◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

今度は、株式・為替市場が「暗いMAXシリーズ」だ!

2008-10-26 | 会計・株式・財務
すいません、
ここ数日、余りの相場の激動ぶりに筆(というか指)が動かず
お休みを頂きました。


今回も雑感をつらつらと。
オチはありません。


■実は10月23日、アクセスIP1,600名様を超えで新記録を達成しました。
ソフトバンク関連でリンクを貼って頂くなど、誠に有難うございます。
この場をお借りして御礼申し上げます。
ところで、ソフトバンク、本当に大丈夫なのでしょうか?
CDSスプレッド、もう868bp・・・・って王(前)監督の本塁打数と一緒じぁあないですか!
そこまで王さんをリスペクトしなくても・・・・。


■さすが、10月24日。あの1929年「暗黒の木曜日」の応答日だけあります。
 壮絶な相場展開でした。仕事もブログも手につきませんでしたよ。
 勝間さんじゃぁありませんが、さすがに政府による為替介入もっとあっても
 いいんじゃないでしょうかねぇ。
 やはり介入効果が期待できないのでしょうかねぇ。


■そんなに円を買ってくれるんだったら、
 買った円でついでに日本株を買ってくれよ!
 と思ったのは私だけでしょうか。

 そして・・・・どうせ日本の年金財政が破たんしているんだったら、
 いっそのこと国内外の株式をバァーと買いまくって、
 最後の大勝負をかけてみたらどうか?と思うのも、
 私だけでしょうか。



■でも、驚きました。25日、たまたま通りがかった、
 渋谷のみずほ銀行の外為コーナー。
 若い人の行列がズラーっと出来ていました。
 まさか手持ちの外貨を円に換えるようなことではないでしょうから、
 割安だと思って外貨を買いに走っているのかも知れません。
 だとしたら、なかなかいい判断かも。
 一億総ファンドマネジャー化、着々と進行しております。



■それにしても、プロ野球セ・リーグ、クライマックスシリーズ第2ステージ。
 
 
 いやぁ~実に強かった!!


 
 中日が、ですよ。


 
 ゾンビのように離しても離しても食らいついてくる
  ・・・・・あの凄まじい執着心(ぜひ私に下さい)。

 巨人は1位のアドバンテージなど、ルールに助けられてた印象。
 イーブンのガチンコ勝負だったら、やられていましたね。

 思うに、ここ数年、中日が強かったのと、トヨタの隆盛がちょうどシンクロ
 していていましたね。そして今回、中日が敗退。
 トヨタも世界経済失速と円高で収益悪化へ・・・・。
 
 名古屋では中日=トヨタバブルが崩壊して、
 東京以上に今後の経済の停滞が憂慮されます。


 一方の巨人。日本シリーズについては、
 これまで常々申し上げている通り西武に4連敗となると予想しております。
 (因みに、巨人0~3連勝後に4連敗という意味です。あしからず)

 結果はいかに。



■少しは、財務的な話を・・・・「見た目のPBRの低さに気をつけましょう」

 確かに、どう見ても日本株は割安。
 でも、どうでしょうか、ミクロ(企業サイド)から見ても来週、
 もう一ヤマありそうな感じがしますが・・・・。

 3月決算企業の中間決算発表が本格化するからです。


 今現在、各社の経理・財務・経営企画・IR部門はてんやわんやの事でしょう。
 御苦労さまです。
 
 通期の公表数値を作成するに当たって前提をどう置くか、
 主要市況の感応度はどうか、中期経営計画の下方修正は間に合うのか・・・・・。


 要は、足元で起きている悪材料を、
 下期以降の業績見通しや中期経営計画にどれだけ織り込めているのか・・・・・。


 「企業の環境変化対応能力」を見極めるには
 格好のチェックポイントだと思います。

 私でしたら円高・株安が急激に進んでいるため、
 純資産の構成要素である
    10/24終値時点での その他有価証券再評価差額金の金額
              為替換算調整勘定(為替含み損)の金額
 
 を企業側に質問して確認しますね。
 無ければ、純資産の株価・為替の感応度など代替できる情報が欲しいですね。
 
 そうすれば、「より実勢に近いPBR」が算出できますから。
 数値が得られなければ、過去の数値から推定していくしかないですけどね。


 それと、余力のある方は、「年金資産の含み損」もカウントされると良いかも。
 従業員が多くて福利厚生が充実している会社では
 退職給付債務の動向が影を落とす可能性が高い。
 一部報道では、年金資産の運用が▲20%とか言っているので、
 短信・有報の退職給付の欄で開示されている「年金資産」の数値に▲20%を
 乗じて、同じく注記されている「未認識数理差異」などと合算してみて下さい。
 
 その金額に税効果を考慮して(1-40%)を乗じた金額を
 純資産から控除しますと、
 さらに実質的なPBRが得られることができます。

 
 結局何が言いたいかと申しますと、
 現時点での市況ですと、多くの会社で、言われているほど割安感がないかも・・・
 ということです。

 そんなところにも注目しつつ、中間決算をフォローして頂ければと思います。
 (できれば実例で検証したいと思います。)




++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

本日の1曲。

時節柄、暗い曲にしようと思ったのですが、やめました。
むしろ、勇壮で迫力のある曲を探していましたところ・・・・・ありました。


ちょうど日経ビジネス最新号(10月27日号)に
著名な作曲家の冨田勲氏のインタビュー記事がありました。

新しいものを創造し開発する先端企業こそ、大衆と乖離してはダメだ、
とご自身の体験を踏まえてのお話です。

冨田氏は手塚治虫の「ジャングル大帝」やNHK「新日本紀行」など、
数々の名曲を作られておりますが、
私はその中から子供心にカッコイイ!と思っていたこの曲をご紹介。

初めて聞かれる方は、氏一流の壮大なオーケストレーションから、
これが円谷プロの特撮番組の主題歌だとは思えないでしょう。

個人的には、イントロ部分は自動車のCMに十分使えると思います。

マイティジャック主題歌(作曲:冨田勲)


でもこの番組自体は視聴率が取れませんでした。
大人向けの特撮番組という「先端」の番組コンセプトが
「大衆と乖離」していたんですよね。

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