プロレス玩具箱

プロレス&格闘技、本と映画を愛する、武闘派文系管理人・りらが、プロ格中心にあれこれ放り込む玩具箱です。同好の士、歓迎。

感想を少し~NOSAWA GENOME FINAL(11.8新木場)

2007-11-10 18:18:50 | プロレス
今週は木曜日の夜にNOSAWA GENOME FINAL、金曜日の夜にJ-NETWORK興行と二日連続観戦。昨日一昨日とブログ更新していないにも関わらずアクセス多めだったのは、もしかしてNOSAWA GENOMEの観戦記を期待してた方がいらしたんだとしたら、申し訳ありませんでした~ 




NOSAWA GENOME興行、今更ですが感想を一応UPしておきます。ただし全体の流れや各試合についてはスポナビのこちらにそれなりに詳しく出ていますので、手抜きですがもうそちらにお任せということで。
 NOSAWA論外プロデュース興行はBOM-BA-YEのほうとあわせたらもう何度観てるのかなぁ。結構外さずに観てるはず。キャパ少ない新木場とはいえ毎回満員、雰囲気からすると常連っぽい人も多そうな。まあ私も観てる回数で言えばそのひとりかw 肩の力を抜いてというか何も考えず楽しめるので、結構好きな興行でしたね。
 で、今回どうだったかというと。多分、UPする写真だけ観ると凄く楽しくゴージャスな興行という印象を受けられるのではないかと。まあある意味その通りではあります。予定調和のゆる~い気楽さ、楽しさを味わいたい気分の時、あるいは初めて観るという人には面白かったんじゃないかと思いますし。
 で、私はどうだったかといえば、うーん、そこそこ楽しみはしましたがあまりすっきりしなかったですな…その要因のまずひとつは単純に「飽きた」。顔ぶれも決まってきてるしオチも読めるし。あー、もうネタが限界なのかなーと思わずにいられませんでした。エンタメであっても何かピリッとしたものが欲しかったんですよね、私としては。そういうのは全然感じなかったし、ダルい感じが終始つきまとって。その空気がいいというお客さんも多いでしょうから好みの問題といえばそうなんでしょう。
 もうひとつ、私が乗れなかった原因としては、やっている側の自己完結みたいな部分を今までになく感じたとでもいいましょうか。やってる側が大変楽しそうで、いや、楽しんでいいんですが、その楽しみのレベルがねぇ…今まではもう少し練れていて、センスがよくて、観る側も同じように楽しめた気がするんだけどなー。先に書いたこととも関連するのかもしれないけど、「世界観=お約束事」に乗れない人はお客として弾かれていく。そういう匂いがどんどん強くなってしまうのは致し方ないんでしょうか? 
 あとはあれです。私はメキシコ・アミーゴスに対してやっぱり苛立ってるんでしょう。論外とTAKAはともかく、カズはいつまでやってんだと。これまでは、カズがこういう興行に出て、いつもやらないようなお笑い路線のことをやっても、日ごろ全日本ジュニアを支える重圧を背負って真面目にやってるんだから、ガス抜きにもなるし違う意味での場数になるしねと思って観ていられた。しかし今は、つうかここんとこずっともう、本家のリングでも「ミゲル」なわけですよ… それでもってさらにこういう姿に接してしまうと、観てるその場では思わず笑っちゃいながらも、カズ様いつまでこういうことやってる気なんすか?と思わずにいられなくて、寂しいと申し申しましょうか、イライラすると申しましょうか。シクシク。
 何か褒めるところがなかなか思い浮かばなくてスミマセン。あ、ジャンボ菊をやってた方の素顔をもろに観られたのはある意味収穫ですかw 私はオールドプロレスファンじゃないのでぴんとこないことが多かったんですが、わかる人たちにはタカン・ハンセンやミノディ、ジャンボ菊、テリー三四郎の動きや表情は異様に受けてました。あと、個人的に印象に残った出来事としては―ブルーザー・ミノディに思い切り足を踏まれた…。

 そうそう、第一試合に組まれた若手勢のタッグマッチに、西村の付け人で彼の無我退団→全日本入団に際し行動を共にした征矢学が出場していました。私は彼を初めて観たんですがなかなかいい体格だし、地味で真面目なスタイルを身につけているのかなと。その彼に対し、「裏切り者!」というなかなかに品性疑う類の野次をしつこく飛ばしているグループがいましたっけね…そういうことはどうしても言いたいなら本人目の前にして言ってくださいよ。そもそも征矢じゃなく西村に言えや。まあそういう人たちがいたおかげもあってか、最後に深々とお辞儀をして退場していく征矢に対しては温かい拍手を送る人のほうが圧倒的に多かったですが。

 NOSAWA GENOMEは一応これでFINALのようですが、BOM-BA-YEのほうはまた来年やる予定があるようです。間を置いて空気も一新して、十分煮詰めてまたこちらを驚かせて本気で笑わせて、うだうだ考える間もなく楽しませてくれるような興行を是非とも期待させていただきます


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6 コメント

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マンネリの周期。 (いしかな)
2007-11-11 07:39:08
あ。伏字にしたらかえって怪しいコトに。。。元に戻そう。

プロレスに限らずほぼ3年周期でマンネリが現象として起こるようです。これは脳内麻薬の分泌が情報の刺激に慣れて動かなくなる事が原因の生理現象で、だからヒトは三年目に浮気するし四年で離婚するそうです。
つまり、その周期に合わせて子供を作るなり環境を変えてみるなりするか、徐々に刺激を小出しに与える事で期間を延ばすのが関係を長持ちさせる秘訣なのだとか。

プロレスで言うと、主なヒールユニットの賞味期限はほぼ3年で終わっています。VMもRO&DもCTUも魔界倶楽部もUインターも例外ではありません。
一年目で存在を認められ2年目で人気が爆発するムーブメントは3年目には転換を迫られるという流れは、ユニットだけでなく健介オフィスや息吹などでも起こっています。

全日本プロレスの人気が爆発した05年の勢いは翌06年には完全に失速して今年の路線転換問題へと繋がっています。その選択がハッスルと無我との人材交流だというのはちょっと違うような気がしますが、竹村や吉江など全日に上がった事のある選手ばかりだったために拙速な動きをしてしまったようです。
武藤にすれば「新聞の見出し」になればなんでもあり、的なプロレス観を持っていて、普通の対抗戦をやっても起爆剤にはならないだろうと思っていた節があって、最大のスキャンダルである引き抜き形式を取ったようですね。ソレを坂口さんにバラす西村もどうかと思いますが。

あとはそれを面白がって興行に行くか、あきれ返って止めるかっていう客席が決めることなんです。

マンネリを打破する方法はふたつあります。
①ネタを取り替えて新しい事をするか、同じことをレスラーを変えてやるか。
これはDDTが一番うまい。

②レスラーの変化・成長をみせる。
これはプロレスを何十年もやってきたメジャーの得意分野。息吹の人気はココ。
全日本は寄せ集めの舞台なのでそもそも成長物語が組めない。そこを補完しているのが中嶋勝彦と健介オフィスで、未完の若者と共闘するファンの人生劇場を売りにしているのが強み。
しかも息吹世代が伸びきったままなのに比べ、中嶋は常に外部の試練を与えられて、弾き返されては越えていく物語を造って行ける環境にあります。
新日本が後藤を中心に回り始めたり、NOAHが三沢越えで止まったりしている現象も「成長物語」をキーにすると解けていきます。
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遅レスすみません (りら)
2007-11-14 18:53:49
>いしかなさん
3年周期マンネリ説、わかるようなわからないような…^^ 
周期がどのくらいで訪れるかはさておき、自分(たち)がマンネリに陥っているかどうかを感じ取れる感覚、人間関係においてもプロスポーツでもショービジネスでも何でも、これが重要な気がします。プロレスであれば、観てくれるお客にマンネリを感じさせているかどうか、ということでしょうか。
今の全日本を見ていると、そのあたりに問題があるようにも思えるんですがどんなもんか。マンネリに陥ってるという自覚が強烈にあって、何とか状況を変えよう、打破しようと足掻いているけどそれがどうにもはずれ気味なのか。それだったらまだいい気がするけど、マンネリだなぁと感じられつつあることに気づいていないのだとしたら…それはないと思いたいんですがね。

私が「飽き」てきたということは、何を面白いと思うか、何を観たい/見せたいのかという大事な部分の感覚が、彼らと私の間で乖離し始め、その距離がどんどん開き始めているということなんでしょう。寂しいけれど仕方がない。いずれまた重なる時が来るのか来ないのかはもう全然わからない。
今、全日から気持ちが離れたらプロレスそのものから離れるに限りなく等しいので、そうなりたくなくて、足掻いているのはむしろ私の方なんだな。つかず離れずで付き合うのが苦手なもんですから
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全日本 (dai100)
2007-11-17 01:51:38
今の全日本に見たいものがないのは同感です・・・。何を楽しんだらいいか分からないですもん。サムライニュージャパンの試合だけかも(笑)。まあ、この試合だけを見に行くことはありえないので、結果として会場に行かないし、テレビも見なくなってしまいました・・・。
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ゲノム見ました (あんちゃん)
2007-11-17 23:07:45
サムライの放送では会場の雰囲気はとてもよく、選手も楽しんでるようでした。

が、私はそんなに楽しめませんでした。コミカルなのは最初面白かったんですが、だんだんグダグダになっていくというか、オチが見えたというか。

コミカルなのは好きなので、コンパクトで締まりが良くしてくれたらと思いました。

あとカズがアミーゴスから帰ってきてくれたらなぁ。
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哀しいけど (りら)
2007-11-18 13:46:19
>dai100さん
「何を楽しんだらいいか分からない」と観る側に思わせてしまったら、それ以上観る気にならなくても仕方ないですよね。残念だけど。でも私も最近はそう思ったりするから…感覚のズレなんでしょうか。何も考えずとも引き込まれる吸引力が以前はあったのになぁ
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そうなんですよねー… (りら)
2007-11-18 13:50:06
>あんちゃん
あ、サムライで放映されたんですね。会場の雰囲気は悪くないんですよ。あれが好きで来てる人が殆どだから。でもノリがね…楽屋落ちを今か今かと待ち受けてて笑うような空気が、今の私にはダメなんです。楽しいのは大好きだし楽しみたくて行ってるんだけど、馴れ合いに頼るようなのはイヤなんですよねー。

カズに関しては同感、というかもうずっと半年以上それを切望して、虚しく時間が過ぎてる気が…シクシク。
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