DEEP GREEN

GO のブログ。
自転車、スノーボード、釣などなどGoの日常、日々感じたこと、経験したことを!

クロスアルプス 5日目  筋肉痛取れたけどしんどいけど、きれいすぎ!

2007年08月22日 00時07分39秒 | MTB 自転車

ホテルのベッドはダブルベッドしかなかったので、ジョーと二人で寝るも、夜中にふっと目を開けるとジョーの顔が真横にあってびびりました。 わたくしそっちの趣味はまったくないので、反対向いて寝なおしました。 

 しかしホテルは快適だった。
朝からシャワー浴びたし、朝ごはんもパンもチーズも手作り、ジュースも絞ったり、手作り。 朝からがっつきましたよ。
がっついてる途中におねえさんがやってきて、卵もつくけどいる? だって。 この時のみんなの顔忘れません! 一瞬みんな驚いた顔を突き合わせて無言のときが一瞬あり、その後すぐにみんないるいるの大合唱! 朝に卵をいただいたのは今回の旅でここがはじめて! 幸せだった! おねえさんも笑ってました。 ごくごく当たり前のようなことを本当に幸せと感じてしまう。 このホテルみんな優しくて人のありがたさも感じる。 いつかもどって来たいところとなる。

 今日も天気は快晴。 そんな快晴の中、気分も快晴で朝9時に出発! 身体が疲れが取れきってないのは分かるが、この日は筋肉痛がほぼ消えていた。 慣れてきたのであろう。 お尻は相変わらず痛いが。。。

最初は緩やかな下りから、次の町に向かうときにゆるやかな登り。 MTBで走っている人多い。 イタリアからの国境を越え、再びスイスに入る。 天気が良くて、町並みも、景色も、道もゆるやかな上り下りですごく気持ちがいい。 古い街並の中を進みいよいよ本格的な登りに。 ひたすら登るが、景色も比例してどんどんきれいになっていく!

2200mまで登りここから下りと言うところで少し休憩。
2日前に山小屋であったMTBの家族連れにまた出会う。 というか、どうっみても小学生の子供が同じルートを走っていることに驚く。  しばらくのんびりして再出発。

ここから下りでジープ道のアップダウンを繰り返しながら谷川沿い、一部逆キャンバーで落ちそうなところもあるが、軽快に走れる。 スイスの国境を超え、再度イタリアへ入国。 山の中の国境は国境だよと石があるだけで、イミグレーションチェックの人は全くいない。 ちなみに街の中の国境線でも、自転車だといけいけとおいう感じで今回はノンストップでいけました。 もちろんパスポートを持って走ってるけど、簡単なもんだなと感じました。

しかし、下りとはいえお腹がすいてきたらこぐのさえしんどくなってきます。仲間全員がお腹すいた!の大合唱。 それもそのはず、時間はすでに午後3時。 水色に輝く美しい湖沿いに出たところでカフェ発見! イタリアだからみんなスパゲッティだ! と大盛り上がり。 しかし時間が遅かったからか、食べるものはサラミとチーズのお皿しかなかったがこれまたうまい! スピッチー(と頼んだらコーラとファンタオレンジの缶缶がでてきた)を優雅に食べ、しめにカプチーノ! これまたうまくて大感激! みんな疲れた後の食事で眠そうだが、先に進まなくては。

ここで標高が約1800m。 今日は2300mくらいの山小屋に向かう。 1800から1900mくらいになだらかに走っている山道のアップダウンを進み、時にはローディーのように先頭交代して、良いスピードで突っ走ったりして進む。

しかし、景色は最高。 この辺からグレイシャーがたくさん見えてきて、一つずつ写真に収める。 誰かが、あと何年かしたらとけてなくなるんだな~ と悲しそうに言ってたのが印象的だった。 

 ところどころ人家も見えていたシーニックルートだったが、
山に入っていくとひたすら登り。 人工物もだんだんと減ってきて、舗装路も地道になってきて、いよいよ山に入るんだと気合を入れなおす。 しかししんどいわ。 登りすぎやでこれ。 なんでみんなあんなに元気なんやろってくらいがんがん登ってく。 今回気がついたのが標高2000mを越えてくると本当に身体が動けなくなることだった。 酸素がたりないんだろう。 気持ちは進みたくても身体が動かない。 そんなジレンマだったが、レースではないのでマイペースで景色を楽しみながら進んで行く。

しっかしおしりは痛いまま。 時間もどんどん過ぎていき、太陽も傾いてきているのが分かる中、景色を楽しみながら我慢の登り。 

どこに山小屋があんねん!!

と途中怒りたくなるくらいなんにもない。 
そんな状況で精神的にやられてくるので、山小屋が見えたときは本当に嬉しい!  最後がんばって、アレクシーと山小屋に向かうショートカットシングル、ちょっと下りを走って山小屋に到達。 

で、ここまで来ていつも思うのが、ベッドはあるのか?
一抹の不安もあったが、予想に反してがらがらだった。 
このイタリアの山小屋。 ここの娘がかわいくて、笑顔で自分たちを迎えてくれる。 安心する一瞬だ。 

結局ゲストは自分たちと、スイスから来たという女性2名だけで、部屋のスペースもゆったり使える。 しかし、ここシャワーがない。 トイレ横のシンクの冷たい水で顔洗い、身体も軽く拭いて本日のシャワー終了。 疲れと約10度の気温、冷たい水のシャワーで身体が冷たい。 晩御飯は暖かいものが食べれて幸せだったし、ワインもおししかったし、コーヒーにグラッパみたいのを入れたのも飲んだし、グリューワインも飲んで完全にできあがり。 身体もぽかぽか。 みんなスイス人の女性と盛り上がってるが、ドイツ語でわけわからんし。 窓の外も夕焼けがきれいで見に行ったり、食後にみんなで満月を見ようと見に行ったが、まだ時間が早かったみたいで見れなかったが、星がやばいくらいにきれいだった。

今日は暖かい食べ物も食べて、お酒で身体も温まって熟睡できそうだ!と思ったらフォークのいびきがすごすぎて寝付けない。ジョーもそうみたいで、ときどきフォーク!と叫んだりしているが一向に収まらない。 笑いながら物思いにふけっていると、いつの間にか眠りに落ち、朝までぐっすりであった。 

つづく
 

x-alps休憩 今日はイベント告知

2007年08月20日 23時10分09秒 | MTB 自転車
昨年も最高におもろかった
            ”山開き” 
今年もやります。
9月16,17日 白馬で!

詳しくはここ。

http://www.hid.co.jp/hid/event/070916/main.html

その一週間後、9月23日には 大阪でナイトサイクリング!

詳しくはここ

 http://www.hid.co.jp/store/store/mtb/main.html

春って書いてあるけど秋ですから!!(笑)

ヨーロッパ帰りのライディングを是非見てや!
(うそ、かわってないよーん)

是非参加してや!

よろしくです。
Go

クロスアルプス 4日目 精神的に一番過酷でも、最高の日!

2007年08月19日 23時40分18秒 | MTB 自転車



朝起きると外は雨。
山小屋の気温は5度。 寒すぎる。
とりあえずいつものように準備して朝ごはん。
今朝はビュッフェと聞いてたので、どんなご飯かな!と
楽しみだったが、内容はいつもと変わらず。
シリアル、パン、チーズ、ハム、コーヒーをおいしく食べた。

雨が降っているので、レインウェアを着て、靴を履き、
外にでる。  寒い。

山小屋の裏に見える山には雪が積もっている。
昨晩ふったものらしい。

今日は山小屋の2260mから今回の旅の最高峰2600mまで登り、そこから下って進んでいくルート。

最初からMTB押しのきつい登りが続く。
風も強く、雨も横殴りになり、その雨が標高があがるにつれてみぞれになっていく。 すごく寒い。
そんなことを気にしていてもしょうがないのでひたすら上を目指して登り、今回の旅の最高地点到達!
みぞれは雪に変わっている。 

寒い中みんなで記念撮影を行い、下りだ!

下りは2600mから1300位までを一気に下るのだが、景色がやばすぎる。 今回の旅では、何度もすっげーと言う景色に出会ってきたが、下りはここが最高でした。 
壮大なアルプスの山々の中に延びるシングルトラック。
斜度もあり、心地よくタイトターンもあり、気持ちよく、
でも岩も多く、落ちればがけ下まっさかさまみたいなところも多く、気を抜けば危険だが、ふっと上を見ると壮大な景色が広がっている。 もったいないからゆっくり見ながら走ろうと思うも、下りはやはりあっという間。 怪我のないように、MTBも壊さないように安全に、でも楽しいスピードで終了。 

下りはタイヤから飛んでくる泥もすごく、牛糞も多く、下り終わったときは自転車がどろどろ(糞糞?)であった。
ちょうど川があったので、そこで自転車を洗う。
このころには雨も上がり、雲の合間から時折日の光がのぞき、幻想的な景色を演出している。 きれいすぎる。

その後は川沿いに岩岩の道を下り、舗装路となりなだらかな下りを延々と下り、いくつかの村を過ぎた後の町に到達。
ここのスーパーでお昼ごはん(パン、ジュース、クッキー)を買い、町の泉で食べる。 

食後は町を下りきり、キャンプ場を抜けていくと、また登りのジープ道となる。 ここからひたすら登り。 渓谷の谷を登って行く。 この日は調子が良かったのか、メンバーの調子がもう一つだったのか、延々とした登りを先頭で、マイペースで登ることができた。 天気は曇ったり、通り雨のような雨が降ったり、晴れたりと安定していない。 雨が降り、ちょっと雨具を着ようかと着た瞬間に雨がやむといった感じであった。 

林の中を抜けて、少し開けた場所に出るとそこにカフェがあり、コーヒーブレイクとなる。 お茶碗のようなカップでコーヒーがでてきて、パイのようなお菓子と一緒においしく飲む。
カフェの人の子供だろう、4人ぐらいが昔ながらの衣装を着て遊んでいる。 通行人を止めて、通るためにお菓子をもらっている。 ほほえましくて見てて笑ってしまった。

ここからの登りと景色が最高で、木がだんだんなくなっていくと切り立った崖に一本の横線が見える。 それが道らしく、スイス軍が第一次世界大戦(?)のときに切り開いた道らしい。どんどんと登って行くと天気も晴れてきたこともあり、景色は
どんどんときれいになっていくが、ほんまに命の危険性を感じた岩場を進む。 だって、横は柵もないようなところも多い、落ちたら必ず死ぬ高さ切り立ったがけ。 怖くて怖くて、写真も柵があるところでしか撮れません。 一箇所自転車と身体の幅くらいしかない細い柵無しの場所があり、恐る恐る通過。
こわすぎ!

緊張してのども渇いてくるが、止まって何かをするということが怖くて、水を飲むことも出来ず、前だけをみて先に進む。
その岩場を抜けると本当にほっとしたと同時に気も抜けてしまったが、無理もないでしょう。 すごいとこやけど、こわすぎた。 あれは登りやからいいけど、逆に下るのは無理だなとも感じました。 (基本的にここは自転車を乗ってはだめという看板が出ていた。 乗って進むと落ちてしまうことがあるからだろう。 みんな自転車を押していかなければならない)

岩場を抜けて、その先に広がる景色がまた絶景!
ここでスイスからイタリアへ入ります。
先にはイタリアの3000m級の山々の景色が広がります。 
風は強くて寒いが、晴れているので本当に気持ちがいい。
ここで昨日泊まるはずの山小屋に到着。 
寒くて、風も冷たいので、ここに泊まりたかったが、もう少し下って、町で宿を探すこととなる。 時間はすでに5時。

そこからの下りはジープ道でほっとくとどこまでもスピードが出るくらい急で、しかも道上には牛糞が遠慮なく散らばっている。 踏まないようにとよけながら走っても、スピードがあがると避けきれない。 開き直りの走行となる。

ジープ道が終わると舗装路に変わるが下りなので気持ちよく下っていく。 道も開けてるし、進行方向には頂上に雪がある山々の景色を見ながらのサイクリング。 良い感じ!

下の町まで下りてもうひとつ向こうの町まで行こうとしたところで、ウーベのリアタイヤがパンクしてしまった! 

修理して先に進むか、ここで宿を探すか? 時間はすでに6時前。 宿をさがすと調子よさそうなところがあり、結局この村のゲストハウスに宿泊することとなったが、いままでの山小屋生活から比べるとホットシャワーも浴び放題だし、料理もホームメイドのものや地元料理が多く、お酒もビールはバイスビアも飲めるし、イタリアワインもおいしくて、料金もリーズナブルだし(山小屋に比べると高いが同等ホテルと比べると格段に安い!)、抜群に良い宿でした。
ウーベのパンクに感謝しながら、ここに泊まる予定だったのだなと思いながら、熱いシャワーを堪能し、晩めしもがっつり食べて、飲んで、みんなと楽しく過ごしました! 
みんなもホットシャワーが嬉しかったようで、その話題ばかり! 

今日は相変わらず重い荷物で肛門まわりが痛いが、思ったよりも身体が動いた良い日でした。 あと3日楽しみつくさないとね! 明日もがんばろう!

寝る前の日記はそう締めくくっていた。


つづく  

クロスアルプス 乗り出して3日目。 オーストリアからスイスへ

2007年08月16日 16時26分49秒 | MTB 自転車



朝起きるのがつらい。
体は全身筋肉痛。 夜の10時に寝て、9時間寝ても疲れがとれない。

しかし、今日は昨日の遅れを取り戻すべく、昨日進めなかった分+もともと今日の予定の70kmを進まなくてはならない。
半分、無理かなと思うもみんなけっこう張り切っている。

朝ごはんにシリアルをおいしく頂く。 塩分を取るためにわざと塩をかけて食べるがおいしくない。 昨日はハードな日だったが、今日はさらにハードになりそうだ。

8時半に山小屋を出発。
天気は晴れ、景色も素晴らしいが、なんてったて体が痛い。
お尻も痛い。 恥骨と肛門。 重い荷物にロングライドがきいているのだろう。 自転車を最初にまたぐのがかなり勇気のいることとなる。 

マーモットが巣穴から出たり入ったりしているのを見ながら、ジープ道を登る。 昨日引き返した地点から山道に変わり、
斜度がきつくなると乗っていく事ができないので押していく。
スタートして2時間後に昨日泊まるはずだった山小屋に到着。山小屋は古そうで、昨日泊まった山小屋で正解だったねと
みんなと話をしながら今度はくだりだ。

ジープ道を下り、横道にそれていくことに。
下りに関してはウーベとアレクシーとが地図を見て、楽しそうな横道を常に探している。 今回の横道もそれで進むことになったが、岩だらけ! 

岩の道と言ってもいいくらいの道で、ところどころ道の横は崖だし(落ちたら死ぬ高さ。ほんまに怖い) でも楽しい!
みんな笑顔で下り終える。

さらにジープ道を下り、2回目の横道に。 ここも面白くて、下り終えるまでノンストップで行く。 最高!
ここから素晴らしい谷を下っていき、下の町につく。 
ここで昼飯にしようということになり、ハンバーガーとスピッチーをおいしく頂き、食後にこれまたおいしいエスプレッソを飲む。 先は長いのにみんなぜんぜん焦ってないし、のんびりの昼飯だった。 時間の感覚が違うんだろうなと思うが、郷に入れば郷に従えということでのんびり昼飯。

食事後は町の中を下っていき、最後にきつい登りが。
登りは延々と続いていく。 昼飯食べてるのにここで売り切れ。エネルギージェルを2つ飲みパンとソーセージを食べて体力回復をはかる。 でもさすがに標高2000mを超えてくると体が動かない。 みんなに置いていかれながらもなんとかオーストリアの国境を越え、スイスに入る!

時間的に見てもここから最初の山小屋で今日は泊まることに。
もともとの計画ではこの山小屋は今日の行程の真ん中くらい。思ったよりも行程がきつく進まない。天気は晴れたり曇ったりで通り雨も軽くある。 曇ったり風が吹いてくると寒く、風が本当に冷たく、体の熱を奪っていく。 気温で言うと15度くらいだと思うが、体感温度は10度くらいという厳しいものだった。 この日もへとへとになって山小屋にたどり着く。
毎回そうだが、走ってて山小屋が見えたときは本当にうれしい。 助かった!という感じです。 

山小屋に着いたときは夕方5時くらいと、いつもの時間に比べるとかなり早い。 ここでも、いつものように短いホットシャワーを交代して素早く浴びてリラックスモード。

外は雨が降り出しどんどん寒くなっていく。
レストランのある部屋は暖かいが、一歩その部屋をでると
かなり凍える。 この山小屋、標高2264m。 それだけ高いところにあれば寒いよなーと妙に納得。 

レストランで明日のルート確認をしながらバイスビールを飲む。みんなさすがに疲れを隠せないが、ビールを飲んで体があったまってくると気持ちは最高に。 そのまま夕食。 今日はキャベツサラダにイエガーシュニッチェル(豚肉きのこソースあえ、ポテトパスタみたいな付け合せ。 これがうまい!)もちろんビールも飲みます。 結局バイス3杯、レディーバイス1杯(生小)と約2リットルのビールをいただきました。 
高地なのでよく回ります。

ベッドに入るとすぐに記憶をなくす。
この日の夜もぐっすりと眠ることができました。


つづく

クロスアルプス 乗り出して2日目。 体力的にも精神的にも過酷に。。。

2007年08月14日 17時00分25秒 | MTB 自転車


山小屋のベッド、小さいけど布団と毛布で暖かくぐっすりと眠ることができた。 

体も疲れているが、昨晩の疲れ方を考えると上出来である。
これもVAAMのおかげか。

朝ごはんはこぶりなトースト3枚。 ハム3枚。チーズ2枚。バターにジャム。 コーヒーだった。
これで7.5ユーロは高いのか?
山の上だから仕方がないのか? 
まあ贅沢はいえないので、おいしく頂く。

朝食後、準備して2日目スタート!
今日はここ1931mから一気に900mレベルまで下り、
その後また2300mくらいまで登りで終わる。
最初下りだし楽しんでいこう!

じゃりのジープ道ではじまった下りはシングルトラックへと変わっていき、スイッチバックから斜度のきっついところもあれば、岩岩のところもありおもしろい!
それにプラスして気持ちいいのが景色。
やばすぎる。 こんな絶景のところを下るなんて最高である。

最初飛ばすが、アレクシーがコーナーではみ出てがけに落ちそうになったのを見て少し自粛。 怪我無い程度で楽しんで下ることに。 調子よく先頭で下って、みんなの下ってるところの写真を撮ったりして、にこにこ顔で下る。
程よいところでちょっと止まって後ろを待っているとアレクシーにウーベがにこにこ顔で降りてくる。
最高やね! と話をしてると、
その後が続かない。 しばらくしてフォークが来ると、
上から叫び声が! ジョーが叫んでいる。
なにかトラブルがあったみたいだ。 みんなで急いで走っていくと、フランクがこけたらしい。 怪我をしている。
怪我をみると、かなりひどい。
肉が完全にえぐれている。 (写真見たい人だけどうぞ)
骨や関節は大丈夫なようだがこれはやばい!
とりあえず応急処置をして、下の町で病院を探すことに。 
そこからの下りもシングルトラックでかなり楽しいが、フランクを先行させて焦らさないように進める。
彼も痛そうで、冷や汗も噴出してる。 大丈夫か?と聞くと
今はアドレナリンが出てるから大丈夫という答え。 
痛いんだろうな。。。

その後町に下り診療所でとりあえず手当てを受けるが、
町の小さい診療所なので、傷に入った砂や岩を完全には取り除けないようで、大きい町の病院で手当てをしてもらってくださいということになり、フランクはここでリタイアとなる。

英語が苦手だけどシュナップスをおごってくれたり、
明日(今日)はビールをもっといっぱい一緒に飲もうなと
言ってた優しくていいやつのフランクがリタイアになったのはすごくつらかった。 みんなも同じ気持ちのようだ。

結局、たまたま大きい町にいく救急車に乗り込み大きい町の病院に向かうフランク。 その後話をきくと、全部で14針を縫ったようだ。 痛い! 
この先、保険もないし、特に気をつけなあかんと思うと同時にフランクのためにもがんばろうと思う。

ここでかなり時間を使いすでに昼に。
近くのSPARでパン、ソーセージ、ヨーグルト、スプライトを買い、近くの川辺でゆっくりランチ。 先は長いが急がないところがすごくいい。 

町に下りたということは、ここからまた登り。
峠越え。 ランチ後ののぼりはつらいよななんてしゃべりながら、ひたすら登ってようやく頂上。 ここからまた谷に向かって下る。 しばらくジープ道を下り、途中で地図を確認し、ウーベとアレクシーとショートカットシングルトラックの下りを行くことに! ここが最高で、岩が多いがめっちゃ楽しんで下る! 最高!
ウーベもアレクシーも楽しそうで下まで下ってハイファイブ!
ウーベが、Goの下ってるのは岩の間をぬって飛んでるようで、見ててすごく面白い! とほめてくれた。 
この日からフライングGoというあだ名がつくことに。

フォークとジョーはそのままジープ道を進み、途中で合流。
ここからまたジープ道のゆるやかなのぼり。 ひたすら登る。
最初調子よく進むが途中で完全にエネルギー切れ。 
みなから遅れていく。 ウーベが心配して合流してくれて、一緒に進んでくれる。 と、突然ストップ。
どうしたの? と聞くと道の横に野生のブルーベリーがあった! むさぼるように食べて(最高!)、パワーバーとエネルギージェルも食べて少し復活。 

ここから天気も曇りがちになり、吹いている風も冷たくなる。
さらに道は平坦になるも、岩が多すぎてまったくMTBに乗れず。 ストレスだけがたまっていく。 
時すでに5時を過ぎている。 
時間だけ過ぎるのに山小屋は見えない。
人工物がまったく見えない山の中。
冷たい風がより一層厳しく感じる。 

”これは簡単に死ねるよな。” 

自転車を押しながら弱気になる自分がいた。
しかし、進むしかない。
家族のためにも、仲間やフランクのためにもがんばろうと
気を取り直し進んでいく。

思った以上に進むことができず時間は6時になる。
個人的には野宿も覚悟してた。
このとき目的地の山小屋まであと2時間半という道案内が出る。 時間は歩いての時間だが、この道の状況を見ていると自転車でも同じくらいかかるだろう。 みんなこのときにすでに限界に達している状態で、これ以上進むのは危険でもあった。
地図を見ると、ここから下ったところに別の山小屋がある。
明日のスタートは登りからのスタートであるが、時間、
皆の体力を考えて下ってその山小屋に向かうことに、みんなで話し合って決めて下っていく。 

山小屋に空きが無かったらまた別の山小屋を探さなければならない。 時間的にも体力的にも精神的にも追い込まれていく。
が、ラッキーなことにベッドがあるとのこと。

ほっと一安心。 これで今日もいい日になった!

この山小屋は人気な小屋のようで、登山客や同じようにMTBで走っている人たちがたくさんいた。
ベッドの調整がいるので、先に晩御飯を食べることに。
とりあえず食べないといけないと思い、豆のスープ、マカロニ、サラダをバイスビールx2とおいしく頂く。 アレクシーにホットケーキにすりりんごをかけたデザートも一口もらいおなかははちけそうなくらいいっぱいに。 
でも、寝て起きたらおなかがすいているのでハードに体を使っているんだなと再認識。 

ホットシャワーも1分ほどだが浴びれて幸せに。
部屋は2段ベッドがたくさんある雑魚寝部屋。 
一緒の部屋になったファミリーや子どもたちもいい人たちでうれしかった。 でもアジア人は珍しいのでしょう。 みんなからじろじろと見られます。 
部屋に子どももいるので10時消灯。

体も疲れすぎていて少し眠れなかったが知らない間に眠りに落ちていた。


つづく

クロスアルプス 3日目 出発! 登りだ!

2007年08月12日 14時07分03秒 | MTB 自転車



何から書いたらいいのだろう?

その日の晩に書いた日記はそういう出だしで始まっていた。
それくらい一日目でいろいろなことがあった日だった。

今日はウォーミングアップがてら、30km先の
山小屋まで行く行程。
距離だけ見れば全く難しいことはない、へたしたら
2,3時間で到着する距離だ。 
しかし、行程表には約600mの標高からスタートで、
ゴールの山小屋が約1900m。 
1300mの高低差を登ることになる。 
これって、やっぱりしんどいよね?
そうは思ってても進むしかない!

ブルーデンスの駐車場をお昼1時に出発し、
山に向かって進んでいく。
もちろん登りで舗装道路。
この先の長い行程を考えても軽いギアで足を回していき、
足に負担が来ないように進んでいく。 
今回の仲間はみんな自分より年齢的には上の人ばっかりで、
登りのペースも同じくらいのペースで助かった。

しかし、快晴の天気。 気温は24,5度くらいで快適なのだが、舗装路の照り返しと言うか、太陽の光が容赦ない。
登りっぱなしなので、汗が半端なくでる。

今日は背中に2リットルのVAAM + MTBに
750mlの水のボトルを準備。 フォークから
そんなにいらないんじゃない?といわれたが、
性格的にあるにこしたことはない人なので、
背中に背負う2リットルは重いけど、飲めば減るかで
持ってきたけど、これが正解。
こんなに暑くて、のどが渇いて、水分はどんどんと減っていく。

道には道路案内がポイントポイントであり、皆が
間違えないように都度チェックをして進んでいく。
舗装からジープ道になり、押しの急斜度シングルラックを
押していく。 
景色は登るにつれてどんどんとよくなっていく。
走ってて苦しいものの、景色にかなり助けられる。

上りも一段落して、シングルトラックの尾根道ぽいところを進み、少し、道に迷いながらも、現地の人に道を聞いて、進む。ここからいったん下りとなり、途中舗装路に合流し、5,60kmくらいのスピードで下ってく。 下りは早い!
ほっといてもどんどんとスピードがついていく。
気持ちええわーと思ってるのもつかの間。
また登りへと変わっていく。
 
登りはひたすら登り。
背中の荷物が重く、立ち漕ぎがうまく出来ない。
ずっと座っての座りこぎで、荷物の重さも手伝って、
今度はお尻が痛くなってくる。 我慢しながら、
少しずつポジションも替えながら登っていく。

しかし、この登りは初対面の人とコミニケーションをとるには
良い登りであった。 ウーベは話してて、共通の知り合いがいることも分かったし、ジョーは日本人の奥さんがいて、
日本のことにも詳しかったりと話してどんな人かを理解して、同時に気を紛らわせて登ってく。 フォークはその体系に似合わずと言えば失礼だが、お世辞にもあんな体系で自転車速いの?と思えるくらいの体系なのに、登りになるとすごく強い。数段重いギアをものともせずにぐいぐい踏んでいく。 
このときフランクとアレクシーは先行して、かなり先に進んでいたようだ。 アレクシーも膝があまりよくないようで、重いギアは踏まずに、軽いギアでまわしていく。 その回し方が半端じゃなくて、くるくると速い回転で回していくからどんどんと差がついていってしまう。 フランクもロード乗りのようで
舗装ののぼりは強い。

みんなレースじゃないからゆっくりねと言うものの、
各自のペース。 しかも初日でまだ元気だし、高揚する気持ちで乗っているのできっとオーバースピードなんだろう、
これから山道に入る手前の最後のお店でアイス休憩したときにかなり疲れているのが自分でも分かった。 
しかし標高はまだ1000mくらい。
あと900mの標高差を登らないといけない。
すでに3時ごろ?

気を取り直し出発。
そこから標高1500m地点までひたすらのぼり、
そこから舗装が終わり山道へと変わるのだが、
放牧されてる牛のカウベルが心地よい音を奏でている。
ええ音やな~と思うも、道は牛糞だらけになってくる。
牛、そのものも道の上にいたりと、なんじゃここは
という感じです。 真横を通り過ぎる牛をなでてみる。

山道に入る前の最後のカフェで最後の休憩。
身体はかなり疲れている。
ここで、南ドイツ、オーストリア、スイスの一部でとても
人気のある飲み物 スピッチーなるものがあるというので
それを飲むことに決めた。 これは単純にコーラとオレンジレモネード(オレンジファンタ)をミックスさせたもので、味は微妙な味だか、疲れた身体に糖分ドリンクがおいしく感じる。
みんな結構疲れてる表情をしている。
このリフレッシュも終わり、再スタート。

ここからジープ道の急な登り。 それが岩岩の一本道になる。
シープ道は乗っていけなくもない角度だが、疲れてて、あと
高地にだんだん行っているのもあるのだろう、息が苦しくなって、MTBを押していく。 岩岩のシングルトラックも完全にかつぎあげ。 全く乗れません。 カウベルの音もだんだんと聞こえなくなってくる。
山間の谷を進んでいるので、風も強く、日も山陰に隠れ
どんどんと寒くなってくる。 動いていると身体は熱く、
風が心地良いが、止まるとその風が凍える風に変わり、
山の厳しさをしる。 

今日泊まるはずの山小屋がいつまでたっても見えない。
一同不安になる。
なんてったってすでに6時前。
しかし、進むしかない。
山を登りきると、谷間の尾根道となり、
岩岩の道だが、ゆっくりと乗れるので乗っていく。

進んでいくと遠くでかすかに音が聞こえる。
カウベルだ。
あ、カウベルの音だと思って前を見ると遠くのほうに
かすかに山小屋が見えた!
みんなの顔がほころんでるのが分かる。
先を急ごう! 元気になった一同はほぼ平坦な下りを下っていく。

するとこういうときにトラブルとは起きるもので、
フォークのチューブレスリアタイヤが、何かの勢いで
裂けてパンクしてしまった!  
修理をする合間も風は冷たく、凍えていく。
裂けたところにパッチをして、チューブを入れて再出発。 
日はどんどんと落ちて行き、山にはさまれて回りはだんだんと
暗くなっていく。 でも山小屋は見えている。

もう少しだ!

道は牛の放牧道でもあるようで、牛が道をふさいでて
進めない。 牛にどいてや~といいながら少しずつ
自転車を進めると、向こうもびっくりするようで、
でもこっちも向こうがびくっとするたびにびく!っとして
止まったりと攻防をしばらくして、最後には牛も
諦めたのか、ようやく道をあけてくれた。

岩岩の道を押したり、乗ったり。
ここで調子にのって乗ってしまい、前転しました。
スピードはほとんど出てないし、背中のバッグパックにも
守られて大きい怪我なし。 左のふとももに傷したのと、
右手をついてちょっと痛い。
保険ないのに気をつけんなーと再認識。
安全運転で進み、ついに山小屋到着!

山小屋についたときは本当に嬉しかった!
身体はくたくた。 お水も完全に飲みきってたので
助かった!という感覚が強い。
長い1日でした。

山小屋は標高1931m。
ここに到着したのは午後8時であった。
今日は1時に出発して、休憩も入れてるが7時間で
距離は28km。 平均時速4km?
なんせ、疲れた。 荷物も重たい。 
1日目でこれだと先が思いやられる。

山小屋についたのも8時と遅く、予約もキャンセルされかけていた。 ぎりぎりセーフ。
部屋は4人部屋と2人部屋。 
ウーベ、ジョー、フランクと同じ部屋になる。
部屋に荷物を置き、とりあえずシャワーに行く。
シャワー3分3ユーロということで、どないしょと迷ってると
先にシャワーしてた子供がシャワーを途中で譲ってくれて、
子供入れて4人くらいでその3分のシャワーを使いました。
とりあえずさっぱり!
で、洗いきれてない足を水道で洗うが、水が冷たい!
足だけ凍えてしまいそうなくらいつめたい。
ウーベはこの冷たい水でシャワーしたそうだ!?
さあ、晩御飯だ!

遅く到着したので、食堂も片付け気味。
晩飯がミートソーススパゲティーしかできないという。
贅沢は言ってられないのでミートソーススパを食べる。
おいしい!!!!!
空腹で疲れた身体には最高の料理!
しかし、疲れすぎてて入らない。 
食べないとしんどくなることは目に見えてたのでゆっくりと食べていく。
バイスビアも飲んで、最高! 落ち着いて身体に力がもどってくると疲れも同時にどっとくるが、ビールとスパゲティーをしっかり食べ、アレクシーとデザートの巨大アップルパイを半分づつ食べて、さらにビールをもういっぱいいただく。
みんなも初日を無事に乗り切ったようで嬉しそう!
盛り上がる! 明日のルートも確認しながらビールが進む。
と、フランクがシュナップス(蒸留酒。 今回は小さい黄色いプラムから作ったお酒ということだった)をもってきた!

異国の地から来た自分とアレクシーに、こっちの文化を体験させたいと買ってきてくれた!
実はフランク怖そうであんまり話をしてなかったのだが、
単に英語が苦手なだけで、実はすごく優しい人ということが
判明! しかものんべーということで、これは気が合うでしょう。 嬉しくなってシュナップスをいただく。 

おいしい!

もう完全に酔っ払いで、この日は落ちるように眠りについた。
時間は午後10時半。

幸せ。


つづく

クロスアルプス  2日目、3日目 出発だ!

2007年08月10日 23時57分00秒 | MTB 自転車
目が覚めると、窓の外は明るかった。
昨日寝てから、かなりぐっすりゆっくりと寝かしてもらった。
時計を見ると朝の10時。 久しぶりに時間を気にせず
寝たような気がする。

フォークは仕事に行ったようで、奥さんクリスティーナと
子供たち、ソーレンとアントニアが家に居た。
奥さんがパンを焼いてくれて、スクランブルエッグを作って、
コーヒーと一緒にいただいた。 
天気は快晴。 気温は23度とほんまに気持ちのいい気温だ。
ヨーロッパの夏は最高やね と奥さんに話すと、昨年は8月
でも雨続きで寒かったの と意外な返事。 逆にフランスはイタリアは猛暑で、これも異常気象、地球温暖化の影響か?

奥さんと子供の話や、日本やドイツの話をして、おいしく朝食をいただく。 笑ったのが、奥さんの日本のイメージで、
女性は全員着物を着てるとか、人がすんでるのは自然のない高層ビルの立ち並ぶ大都会だとかで、そんな話を聞くたびに
笑ってしまう。 もちろん訂正しておきました。 日本もアジアの国も行ったことがないということで、そういう人はやっぱり固まったイメージを持ってるのでしょうね。 でも、いつか日本に遊びにおいでと言っておきました。

その後、先に送ってあったバイクを組み立てに入る。 
フォーク宅には地下室があり、その一室が作業室となっている。広さも十分でゆったりと作業できた。 
バイクはリアのローターが運送ダメージで少し曲がっているようだったが、走れないほどでないので大丈夫でしょう。
試し乗りもして、リアの変速がおかしかったのでアジャストを
する。 背中に背負う荷物も準備し、完了!

フォーク宅のテラスでのんびり、スパークリングウオーターをいただきながら、のんびり日記を書く。 庭には桜、プラム、林檎、もみの木があり、トマトがあり、ウサギの囲いもあり、緑の芝とその木々でかなりきれいです。 のんびりできていいわーとすることなくて不安になるが、明日から毎日MTBライドなので、のんびり出来るときにしておこうと言う感じでのんびりでした。 

そうこうしているうちにフォークも帰ってきて、
お茶タイム。 アイスコーヒーに奥さんお手製のプラムパイをいただく。 プラムパイ!最高でした。

今晩はフォーク宅で、参加者のうち2名が集まってみんなでBBQパーティーだよと聞き、嬉しくなる。 
保険屋も調べてくれたようで、なんとかいけそうな返事を電話でもらったようで、保険屋に行くことに。 
街の保険屋で契約して、13.4ユーロを払い、今回の旅の保険をカバーする。 内容的にはたいしたことないみたいだが、
ないよりはましか、というか、これでかなり一安心!

帰ってBBQの準備をしていると、保険屋から電話があったようで、今回の保険はドイツ国内でしか適応されないらしいとのこと。 
え? 俺とフォークでクロスアルプスでスイスとかイタリアに行くねんと保険屋で話したのに、なんで?????
ドイツ内では多分走らないのに。。。。。
なんか、完全に裏目で、こうなれば開き直るしかない!と
ビールを飲む。 

BBQに来るはずの仲間も、準備がぜんぜん追いついてないようでキャンセルとなった。 結局フォークファミリーとBBQをおいしくいただいて、シュツットガルトの有名なラガービールを飲んで、気持ちよく就寝。 
明日から出発だ!

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翌朝6時半起き。 目覚めすっきり。 
昨日BBQにこれなかった仲間が車で迎えに来てくれるようだ。

ここでまた忘れ物発覚。 
前輪にとりつけないといけないメーター用のマグネット。
完全に忘れた。 メーターはメーターの役目をなさず。
ただの時計の変わりに。 しかも日本時間だし(笑)

ここで今回の仲間、ウーベとフランク(共にドイツ人)、
アレクシー(アメリカ人)が車でピックアップに。
お互い初対面なので、挨拶する。
みんなおもろそうな人たちだ!

車に乗り込んで出発!
MTB出発地点のブルーデンスというオーストリアの町まで
移動です。 天気は晴れから曇り、もしかしたら山は雨?
みたいな雲行きの中を現地に向かう。 

ところが現地に着くと快晴!
文句のない天気! 

ここで最後のメンバーの一人、ジョー(ドイツ人)と合流。
6人全員集合だ。

駐車場に車を止め、MTBと背中の荷物の準備をする。
MTBは前後サス車が多く、リジッドは自分とフランクだけだった。 しかもみんなタイヤ太いし。 2.3くらいは余裕である。 自分はと言うと、前2.1後ろ1.9という極細仕様。 みんなから大丈夫? と聞かれる。 
どんなとこはしんねん! と心配になるが行くしかない!

バッグパックの中の荷物もなぜか自分が一番重く、
みんなからウェイトを減らせ減らせと言われ、
結構だぶりそうな服とか、サングラスとかを置いていくことに。 それでも多分一番重い。 
トレーニングだよ! と笑いながら受け答えをして、
これで行こう!と開き直る。
 
これがあとで痛い目にあう原因になるとはこのとき
全く想像できず。 

あ、今回の旅はMTBで走り、山小屋やたどり着いた街の宿で泊まって行くので、その為の荷物が必要なのです。
それから山の中でバイクが壊れても修理できるような簡易ツールやスペアパーツも最低限もっていかないといけません。
だから、それらをバッグパックに入れて担いで走ります。
多分、自分のバッグパックは10kg弱はあったと思います。
(今回いちばん軽かった人がジョーで5.5kg。 ライトウェイトジョーというあだ名が最終的につくことに(笑))

さあ、いよいよ出発です。
スタート地点で集合写真を取り、出発!
楽しみ!


つづく

クロスアルプス  いきさつと1日目

2007年08月09日 23時36分44秒 | MTB 自転車



きっと長くなると思いますが、時間のある人だけでも
読んでくれれば嬉しいです

昨年11月16日、ドイツの友人であるフォークから
一本のメールが入った。 

”来年の夏、7月終わりごろから8月頭にかけて アルプス超えをすることに決めました。 
もし参加したいと思うならば来年6月までに返事を下さい。”

そもそもの発端は昨年7月にアルプスのふもとを少し走ったときのこと。
このときに強烈に行きたいとアプローチしてたのが、
フォークの記憶に残り、お誘いをかけてくれたみたいだ。

メールを受け取って、しばらくは無理だろうなと考えて、
忙しさも手伝って時間は過ぎていった。 でも、いつも心のどこかに、クロスアルプスが引っかかってた。

そして今年の確か2月頃、再びフォークからメールが入る。

”どうする?”

正直、あきらめかけてたが、返事のe-mailには

”行く” 

と書いていた。

5月10日 飛行機のチケットを予約する。

準備も着々と進め、ロードバイクで山を登る練習も重ね
徐々に身体も作っていった。 お酒も控え、体調的には
かなりベストな状態に仕上がっていった。

そして、ついに出発の日となった。

正直、現実離れしている。 

ほんまに行くのか? いけるのか? 不安と期待。
でも、もう行くしかない。
自分でも興奮しているのが分かる。

関空行きのバスに乗り込み、日記を書き出す。
こんな感じだった。

”関空行きのバスの中。 
 軽い興奮状態。
 家族が笑顔で見送ってくれる。 ほんまに感謝。
 全行程15日を楽しみながら、いろいろな経験を通して、
 いろんなことを吸収してきたいと思う。 ”

アムステルダム行きの飛行機は以外に空いていて、
となりの席には誰もいないので、エコノミーながら
のびのびできた。 興奮状態なのは変わりなく、
眠ることができず、結局映画を5本立て続けに見てしまった。
無事にアムステルダム到着。

ここでいろいろな忘れ物をしていることに気がつく。
保険、EU対応の電気プラグ、バンダナ。 プラグはカメラと
携帯を充電するのに必ず必要なので、アムスの空港で
トランジットの時間を利用して探す。が、値段が高いものしか
置いてない。 1個日本円で約2000円。 関空で買えば
数百円なのにと悔やむが後の祭り。

保険、海外旅行の障害保険。 
なければないでいけるが、常にリスクはつきまとう。
関空で入るはずが完璧に抜けていた。 
ドイツでフォークに聞いてみよう。 ネットカフェで
インターネットつないで調べてみようと思った。

結局アムステルダム空港で5時間待ち、
一人でいると心細くて、寂しくなってしまうので
景気づけにハイネケンの生を飲む。 
テレビではツールドフランスの本日のハイライトを
放映している。 フランスの天候は晴れ。 
ここアムスも晴れ。 
今回のツアーも天気に恵まれることを祈る。
いろんなことを考えてると、ついに眠気が勝ち、
待合の椅子の上で爆睡。 その後、なんとか
シュツットガルト行きの飛行機に乗り込む。
飛行機の中でも爆睡。 気温が20度くらいしかなく、
寒かったので毛布をもらい完璧に寝込んでしまった。

シュツットガルトの空港にはフォークが迎えに来てくれた!
夜の10時過ぎのしらない街の空港に知ってる顔がいるっていうのは本当に嬉しかった。 再会を二人で喜び、フォークの家に向かう。 今日一日だれともまともに話してないし、車の中ではじめてしっかりしゃべった。 
フォーク宅でシャワーを浴びて、そのまま就寝。
夜中に日本にいる嫁さんと保険のことでメールして、
調べてもらうが、現地にいる人には保険がかけられない=無理と
いうことが分かり、気をつけるしか仕方がないかと開き直って眠りについた。

つづく

帰ってきました!

2007年08月09日 00時50分47秒 | MTB 自転車


昨日ヨーロッパより帰ってまえりました!
 
大きな怪我もなく無事です。 身体も元気です。 

今回はアムステルダム経由、ドイツに入り、
オーストリア、スイス、イタリアの国境をまたぐ
アルプスをMTBで走破する自転車旅でした。 

途中雪が降るような天気もありましたが、
全般的に天気に恵まれたこともあり、気持ちよく
走ってきました!

とはいえ、さすがアルプス。 
過酷なことも多かったです。
簡単に死ねるようなところを走ったり、
歩かされたりもします。

一番恐ろしかったのが、標高2000m近くで、
岩壁をくりぬいた、右側は落ちれば確実に死ぬ断崖絶壁の
道を歩いて通過したときでした。 
ところどころ手すりはあるものの、ないところも多く、
高所恐怖症の自分にはかなりの恐怖でした。
このセクションを終わったときは、のどからからでした。

あとは、これも落ちれば死ぬなと思うような崖の横の
砂岩のオフキャンバー走行とか、崖横のロックセクション、
上りも標高2000mを超えるとまじでそんなに違うの?
と思うくらい酸素が足りず身体が動きません。

毎日朝9時ごろに出発して、長いときで夜の8時ごろまで
乗るという毎日。(ヨーロッパ夏は10時くらいまで明るい) 
途中お茶休憩とか、お昼休憩とかあるけど、
5日目まで筋肉痛ばりばりでした。
(VAAMは毎日欠かさず飲んでも。。。でも不思議に6日目に筋肉痛なくなる)
あとはサドルにずーっと座ってるから、お尻痛くなるし、
身体も最後にはぼろぼろ。 左手首力はいらないし、
右手のひらは痛めるし、毎日毎日これでもか!と言うくらい
食べても翌朝にはお腹がすいて目が覚めるという激しい
ものでした。 

しかし、それ以上に景色は信じられないくらいきれいだし、
今回一緒に行ったメンバーも最高だったし(全員外人)、
いろんな文化経験もできたし、おいしいものも食べれたし
(お腹すいてるから基本的になんでもおいしい!!)、
最高の旅でした。 

毎日の経過を時間あるときにでも徐々にアップして行こうと
思ってます。 またお楽しみに!