本日は12.17みちのくプロレス後楽園ホール大会にて、柴田勝頼 VS フジタ‘Jr’ハヤトのシングルマッチを観戦。(※今回は最初からこの試合を観ることだけが目的だったので、今回は本当にこの試合しか観ておりませんので、観戦記も写真もこの試合だけ。みちのくプロレスの興行全体としては観ていませんのであしからず)
試合結果はネットニュースに既出ですが、柴田の勝利(10分12秒 パワーボム→逆エビ固め)。10分12秒…もっとずっと長く観ていた気がする。それはだらだら長かったという意味ではなくて非常にスピーディでありながら、非常に濃密な時空間がそこにあったので、今振り返ってみて「味わった」感が10分余りとは思えないです。
ハヤトはデビュー後、高校卒業を待ってメキシコ修行に出て、日本に戻ってまだそれほど時間が経っていない選手。経験値はまだ思いっきり新人の域と言っていいと思う。身体も、デビュー時に比べればかなりしっかりしてきたけどまだまだ細い。そのハヤトがいかにがむしゃらに、気持ちをみせるかがキモになる試合だろうな(というかそれ以外にない)と思ってましたが、その「気持ち」をあそこまで形にできるとは予測してませんでした。ゴングを待たずいきなりつっかかっていった彼の勢いが、柴田に捕まり重たく鋭い蹴りや場外でのブレンバスター、逆落とし、キャメルクラッチとがつんがつん立て続けにくらっても失速しなかった。途中なかなか立てなかったりという意味で止まった場面は当然ありましたが、なんというか、気持ちというか意志、いや、闘志というべきか、その熱さや密度、エッジの鋭さが最後まで衰えず、褪せなかったように見えたんですね。最後まであきらめなかったとかそういうカッコよさではなく、かっこよくやろうとかまとめようという気持ちがさらさらない、荒削りな闘志の塊のままぶつかっていった。そんな印象。出だしは勢いだけで誰しもイケるけど、ハヤトは勢いだけでなく、強い意志の力を非常に感じさせるものがありました。
柴田は受けて立つポジションだったわけで、試合の中で彼のぎりぎりの気魄や爆発力を見ることは叶わず。そういう試合とは違ったから。しかし今日は、柴田からも純度の高いエナジーが迸っているように思えました。ハヤトの真っ直ぐさと躊躇いのなさが、柴田からも同種のものを引き出していたのか。柴田とハヤトが今日のリングに作り上げていた世界―ふたりのストレートな力と意志のぶつかり合いが作っていた磁場には、何か非常に純粋なものを感じました。ただひたすら向かってくるものをがっしりと受け止めて同じだけか、それ以上のものをたたき返していく、単純だけど極上のやりとり。試合うことの楽しさや醍醐味。そんなものをこちらも見せてもらった気がします。その意味では、柴田VS門馬の試合を観た時の印象と、ちょっと通じるものを感じましたね。ハヤトに対して柴田がもっと非情になって、一方的に叩き潰す展開もありだったのかもしれないけど、逞しさを感じさせながら魅せる試合をした柴田に、個人的には今日は結構満足です。
若いことだけに意味があるとは思わないけど、若い時だから意味がある出会い、試合っていうのはあると思う。今日はそういう試合だったんじゃないかなという気がします。
前回上井駅でのハワイアン・ライオンとの試合の後で、珍しく柴田が自ら握手を求めたそうですが、今日も柴田は自分からハヤトに手を差し出しました。柴田がどう思ってるかはわからないけど、ハヤトは柴田に少し似てるものを持っているのかもなぁ、そんなものを見たりしたのかな、なんて、勝手に思った次第。
柴田、手ごたえのある試合、充実感のある試合が続いてよかったね~。この波が、風が続いてくれるといいな。というかうまく捕まえて乗ってほしいんだよな。気持ちのいい試合をした、その充実感が心身に漲っているうちに一歩先へ進めるような試合をしてくれと。それには柴田自らそんな場と相手を求めてもっと貪欲に動いていこうぜ、と思うのは欲張りなんだろうか。と、「結構満足」と言いながらさらに先を上を要求してしまうのよねぇ、柴田にはw
12.30の「上井駅」…うーん、家族の冷たい視線を浴びてでもこれはやっぱり観たいかも…

入場するやいなや「柴田!」とそこここから声援が。試合中の声援も、ハヤトには当然多かったけど柴田にも多かったですねー。

青コーナーから入場、ハヤトを待つ柴田。落ち着いた印象。

入場するや、ゴングを待たず柴田につっかかっていったハヤト。
柴田はまだTシャツも脱いでいない状態。


しかし流れはすぐ逆転。蹴りを浴びせられ、場外へ追い落とされるハヤト。
そして場外でブレンバスター2連発。


先にリングに戻りようやくTシャツを脱ぐ。



(リング周囲上部に見える鉄枠のようなものは、メインの
金網マッチ用のポールです。邪魔w)



一歩も退かずバチバチ当たってくるハヤトが小気味いいのか、
うっすらと笑みのような表情をたびたびみせた柴田。
ある意味おっさんくせぇぞ、とも思ったけど、単純に楽しかったんだろうなw



仕草で、表情で、言葉で、がんがんハヤトを挑発。



漲る緊張感が身体の動きや表情に表れていて、ふたりとも実に
いきいきしていてきれいだなと感じ入ること、しばし。 


立ち上がれずにいるハヤトを、対角のコーナーから見つめる。








ロープに振った柴田をタックルで倒し、ハヤトの反撃開始。






後から締め上げるハヤトを背負ったまま、いったんは立ち上がった柴田を
再度引き倒し、締め続ける。


攻撃から攻撃へのつなぎというか流れが、ハヤトは確実に良くなっている
印象を受けました。


一発の強烈な張り手で、再び流れが柴田の側に。





パワーボムから…

きつい逆エビ。これでとどめ。


ハヤトが起き上がれるようになるのを待ちながら、少しずつ間をつめていく。

髪や鼻先、顎から汗の雫が滴り落ちる。

柴田を睨み据えるように視線を送りながら、やっと立ち上がるハヤト。
そのハヤトに柴田が手を差し出す。

手を握り、さらに額をよせるようにして近寄る。何か言葉があったんでしょうか。
この後、柴田が先にリングをさっと降りて退場。
通路に消えていく前に、振り返りはしなかったものの、両腕を肩の上にあげて
力をこめるポーズをみせました。気分良かったんだなw

ひとり残ったリングで、手を合わせて拝むようにしてから深く礼。
それを四方の客席に向かって繰り返してから、ハヤトは退場しました。
先が実に楽しみなひとりです。
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あっ、全日のファン感謝デーの写真をまだUPしてませんが忘れてるわけじゃないっす!あまりに枚数多くて処理が大変なんでございますよ…なのでもうしばらくお時間かかります~
←参戦中!
試合結果はネットニュースに既出ですが、柴田の勝利(10分12秒 パワーボム→逆エビ固め)。10分12秒…もっとずっと長く観ていた気がする。それはだらだら長かったという意味ではなくて非常にスピーディでありながら、非常に濃密な時空間がそこにあったので、今振り返ってみて「味わった」感が10分余りとは思えないです。
ハヤトはデビュー後、高校卒業を待ってメキシコ修行に出て、日本に戻ってまだそれほど時間が経っていない選手。経験値はまだ思いっきり新人の域と言っていいと思う。身体も、デビュー時に比べればかなりしっかりしてきたけどまだまだ細い。そのハヤトがいかにがむしゃらに、気持ちをみせるかがキモになる試合だろうな(というかそれ以外にない)と思ってましたが、その「気持ち」をあそこまで形にできるとは予測してませんでした。ゴングを待たずいきなりつっかかっていった彼の勢いが、柴田に捕まり重たく鋭い蹴りや場外でのブレンバスター、逆落とし、キャメルクラッチとがつんがつん立て続けにくらっても失速しなかった。途中なかなか立てなかったりという意味で止まった場面は当然ありましたが、なんというか、気持ちというか意志、いや、闘志というべきか、その熱さや密度、エッジの鋭さが最後まで衰えず、褪せなかったように見えたんですね。最後まであきらめなかったとかそういうカッコよさではなく、かっこよくやろうとかまとめようという気持ちがさらさらない、荒削りな闘志の塊のままぶつかっていった。そんな印象。出だしは勢いだけで誰しもイケるけど、ハヤトは勢いだけでなく、強い意志の力を非常に感じさせるものがありました。
柴田は受けて立つポジションだったわけで、試合の中で彼のぎりぎりの気魄や爆発力を見ることは叶わず。そういう試合とは違ったから。しかし今日は、柴田からも純度の高いエナジーが迸っているように思えました。ハヤトの真っ直ぐさと躊躇いのなさが、柴田からも同種のものを引き出していたのか。柴田とハヤトが今日のリングに作り上げていた世界―ふたりのストレートな力と意志のぶつかり合いが作っていた磁場には、何か非常に純粋なものを感じました。ただひたすら向かってくるものをがっしりと受け止めて同じだけか、それ以上のものをたたき返していく、単純だけど極上のやりとり。試合うことの楽しさや醍醐味。そんなものをこちらも見せてもらった気がします。その意味では、柴田VS門馬の試合を観た時の印象と、ちょっと通じるものを感じましたね。ハヤトに対して柴田がもっと非情になって、一方的に叩き潰す展開もありだったのかもしれないけど、逞しさを感じさせながら魅せる試合をした柴田に、個人的には今日は結構満足です。
若いことだけに意味があるとは思わないけど、若い時だから意味がある出会い、試合っていうのはあると思う。今日はそういう試合だったんじゃないかなという気がします。
前回上井駅でのハワイアン・ライオンとの試合の後で、珍しく柴田が自ら握手を求めたそうですが、今日も柴田は自分からハヤトに手を差し出しました。柴田がどう思ってるかはわからないけど、ハヤトは柴田に少し似てるものを持っているのかもなぁ、そんなものを見たりしたのかな、なんて、勝手に思った次第。
柴田、手ごたえのある試合、充実感のある試合が続いてよかったね~。この波が、風が続いてくれるといいな。というかうまく捕まえて乗ってほしいんだよな。気持ちのいい試合をした、その充実感が心身に漲っているうちに一歩先へ進めるような試合をしてくれと。それには柴田自らそんな場と相手を求めてもっと貪欲に動いていこうぜ、と思うのは欲張りなんだろうか。と、「結構満足」と言いながらさらに先を上を要求してしまうのよねぇ、柴田にはw
12.30の「上井駅」…うーん、家族の冷たい視線を浴びてでもこれはやっぱり観たいかも…



柴田はまだTシャツも脱いでいない状態。


そして場外でブレンバスター2連発。





金網マッチ用のポールです。邪魔w)



うっすらと笑みのような表情をたびたびみせた柴田。
ある意味おっさんくせぇぞ、とも思ったけど、単純に楽しかったんだろうなw






いきいきしていてきれいだなと感じ入ること、しばし。

















再度引き倒し、締め続ける。


印象を受けました。












そのハヤトに柴田が手を差し出す。

この後、柴田が先にリングをさっと降りて退場。
通路に消えていく前に、振り返りはしなかったものの、両腕を肩の上にあげて
力をこめるポーズをみせました。気分良かったんだなw

それを四方の客席に向かって繰り返してから、ハヤトは退場しました。
先が実に楽しみなひとりです。
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あっ、全日のファン感謝デーの写真をまだUPしてませんが忘れてるわけじゃないっす!あまりに枚数多くて処理が大変なんでございますよ…なのでもうしばらくお時間かかります~



以前からや○ださん経由でブログ拝見させて頂いておりました。
僕も満足気な勝頼の表情に充実感を覚えました。
これはこれでいい試合でした、僕的には。
しかしいつも思うんですが、写真素晴らしいですよね。自分が恥ずかしくなってきます_orz
逆に浜中をどこまでプロレスに惹きこめるかが柴田の宿題になりそうです。相当カタい試合になると予想します。
ハワライはコロされるでしょうね、みのるに。凡戦予想です。
柴田を生かす(試合数を増やす)には上井氏と離れるか、性分としてどうしても不可能なら「駅員」に戻るかはっきりして欲しいです。
フリーつったってさっぱりオファーが来ないのは上井氏がくっついているからで、だったら駅員になってソリッドプロレスの同志を集めたほうがいい。このままなら、このまま月に数試合しかできない不自由なフリーランスのままです。
そうとう密度の濃い試合だったのかなぁ~と想像してます。
はじめまして!私もや○ださんのところのコメント欄で、ばみさんのお名前はいつも拝見しておりました。ご来訪&コメントありがとうございます。
昨日の試合、試合後の柴田の背中に充足感を感じました。ハヤトにはもちろん貴重な経験だったでしょうが、柴田も何か大事なものを受取ったんじゃないかなぁなんて思います。
お褒めいただいて嬉しいですが、写真は私の腕とゆーよりカメラの腕というか…(汗)
12.30は何とか行く方向性で頑張ろうと思います。1年の最後を柴田で(当然いい試合であるという前提において)締めたいなーとその気になっちゃった。今回、飯伏は毛利と、ハヤトはドン荒川となんですよねぇ…ハヤトと飯伏なんて垂涎ものなんですが、いずれ観られるような、勝手な予感。
柴田、来年はどんな方向に進んでいくでしょうね。選び抜いた試合、やたら数打たない方針といきかたもあるんでしょうが、彼にはまずやっぱりもっと身体で経験してほしいなーと、私も毎回のように思いますよ。
柴田の試合が観たいファンが署名運動&サポートして、新木場あたりで自主興行実現へとか…そんなことまで思ったり。
密度が濃い、かつ、純度の高い試合だったと思います。終わってから試合時間を聞いた時「えー!?」と本気で驚いた。時間の長さと満足度で計るとしたら、かなりのパフォーマンスでしたよ(笑) いや本当に。言葉で表現するのが難しいのですが、昨日の彼らのリングには何かが確実にありました。
最近のお気に入りの若手衆が一堂に会するという意味においてGPWAの意義を強調する方は多いです。
ただボクとしては数多の才能が常に切磋し研鑚しあい競い合う「密度」としては昔の2団体時代のほうがよかったと思っています。彼等若者のエネルギーを吸って生きている選手や団体が、ホントは彼等を出会わせる障害になっているのではないかというのが先の後楽園大会の感想です。
なんの頚木のない中でお互いの眼だけを見て全力を尽くさせる環境=ヤングライオンがあって、三銃士も健介もみのるもライガーも前田も船木も小島も高田も生まれ育つ事ができたんだと思います。
もちろん柴田もそうだからあの戦さの佇まいを纏えるし、中邑に足りなくてとうとう手に入らないものでもある。
その「獅子の遺伝子」は健介から勝彦に正統に継がれ、柴田がハヤトに披露した貴重なメジャー「プロレス」の片鱗でもあります。
「MAJOR」とは入るに険しく留まるに厳しく駆け上がるに切ないもので、新木場や倉庫で「なかよしこよし」のままでは掴み取ることはできない。
もしもGPWAが真に「若者達のため」にあるというのなら、集客やテレビや団体のメンツなんかどうでもいいから・後楽園じゃなくてどこぞの野っ原の地べたに座ってでも見に行くから、「生き残る場所」になって欲しいです。
才能ある選手が”団体の事情”でただ脾肉の嘆に暮れて行くのをみるのはしのびないですね。
GPWAに関してはまだ興行一度っきりなので今後次第ではあろうかと思いますが、インディー団体の若手が自分たちのご贔屓以外の前で試合する機会を得る、目に晒されるというリングを提供できることには意義はあるかなと思いました。
しかし結局のところ、日頃の興行でも加盟団体だけで交流盛んというのでは、業界活性化や「若者のために」という目的を果たすには、厳しそうな気もしますね。入ってるか入ってないかで区分けする。組織ってそうなるしかないのかもしれないですが、それだとまたひとつ違う垣根を作るだけなので。
メジャーであることの大きな意義のひとつに、若手を厳しく育てる環境は確かにあると思います。その意味では、新日がやっていた(もう今やってないから過去形にしちゃうけど)LION'S ROADという興行にはちと期待してたんですけどねー。もう少し頑張って続けてほしかった。新日のメリットだけ考えたらあまり意義が見出せない興行だったのかもしれないけど…
もし新日が今後も「盟主」たらんという矜持があるのなら、目先の利益にとらわれず、自社の若手のためプラスアルファで復活させてほしい気がします。
新崎社長はハヤトをとても大事にしていると思います。団体の枠を超えて、ひとりの選手としてもとても大事にされているんじゃないかと。これからもハヤトに色々な経験を積ませようという気持ちでいていただきたいですね。
見ました!!若さとスピード感。。。
いい試合でしたよね^^
写真素晴らしいですね!!柴田ファンとしては
こんな写真を見られて幸せっス☆
何時も何時も素敵なお写真を惜しげもなく載せて頂き
inu、有難き幸せに存じます。
試合を生で見れない事も然りながら、OCNのコラムだかブログだかも一週空いたなと思ったら
終わっちまうという大打撃(柴田自身は続ける気満々なのに…OCNのイケズ野郎!!!)。
誌面も紙面も扱いが小さい…。
やっぱりデカい看板ってのが双方(団体もマスコミも)大事なんでしょうか。
なんか昔の様な熱情が日々失われていくのを我ながら感じています…。
でも好きだけど
だからりらさんや山田さんみたいな方はとても貴重なんですよ。
地方に住んでる人間にとって。
マジで。
何時もページを開くのが楽しみだし、これからも楽しみなんです。
ところで、各所で高い評価らしい今回の試合でしたが
メヒコな技は双方出さなかったのでしょうか?