入院してました。その一

首が痛くて「しばらく休み」と書いたのが、月曜深夜でありましたが、そのときはすでに頭の中が様々な痛みのオンパレード状態が始まっていたのであります。首から突き上げるような痛み、頭蓋骨を締め付けるような痛み、神経痛のようなピリピリした局所的な痛み、全体が重たい鈍痛のアラカルト状態でありまして、このままなら「痛みの博物館か百貨店」が開けるのではないかと思ったくらいであります。脊椎打撲（いわゆる鞭打ち症ですね）でこんなにも頭が痛くなるのか思ったのでありますが、本人も周りも町医者先生もみんな鞭打ち症だと信じ切っているので「これが頭痛最強薬で、これが効かないなら相当の頭痛だから、鞭打ちじゃないかも。とりあえず、飲んで効かなきゃ考えましょう」っていう程度の考えで夜を迎えたのでありました。
さて、少しはうつらうつらしたのでありますが、当然、痛みは収まらないどころか、これは、あれは、こっちもあるよ、という「痛み空港」状態（なんのこっちゃ）でありまして、これは町医者の領域を越えた4次元空間にアタクシの頭は入り込んでしまって、4次元の人の手でアタクシの頭を開いたり、伸ばしたり、突いたりされているから頭が痛いんであるという判断をしたのであります。
こうなれば、アタクシの知っている限りで良い病院へ行くしかないと五反田のＮＴＴ東日本関東病院へ朝一直行したのであります。救急車かタクシーかともめたのでありますが、結果は息子の運転で自家用車で出かけたのであります。後部座席に乗り込もうとしたときに頭を軽くドア開口上部にぶつけたのでありますが、これが超弩級の痛みで、目の前で脳みそが爆発してしまい、黒煙に覆われたのはこういうことかというようなほどでありまして、なんとか意識はあるという状態のママなんとか到着したのであります。（続く）