
ZERO-1 MAX 後楽園ホール興行5.5に行ってきました。
‘子どもの日’スペシャルで、親子ペア先着で無料のご招待もあり、
場内にはそこそこ子どもの姿が。このところZERO-1に来るとしばしば
見かける、「ハッスル」Tシャツをおそろいで着た子どもの集団もw
今回は南C列、うちの相方と一緒の観戦でした。
では、試合結果付きのざっくりした観戦記。
*****************************************************
昼間の女子プロレス興行が長引いたとかで、15分遅れの試合開始。
開始を宣言しようとしているリングアナ・沖田氏の隣に、
突然アメージング・コングが乱入して無理やり陣取った。
彼女は昨年の‘火祭り’あたりから、こんなふうにやってくることが
たびたびあるようだけど、お目当ては何?
お客の入りは結構いいかな、という感じ(主催者発表は1500名)。
*****************************************************
第1試合
●藤田ミノル 8分28秒 テングカイザー○
(ネックドライバー→体固め)
*会場を盛り上げるのが上手い藤田が第1試合で登場。
藤田は髪を赤みがかった茶色に染めて短くし、印象が変わったね。
だいたいがZERO-1の観客は元気がいいというかノリがいいけど、
藤田が人気あるせいもあり、最初から賑やかな雰囲気に。
ただ試合のほうは、藤田にしてはちょっと元気がなかった気が
しないでもないかな。
いつもどおり「テングカイザー、さようならーッ!」と叫びながらの
ツームストンも見せてくれたんだけど、最後が割合あっけなく
やられてしまった感がありました。
試合後、テングカイザーは藤田に「ミノル、大丈夫か」と声を
かけると、藤田をリング中央に手招きして、何をするのかと思えば
自分のマスク、じゃないか、お面を外すように手まねで指示。
素顔が現れると‘神風’コールが。
「オレはこんなものがなくたって、テングなんだよ!」と神風は
マイクを持ち、今後は神風としてZERO-1で暴れてやる、と宣言。
*****************************************************
第2試合 ZERO-1認定US無差別級選手権
○レオナルド・スパンキー 4分31秒 ジェイソン・ザ・レジェンド●
(オーバーザトップロープ)
※王者であるスパンキーが防衛に成功
*オーバーザトップロープのルールを適用したこの試合。
スパンキーのセコンドには、ディファカップのタッグパートナー、
カズ・ハヤシが来場。
まずはスパンキーがいきなりドロップキックを連発でお見舞い。
素早い動きで序盤はジェイソンを翻弄したものの、ジェイソンは
パワーで反撃。軽々とスパンキーを持ち上げ、投げ落とす。
(客席からは「レオ様ー!」の声援…ただしなぜか男性の声w)
場外でもコーナーの鉄柱を使ってスパンキーの腰を痛めつける。
ジェイソンはたびたびスパンキーを肩に担ぐような形で持ち上げ、
そのままロープ外に落とすかな、これで終わるかなと思わせたのに
気を持たせるわけでもなかろうに、何かちぐはぐな動き。
何度目かにようやくスパンキーをロープ外に投げ落としたものの、
スパンキーはロープを掴んで完全に落ちるのをこらえて
いったんリングに戻る。
そのスパンキーを再度ロープ外に落とそうとしたジェイソンが、
勢い余って場外に落ちる形になるというあっけない幕切れ。
ジェイソンは逆ギレして仮面を脱ぎ捨て、さっさと退場。
オーバーザトップロープのルールにありがちとはいえ、
ちょっとつまらないオチだったかな~。
*****************************************************
第3試合
(※KO、ギブアップ、戦意喪失のみ決着の特別ルール)
○崔 領二 5分42秒 小笠原和彦●
(裏アキレス腱固め)
*ZERO-1と何かと遺恨があるらしい、空手の小笠原師範と、
以前彼と対戦して敗れている崔との特別ルール試合。
昨日のサムライTV『ニュース侍』で、小笠原師範が、男性雑誌の
表紙をモデルとして飾った崔を「ダメだ!まだ顔が甘い!
殺気がない!」と決め付けてたけど、果たしてどうなるのか。
小笠原は胴着姿で弟子らしき二人を引き連れて登場。
試合の立ち上がりは間合いを取りながら、単発のキックの応酬。
崔が小笠原をロープ際に追い詰め掴みかかるようにのしかかり、
何をするかと思えば、いきなり耳に噛み付き!
場内からはちょっとブーイングも出たけど、どちらかというと
なりふり構わない崔のやる気への声援が多かったかな。
私もちょっとびっくりしたけど、崔はそれくらいやっていいよ。
小笠原サイドのセコンドも慌ててエプロンに上がってきたけど、
崔は続けて頭突き攻撃。小笠原の高いキックをよけると、場外へ
投げ落とす。
そして小笠原がリング内に戻ろうとするたび鋭いキックを入れ
なかなか入れようとせず、どんどんピリピリした雰囲気に。
ようやくリングに戻ると今度は小笠原の激しい反撃。
連続突きに崔はあっけなくコーナーに追い詰められて崩れ、
「あーあ…」という空気が漂ったけど、崔はカウント7か8で
起き上がった。このあたりしぶとくなってる気がする。
その後はまた崔がくらいついていって勝利をものに。
納得しない小笠原のセコンド陣が乱入して崔に襲いかかったけど、
間髪を入れずZERO-1の若手が崔の援護に。
先陣を切って相手方に飛びかかったのは佐々木義人。
あっという間にリング外へと追い落とすと、ツバを吐きかけると
いうオマケまで^^。最近の義人はホントにいいね~。
気合と顔つきが違う。さらにマイクを持つと、
「おい、お前ら仕事がないんだろ?いつでもやってやるよ!」と
とどめの一撃! この遺恨試合、まだ続きがありそうな気配。
*****************************************************
第4試合
○大森 隆男 佐藤耕平
田中 将斗 12分54秒 不動力也●
(アックスボンバー→片エビ固め)
*今日は皆髪の手入れをしたばかりなの?
耕平の髪がかなり短く…前の、長めのほうが私は好きだな~。
試合は大森と不動の組み合わせから。
大森はまともに力比べからきっちりと不動の相手をしていく。
不動は真っ直ぐな力比べなら結構いい線いってるようだけど、
技にも動きにひねりもゆとりもないから、すぐついていけなく
なっちゃう感じがするなー。もたついちゃうの。
このメンバーの中ではひとり沈んじゃってる感じが否めない。
田中との対戦になると、もう全然まともに相手にされてない。
場外で客席に放り込まれ、リング内でもイスをつかって攻められ、
反撃がなかなかできない。
田中の耕平へのスーパーフライを頑張って阻止すればブーイング^^;
気の毒だけど、不動はもっと頑張らないと…
耕平は重たいキックを田中に浴びせたり、田中と大森を
連続でジャーマンで投げるなど見せ場もあったけど、
最後は不動がアックスボンバーに沈んでおしまい。
*****************************************************
第4試合終了後、アナウンスがあって、初代タイガーマスクこと
佐山聡が来場。
佐山は6月に控えた自分の団体の旗揚げ戦での対戦相手に
大谷晋二郎を指名しているので、そのからみでの来場で、
素顔でやってきた。場内からは「タイガー!」の掛け声と大拍手。
佐山は、「自分がタイガーマスクとしてやっていた時代の匂い、
目指していたものを一番わかっている、感じる」相手が
大谷なので、一番大事な第一試合の相手をしてほしいと思った、
というようなことをつらつらと。その途中で、大谷が登場。
花道の途中で、何でもないのにいったん立ち止まり、客席をぐるっと
見渡して間をとる大谷に、熱い声援。このあたりの呼吸が、
大谷はいやらしいくらい上手いね。
リングに上がった大谷に握手を求める佐山に対し、大谷は
「まず喋らせてください」とマイクを要求w
対戦相手としての使命に謝意を示した後、佐山に向かって、
「佐山さん。この、ZERO-1の会場、どうですか。
ここにいる皆は、全員、オレの大切な、同士です。(大拍手)
このリング――興味、ないですか? いつでも待ってます!」
この独特の語り口、お客を自分の側に惹きつける物言い。
私にはちょっと暑苦しく照れくさく、苦手な部分もあるんだけど、
それでもやっぱり会場で聞いてると引き込まれたりする。
大谷ってそういうところが憎いねー。
*****************************************************
第5試合 ディファ杯出場決定戦
佐々木 義人 村浜武洋○
●浪口 修 13分13秒 中嶋勝彦(健介オフィス)
(片エビ固め)
※この結果、ディファカップ出場は村浜・中嶋組に決定
*ディファカップ出場を賭けて高岩とのシングルマッチに挑み、
あえなく敗れた浪口が貰った最後のチャンス。
結果から言えば、頑張ったけど、力及ばず。
本当に「頑張った」けど「力が足りなかった」、そのまんま、
その通りの試合内容と結果でしたね。
浪口と中嶋の組み合わせで始まった試合、中嶋のキックが浪口の
大腿部にびしっと決まると、浪口もキックで応酬。
ビンタにエルボー合戦と気合では負けてはいないし、
浪口が打ち勝つ場面も。
キックにもかなり耐え胸と背中、腕の外側がみるみる真っ赤に。
ただ相手に確実にダメージを与えるような攻撃がなかなか
放てない。
相手が村浜に代わると関節技にも攻められ、義人にタッチする
こともままならない。
義人はコーナーから「ナミ!ナミ!返せ!」と身を乗り出して
必死に声をかける。
途中では、浪口を援護に入った義人が、その浪口の背中を蹴って
「返せよ!!」と厳しい言葉を浴びせる場面も。
客席からも「何やってんだ浪口!」と言われ続け。
でもそれだけ皆、浪口を応援してましたね。何とか頑張って
ディファカップ出場権を手に入れて欲しいという熱気があった。
だから中嶋に対して珍しくブーイングが飛んだりしてた。
中嶋だって必死だからえぐいキックを決めたり、二人がかりで
攻撃したりしていたしね。自分から申し入れてタッグを組んだ
村浜と出場できるかどうかの瀬戸際。それは当然のこと。
浪口が捕まってた時間が長かったので、義人の出番はあまり
多くなかったけど、ショートレンジの威力あるラリアットや、
勢いのあるスピアー、ブレンバスターも見せてくれました。
村浜に対して「小学生!」と失礼な言葉も浴びせてたけどw
(崔の試合でも思ったけど、義人はホントにいい感じ。
身体つきも申し分ないし、力があるし、何より気力と気合。
表情も豊かだし目つきもいい!今、個人的にイチオシ)
結局、敗れたのは浪口。村浜相手に最後の最後かなり粘って、
ブレンバスターを受けた体勢から丸め込みで切り返し、
あわや3カウントとりかけた場面もあったけど…
負けてしまって最後はちょっと悔し泣き。
マットにうずくまり、こぶしで叩く浪口を、何ともいえない
目つきで見つめていた義人や、リング下から慰めていた崔、
何も言わず下で待っていた耕平。
…やっぱり出たかったし出て欲しかったよね。Y-MAX代表で。
でも力が足りなかったんだから、次頑張るしかない。
試合の面白さでは、この試合が私の今日のベストバウト。
なので写真は義人にしちゃう。
*****************************************************
メーンイベント スペシャルタッグマッチ
大谷 晋二郎 タイガー・エンペラー(NOAH)
高岩 竜一 21分8秒 スペル・シーサー(DORAGON GATE)
○日高 郁人 サンジェイ・ダット●(AWA)
(ショーンキャプチャー)
*入場時、大谷は幼稚園児くらいの子どもをひとり連れて登場。
リングに上げると二人で「炎武連夢」のポーズを。
その後、子どもを降ろそうとした大谷を日高が引き止めると、
その子と日高の二人で、日高の決めポーズをw
見せ場を奪われてしきりと悔しがる大谷に笑いが。
試合は日高とシーサーから。客席からは大「日高」コール。
シーサーは自分へのコールも要求するけど少ししか起こらず、
また日高コールに。憮然とした様子のシーサー。
この二人の腕の取り合いは素早く軽やか!
日高は高岩にタッチ。キックの重みや身体の重たさ、頑丈さでは
シーサーは高岩には全然歯が立たないけど、場外に出た高岩に
対しトペをお見舞い。
すると残りの4人も次々とそこへダイブして全員が場外にw
今日はシーサーが捕まっている時間が一番長かったかな?
でもその分、シーサーは自分の見せ場もしっかり作っていた
ように思う。タイガーやサンジェイは影が薄かったなー。
特にタイガーは、期待されていたわりに働きがなかった気が。
大谷との絡みも、大谷に指に噛みつかれたりして見せ場を
持って行かれちゃってたし(タイガーは黒いマニキュア?を
していた…)。
高岩にもちつきパワーボムを決められたときに上手く返したこと
くらいしか覚えていない。
高岩のパワー、ひとつひとつの技の重たさは相変わらず。
大谷組はひとりひとりも上手いし、連携も結構決まっていて
しかも三人の個性が際立ってるから、対戦するには非常に
やりにくそうな相手という印象。
確かに新・とんがりコーンズになれるのかもw
最後は久々にという感じで、日高のショーン・キャプチャーが
決まってエンド。
*****************************************************
全試合終了後、藤田がリングに登場。マイクを持つと、
「村浜・中嶋組!ディファカップ出場、おめでとう!
それと他にも出場組いたよな。いたら出てこいや!」と。
すると村浜組に続き、カズ・スパンキー組、そしてさらには
KUDO・飯伏(DDT)組、TAKAみちのくが登場。
リングの上で総勢4と2分の1組がにらみ合う形に。
中嶋、飯伏のたどたどしいながら初々しい「優勝宣言」に次いで
カズ、これはなぜか「真のイケメンは(NOAHの二人じゃなく)この
スパンキー」と顔のアピールを^^
次いでTAKAが「オレの相棒はよぉ、ちょっと凄いぜ」というと、
突然ここでPSYCHOが登場。すたすたとやってくるとぱっとリングに
上がり、日高の攻撃をするっと交わすとそのまま反対側からリングを
降りて何もなかったようにまたスタスタ退場…
TAKA「どうだ?びびっただろう!」(笑)
ようやくこれでリング上、二人きりに戻った藤田と日高。
日高「はい、みなさんお疲れ様でした~(笑)
けど、ここまで来る時間があるんやったら試合せえってこと。
試合したら、ちょっと空いてるそのあたりの席も埋まったと
思うし(笑)」
藤田「オレもちょっと和んじゃいそうだったけど…おい!
TAKAみちのく!二度とオレのプロレス人生に関わるな!
オマエは一回戦でぶっ潰してやる!(TAKA、ノーレスポンス…)
…えー、ちょっと熱くなっちゃいました」
その後、藤田は何度か噛んでしまいながらも改めて優勝宣言。
最後は日高にマイクが戻り、日高が本日の締めをしました。
*****************************************************
前回の観戦でも思ったけど、ZERO-1 MAXは選手も会場も、今、
とても雰囲気がいいと感じます。
一緒になって完全に熱くなってるわけじゃないんだけど、
結構居心地いいし、観ていて単純に楽しい、面白い試合に
あたる率が高い気がする。特に選手の若手が元気と熱意があるし。
興行としての盛り上げ方、次への繋げ方も上手くなってきて
いるように感じますねー。
今回もディファカップ、まぁ、メンバー決まるまでかなーり
引っ張られたけど、その分今日面白い試合が観られたし。
「天下一ジュニア」は会場が全て東京以外なので残念ながら
生観戦はできないけど、次回後楽園も楽しみです。
←面白かったらクリックしてね
‘子どもの日’スペシャルで、親子ペア先着で無料のご招待もあり、
場内にはそこそこ子どもの姿が。このところZERO-1に来るとしばしば
見かける、「ハッスル」Tシャツをおそろいで着た子どもの集団もw
今回は南C列、うちの相方と一緒の観戦でした。
では、試合結果付きのざっくりした観戦記。
*****************************************************
昼間の女子プロレス興行が長引いたとかで、15分遅れの試合開始。
開始を宣言しようとしているリングアナ・沖田氏の隣に、
突然アメージング・コングが乱入して無理やり陣取った。
彼女は昨年の‘火祭り’あたりから、こんなふうにやってくることが
たびたびあるようだけど、お目当ては何?
お客の入りは結構いいかな、という感じ(主催者発表は1500名)。
*****************************************************
第1試合
●藤田ミノル 8分28秒 テングカイザー○
(ネックドライバー→体固め)
*会場を盛り上げるのが上手い藤田が第1試合で登場。
藤田は髪を赤みがかった茶色に染めて短くし、印象が変わったね。
だいたいがZERO-1の観客は元気がいいというかノリがいいけど、
藤田が人気あるせいもあり、最初から賑やかな雰囲気に。
ただ試合のほうは、藤田にしてはちょっと元気がなかった気が
しないでもないかな。
いつもどおり「テングカイザー、さようならーッ!」と叫びながらの
ツームストンも見せてくれたんだけど、最後が割合あっけなく
やられてしまった感がありました。
試合後、テングカイザーは藤田に「ミノル、大丈夫か」と声を
かけると、藤田をリング中央に手招きして、何をするのかと思えば
自分のマスク、じゃないか、お面を外すように手まねで指示。
素顔が現れると‘神風’コールが。
「オレはこんなものがなくたって、テングなんだよ!」と神風は
マイクを持ち、今後は神風としてZERO-1で暴れてやる、と宣言。
*****************************************************
第2試合 ZERO-1認定US無差別級選手権
○レオナルド・スパンキー 4分31秒 ジェイソン・ザ・レジェンド●
(オーバーザトップロープ)
※王者であるスパンキーが防衛に成功
*オーバーザトップロープのルールを適用したこの試合。
スパンキーのセコンドには、ディファカップのタッグパートナー、
カズ・ハヤシが来場。
まずはスパンキーがいきなりドロップキックを連発でお見舞い。
素早い動きで序盤はジェイソンを翻弄したものの、ジェイソンは
パワーで反撃。軽々とスパンキーを持ち上げ、投げ落とす。
(客席からは「レオ様ー!」の声援…ただしなぜか男性の声w)
場外でもコーナーの鉄柱を使ってスパンキーの腰を痛めつける。
ジェイソンはたびたびスパンキーを肩に担ぐような形で持ち上げ、
そのままロープ外に落とすかな、これで終わるかなと思わせたのに
気を持たせるわけでもなかろうに、何かちぐはぐな動き。
何度目かにようやくスパンキーをロープ外に投げ落としたものの、
スパンキーはロープを掴んで完全に落ちるのをこらえて
いったんリングに戻る。
そのスパンキーを再度ロープ外に落とそうとしたジェイソンが、
勢い余って場外に落ちる形になるというあっけない幕切れ。
ジェイソンは逆ギレして仮面を脱ぎ捨て、さっさと退場。
オーバーザトップロープのルールにありがちとはいえ、
ちょっとつまらないオチだったかな~。
*****************************************************
第3試合
(※KO、ギブアップ、戦意喪失のみ決着の特別ルール)
○崔 領二 5分42秒 小笠原和彦●
(裏アキレス腱固め)
*ZERO-1と何かと遺恨があるらしい、空手の小笠原師範と、
以前彼と対戦して敗れている崔との特別ルール試合。
昨日のサムライTV『ニュース侍』で、小笠原師範が、男性雑誌の
表紙をモデルとして飾った崔を「ダメだ!まだ顔が甘い!
殺気がない!」と決め付けてたけど、果たしてどうなるのか。
小笠原は胴着姿で弟子らしき二人を引き連れて登場。
試合の立ち上がりは間合いを取りながら、単発のキックの応酬。
崔が小笠原をロープ際に追い詰め掴みかかるようにのしかかり、
何をするかと思えば、いきなり耳に噛み付き!
場内からはちょっとブーイングも出たけど、どちらかというと
なりふり構わない崔のやる気への声援が多かったかな。
私もちょっとびっくりしたけど、崔はそれくらいやっていいよ。
小笠原サイドのセコンドも慌ててエプロンに上がってきたけど、
崔は続けて頭突き攻撃。小笠原の高いキックをよけると、場外へ
投げ落とす。
そして小笠原がリング内に戻ろうとするたび鋭いキックを入れ
なかなか入れようとせず、どんどんピリピリした雰囲気に。
ようやくリングに戻ると今度は小笠原の激しい反撃。
連続突きに崔はあっけなくコーナーに追い詰められて崩れ、
「あーあ…」という空気が漂ったけど、崔はカウント7か8で
起き上がった。このあたりしぶとくなってる気がする。
その後はまた崔がくらいついていって勝利をものに。
納得しない小笠原のセコンド陣が乱入して崔に襲いかかったけど、
間髪を入れずZERO-1の若手が崔の援護に。
先陣を切って相手方に飛びかかったのは佐々木義人。
あっという間にリング外へと追い落とすと、ツバを吐きかけると
いうオマケまで^^。最近の義人はホントにいいね~。
気合と顔つきが違う。さらにマイクを持つと、
「おい、お前ら仕事がないんだろ?いつでもやってやるよ!」と
とどめの一撃! この遺恨試合、まだ続きがありそうな気配。
*****************************************************
第4試合
○大森 隆男 佐藤耕平
田中 将斗 12分54秒 不動力也●
(アックスボンバー→片エビ固め)
*今日は皆髪の手入れをしたばかりなの?
耕平の髪がかなり短く…前の、長めのほうが私は好きだな~。
試合は大森と不動の組み合わせから。
大森はまともに力比べからきっちりと不動の相手をしていく。
不動は真っ直ぐな力比べなら結構いい線いってるようだけど、
技にも動きにひねりもゆとりもないから、すぐついていけなく
なっちゃう感じがするなー。もたついちゃうの。
このメンバーの中ではひとり沈んじゃってる感じが否めない。
田中との対戦になると、もう全然まともに相手にされてない。
場外で客席に放り込まれ、リング内でもイスをつかって攻められ、
反撃がなかなかできない。
田中の耕平へのスーパーフライを頑張って阻止すればブーイング^^;
気の毒だけど、不動はもっと頑張らないと…
耕平は重たいキックを田中に浴びせたり、田中と大森を
連続でジャーマンで投げるなど見せ場もあったけど、
最後は不動がアックスボンバーに沈んでおしまい。
*****************************************************
第4試合終了後、アナウンスがあって、初代タイガーマスクこと
佐山聡が来場。
佐山は6月に控えた自分の団体の旗揚げ戦での対戦相手に
大谷晋二郎を指名しているので、そのからみでの来場で、
素顔でやってきた。場内からは「タイガー!」の掛け声と大拍手。
佐山は、「自分がタイガーマスクとしてやっていた時代の匂い、
目指していたものを一番わかっている、感じる」相手が
大谷なので、一番大事な第一試合の相手をしてほしいと思った、
というようなことをつらつらと。その途中で、大谷が登場。
花道の途中で、何でもないのにいったん立ち止まり、客席をぐるっと
見渡して間をとる大谷に、熱い声援。このあたりの呼吸が、
大谷はいやらしいくらい上手いね。
リングに上がった大谷に握手を求める佐山に対し、大谷は
「まず喋らせてください」とマイクを要求w
対戦相手としての使命に謝意を示した後、佐山に向かって、
「佐山さん。この、ZERO-1の会場、どうですか。
ここにいる皆は、全員、オレの大切な、同士です。(大拍手)
このリング――興味、ないですか? いつでも待ってます!」
この独特の語り口、お客を自分の側に惹きつける物言い。
私にはちょっと暑苦しく照れくさく、苦手な部分もあるんだけど、
それでもやっぱり会場で聞いてると引き込まれたりする。
大谷ってそういうところが憎いねー。
*****************************************************
第5試合 ディファ杯出場決定戦
佐々木 義人 村浜武洋○
●浪口 修 13分13秒 中嶋勝彦(健介オフィス)
(片エビ固め)
※この結果、ディファカップ出場は村浜・中嶋組に決定
*ディファカップ出場を賭けて高岩とのシングルマッチに挑み、
あえなく敗れた浪口が貰った最後のチャンス。
結果から言えば、頑張ったけど、力及ばず。
本当に「頑張った」けど「力が足りなかった」、そのまんま、
その通りの試合内容と結果でしたね。
浪口と中嶋の組み合わせで始まった試合、中嶋のキックが浪口の
大腿部にびしっと決まると、浪口もキックで応酬。
ビンタにエルボー合戦と気合では負けてはいないし、
浪口が打ち勝つ場面も。
キックにもかなり耐え胸と背中、腕の外側がみるみる真っ赤に。
ただ相手に確実にダメージを与えるような攻撃がなかなか
放てない。
相手が村浜に代わると関節技にも攻められ、義人にタッチする
こともままならない。
義人はコーナーから「ナミ!ナミ!返せ!」と身を乗り出して
必死に声をかける。
途中では、浪口を援護に入った義人が、その浪口の背中を蹴って
「返せよ!!」と厳しい言葉を浴びせる場面も。
客席からも「何やってんだ浪口!」と言われ続け。
でもそれだけ皆、浪口を応援してましたね。何とか頑張って
ディファカップ出場権を手に入れて欲しいという熱気があった。
だから中嶋に対して珍しくブーイングが飛んだりしてた。
中嶋だって必死だからえぐいキックを決めたり、二人がかりで
攻撃したりしていたしね。自分から申し入れてタッグを組んだ
村浜と出場できるかどうかの瀬戸際。それは当然のこと。
浪口が捕まってた時間が長かったので、義人の出番はあまり
多くなかったけど、ショートレンジの威力あるラリアットや、
勢いのあるスピアー、ブレンバスターも見せてくれました。
村浜に対して「小学生!」と失礼な言葉も浴びせてたけどw
(崔の試合でも思ったけど、義人はホントにいい感じ。
身体つきも申し分ないし、力があるし、何より気力と気合。
表情も豊かだし目つきもいい!今、個人的にイチオシ)
結局、敗れたのは浪口。村浜相手に最後の最後かなり粘って、
ブレンバスターを受けた体勢から丸め込みで切り返し、
あわや3カウントとりかけた場面もあったけど…
負けてしまって最後はちょっと悔し泣き。
マットにうずくまり、こぶしで叩く浪口を、何ともいえない
目つきで見つめていた義人や、リング下から慰めていた崔、
何も言わず下で待っていた耕平。
…やっぱり出たかったし出て欲しかったよね。Y-MAX代表で。
でも力が足りなかったんだから、次頑張るしかない。
試合の面白さでは、この試合が私の今日のベストバウト。
なので写真は義人にしちゃう。
*****************************************************
メーンイベント スペシャルタッグマッチ
大谷 晋二郎 タイガー・エンペラー(NOAH)
高岩 竜一 21分8秒 スペル・シーサー(DORAGON GATE)
○日高 郁人 サンジェイ・ダット●(AWA)
(ショーンキャプチャー)
*入場時、大谷は幼稚園児くらいの子どもをひとり連れて登場。
リングに上げると二人で「炎武連夢」のポーズを。
その後、子どもを降ろそうとした大谷を日高が引き止めると、
その子と日高の二人で、日高の決めポーズをw
見せ場を奪われてしきりと悔しがる大谷に笑いが。
試合は日高とシーサーから。客席からは大「日高」コール。
シーサーは自分へのコールも要求するけど少ししか起こらず、
また日高コールに。憮然とした様子のシーサー。
この二人の腕の取り合いは素早く軽やか!
日高は高岩にタッチ。キックの重みや身体の重たさ、頑丈さでは
シーサーは高岩には全然歯が立たないけど、場外に出た高岩に
対しトペをお見舞い。
すると残りの4人も次々とそこへダイブして全員が場外にw
今日はシーサーが捕まっている時間が一番長かったかな?
でもその分、シーサーは自分の見せ場もしっかり作っていた
ように思う。タイガーやサンジェイは影が薄かったなー。
特にタイガーは、期待されていたわりに働きがなかった気が。
大谷との絡みも、大谷に指に噛みつかれたりして見せ場を
持って行かれちゃってたし(タイガーは黒いマニキュア?を
していた…)。
高岩にもちつきパワーボムを決められたときに上手く返したこと
くらいしか覚えていない。
高岩のパワー、ひとつひとつの技の重たさは相変わらず。
大谷組はひとりひとりも上手いし、連携も結構決まっていて
しかも三人の個性が際立ってるから、対戦するには非常に
やりにくそうな相手という印象。
確かに新・とんがりコーンズになれるのかもw
最後は久々にという感じで、日高のショーン・キャプチャーが
決まってエンド。
*****************************************************
全試合終了後、藤田がリングに登場。マイクを持つと、
「村浜・中嶋組!ディファカップ出場、おめでとう!
それと他にも出場組いたよな。いたら出てこいや!」と。
すると村浜組に続き、カズ・スパンキー組、そしてさらには
KUDO・飯伏(DDT)組、TAKAみちのくが登場。
リングの上で総勢4と2分の1組がにらみ合う形に。
中嶋、飯伏のたどたどしいながら初々しい「優勝宣言」に次いで
カズ、これはなぜか「真のイケメンは(NOAHの二人じゃなく)この
スパンキー」と顔のアピールを^^
次いでTAKAが「オレの相棒はよぉ、ちょっと凄いぜ」というと、
突然ここでPSYCHOが登場。すたすたとやってくるとぱっとリングに
上がり、日高の攻撃をするっと交わすとそのまま反対側からリングを
降りて何もなかったようにまたスタスタ退場…
TAKA「どうだ?びびっただろう!」(笑)
ようやくこれでリング上、二人きりに戻った藤田と日高。
日高「はい、みなさんお疲れ様でした~(笑)
けど、ここまで来る時間があるんやったら試合せえってこと。
試合したら、ちょっと空いてるそのあたりの席も埋まったと
思うし(笑)」
藤田「オレもちょっと和んじゃいそうだったけど…おい!
TAKAみちのく!二度とオレのプロレス人生に関わるな!
オマエは一回戦でぶっ潰してやる!(TAKA、ノーレスポンス…)
…えー、ちょっと熱くなっちゃいました」
その後、藤田は何度か噛んでしまいながらも改めて優勝宣言。
最後は日高にマイクが戻り、日高が本日の締めをしました。
*****************************************************
前回の観戦でも思ったけど、ZERO-1 MAXは選手も会場も、今、
とても雰囲気がいいと感じます。
一緒になって完全に熱くなってるわけじゃないんだけど、
結構居心地いいし、観ていて単純に楽しい、面白い試合に
あたる率が高い気がする。特に選手の若手が元気と熱意があるし。
興行としての盛り上げ方、次への繋げ方も上手くなってきて
いるように感じますねー。
今回もディファカップ、まぁ、メンバー決まるまでかなーり
引っ張られたけど、その分今日面白い試合が観られたし。
「天下一ジュニア」は会場が全て東京以外なので残念ながら
生観戦はできないけど、次回後楽園も楽しみです。

残念ながらDCはいけないんですが、熱いレポ待ってますw
義人は自分の試合の時だけでなく、セコンドについている時も
表情が豊かでいいんですよ~
ディファカップ、きっと盛り上がると思います。
楽しみだ!
中嶋・村浜は調子いいみたいですね、これはディファカップの台風の目になりそうな予感。
佐山はちゃんと動ける体をつくったのかな。今後、佐山と大谷の絡みはおもしろくなりそうですよ(笑)
ゼロワンていいでしょ(笑)大谷が熱いからみんな熱いんですよ、この熱が新日本には足りないんです。新日本とゼロワンが絡んでいくと絶対におもしろくなるんだけどなぁ。
大谷の熱さは正直苦手…なはずなんですが(笑)
さすがは‘あちち’を名乗るだけのことはありますね。
佐山さんは今回はスーツ姿だったので身体つきまではわからなかったw
割と最近観たタイガーマスク姿の様子では、あまり減量は進んでいない
感じに見えましたけどねー。
シュークリームを絶つのは「無理」と言い切ってたし^^
>あんちゃん
私は結局、ディファも両日観ることになりそうでーす
親子がリングに上がれるっていうのは、知らないですね~。
サイトも見てみたけどわからなかったです。何のことだろう?
今回は三沢の川越からの移動を考慮してのメインイベントで、新日フロントは小島、天山の両選手には申し訳ないみたいなことは言ってたみたいです、そこらへんの小島の気持ちは小島のブログ「コジログ」に書いてあります、りらさんは読みましたか、オレはさっき読んで泣きそうになりましたよ(泣く)やっぱ初めてのドームでとりを勤めると言うので緊張とかあったみたいなんですよ、それが実質セミになったのは小島なりに悔しかったみたいですよ。URLとかわからないんですが、「カクトウログ」さんにコジログに入れる場所があったんでぜひ読んでください。
以上キングの田無=リングの魂でした。
相互TBありがとうございました^^
中嶋はどんどん良くなっていきますね。今日もきっといい試合を
みせてくれるだろうと期待してます。
>あんちゃん
私、「あんちゃんってパパさんだったっけ?」と思ってしまったw
それってリングに上がりたいからなんでしょうか。
それとも大谷の近くに行ってみたいから?
「コジログ」はちょくちょくチェックしてますよ。
今回の試合順の件も読みました。きっと今頃は小島を応援するコメントで
いっぱいになってるんじゃないでしょうか。
「至宝」と称しているベルトのかかったタイトルマッチを
メインにできないような興行を組むことへの危機感が
あまりにフロント側に薄いような気がしますね。
小島はIWGPの重みをそれだけ感じていたということなのに、
肝心の新日側がこれでは…天山も小島も気の毒です。