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これは、私が以前深圳で体験した事ですが
日本企業の工場を視察に行った乗合バスでの事件です。
当時私は、中国広東省深圳に来て間もない頃日本から来ていた留学生と一緒に
深圳郊外の工場を視察に行きました。
この留学生は、もうかなり長くシンセンに滞在して色々と中国通になっておりましたので
安心して乗合バスでの移動となりました。
私達は、始発のバス停からの出発で席があり座っての移動となりました。
後から後から人が乗ってきてもう座る所も無くなり、出発という時に
一人の乗客がコカコーラを飲もうと缶のふたを開けました。
するとコーラーが振ってあったのか吹き出してしまい前にいた人にコーラが掛ってしまい
コーラをかけられた乗客は怒ってコーラを取り上げ中身をバスに備え付けられた
ごみ箱に捨ててしまいました。
すると「えぇぇ中に何か入ってる」って言い出して缶を折り曲げて中の物を取り出してみました。
おっとびっくり缶の中から金色のカードのような物が出てきてそれをよく見ると
懸賞で8万元の当たりです。
二人は、パスの中で、もめてます。
「私が買ったコーラだから私の物だ」 「私が開けてやったから私の物だ」と二人でもめていると
違う人が見せてくれと言い、「私のこの銀行ーカードの中に5万元あるから交換してくれ」という人が
出てきてまた、違う人は当時人気のあった携帯電話を出してこれと交換してくれという人が出てきました。
やっとの思いでコーラを買った本人の手にカードが、戻り私の横が空席になり座ってきました。
うれしそうに私に見えるようにその当たりのカードをこれ見ようがしにしています。
留学生に「彼はやったね」って言うともう少ししたら解かるからって笑ってるんです。
かなり走ったと思うのですが、バス停に着くとその当たった人、コーラをかけられた人、売ってくれと言った人
みんなで一度に降りて行きます。
そうです彼らはグループで、そのカードで詐欺をしようとしていたのです。
後から考えるとコカコーラが、飲み物の中にカードを入れるわけがありません。
それを思うと私も笑いだし、真剣に演じる吉本の劇を思い出し良い経験をしたなって思いました。
その留学生が、笑って色々と今までに経験した詐欺の実態を教えてくれました。
彼女は、深圳に来たのは日本企業の駐在として初めは来ていたので
深圳郊外の工場に勤務していたらしいです。
出荷担当を受け持ってて工場から、コンテナーで出荷していましたがそのコンテナーが
途中で消えた話とか中国の鉄道で、夜中に起こった事件とか面白おかしく話してくれました。
それから考えると深圳って面白い町でした。
色んな所から人が集まった土地で、広東人の方が少ない感じがしました。
