吉野杉を運ぶヘリ

　３月２０日（日）に奈良の吉野山に登った時の事です。
蜻蛉ノ滝から青根ヶ峯に登っている間近くでずっとヘリコプタ－の飛んでいる音が聞こえます。
尾根筋に出るとヘリの姿が良く見えます。
伐採した杉を吊り下げて下界まで運んでいるようです。
暫らく見ているとまるでハタラキ蜂のようにとんぼ返りで往復しています。

吉野の杉は有名で「日本３大美林」のひとつで、酒好きの方なら樽酒の樽の材料としても有名です。
紀伊山地は気候が温暖で雨が多い為、杉の香りが良く木目も平均で非常に良質であるらしい。

そんな杉だからヘリで運んでも十分に元が取れるのだろうか？
ヘリのチャ－タ－料も随分高いだろうに。


　昼御飯を済ませて下山にかかる時もまだ飛んでいる。
それにちょうど下山ル－トの途中で木材を切り出しているようだ。
だんだんへリの爆音が大きくなってくる。
へりの音って近くで聞くとバリバリと聞こえるのです。

やはり下山ル－トの目の前でその作業を見ることができた。
茂っている木のすぐ上まで高度を下げて、材木を引っ掛けて上昇します。
ヘリが高度を下げると大量の黄色い杉花粉が木から飛散していくのがよく見えます。
「うわ－！！すっげ－！！」　花粉症の人がこの光景を見ると卒倒するだろうな～

それから下山するまでズッと頭上をへりが飛んで行きます。
ちょうどヘリの飛行ル－トが下山ル－トと同じだったみたいです。
もうひとつおまけに木材を下ろす所も林道の途中に有り、ちょうど降りて給油をしている場面も見ることができました。
この日はずっとヘリの音と姿から逃れる事のできない１日でした。