ホームシックと無縁の女

思えば、二年前。
初のひとり暮らしから、あいつはおかしなヤツだった。

同じアパートの住人達が、ホームシックにむせび泣いている頃
アイツは全然平気だった。

「ま、さびしいっちゃぁ、さびしいかな？」ぐらいのヤツだった。

だからと言って、遊びほうけているワケでもなく
ひとりを楽しんでいる。

何がいいって、実家では子供のテレビは9時までだが
ひとり暮らしでは、一日中テレビをみていても
誰にも怒られない。サイコー！！らしい。



「え？温さん家は、テレビは午後9時までなの？
社会人になった河童姫も？？」

皆さん、そう思われる事だろう。
習慣とは恐ろしい。

プールの関係で全ての用事が午後10時くらいまでかかる宝物も
明日にそなえて10時過ぎには電気を消して寝る。

あとは私のパラダイスよん。


で、留学中の闘魂さま。

全然平気なご様子。

skypeでたまに話をする程度。

「そろそろ、日本食、恋しくなったんじゃない？」といえば

「あ～そういえば、最近やたら日本食レストランに連れて行かれるわ。
私はさ、せっかくなんだから、アメリカ食を満喫したいわ！！」

「・・・・さよけ。ところで、もうすぐ帰国だね♪」というと

「そうか～もうか～。。。はやかったわ～。。。。」と残念そう。


なんかさ。
ノモ選手がアメリカで成功した時、
その成功理由が、どこででも寝れて食べれる神経の図太さにある
みたいな事を言ってた人がいたような気がするが
闘魂さまにも同じモノを感じる。


困った。
香川に帰ってこないどころか、日本で就職しないんじゃね？？