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会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

会計士たちの憂鬱

2010-12-07 | 会計・株式・財務
週刊エコノミストの臨時増刊が出ました。唐突ですが。

エコノミスト増刊 弁護士・会計士たちの憂鬱 2010年 12/20号 [雑誌]
毎日新聞社


雑誌不況のなか、高所得層の弁護士、会計士の先生方に是非買って頂きたい!
そしてガッチり儲けたい。そんな思惑が透けて見える臨時増刊ですが、
中身は、弁護士関係2:会計士関係1、といった割合でしょうか。

私も早速入手しましたが、
会計士に関しては、こんな内容です。

若手の悩み
・粉飾の責任をどこまで問えるか
・課徴金を納付したビックカメラ
・日本風力発電の監査で抜かずの宝刀を抜いた新日本
・匿名座談会「30代会計士の嘆きといら立ちそして危機感」
・なぜ監査人はFOⅠの巨額架空売り上げを見抜けなかったのか。
・弁護士と会計士の思考の違い
・山一證券の監査責任者インタビュー
・粉飾決算を見抜くポイント
・Q&A 公認会計士の世界

・・・・・正直言って、テーマが散乱し過ぎていて、
一体誰に読んでもらいたいのかよく分からないです。
まぁ、この混乱ぶりがまさに今の会計士業界の実情だ!と言いたいのでしょうが。


「公認会計士の不安」にフォーカスさせたいのなら、大手監査法人の決算書を、
別の監査法人の会計士がツッ込むといった企画が面白かったのではないでしょうか。



なお、読んでいてドキッとしたのは座談会p.101のこの部分。

「今の40代後半から50代は、大先生を頂点とする、
古き良き“相撲部屋”時代に大先生の傘の下で、矢面に立ってクライアントを説得することも、
当局(金融庁)や株主、市場からのプレッシャーにさらされることのないまま、
ここまで来てしまった人たちだから、昔も今も、ほとんど何もしていない。」


・・・・・・・私は監査法人勤務経験がありませんが、何か自分の生き様を言われているようです。
特に最後の部分が。




それにしてもこの特集号、
表紙のロゴと色が気になります。

「弁護士」が上位。文字は白。
「会計士」が下位。文字は黒。

「エリート資格者は弁護士。会計士たちは憂鬱。」とも読める。

それがこの雑誌が一番言いたかったことかも。


またいきます。


なかのひと

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2 コメント

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Unknown (とおりすがり)
2010-12-07 02:07:59
私の業界団体(預金金融機関の小さいところ)を通じて会計士やとってくれという依頼文書が来てましたよ。我々のような零細金融機関には会計士先生を雇っておく余力はないんですけどね。
返信する
Unknown (クラクラ)
2010-12-09 21:13:28
いつも拝見しています。

憂鬱って・・、ホントなんですかね。

弁護士さんも会計士さんもエリートですよね。。

本買ってみますね。
返信する

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