来ることは禁止ですからね。
だから今日俺が来たってことは伏せておいて欲しい。
でも、そういうわけには行かなくなったみたいです。
俺は怒ってますよ。俺の父もね。
ただ、顔も知らない先祖の約束を守り続けないといけないって言うのは、相当酷な話だというのも分かります。
逃げ出したいって気持ちも。俺だってそうでしたから。
俺だってあの日、箱を見ただけで逃げ出したかった。
わずかな時間のことだったのに、本気で逃げようかと思った。
アレを下手すれば十数年、下手すれば何十年保管するなんてどれだけ怖いのか
でも、もしこういったことがここ全体で起きてるのだとしたら
残りの箱の処理に関しても問題が起きます。
Sはたまたま、本当にたまたま箱に近づかなかったっていうだけで
たまたま、本当に偶然あの日俺と会うことになってたってだけで・・・もしかしたらSは死んでたかもしれない。
そして、もしかしたら他の箱で被害がでているかもしれない。
だから、なぜこういうことになってたのか話していただけませんか?
それとこいつ(Kのこと)はその場に居た「女」です。もちろん子供を生める体です。
部外者ではないです。被害者です。
それとこいつは(俺のことです)、部外者かもしれませんが、そうでもないかもしれません。
こいつの名前は◎○です。ここらじゃそうそうある苗字じゃないですよね?◎○です。」

俺はなんのことやら分からなかったです。ただJさんが俺の方をみて
「あぁ・・そうかぁ・・・」って
長文すいません。あと半分くらい続きます。


Jさんの話しに行きますね(一部S父母の通訳付きです)

J「まず、箱のことを説明したほうがいいですかな。
チッポウ(シッポウかと思ってましたがチッポウらしい)はSの家、J家、そして斜め向いにあったT家の3家で管理してきたものです。
3家に割り当てられて箱です。
そしてあの箱は3家持ち回りで保管し、家主の死後、次の役回りの家の家主が葬儀後、前任者の跡取りから受け取り、受取った家主がまた死ぬまで保管し、また次へ、次へと繰り返す。
受取った家主は、跡取りに箱のことを伝える。跡取りが居ない場合は、跡取りが出来た後伝える。どうしても跡取りに恵まれなかった場合
次の持ち回りの家に渡す。他の班でも同じです。3家だったり4世帯だったりしますが。
そして他の班が持っている箱については、お互い話題にしないこと。
回す理由は、箱の中身を薄めるためです。
箱を受取った家主は、決して箱に女子供を近づけてはいけない。
そして、箱を管理していない家は、管理している家を監視する。
また、Mの家から札をもらい、箱に張ってある古い札と貼り替える。
約束の年数を保管し、箱の中身が薄まった後Mの家に届け処理してもらう
(M神社(仮にそう呼びますね)と昔にそういう約束をしたらしい)」

M「それで、俺の家は昔の約束どおり持ち込まれた箱を処理・・・・ 供養してたんだ
ここにある全ての箱と、箱の現在の保管者の管理簿つけて。」

J「そうです。本来なら、私がS爺が亡くなったときに箱を引き継ぐはずでした。
でも、本当に怖かったんです、申し訳ない許して欲しい。
Tの父親が死に(Sの家の前任者です)、引き継いだS爺も立て続けに死に、男には影響ないと分かっていても怖かった。
そんな状態で、いつS父が箱を持ってくるのか怯えてたんです。
でも、葬儀後、日が経ってもS父がこない。
それでT(S家の前任者の跡取り)と相談したんです。
もしかしたらS父は何も知らないのかもしらない、箱から逃げられるかもしれないと。
そしてまず、S父に箱のことをそれとなく聞き、何も知らされていないことを確認しました。
そして納屋の監視は続け、S家に箱を置いたままにしておくこと
Tは札の貼り替えをした後、しばらくして引っ越すこと(松江に行ったらしいです)
そうすれば、他班からは「あそこは終わったんだな」と思ってもらえるかもしれないから。
引き継ぐはずだった私が、S家の監視を続けること。
そして、約束の年が来たらJが納屋から持ち出しM神社に届けること。
そして・・・・ 本当に、本当に申し訳ない
それまでに箱にSやSの母が近づいて、死んでしまったとしても
箱のことはSの家は知らない、他班の箱のことは触れることは禁止だからばれることは無いだろうと、Tと相談したんです。本当に申し訳ない
だから、他班の箱のことは分からない。こんなことは無いと思う、申し訳ない」

Jさんは土下座して何度も謝ってました。
S父さんは、死んだS爺さんに納屋には近づくなとは言われていたそうです。
また、実際気味の悪い納谷で、あえて近づこうとは思ってなかったようです。Sも同様に。
それで、今回どうせなら取り壊そうという話になり、中の整理をしていて
そのときにSが箱を見つけてしまったという経緯でした。
S父さん、S母さん、S婆さん、信じられないという感じでしたが、ただS婆さんだけがなにやら納得したような感じで

S婆「納屋はだから近づかせてもらえなかったのか」
という風なことをおっしゃってました。

Mの話がまた続きます。
M「なるほど、そういうことでしたか・・・
引継ぎはしなかったとはいえ、監視しなければならず、結局は箱から逃げることは出来なかったんですね。
結局苦しんだと
決まりの年までたしかあと19年でしたよね?
・・・引き継いでいたとしても結局は俺が祓うことになってたのかなw
S父さん、S母さん、S婆さん、S・・・
現実味の無い話で、まだ何が何だか分からないと思う。
でもこれは現実で、このご時世にアホみたいに思うかもしらんが、現実で
でも、Jさんを怒らないであげてほしい。
あの箱が何か知ってるもんにとっちゃ、それほど逃げたいもんだけん
まぁ、もう箱はないんだけん安心だが?
面白い話が聞けて楽しかったと思ってJさんを許してやって欲しい
Jさんを許してやって欲しい」

Jさんうつむいて、うなだれて、見ててなんだか痛々しかったです。

M「それと、たぶんみんなあの箱の中身が何かを知りたいだと思う。
ここまで話したら、もう最後まで聞いてほしい。
俺も全部は知らんけど、知ってることを話す。
ここはもう箱終わったけん、問題ないと思うし
正直、残りの箱はあと二つ、たぶん俺が祓わんといけんもんだけん
俺の決意ってのもある
それと、S父さんは本来知っておかんといけん話だけん
それとAは、たぶん今話とかんとしつこいけんなぁw
あの箱はな、子取り箱っていって間引かれた子供の身体を入れた箱でな
作られたのは1860年代後半~80年代前半頃。
この部落(俺らの言葉では部落といいませんが、差別用語です)はこのあたりでも特にひどい差別、迫害を受けた地域なんよ
で、余りにもひどい迫害だったもんで、間引きもけっこう行われていた
△▼(地域名です)の管轄にあったんだが
特に△▼からの直接の迫害がひどかったらしい。
で、働き手が欲しいから子供は作るが、まともな給料がなく
生活が苦しいから子供を間引くと・・・ これは一応わかるよな?
で、1860年代後半かな?隠岐の島で反乱があったのはしっちょるか?
その反乱は1年ほどで平定されたらしいんだけど
そのときの反乱を起こした側の一人が、この部落に逃れてきた
島帰りってやつだな・・・
反乱の理由とかは学校で少し習ったろ?隠岐がすごい裕福な土地だったってこととかも
まぁ、それはいいや。
で、その島帰りの人間、名前がな・・・ ◎○って言うんだよ。
(俺の苗字と同じでした。なんだか訳わかんね・・・)
◎○⇒以下AAとしますね。

M「AAは反乱が平定されて、こっちに連れてこられた時に隙を見て逃げ出してきたそうだ、話によるとだけどな。
この部落まで逃げてきたと。
部落の人らは、余計な厄介ごとを抱えると、さらに迫害を受けると思ってAAを殺そうとしたんだって。
で、AAが「命を助けてくれたら、お前たちに武器をやる」というようなことを言ったそうだ。
その武器って言うのがな、小箱だ。小箱の作り方。
部落の人はその武器がどのようなものかを聞き、相談した結果、条件を飲むことにしたんだ。
AAはもう一つ条件を出してきた。
武器(小箱)の作り方を教えるが、最初に作る箱は自分に譲って欲しいということ
飲めるなら教える。どうしてもダメなら殺せと
部落の人はそれを飲んだ。
そしてAAは箱の作り方を教えた・・・
作り方を聞いてからやめてもいい、そして殺してくれてもいいともAAは行ったそうだよ
それだけ禍々しいものだけん、この小箱ってのは、AAも思うところがあったのかもな
ただ、「やり遂げたら自分も命を絶つが、それでもやらなければならないことがある」
そうAAは言ってたそうだ

*箱の作り方、全部載せるとさすがにやばそうなので?いくつか省きますね。

M「それで、その方法がな、最初に複雑に木の組み合わさった木箱をつくること
これはちょっとやそっとじゃ木箱を開けられないようにするための細工らしい。
これが一番難しい作業らしい。お前らもちょっと見ただろ?あのパズルみたいな箱
アレを作るんだ。
次に、その木箱の中を、雌の畜生の血で満たして、1週間待つ
そして、血が乾ききらないうちに蓋をする。
次に、中身を作るんだが、これが子取り箱の由来だと思う。
想像通りだと思うが。間引いた子供の体の一部を入れるんだ。
生まれた直後の子は、臍の緒と人差し指の先、第一間接くらいまでの
そして、ハラワタから絞った血を
7つまでの子は、人差し指の先と、その子のハラワタから絞った血を
10までの子は、人差し指の先を
そして蓋をする。閉じ込めた子供の数、歳の数で箱の名前が変わる
一人でイッポウ、二人でニホウ、三人でサンポウ、四人でシッポウ
五人でゴホウ、六人でロッポウ、七人でチッポウ
それ以上は絶対にダメだとAAは念を押したそうだ
そして、それぞれの箱に、目印として印をつける。
イッポウは△、ニホウは■といった具合に。
ただ、自分の持っていく箱、ハッカイだけは7つまでの子を、八人をくれと
そして、ハッカイとは別に、女1人と子供を1人くれと。
ハッカイは最初の1個以外は決して作るな とも言ったそうだ。
普通、そんな話まで聞いて、実行なんか出来ないよな
そんな胡散臭い人間の話、ましてやそんな最悪の話
いくら生活苦しくても、自分の子供を殺すのでさえ耐え切れない辛さなのに
さらに殺した子供の死体にそんな仕打ち・・・・
でもな、ここの先祖はそれを飲んだんだ、やったんだよ
どういった動機、心境だったのかは全部はわからないけど
それだけものすごい迫害だったんだろうね
子供を犠牲にしても、武器を手にしないといけないほどに、すごい・・・
そして、最初の小箱を作ったんだと
各家、相談に相談を重ねて、どの子を殺すかっていう最悪の相談
そして実行されたんだ。
そして・・・ハッカイが出来上がった。
AAはこの箱がどれほどのもので、どういう効果なのかを説明した
要望にあった子供と女を使ってね。
その子供と女の名前は、□■と$*(伏せますね)
そして、犠牲になった8人の子供の名前は _______(伏せますね)
聞いたことあるろ?
(俺らは知ってる名前です。でもいえません、ほんとにごめんなさい)
で、効果はAに言ってたようなものだ
女と子供を取り殺す。それも苦しみぬく形で
何故か、徐々に内臓が千切れるんだ、触れるどころか周囲にいるだけでね。
そして、その効果を目の当たりにした住民は、続けて箱を作ることにした。
住民が自分たちのために最初に作った箱はチッポウだった
俺が祓った奴だな。7人の子供の・・箱・・・
わずか2週間足らずの間に、15人の子供と、女1人が殺されたんだよ
今の時代じゃないだろ?・・・ ひどいよな・・・・
そして、出来上がった箱を、△▼の庄屋に上納したんだ
普通に住民からの気持ち、誠意の印という名目で
庄屋の家は・・・ ひどい有様だったらしい
女子供、血反吐を吐いて苦しみぬいて死んだそうだ。
そしてな、住民は△▼のお偉方達、△▼以外の周囲地域にも伝えたそうだ。
今後一切部落に関わらないこと、放って置いて欲しいこと。
今までの怨みを許すことは出来ないが、ほうっておいてくれれば何もしないということ
守ってくれるのなら、△▼へ仕事に出ている部落の者も、今後△▼に行くこともしないということ
そして、もしこのことに仕返しをすれば、この呪いを再び振りまくということ
庄屋に送った箱は、直ちに部落に返すこと。
なぜ放置するのか、その理由は広めないこと、ただ放置することだけを徹底すること
そして・・・ この箱はこれからも作り続けること
既に箱は7つ存在していること。
7つあるっていうのは、これはハッタリだったんだろうなと思う。そう思いたい・・・
言い方は失礼なんだけど、読み書きすら出来なかった当時の住民に
これだけのことが思いつくはずは無いと思うんだが・・・ AAの知恵だったんだろうか
△▼含め、周りの地域は全てこの条件を了承したらしい。
この事件は、その一時期は周辺に噂としてでも広まったのだろうかな
すぐさま部落への干渉が一切止んだそうだ。
で、この部落の大人たちは、それでも作り続けたんだよ
この箱をね。すでにAAはどこかに行ってたらしいんだが
箱の管理の仕方を残していったそうだ。
女子供を絶対に近づけないこと。
必ず箱は暗く湿った場所に安置すること
そして箱の中身は、年を経るごとに次第に弱くなっていくということ
もし必要なくなった、もしくは手に余るようなら、○を祭る神社に処理を頼むこと
寺ではダメ、必ず処分は○を祭る神社であること
そして、住民たちは13年に渡って箱を作り続けたそうだ。
ただ、最初の箱以外は、どうしても間引きを行わなければならない時にだけ
間引いた子の身体を作り置いておいた箱に入れた、ということらしい。
子供たちを殺すとき、大人たちは
△▼を怨め、△▼を憎め、というようなことを言いながら殺したらしい。
殺す罪悪感から少しでも逃れたいから、△▼に反らそうとしてたんだろうな。
箱を作り続けて13年目、16個目の箱が出来上がっていた。
イッポウ6つ、ニホウ2つ、ゴホウ5つ、チッポウ3つ
単純に計算しても、56人の子供・・・
作成に失敗した箱もあったという話だから、もっと多かったんだろうな」

M「そして、13年目に事件が起きた
その時、全ての箱は1箇所に保管されてたんだが
監視を立ててね。そして事件が起きた。
11歳になる一人の男の子が監視の目を盗んで箱を持ち出してしまった。
最悪なのが、それがチッポウだったってこと
箱の強さは、イッポウ<ニホウというふうに数が増えれば強くなる。
しかも出来上がって間もないチッポウ
箱の外観は分かるよな・・・ Sが楽しく遊んだっていうように
非常に子供の興味を引くであろう作りだ。
面白そうなおもちゃを手に入れた男の子は家に持ち帰り。
その日のうちに、その子を含め家中の子供と女が死んだ。
住民たちは、初めて箱の恐怖を、この武器が油断すれば自分たちにも
牙をむくということを改めて痛感した。
そして一度牙をむけば、止めるまもなく望まぬ死人がでる。確実に。
そして恐怖に恐怖した住民は箱を処分することを決めたそうだ。
それからは大体分かるよな。
代表者5人が俺の家に来たんだわな。
そして、俺の先祖に処理を頼んだ。
しかし箱の力が強すぎると感じた俺の先祖は
箱の薄め方を提案したんだ。それはJさんの言った通りの方法
そして、決して約束の年数を経ない箱を持ち込まないこと。
神社側からは決して部落に接触しないこと。
前の管理者が死んだ後、必ず報告をすること
箱ごとの年数は、恐らく俺の先祖が大方の目安・・・
箱の強さによって110年とか、チッポウなら140年ほど
箱の管理から逃げ出せないよう、そのルールを作ったんだ
で、班毎に分かれたあと、一人の代表者を決め
各班にその代表者が届けた。そしてどの箱をどの班に届けたかを
俺の神社に伝え、俺の祖先が控えた後・・・・ その人は殺される・・
これでどの箱をどの班がどれだけの年数保管するのかは分からない
そして、班内以外の者同士が箱の話をするのをタブーとしたそうだ。
なぜ全体で管理することにしなかったのかは、恐らくだが
これは俺のじいちゃんが言ってたんだが
全体で責任を背負って責任が薄まるよりも
少ない人数で負担を大きくすることで逃げられないようにしたんじゃないかな?
で、約束の年数を保管した後、持ち込まれた箱を処理したと。
じいちゃんの運の悪いところは、約束の年数ってのが
じいちゃんとおれのひいじいさんの代に、もろ重なってたってことだ。
箱ごとの約束の年数っていうのは、法則とかさっぱり不明で
他の箱はじいさんの代で全部処分できたんだが
チッポウだけはやたら長くて、俺の代なんだよなぁ・・・
まだ先だと思って何もやってなかったけど真面目にせにゃ・・・
これで全部だ。箱に関すること。俺が知ってること。
そして、俺が祓ったチッポウは、最初に作られたチッポウだってこと。」

それと、Mはさっき電話で
M「箱の年数はどうやって決めたのかは分からない。
俺の先祖が箱について何かしら知ってたのかも知れないし
AAという人物からそういう話があったらそうしてくれと頼まれていたのかもしれない。」
と言ってました
以上が昨日の夜の出来事です。


もうね、三文小説のネタにでもなりそうなお話で
現実に箱事件を目の当たりにした俺も、何がなにやらで混乱してます。
これ、ホントは掲載するのどうしようか、本気で迷いました。
明らかにタブーなことだろうと思うし、部落の人にとっては絶対外に漏れては困ることでしょうし・・・
ただ、箱は残りふたつってMが言ってました。チッポウが2。
これは責任持ってMが処理するって言ってたのと、俺ら4人、話を聞いても謎な部分が多すぎて
皆さんの力を借りたいって思ったから掲載することにしたんです。
冒頭で言ってた、お願いしたいことって言うのがそれなんです。
この話読んだ後、なにかこれに関する情報があったら教えていただけませんか?
詳しい地域とか明かせないし、みんなの名前も怖いから教えられないんですが
俺達の個人的な欲で、知りたいんです。
Mの話を聞いても、MとMのとおちゃんにも不明なことは多いらしく
また、Sとその家族、Kも出来うる限り知りたいと。
Mも今の時代なら分からない部分が少しは埋まるかもと。
オカルトチックな話で、信憑性もかな~~~り薄いことだろうと思います。
俺も箱を実際見とらんかったら信じてないと思うしw
AAが誰なのか、もともとは何処から来たのか?
AAha箱の作り方を何処から知ったのか。
また、AAなる人物はどういう理由で隠岐に居たのかとか
ハッカイとかいう最初の箱はドコに行ったの?とか
AAはその後どうなったの?とか
ハッカイ使ってAAは何をしたの?とか
隠岐は京都付近の政治犯が送られて来たってのは習ったんでしってますが
この箱の作り方が、京周辺にあるものなのか?とか
これは俺のルーツ知れるかなぁっていう個人的な欲も含まれています。
父母が生きてた時、父方の先祖は隠岐から来たってのは聞いてたんですが
詳しいところは不明なんで、俺がAAと関わりあるのかは不明なんです。
妹どもももちろん知ってるわけないし、母方のばあちゃんに聞いてもわかるわけねぇし・・
歴史に詳しい方、ハッカイとか言う言葉が出てくる郷土史
昔話など、情報でてこないですかね?
箱の呼び名の由来も不明ですし。
ただ、俺の想像なんですが、
イッポウ、ニホウとかは「一封」、「二封」~~で
ハッカイって言うのは「八開」なのかなとも。
俺らの名前、特に俺自身の苗字を明かせない、地域の名前とか肝心な部分を伏せてるとか、こんな状態でお願いするのはお願いになってないし
失礼だとは思いますが、何か情報があったらぜひお願いします。
俺自身も、図書館等で郷土史など調べてみるつもりです。
何か分かったらまたここに書き込むつもりです。
よろしくお願いします。

それと最後に。
最後のMの話なんですが、俺自身の思うところや感想を
Mの言葉を借りて勝手に盛り込んでる文章になってるかもしれません。
Mは「こんなかっこつけぇな話し方しねぇよ!」って言ってましたしw
ただ、それほど強烈に心に食い込む話だったんです。
何も思わず、何も語らずってこと俺には出来ないです。
でしゃばりかもしれませんが、お許しください。
「2重カキコですか?」「連続投稿ですか?」って怒られるほどの長文ですが
目を通していただけたこと、お礼を申し上げます。

電磁気

2021-12-12 00:56:47 | Weblog

磁束(Wb)
Φ=BS
Φ=μHSI/l
Φ=NI/Rm=μSNI/l
※LI=NΦ(L=NΦ/I)、NI=RmΦ、Rm=l/μS

※電束エネルギー
W=1/2・ED

磁束密度B[T:テスラ:Wb/㎡]
B=μH
B=μHI/l
※透磁率(μ)=比透磁率 x 真空の透磁率
※磁界の強さH[A/m]
 H=I/2πR(直線電流)
 H=I/2R(円電流)
 H=nI(ソレノイド電流)※ソレノイド(筒型)

磁気回路
鉄心にコイルをN回巻き、電流Iを流すと鉄心の中にN x Iに比例した磁束が発生
鉄心は磁気の通路(磁路)と考えられ、磁束の殆どがその中を通って閉回路となり、これを磁気回路という。
起磁力F=NI
NI=ΦRm
※Rm=l/μS、LI=NΦ、Φ=μSNI/l=NI/Rm
L=NΦ/I=NNμSI/lI=NNμS/l
L=NNμS/l
L=NΦ/I=NNI/RmI=NN/Rm
L=NN/Rm

磁化曲線
保磁力ーH(横軸)方向の磁化力の大きさ
残留磁気ーB(縦軸)方向の磁化力の大きさ

コイルのインダクタンス

M=k√L1L2

※k=1の時漏れ磁束なし

L1+L2+2M(和同接続)

L1+L2ー2M(差同接続)

W=1/2・LII


電磁力F=BIL
ローレンツ力F=qvB=Bev
向心力F=mrωω=mvv/r

T=BIldcosθ[N・m]
T=BIANcosθ[N・m]
※A=ld

磁気に関するクーロンの法則
F=1/4πμxm1・m2/r・r
1/4πμ=6.33x10・10・10・10

F=mH[N]


負荷変動と設備容量

2021-12-11 21:44:06 | Weblog
不等率=各負荷の最大需用電力合計/合成した負荷の最大需要電力

負荷率=負荷の平均電力/負荷の最大電力 x 100

損失係数=平均損失電力/最大負荷時の損失電力 x 100

設備利用率=合成最大電力/設備容量 x 100

伝送技術

2021-11-29 21:31:45 | Weblog
PCM伝送方式
量子化雑音、折返し雑音、補間雑音

・折返し雑音
元のアナログ信号に含まれる最高周波数が標本化周波数の2分の1以上である場合に生じる雑音

・補間雑音
デジタル信号をアナログ信号に変換する過程で生じる雑音

直接変調方式
発光ダイオードや半導体ダイオード等に入力する駆動電流を変化させる事によって光の強度を直接変調し、点滅させる。

外部変調方式
電気光学効果、音響光学効果を利用した光変調器を使用し、外部から変調を加える。
外部変調方式の方が高速・長距離伝送が可能である。

ポッケルス効果
物質に加えた電界の強さに比例して光の屈折率が変化する現象

電界吸収効果
半導体に加えた電界の強さに応じて光の透過率が変化する現象

波長チャーピング
光強度の変調によってキャリア密度が時間的に変化し、波長が過渡的に変動する現象

分散
光ファイバにおいて、入射した光パルスが光ファイバ内を伝搬する間に、その波形に時間的な広がりを生じる現象
モード分散、材料分散、構造分散の3種類がある。
材料分散と構造分散は、その大きさが光の波長に依存する事から、あわせて波長分散とも呼ばれる。

損失
光ファイバ固有の損失、光ファイバ曲がりによる損失、接続損失

レイリー散乱
損失は、光波長の4乗に反比例し、伝搬する光の波長が短くなるに従って光損失は急激に増大する。

WDM(Wavelength Division Multiplexing) 波長分割多重
波長の異なる光が互いに干渉しない性質を利用して1心光ファイバに波長の異なる複数の光信号を多重化して伝送する方式

CWDM
数波長から10波長程度の低密度な多重化により波長間隔を20nmと広くとっているため、波長フィルタや光源などへの制限が緩和され、廉価な部品の使用や動作の安定化が図れる。

DWDM
波長間隔が1nm程度と極めて密にしてあるため、光増幅器や分散補正器を使用することが出来、長距離・大容量の伝送に適している。
波長間隔の狭さゆえに光源の波長を高精度に安定させる必要がある。
温度制御(ATC)機構や波長制御(AFC)機構などの高額な部品を使用しなければならない。

伝送品質
・ジッタ
パルス列の位相が短時間に揺らぐ現象(揺らぎ周波数が10[Hz]以上)
再生中継を行う際にタイミングパルスを抽出する回路等で発生

・ワンダ
デジタル信号の長期的位相変動(揺らぎ周波数が10[Hz]未満)

・スリップ
パルス列の一部が消失又は重複伝送される現象
受信した信号の位相変動を位相同期用バッファメモリによって吸収できない場合等に発生

・ランダム誤り
1ビットの符号誤りが散発的に発生
例)熱雑音など

・バースト誤り
複数ビットの符号誤りが一定の塊となって発生
例)無線回線のフェージングなど

・四光波混合:光ファイバ中に、3つの異なった波長の波を入射した際に、3つの光の波長とは異なる4つ目の光(アイドラ光)が発生する現象。

・光ファイバの構造に関連するパラメータ
カットオフ波長(遮断波長):シングルモード光ファイバでは、波長が短くなるとマルチモードでの通信になってしまう。シングルモードとマルチモードの境目となる波長をカットオフ波長といい、シングルモードで伝搬できる最短の波長として定義される。

開口数:入射光線がコア内で内部全反射するためにもてる最大角の度合い。
下記の図では、θの角度より小さい場合は、コア内を全反射して進める(黄色い矢印)が、θの角度が大きくなると、コア部から漏れてしまう(赤い矢印)。このθの値を最大受光角という。

・分散制御光ファイバの種類
構造分散の調整(屈折率分布の調整)により分散特性を変えた光ファイバは、ほかにも多数あるが、主なものとして以下のようなものがある。
①分散フラット光ファイバ(DFF):材料分散と構造分散を相殺させるような形で構造分散を調整することで1.3~1.6 μmの広い波長帯域にわたって分散値を低く抑えたファイバ。
②非ゼロ分散シフト光ファイバ(NZ-DSF):WDMのような複数の波長を使うシステムでは、分散を0にしてしまうと、
非線形光学効果である四光波混合の影響が大きくなってしまう。そこで1.55μm帯で分散値をゼロ付近にしている分散シフト光ファイバ(DSF)から、ゼロ波長帯を若干ずらした非ゼロ分散シフト光ファイバ(NZ-DSF)が使われる。

・分散シフト光ファイバ(DSF)は、ゼロ分散波長(分散の影響が一番小さい波長帯)が1.3μmにある標準的なシングルモード光ファイバから、構造分散を調整することによって、ゼロ分散帯域を1.55μmにシフトさせたファイバである(1.55μm帯域は、ファイバの損失も最小となる波長帯であるため伝送品質上都合が良い)。分散シフト光ファイバの屈折率分布は、セグメントコア型と呼ばれる形状で調整されている。

・分散シフト光ファイバ(DSF)と、波長分散特性の調整について
 波長分散を構成する材料分散と構造分散のうち、材料分散は、光ファイバの材料となる石英ガラスに依存しているため、調整することが難しい。しかし、構造分散は、コアとクラッドの屈折率に依存する値なので、調整することが可能である。この特性を利用して、コアとクラッドの屈折率分布を変えることで構造分散を調整し、用途に応じた波長分散特性を持つファイバを作ることができる。このように波長分散値を調整したものを分散制御型のファイバといい、その一つに分散シフト光ファイバ(DSF)がある。

・コア・クラッドの屈折率の調整するために添加される物質
 コア部:屈折率を上げる必要がある⇒ゲルマニウム(Ge)やリン(P)を添加
 クラッド部:屈折率を下げる必要がある⇒ホウ素(B)やフッ素(F)を添加

電検三種結果発表

2021-10-25 00:11:52 | Weblog
電検三種の結果発表見ましたが、「電力」のみ合格でした。

5月に受験した工事担任者(総合通信)のように甘くないですね。

来年再チャレンジしたいと思います。


電子と電流

2020-12-19 00:23:57 | Weblog

・電子放出

①熱電子放出:金属を高温に熱するとその表面から電子が飛び出すようになる。

例:Ta(タンタル)

②電界放出:金属の表面の電界強度をある値以上にすると、常温でも電子がその金属の表面から飛び出すようになる。例:W(タングステン)

③二次電子放出:金属やその酸化物・ハロゲン化物に高速の電子が衝突すると、そのエネルギーをもらって、金属の表面から電子が飛び出す現象がある。

 

・ローレンツ力
電流が磁場から受ける力(動く荷電粒子)

・受ける力の大きさ(ローレンツ力の大きさ)
f=|q|vBsinθ
電荷:q
電荷粒子速度:v
磁束密度:B
粒子速度と磁束密度のなす角:θ
※なす角θ=90度の時、sinθ=1
※なす角θ=0度or180度の時、sinθ=0

・ローレンツ力の向き
q>0
vからBの向きへ右ねじを回したとき、右ねじが進む向き

q<0
逆の向き

・導体中の電子の移動と電流
I=envS
・半導体の導電率
導電率
ρ=eNμ
電子の電荷:e
電子の密度:n
平均速度:v
面積:S
キャリア密度:N
キャリア移動度:μ

・電子の運動方程式

m0・α=eE α=eE/m0

v=αt=eE/m0・t

x=1/2・αtt=1/2・eE/m0・t

・磁界中の電子の円運動の半径
r=mv/eB

F=Bev=mvv/r

Bev=mv2/r

・磁界中の電子の円運動の周期
T=2πr/v
T=2πm/eB

・電磁誘導
磁束中にある導体を移動させ磁束を横切ると誘導起電力が発生する。

・レンツの法則
コイル中に磁極を出し入れするとコイルに誘導起電力が発生する。
発生する電流の向きは、コイルによって発生する磁束変化を妨げる向きとなる。

・ファラデーの電磁誘導
e=n x ⊿Φ/⊿t [V]
コイル巻数:n
v=-⊿Φ/⊿t [V]
v=-μ0NS/l × ⊿I/⊿t [V]

・自己誘導起電力
e=-L x ⊿I/⊿t [V]

・温度変化
R2=R1{1+a△t}

・時定数
T=L/R
T=CR
※CR=ερ ρ:抵抗率

・計器
稼動鉄片系計器:実行値で表示
稼動コイル系計器:平均値で表示

・電力ベクトル

・フロンデルの定理
W=W1+W2
W=VIcos(30+θ)+VIcos(30ーθ)
W=√3VIcosθ

波高率=最大値/実行値=√2
波形率=実行値/平均値
ひずみ率=すべての高調波の実行率/基本波の実行率