半田さんの講演は、豊富な取材と体験に基づく具体的なお話しで、大変分かりやすい内容でした。
「トモダチ作戦」には震災の有事利用の真意があることから説きはじめ、米軍再編で米軍と自衛隊の一体化が進んでいる体質がよく理解できました。「新防衛計画の大綱」で新たに打ち出された「動的防衛力」と、TGT三角海域(東京・グァム・台湾を結ぶ三角形)で中国艦船を監視する日米の新たな対中国戦略が不可分で展開していくなど、目を見開かされる思いがしました。
出席者の質問は「自衛隊員の心情=昔の軍隊の様にシビリアンコントロールを拒否するような実態があるのか」など、次々に手が上がりました。半田さんは「自衛隊員の中には『憲法九条が俺たちの命を守ってくれている、自衛隊は実は最大の護憲集団かも知れない』と言う人もいる。しかし、個人としてはともかく組織としての自衛隊には憲法遵守させるよう、充分に気をつけていかねば」とのお答えでした。大震災のあとの状況を踏まえた、とても時宜にかなった講演会でした。
( ↓ 憲法記念日のつどい会場でのアンケートから)
◎ わかりやすく、すばらしい講演でした。多くの疑問が解けました。こんなすばらい内容で参加人数が少なかったのが残念でした。次回への要望=今回のような講演をお願いします。
◎ 私にとっては難しい内容でしたが、これをきっかけに勉強していきたいと思います。半田さんのお話をこんなに近くの会が企画していることを知り心強く思いました。ありがとうございました。