◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

KAM KAM エヴリバディ!

2024-02-16 | 会計・株式・財務

いつもご覧下さり、誠に有難うございます!
まずお断りしておきますが、あの朝ドラとは一切関係ない話ですので。
また、なぜ「なにわ男子」を見出し画像にしたのかは後ほど。


日本証券アナリスト協会が、次のような資料を発表しております。会計士協会も作成に協力しております。


監査上の主要な検討事項(Key Audit Matters)通称KAMは有価証券報告書の一番最後、監査報告書の中にひっそりと記載されております。
しかしKAM によって、企業が抱えるリスクがよくわかること、監査の品質やガバナンスの水準を一定程度評価できることなどの効果が期待されておりまして、投資家にとっても有用な情報であると断言できます。百聞は一見にしかず。ぜひ資料にある優秀事例をご覧ください。

そこにスポットライトを当てて、良いものは良い!と愛でるってのがいいじゃないですか。
「このKAM、良く出来てるから皆んな参考にしようよー!」ってなことからこのタイトルにしたワケです。

優秀と評価された23社と特別枠2社は以下の通りです。


この中で私がユニークだと思ったのは、AOKIホールディングスのKAM です。
なにわ男子はAOKIのCMキャラクターということで。


少し見づらいのでグラフの部分を拡大しました。

監査基準上は要求されていないのですが、縦軸に「潜在的影響額」、横軸に「発生可能性」とする図表を用いて「監査人が特に注意を払った事項」とともに前年度からの推移も示されていて、KAM選定プロセスがわかりやすく示されております。

とまぁ、「こんな情報があったのか?」と思われる方が多いかと思われます。

決算短信だけで投資判断される方が多いかと思いますが、有価証券報告書の1番最後にある監査報告書もぜひ見るようにしてください。
思わぬヒントがあるかも知れませんよ。

KAMが優秀だからといって「いい会社」という訳ではないですが、ガバナンスの目安にはなるかなと。PBR1倍割れも散見されますし。

それではまた。
ありがとうございました!





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