goo blog サービス終了のお知らせ 

 ◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

敬老の日に思う ~素晴らしきラジオ体操の時間

2008-09-15 | 時事その他雑感

久々に笑いたくなったこともあり、
連休の前半は、この本を読んでました。

素晴らしきラジオ体操 (小学館文庫)
高橋 秀実
小学館

このアイテムの詳細を見る



先日ご紹介した斎藤孝「読書入門」で爆笑本として紹介されていたこの本。
書かれたのが1996年。早朝6時30分の放送に合わせ、毎日ラジオ体操に集う老人たち、(彼らをラジオ体操人と呼ぶ)なんと1000万人。
「これは戦前の全体主義の名残ではないのか。」著者の高橋氏は疑いを抱き、老人たちにインタビューして回り、またラジオ体操の歴史を克明に調べ上げた。その結果として明らかになったのは、ラジオ体操がむしろ軍国主義には取り込まれない、体操のための体操であったという事実・・・・・。

で、この本の最高のウリは、ラジオ体操人へのインタビュー。
たとえばこんな具合。

○ラジオ体操人に何を聞いても、大抵答えは「ラジオ体操ですから」ということになる。
「ラジオ体操は面白いのですか」の問いには「面白いとか楽しいとかじゃない」と怒り口調になり、「ではなぜ毎日やるのですか」と問い詰めると「ラジオ体操は毎日だからだ」と答える。問いと答えが同じになるのがラジオ体操の妙で、これをある老人は「無の境地」という。

○ラジオ体操の殿堂「上野公園」。
 公園の緑の中では、ホームレスの人々もビニールシートから出てきてラジオ体操した。
「夜、死にたいと思っていても、朝ラジオ体操をすると体のコリがとれ、今日もやるぞって感じがする」そうで、体操の後、勇んでドーナツ屋へドーナツを拾いに行く。

○平成8年、ラジオ体操人の祭典「1000万人ラジオ体操祭中央大会」が千葉マリンスタジアムで開催。
「どうするんだろうね。こんなに年寄りばっかり増えちゃってさ。日本は大丈夫かね。あんたたち若い者は大変だよ、これから」。

12年前でこんな調子ですから・・・・・
今も盛り上がっているんでしょうかねぇ・・・・ラジオ体操。
続編が読みたいところです。


まっ、「人生の大先輩方」の生態を知るのにも好適な一冊でした。



+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

今回の1曲は・・・・もちろん、コレ


ラジオ体操第1・第2





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 松下の 包括利益は 8億だ | トップ | 「田沢 リーマン 北の湖」 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

時事その他雑感」カテゴリの最新記事