でりら日記

日々の雑記帳

NHK大河ドラマ 風林火山 第33回 「勘助捕らわる」

2007年08月19日 | 今週の勘助
柔肌の熱き血潮に触れもみで悲しからずや道を説く君

 →柔肌でなくとも、ぜひ熱き血潮に触れてみてくださいな、墨染めの君。
(でもそうなると敵に塩を送ることに!)

 というわけで、今週の勘助。
 景虎にガツンと謂った勘助。この人の演説は、芝居だと解っていても胸を打つ。毎回毎回、大の
男が(しかもむさい)目を潤ませて熱弁するのだがこれがまた良い。むさければむさいほど、暑苦
しければ暑苦しいほど勘助は命を放つ。その輝きに打たれる。目を離せない。そこがよい。
(それはきっと内野氏男前だから・・・と冷静になってみる)

 由布姫がやきもきしなくてもちゃんと晴信は解っていた。今回、晴信の逡巡する姿は殆ど映らな
かったので、家臣にはなにも言わなくともちゃんと忠臣のことは考えているんだという彼の成長振
りが見える演出だった。まぁ、大きな財産を失ったばかりでなお勘助を切ろうとしたら晴信の先も長
くない、ということだが。

 ちゃんと春信の意思も酌んで、尚且つ自分の信ずるところに従い、権威者としての道を、男気を
見せる景虎。彼がもし情を心底理解し、そこに救いを求め、また与えられる人間となったら、どれ
ほどの強敵となることだろう。それはそれで楽しみだ。

 ところで、景虎の世話をしていたお女中の扱いが実に中途半端だったのだが・・・たらしこめと命
ぜられたり、巧く行かないとなるや、見るたび色が嗄れていくの、とひどいセクハラ発言を受けたり、
勘助を庇ってみたり・・・まぁこれは勘助を慮ってというよりは、形だけとはいえ僧に身を窶している
勘助を討てば景虎の信仰の瑕となる事を危惧してのことのようだが。

 でも、頭で解っていても御都合主義だと解っていても、種子島を運んでくるタイミングといい劇的
だった。ぎゅっと中身の詰まった45分。

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