1週間お疲れさまでした。
今朝は五輪で早起きでしたので、午後はやっぱりヘロヘロでしたね。
でも朝日や読売など夕刊を買い込み、帰りの電車では金メダルの余韻に
浸りました。気分のいい週末です。
さて、忘れかけていたライブドア。
本日、再建計画や経営方針などを発表。
会計ソフト国内シェア60%を誇る子会社・弥生を中心とした法人向けの
「ビジネス・ソリューション」を新設し、ニュース配信やブログ、電子商取引などの
「メディア」、対面金融サービス、投資銀行業務などの「ファイナンス」の3部門を
核に再編。
各事業をポータルサイト「livedoor」に結びつけることによる相乗効果で、
再起を図ると。
一方で、これも本日、ライブドアマーケティングの連結子会社(69%出資)である
セシールが業績の下方修正及び今期の経営計画を発表しております。
本日は、これに注目しました。
会社側の発表資料もご参照下さい。
http://a248.e.akamai.net/f/248/9659/12h/www.cecile.co.jp/investor/zaimu/pdf/h18_02_syuusei.pdf
■05年12月期 → 06年12月期
前回予想 今回 計画
売上高 634億円→ 612億円 651億円
経常利益 ▲9億円→ ▲25億円 7億円
当期利益 ▲47億円 → ▲80億円 12億円
① 04年12月末の連結株主資本が235億円ですから、今回の大幅赤字により
05年12月末では155億円まで減少することになります。
体力は大きく落ちますね。
現在時価総額は299億円ですから、ざっと見てPBR(1株当たり純資産倍率)は
1.2倍から1.9倍へと大幅に上昇してしまいます。
② しかも、これは全くの私見ですが、これで資産の健全化が進んだとは
思えません。まだ決算短信が出ていないので、第3四半期の貸借対照表
(05年9月末)をざっと見ましたが、棚卸資産79億円が気になりました。
前年同期比で8億円増加。しかし、売上高は前年同期比で3割も下がっている
のです。いやな兆候です。
何がいいたいのかというと、不良在庫が溜まっている可能性があるのです。
③05/12期の大幅赤字となった要因の1つに、減損損失など一過性の損失が
ありましたのでやむを得ない面があります。
しかし、今期(06/12期)、経常利益の赤字は止められるのでしょうか?
まず、1月の売上速報を見てみますと、前年比▲20%と厳しい出足です。
ライブドアショックの影響も少なからずあったものと推察されます。 http://a248.e.akamai.net/f/248/9659/12h/www.cecile.co.jp/investor/zaimu/pdf/h18_01sokuhou.pdf
にもかかわらず、本日の開示資料p.9では上期の売上高を前年とほぼ同じと、
パッと見る限り、強気の計画を入れています。
上期に限れば売上が仮に前年比横ばいで行けたとしても、赤字の計画です。
④日経ビジネス最新号(2月27日号)に、
ライブドアとライブドアマーケティング(LDM)、そしてセシールの3社が合意
すれば、ライブドアがセシール株の33%を相対取引でLDMから取得し、
残りをTOBをかけて取得するという手順を踏む、との観測記事。
要は、セシールをライブドアグループで丸抱えしよう!という計画ですかねぇ。
でも③まで書いたように、再建への道のりは険しそうです。
業績不振のセシールが、ライブドアグループの新たな爆弾になる予感大。
平松社長、わかっているんですかねぇ?
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背広はココで買えということに厳命されています。
冬物までコンビ・セットで、同じ色・同じ柄のズホンを
同時に3本買っています。
これで背広一着で3年もたせています。
そして、「教祖」が変わった後での新たな教典の作成は、そう容易い物ではないそうです。
ちなみに「教祖」とは、「きょう うそ」を言う人です(これホント)。
哀愁に満ちたハリマオさん、
風刺が効いた洒落のスパイラルドラゴンさま
コメント有難うございました。
私は通販は苦手でして
どちらかというと現地現物で買いますね。
タイムセールとか期間限定価格とか
そういうイベントが好きなのと、
サイズがしょっちゅう変わるので。
}
ですので、季節ごとカタログを送らないように
セシールの顧客担当にお願いしております。
インターネットだけで買い物します。
あと、ネット上でうれのこりはバーゲンもあり
3割引き、4割引きなどでまとめて、ワイシャツを
買ったりしています。
トホホ
セシールについては「財務制限条項」の存在がいやだなと。
今回の決算でおそらくひっかかってくるのですが、資金面がどうなるか読めません。
当初はライブドアMが助けてくれるはずでしたが、その余裕がなさそうですし。
とはいえ、下方修正を出してくるということは、資金の目処がついたということなのかもしれませんが。
ライブドアMの保有するワラントの、引き受け手が見つかったからかもしれませんので、なんともいえないところですけどね。
grandeさま
お久しぶりです。
そうなんです。
この財務制限条項の対象となる
シ・ローンがどれだけあるか?
その後、ライブMからの借入で
解消されたのか?などなど、
気になる点は多いですね。
でも、昨年ですともう
決算そのものの発表をしているのに・・・・。
ライブドアショックの余波からか
社内の混乱振りが窺えますね。
ですからセシールの保有在庫はギリギリまで削られているはずです。にもかかわらずりらっくまさんのお書きになっているような在庫があるとすれば、一度ストックヤードから物流センターに入ってセシールの在庫として伝票が切られたものが溜まっているということになりますね。もしくは買取でなければ取引に応じてくれない大型商品とか。
そう考えると確かに怖いです。
ということはセシールの在庫は、買取商品か一旦在庫になって返品された商品などしか在庫はないはず。それが増えているのは確かに心配ですね。
温故知新さん
プロの経験に裏打ちされたコメント、
惚れ惚れしますねー。
有難うございました。
セシール自身による経営の建て直しは難しいでしょうし、ライブドアによるセシールの建て直しも難しいでしょう。カタログ通販業というのは結構難しいノウハウ商売でして、ご指摘の在庫レベルのコントロールは、長年の経験と緻密な計算モデルによる需要予測が必要不可欠です。在庫リスクを負わないインターネットEC屋(それも上手く行ってないですが)が、そう簡単にいじれるものではないのです。
また、LDのポータルと、セシールのインターネット販売のシナジーについても疑問符を付けざるを得ません。LDのポータルは閑古鳥が鳴いているようなサイトであり、そもそもセシールに誘導するようなトラフィックはありません。
ということで昨年のLDによる買収は何のシナジーも発揮しない、というのが業界インサイダーの印象です。