スケートをはいた馬 その名も Negro Kaballo

勝手気ままに好き勝手 麦わら帽子とスケートはいて 行くぞ一人でどこまでも 一年中がハロウィーンだっ!

ラプンツェル

2007年10月13日 | 夢で逢えたら、逢いましょう。
その番組は、始まったとたんテレビいっぱいに緞帳のような分厚い深紅のカーテンが(とはいっても、そのころ我が家にカラーテレビがあったとも思えず全くのわたしの思い込みです。深緑かもしれない)ブラウン管を覆い、カーテンの向こう側からマルセルマルソーみたいな男の人か、あるいはアダムスファミリーのお母さんみたいな魔女風の女の人が頭だけこっち側に出してきて、ニコリともせず今日これから始まるお話の説明をするのです。眼は冷たくうつろです。

見て見て 今日描いた絵のイメージは私がずっと忘れられずにいるその番組のオープニングの恐ろしいともいえる場面です。

何と言っても言わなくても、それは子供番組であるにもかかわらず、そんな恐ろしげな人を道先案内人に起用してるんです。恐ろしくてとっても怖いのに、そこから目を離せない魅力がありました。こどものわたしはその人に釘付けです 声も感情がなく震える声ですが全く抑揚もありません。(ったって、それは日本人の声優だろ そうでした 日本語でその人は外国人なのに語ってました)確かに、それは外国の番組です。そして実写版です。それに大昔の話なので、私の記憶も嘘だらけですわ。

だけど『ラプンツェル』のことははっきり覚えています。一回では終わらなかったような気がします。つづきが待ち遠しかったような気がしたようなしないような…。アッ もう全然憶えてないじゃん その番組はグリム童話を主に取り上げていたか、グリム童話のみだったのか。『かえるの王さま』なんかもやってたようなやってないような…。なにしろ大昔なので。テレビ創世記のはなしですから。でも『かえるの王さま』はないかな。なにしろ実写版だから

『ラプンツェル』以外は何ひとつ断定形でしゃべれないよー
それ以外だとカーテンのマルセルマルソーしかクリアーなものがないよー(それだって男の人か女の人か忘れてるし)

『ラプンツェル』が幼っ娘の心の中にも残ったのは
① きれいなお姉さんと美しい王子が出て来る。これは娘っ子には必修条件
② 見たこともないような美しい金色の長すぎる髪がインパクトを与える。
③ しかも塔に閉じ込められたラプンツェルの長い髪が、魔法使いのいじわるばあさんが塔に登るための梯子がわりに使用されるという驚きの使われ方。
④ 美しい娘がラプンツェルというやはり美しい名前。
それらが全体のやや暗いトーンの映像の中で淡々とすすんでいく。

ラプンツェル、ラプンツェル、お前の長い髪を塔から降ろしておくれ

そんなセリフをばあさんが言ってたような言ってないような…。
N放送Kではなかったような気がするけど…。

この話はつづかせようがありません。すっかり忘れちまっているのですから
でも誰か覚えてないかなあ。記憶に留めてる人いないかなあ。ほかにどんなお話があったのか教えてくれる人いないかなあ。せめてマルセルマルソーが男だったか女だったかだけでも

『グーとなる』と『ぼった栗』を思い違いするような私の記憶に誰もついてくる気ないよね
でも、それ以来ラプンツェルという名前は外国の女の人の美しい名前としてしまってあるけど忘れてません。
ラプンツェルがブンジャラゲとかだったら絶対忘れてる



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2 コメント

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私もうろ覚えよ~ (ミセス・ポアロ)
2007-10-21 20:29:05
覚えていますよ~
すごく引き込まれました

そして太宰治の「ろまん灯篭」を
読んだとき、ラプンツエルだ!って思ったよね、ね。
ネグロ・カバロさんは記憶すごいと思います
どういう状況でテレビを見ていたんだろうか
それすら思い出せない
我が家のどこに
どんなふうにテレビが置いてあったか?
謎だ・・・

こんなにあやふやな記憶をたどっていると
いったい自分は何を考えて生きてきたのかと思うよ
いっつも夢の中か・・・
起きているのか、はたまた眠っているのか・・・

そして、アルプスには初雪が
蓼科はもう氷点下よ・・・
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夢じゃなかったー! (トトロ風) (negro kaballo)
2007-10-24 10:10:16
やはり、こんな番組あったことは確かねぇー
夢じゃなかったー 耄碌じゃなかったー

ミセス・ポアロこんにちは

ラプンツェルよかったよねえ
きっとお口ポッカリで入りこんで観てたよねー。
そんな純粋無垢のころが私たちにもあったのねー

だけど、太宰治の「ろまん灯篭」知りませんでした。読んでませんでした。ゼミとってたのに、てへっ
読んでみるね。
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