【リマ=浜砂雅一】6月5日に行われるペルー大統領選決選投票に臨む日系3世の国会議員ケイコ・フジモリ氏(35)が6日、首都リマで本紙の単独インタビューに応じた。
ケイコ氏は「ペルーは初の女性大統領を持つ準備はできている」と述べ、初当選に自信を見せた。
ケイコ氏は「私が大統領になりたいのは、国家全体のための決断をするためであり、家族の便宜を図るためではない」と語り、有罪判決を下された父アルベルト・フジモリ元大統領(72)を当選後に恩赦する可能性について、「その考えはない」ときっぱり否定した。
在任中の人権侵害を問われリマで禁錮刑に処せられているフジモリ元大統領については、左翼ゲリラ掃討などの業績を評価する国民の間で恩赦を期待する声も根強い。だが、「反フジモリ」勢力はこれを逆手にとって「(ケイコ氏は)父親の恩赦しか政策がない」と攻撃している。ケイコ氏は選挙戦中は恩赦問題への深入りを避け、国民の幅広い支持を取り付けたい考えとみられる。
大統領としての最優先課題としては、「貧困対策」を挙げ、「当選したら(貧困地区で)水道や道路、電気など基本的な社会資本を整備するプログラムの強化に真っ先に取り組む」と強調した。資源開発の進展を背景に好景気に沸くペルーで、経済成長から取り残された人口の3割といわれる貧困層の地位向上を重視していることを示した。
ケイコ氏は「ペルーは初の女性大統領を持つ準備はできている」と述べ、初当選に自信を見せた。
ケイコ氏は「私が大統領になりたいのは、国家全体のための決断をするためであり、家族の便宜を図るためではない」と語り、有罪判決を下された父アルベルト・フジモリ元大統領(72)を当選後に恩赦する可能性について、「その考えはない」ときっぱり否定した。
在任中の人権侵害を問われリマで禁錮刑に処せられているフジモリ元大統領については、左翼ゲリラ掃討などの業績を評価する国民の間で恩赦を期待する声も根強い。だが、「反フジモリ」勢力はこれを逆手にとって「(ケイコ氏は)父親の恩赦しか政策がない」と攻撃している。ケイコ氏は選挙戦中は恩赦問題への深入りを避け、国民の幅広い支持を取り付けたい考えとみられる。
大統領としての最優先課題としては、「貧困対策」を挙げ、「当選したら(貧困地区で)水道や道路、電気など基本的な社会資本を整備するプログラムの強化に真っ先に取り組む」と強調した。資源開発の進展を背景に好景気に沸くペルーで、経済成長から取り残された人口の3割といわれる貧困層の地位向上を重視していることを示した。