騙されない大学選び

加速する少子化の中で大学が自己アピールする内容も過激になってきた。そうしたアピールには嘘も多い。騙されない真実の大学の姿

大学時代の4年間は長いようで短い

2013-08-30 06:31:20 | 日記
ほとんどの人にとって人生最後の学生生活となる大学時代

4年間は長いようで短いです。

悔いのない学生生活を過ごすためにも大学選びは慎重に。

安易に受かる可能性の高い大学を選ぶと入学した後に必ず後悔します。

その結果4万人にも及ぶ再受験者が発生しました。

これは20年前の60倍だそうです。

早稲田に入りたいけど無理そうだから明治にする。

しかし実際早稲田と明治の学生生活は天と地ほどの差があります。

明治は学年割れですから、1,2年次に必修科目を落とすと3年生になってお茶の水のビルに移動してからも
その科目だけのために杉並区のキャンパスまで電車賃と時間をかけて通うことになります。
その移動時間帯に3年生の必修科目が重なると留年の可能性はぐんと高まります。

この時代留年なんかしたら人生アウト。

それに明治はマーチ大学群唯一の学年割れ大学ですから学生時代の充実度がかなり低いのが現実の姿です。

高校時代の友達が1年生から都心のキャンパスで楽しい学生生活を過ごしている。

明大生の自分は新宿や渋谷からさらに郊外の明大前まで行かなくてはならない。

杉並キャンパスに行ってもいるのは1,2年生だけで3,4年生はお茶の水ビルですから寂しいものです。

サークル活動も実質2年生で卒業です。

明治関係者は3年生になっても杉並のキャンパスに来ればいいと強弁しますが
どこの世界にサークルのために電車賃と時間をかけて郊外キャンパスまで来る馬鹿がいるでしょう?

これが学年割れ大学の怖いところです。

大学時代が終われば30年以上の長い長い社会人生活に入ります。
あとは男なら結婚して子供を育て少ない小遣いでチビチビ安酒をあおって上司におべっかを使う寂しいオヤジや
女なら出産と子育てそして気が付けばババアになる。
それがほとんどの人にとっての人生なのです。
25歳を過ぎればあとは怒涛のごとく年齢を重ねていきますよ。
小学時代の1時間は大人になってからの1分に等しいです。
何も思い出に残りません。
死に向かって一直線です。

だからこそ人生最後の学生生活は大切。
悔いのない大学を選ばねばなりません。

代ゼミ偏差値はイメージで作る

2013-08-29 06:57:37 | 日記
驚いたことにこれは本当のことのようです。
最近代ゼミで良いうわさは聞きません。合格実績では河合塾、駿台どころか東進にも完全に抜かれ受講生はまったく集まらない。
模試では河合塾、進研、駿台などに対し10分の1程度の受験者数しか集まらない。
こんなのでまともな偏差値が出るのかと思ったらやはりそうかという感じでした。
また代ゼミ講師をやっている方のブログでもこのことははっきり述べられています。

「一方で代ゼミは
法学部法律学科57

法学部消費情報環境法学科54
と明学のイメージ通りの偏差値をつけました。」

http://ameblo.jp/yycoffee/entry-11319525114.html

どうでしょう?
偏差値はイメージで付けるものではないと思いますが。
さすが代ゼニと揶揄される代ゼミだけのことはあります。
皆さんも予備校選びには気をつけましょう。
結局有名大学に受からずに泣くのは自分自身なのです。

さらに奇妙なことに代ゼミの合否分布表を見てみると代ゼミは合格者が0の学科や方式においても勝手に自分のイメージで作った適当な偏差値を載せているようです。
早稲田の教育学部の某学科などには3人しか合格者がいないのに偏差値が創られています。
これでは1人でも±があれば偏差値は簡単に上下に動きます。
まったく困った予備校です。

マーチ各大学のキ修学ャンパス事情

2013-08-24 19:54:43 | 日記
修学キャンパスは大学生活においてとても大切なものだ。これを疎かにすると入学した後とんでもない後悔をすることになる。
とくに注意を要するのは「学年割れ」と呼ばれるキャンパス環境だ。これは大抵1,2年次と3,4年次の分断によって行われる。
ほとんどのパターンとしては1,2年次を郊外もしくは沿線のキャンパスに置き3,4年次を都心のキャンパスに置いている。
これによって1,2年生は上級生との交流がもてず、また図書機能の中心はメインの都心部キャンパスにあるため1,2年次は
深い勉強ができない。たしかに1,2年次でもメインキャンパスの図書館から希望図書を取り寄せることはできるが実際手に取って
選別することはできずまた数日の軌間を要するという不便さはいかんともしがたい。
また学年割れ修学の場合サークル活動の中心はやはり1、2年生のため3年生になってキャンパスを移動するとサークルを事実上
卒業せざるをえない。このため3、4年次のキャンパスでは都心部にあってもキャンパスの中で目立った活動はなく家と大学の
往復という生活がパターンとなる場合が多い。以下にマーチ大学群の修学キャンパス事情を表記する。受験生は大学が宣伝する
「都心派大学」などという偽りの宣伝に惑わされずしっかり大学選びをしてほしい。


M(明治大学)
〈文系1、2年〉
・和泉キャンパス(杉並区 環境‐沿線キャンパス) 周辺環境は住宅街 大きさはおよそ6万平米と明治大学のようなマスプロ大学としては狭い 図書館蔵書冊数は約30万冊
・駿河台キャンパス(千代田区 環境‐都心のビル型キャンパス) 日大や駿台予備校などと混在しお茶の水周辺に数棟のビルが点在する 図書館蔵書冊数は約120万冊
〈理系全学年〉
・生田キャンパス(神奈川県 環境‐キャンパス型僻地キャンパス) 生田台地の山頂にある 駅から山登りで徒歩20~25分 周囲には店も住宅も何もない 図書館蔵書冊数約20万冊
〈国際日本・総合数理学部全学年〉
・中野キャンパス(中野区 環境‐沿線ビル型キャンパス)狭い敷地に建てられた1棟のビルの中にすべての機能が入っている国際日本学部と総合数理学部だけの隔離キャンパス 他学部との交流はほとんど皆無の日大状態 図書室蔵書冊数約3万冊
〈スポーツ筋肉学部全学年〉
・南多摩キャンパス(日野市 環境‐A級僻地キャンパス)設置予定新学部のスポーツ筋肉学部生用のキャンパス 多摩動物公園からさらにバス20分というとんでもない僻地にある監獄のような環境

A(青山学院大学)
〈文系全学部全学年〉
・青山キャンパス(渋谷区 環境‐都心のキャンパス型キャンパス) 本年2013年より相模原との学年割れ体制から変更され文系全学部の全学年がメインキャンパスに通うこととなった 周辺環境は間違いなく日本一の都心環境で大規模商業施設が集積 図書館蔵書冊数120万冊
〈理系2学部全学年〉
・相模原キャンパス(神奈川県 環境‐郊外キャンパス型キャンパス) メインの青山キャンパスから約55分、最寄りの淵野辺駅から徒歩7分ほどの場所にある 周辺環境は住宅街、ただし近くに通る16号線には商業店舗が立ち並ぶ 図書館蔵書冊数約20万冊

R(立教大学)
〈文系主要学部+理学部の全学年〉
・池袋キャンパス(豊島区 大規模都市のキャンパス型キャンパス) 大規模都市池袋駅から徒歩7分ほどと便利な環境 赤煉瓦で統一された校舎群は見事 大規模な図書館を新設 図書館蔵書冊数約110万冊
〈文系3学部全学年〉
・新座キャンパス(埼玉県 環境‐郊外キャンパス型キャンパス) メインの池袋キャンパスから約40分 志木駅から徒歩20分の場所にある 周辺は畑が多いが住宅も混在している 商業施設はほとんどない 図書館蔵書冊数約10万冊

C(中央大学)
〈文系全学部全学年〉
・多摩キャンパス(八王子市 環境‐郊外〈僻地キャンパス) モノレール中央大学明星大学駅より徒歩1分 郊外僻地移転の先駆けとなったキャンパス 周辺に商業施設は皆無(コンビニ2軒あり) 大学と家の往復で知られる典型的自己完結型キャンパスである 図書館蔵書冊数約150万冊
〈理工学部全学年〉
・後楽園キャンパス(文京区 環境‐都市型小規模キャンパス) 約2万6千㎡ほどの狭い敷地にビルがひしめき建っている 交通は便利で徒歩でほど近い駅周辺には商業施設も多い 図書館蔵書冊数約20万冊

H(法政大学)
〈文系主要学部全学年〉
・市ヶ谷キャンパス(新宿区 環境‐都心のビル型キャンパス) 環境的には明治の駿河台キャンパスや中央の後楽園キャンパスと似て狭い敷地にビルを林立させているが明治の駿河台は公道に面してビルが建っているのに対し法政の市ヶ谷では多少のオープンスペースを有している 周辺は靖国神社などに囲まれたわりと平静な環境 駅周辺には商業施設が多くあり便利 図書館蔵書冊数約100万冊

〈文系3学部全学年〉
・多摩キャンパス(神奈川県 環境‐A級僻地キャンパス) 最寄りの相原駅からバスで約20分 明治の南多摩キャンパスと並び多分マーチ、いや首都圏の大学で最も僻地にあるキャンパスだろう 山間部にまたがってキャンパスが存在し山と山の間にはキャンパス内には渓谷もあり崖にはVブリッジと呼ばれる大規模な橋がかかっている 図書館蔵書冊数約20万冊

〈理工学部全学年〉
・小金井キャンパス(小金井市 郊外キャンパス型キャンパス) 東京郊外の小金井市にある アクセスはあまりよくないが郊外立地としては周辺環境は割と便利な方 図書館蔵書冊数約20万冊

こうしてみると大きく分けて学年割れタイプと学部割れタイプに大別できる。ただし明治の場合は学年割れ+学部割れと複雑で日大化が進んでいることがわかる。この点でも受験生はよく注意するべきだろう。

マーチシリーズ『明治大学』

2013-08-23 23:38:53 | 日記
明治大学は東京のお茶の水に本部を置く私立大学である。
創設は1880年、岸本辰雄・宮城浩蔵・矢代操といった若手の法曹家によって作られた明治法律学校が起源ということになっている。
ただし実は明治法律学校は専修大学や法政大学、中央大学といった政府の肝いりで作られた法律学校の一つであり岸本らはその実務を委託されたものであった。
この当時日本は明治維新による国内統一を軌道に乗せつつあり、そこで各種の制度を整備する必要があった。
この時代の日本はまだ法治国家という段階ではなく政治が法律よりも優先しており弁護士など法曹職の地位も低かった。そのため政治はエリートを養成する帝国大卒に任せ法律面のうち弁護士などは役人などが下野して私立の法律学校を創設しそこでの養成に任せるという形になったのであった。
そのうちの一つが明治法律学校であった。
明治時代にすでに早慶は設立されており官立の大学に対しても一定の評価を得ていたのに対し明治法律学校などの学校の地位は低かった。これはなぜかというと早慶は政府の影響から完全に独立して作られた学校であり、自前の教員によって教育が行われていたのに対し明治法律学校などは独自の教員をほとんど有せず帝大教員のアルバイトによって成り立っていたからである。
したがってこうした法律学校の教育の場(すなわちキャンパス)は帝大教員が通いやすい場所でばることが必要であり、そのため東京帝大のある本郷から歩いて通える駿河台周辺に校舎を設けたのである。
それによって駿河台周辺にはその後明治法律学校、日本大学の前身の日本法律学校、中央大学の前身の英吉利法律学校などが集まってくることとなった。
その後私立大学に改編し現在の明治大学に至ることとなる。最近よく目につく明治大学をやたらと持ち上げた週刊誌の記事、中には明治と早稲田はそれほど差がなくなったと書くものまである。早稲田OBからしたら「頭がおかしいんじゃないか」と冷ややかな目で見ているがこれらはほとんどすべてが明治大学から週刊誌への金銭的キックバックによって書かせている提灯記事である。またネットには明治大学の職員やOBがが24時間体制であらゆる掲示板などに張り付いているといわれる。受験生はこうした明治大学の工作に十分に注意して大学選びをするべきだろう。実際明治大学に入学して騙されたと思い再受験をする学生が後を絶たない。
http://www.asahi.com/national/update/0205/TKY201302040433.html

*写真は明治大学が自称都心と強弁する杉並区の明大前駅


現在の明治大学

明治大学は現在10学部で4つのキャンパスを有する。このうち人文社会科学系の6学部は1、2年次に杉並区の和泉キャンパスに、そして3,4年次に御茶ノ水の駿河台キャンパスに通う。理工学部と農学部は4年間神奈川県の生田キャンパス、そして国際日本学部と総合数理学部は4年間中野区の中野のキャンパスに通う。
しかしこの修学キャンパスの点において明治大学の宣伝と実態はかなりかけ離れていることに受験生はよく注意するべきだろう。

〈人文社会科学系6学部〉
明治大学は自らを『都心派大学』と自称する。しかしこれはかなり実態とかけ離れた誇張である。
まず明治大学は大学時代もっとも自由で学問に集中しやすい1,2年次において御茶ノ水のキャンパスではなく杉並区の和泉キャンパスである。
明治大学はやたらと駿河台の立地を前面に出そうとするがここに通えるのは3年生になってから、しかも4年生になれば大学に来る機会は少なく就職活動中心の生活となるので実際この駿河台キャンパスに通うのは3年生のたった1年間である。杉並区のキャンパスは電車に乗れば都心部にほど近いがやはり住宅街であり電車に乗らなければ徒歩で都心に出ることは不可能な場所である。またその1年間も駿河台キャンパスという名称は付いているものの実際は公道に面したビルであり環境的には日大などと変わらない。杉並のキャンパスには図書館が新設されたがその蔵書数は30万冊程度と小規模大学の図書館とそう変わらない。駿河台の図書館から本を取り寄せることもできるが数日を要しまた手に取って選択することができるわけでもないのでやはりデメリットが大きい。

〈国際日本学部・総合数理学部〉
この2学部は中野キャンパスである。キャンパスとはいっても実際はビル1棟の中にすべて詰め込んだ環境でありそのため図書館施設もなく3万冊程度の図書室があるだけで高校の図書室とそう規模が変わらない。近隣には帝京科学大学のビルと早稲田大学の寮がある。明治大学はなぜわざわざこの2学部を隔離してこんなところに置いたのだろうか。それには理由があった。この中野キャンパスの敷地を含む3大学の敷地は元々警察大学校の跡地であったのだがそれが移転することになりこの敷地に最初に目をつけたのは1980年代に八王子の山奥に移転した中央大学であった。中央大学は長らく都心回帰のチャンスをうかがいやっとこの敷地を発見した。そして払い下げにあたって中央大学出身の中野区長を使い中大がこの敷地を買収できるよう工作する。それに対し近隣の中野住民が中央大学の中野区移転に反対した。しかしこれを裏で操っていたのがなんと明治大学出身の区議であった。そしてあっさり中央大学はこの敷地の取得から撤退、この敷地は3分割されそのうちひとつを明治大学が購入することになったのであった。しかし実はこの敷地の購入について明治大学はそれほど乗り気ではなかった。使い道がなかったのである。それでも中央大学の代わりに専修大学などもこの敷地に目をつけていたことから明治大学はこの敷地を買収した。そしてしかたがなくお荷物となっていた国際日本学部を他学部の1,2年次も通う杉並区のキャンパスから飛ばしさらに総合数理学部という正体不明の学部を無理やり新設したのであった。その結果この2学部は他学部と隔離され何のために総合大学に入ったのかわからない状態になってしまった。それを明治大学は中野区も都心であると強弁しているが実際中野区は都心から近いが都心とはとても言えない。しかも設備は貧弱ときてはかなりのマイナス環境である。

〈生田キャンパス〉
神奈川県川崎市にある。ただし川崎とはいっても都市部ではなく生田台地の山の山頂にある。最寄りの駅からは山登りすること20分以上。大学の周りには店や住宅などは一切ないかなりの僻地である。この点でも受験生は明治大学によく騙されている。また明治大学の理工学部はGCOEに採択されているがこの採択には実は裏がある。明治大学理工学部は10年ちょっと前まで工学部でありそれを改組したものである。したがって理学系の実績というものはほとんど皆無に近い。それがなぜ数理学の分野でGCOEが取れたかというと、その前のCOEというものがあって明治大学はこれに私大最多の15テーマを申請したがすべて相手にされず落選した。これによって明治大学は理系実績の評価の低さを露呈したのだが驚くのはここからで明治大学はこの落選を申請の仕方がよくわからなかったと強弁し、そして翌年広島大学から京都大学出身の研究者をスカウトししかもその新参教員を研究所長とした研究組織をにわか作りで作る。そしてGCOEに採択されたのであった。引き抜かれた広島大学からしたらたまったものではない。この強盗のような明治大学の所業は今でも大学業界で語り継がれている。

〈南多摩新キャンパス〉
明治大学は近いうちにスポーツ科学部という筋肉マン学部を新設する予定である。しかしこれを置くのがとんでもない立地にあるキャンパスで旧多摩テックという遊園地なのだがこれが中央大学のある多摩動物公園からさらにバスで20分という僻地どころかこの世の果てのような場所にある。いくらスポーツだけすればいいといっても彼らにだって最低限の学生生活がある。それをこの地の果てのような僻地の監獄で過ごすのである。受験生は十分注意するべきであろう。

〈就職〉
明治大学は昔から営業兵として使いやすいと言われ多くの兵隊を輩出してきた。明治大学を卒業して上場企業に入社したほとんどはこの営業兵採用である。
ただし最近では青学や立教といったミッション系大学も就職に力を入れておりその結果学生数がマーチでは法政と並び多いため数的には一定数いるが率的にはマーチ3位となっている。
特に女子の就職は悪く評価は低い。この点でも明治大学は受験生をよく騙す広告を打っているので注意が必要である。

〈学部別評価〉
大学創設の母体となった法学部や商学部、政経学部といった社会科学系の評価はまあまあ高い。一方で文学部や理工学部の評価は低く存在自体忘れられがち。
農学部は他マーチにはないものであり特筆されるが実績的には東京農業大学のほうがかなり評価は高い。

〈入試受験者数〉
早稲田を上回り日本一の受験者数となったが実はからくりがあり早稲田にはない全学部方式の入試で一度の受験で複数学部の併願が可能(青学立教は禁止されている)。このため真水の個別入試受験者数では5万人台と早稲田の9万人台に対し圧倒的に少ない。いわゆるからくり入試である。また全国で設けられる地方会場では代々木ゼミナール校舎が使用されており明治大学と代ゼミの関係が噂されている。

大学の宣伝に騙されるな

2013-08-23 23:10:25 | 日記
1990年代前半の空前の私大ブーム。私立大学には未曽有の受験生が殺到し、中には国立大学に合格しながら東京や大阪、京都など大規模都市の私大に入学する者も少なくなかった。
しかし間もなく2000年代に入ると日本は当然それまでにわかっていたはずの少子化に対応できなくなっていた。とくに影響が大きかったのは大学業界であった。
そうした中で大学改革と称し、関関同立の中でも人気がマイナーであった立命館大学が予備校職員を起用し入試方式の大胆な変更に乗り出す。
それはこれまでの大学業界の常識を根底から覆す、逆の言い方をすればおきて破りのものであったといえるだろう。
立命館は募集定員を数十通りにもおよぶ入試方式に細分化し併願を可能とした。それによって表面上の志願者数は大きく増加し、細分化された少ない定員によって倍率は飛躍的に上昇した。
これによって立命館の偏差値はものすごい勢いで伸びていき、中には早慶を上回る偏差値をマークした学部(方式)さえ登場した。
さらに立命館大学はこの成果を社会に徹底的にアピールする。その結果関西私大の雄は同志社から立命館に映ったとまで言われたのだった。
その後各私立大学はこの立命館の手法を追随する。しかし立命館の春はそう長くはなかった。
細分化された入試方式はピークまで達すると次第に下落傾向を示し始める。外面が変わっただけで元々の中身は変わっていないのであったから受験生の飽きも早かったのだ。
しかしこの立命館の手法をうまく踏襲し自らの図体を実態よりずっと大きく見せようとする大学が東京に現れた。それは明治大学であった。
しかし明治大学が立命館の手法を踏襲したのは入試方式においてではなかった。それは徹底した広告と国の大学政策に対する情報収集であった。
これによって明治大学の志願者数は早稲田をも上回り偏差値は大きく伸びる。
それはあまりに明治大学の実態とかけ離れたものであった、しかし明治大学にはすでに「恥じる」という理性はなかった。
このようにもはや私立大学は生き残りをかけてどんなことでもやるという嘘が連発されるようになった。
そして受験という悪魔に取りつかれ精神的にひ弱になっている受験生はこの大学がつく嘘に簡単に騙されている。
受験生がそれに気づくのは入学した後だ。その結果今日大学入学後に再び大学を受験しなおすいわゆる再受験は4万人に達したと言われる。
ただしこの数はあくまで最終的に受験に至ったものであり、潜在的再受験希望者はその数倍だろう。
1年間という貴重な時間を棒に振り、そしてそれまでの資金をすべて無駄にしてまでも再受験をする。
受験生はもっと大学の真の姿を知ることに真剣にならねば、このままでは日本の大学はとんでもないことになってしまう。
しかし最大の悪は受験生を騙そうとする大学にあるだろう。このブログではそういう大学による受験への詐欺行為を暴き、受験生に本当の大学選びをしてほしいという点にある。