池波正太郎先生生誕100年を記念して、あのダークヒーローがスクリーンに帰ってきました。
品川に居を構える鍼医師・藤枝梅安は大金を受け取って人を始末する“仕掛人”でもあった。
ある日、梅安は料亭「万七」の女将・おしのの仕掛けを依頼される。
奇しくも「万七」の前の女将は梅安が仕掛けた相手だった。
楊枝職人で同じく仕掛人の彦次郎と共に動き出す梅安だったが、おみのの顔を見た途端、過去の記憶が梅安の脳裏をかすめるのだった…。
原作の「おんなごろし」をベースに豊川悦司さんが歴代に負けず劣らずの好演。
ストーリー展開は若干脚色されていましたが、たとえ相手が誰であろうと仕掛ける時は仕掛ける闇の世界の非情さ、一筋縄ではいかない人間関係の複雑さが良く描かれていたと思います。
その一方で、料亭「井筒」の使用人・おもんの前で見せる人間らしい一面や、同じ境遇の彦次郎と酒を酌み交わし上手い料理に舌鼓を打つシーンが印象的でした。
梅安&彦次郎の過去が明らかされる4月公開の「2」も楽しみです。