追悼・高松英郎さん

　http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_02/g2007022714.html

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（夕刊フジより）

　「柔道一直線」、「雲のじゅうたん」、思い出される作品は人それぞれだと思いますが、私はやはり「必殺仕置人」の“天神の小六”ですかね。

　本来ならば入牢の必要すらないにもかかわらず、シャバにいるよりは気楽とばかりに牢内に居座る大親分で中村主水のよき金づる。もちろん牢内の出入りは自由で、一声かければ関東一円のその筋の連中を招集できるかなりの大物。
　主水たちが仕置人稼業をスタートさせてからは彼らをサポート、時には頼み人になったこともありました。
　主水が「天神の小六は恐ろしい奴だ」と評すれば、小六も「中村さんは風采はぱっとしないが筋は通すお方だ」とその人柄を認めており、登場話数は少ないながらも“中村主水”というキャラクターを際立たせる存在だったといえましょうか。
　謹んで高松さんの御冥福をお祈りしたいと思います。