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大学坊倶楽部

時事ネタや趣味に関する記事をマイペースで更新していきます

仕掛人・藤枝梅安

2023-02-06 07:34:47 | 映画

 池波正太郎先生生誕100年を記念して、あのダークヒーローがスクリーンに帰ってきました。

 

 品川に居を構える鍼医師・藤枝梅安は大金を受け取って人を始末する“仕掛人”でもあった。

 ある日、梅安は料亭「万七」の女将・おしのの仕掛けを依頼される。

 奇しくも「万七」の前の女将は梅安が仕掛けた相手だった。

 楊枝職人で同じく仕掛人の彦次郎と共に動き出す梅安だったが、おみのの顔を見た途端、過去の記憶が梅安の脳裏をかすめるのだった…。

 

 原作の「おんなごろし」をベースに豊川悦司さんが歴代に負けず劣らずの好演。

 ストーリー展開は若干脚色されていましたが、たとえ相手が誰であろうと仕掛ける時は仕掛ける闇の世界の非情さ、一筋縄ではいかない人間関係の複雑さが良く描かれていたと思います。

 

 その一方で、料亭「井筒」の使用人・おもんの前で見せる人間らしい一面や、同じ境遇の彦次郎と酒を酌み交わし上手い料理に舌鼓を打つシーンが印象的でした。

 

 梅安&彦次郎の過去が明らかされる4月公開の「2」も楽しみです。


カンフースタントマン

2023-01-10 08:03:12 | 映画

 新年最初の映画鑑賞は懐かしのカンフー映画の裏側を描いたドキュメンタリー。

 

 昨今のアクション映画では、CG技術の発達により演者本人が実際に過酷なアクションシーンを演じているかのような錯覚を起こさせますが、そのような映像技術の無かった1970~80年代の香港製アクション映画では生身のスタントマンが信じられないようなアクションを演じていました。

 

 監督のありとあらゆる要求に応え、時に人間業とは思えないアクションを演じてきた数多くのスタントマンたち。

 数多くの関係者へのインタビューを通じて、画面上に決して素顔をさらすことなく、時に撮影中のアクシデントで再起不能となったり命を落としたりといった影の部分や、業界の栄枯盛衰も余すことなく描かれていたと思います。


未来惑星ザルドス

2022-12-30 07:06:48 | 映画

 ジョン・ブアマン監督&ショーン・コネリー主演の異色SF映画が4Kで復活です。

 

 23世紀、不老不死を実現させた一部の人類は理想郷“ボルテックス”を作り、外界の人間に対し殺戮と略取を繰り返していた。

 ある日、ボルテックスに外界から殺戮を担う戦士ゼッドが侵入してくる。

 ボルテックスの人々は3週間の猶予を与えゼッドを生かしておくことにするが、初めての外界からの来訪者に対し人々の間で様々な感情が芽生えてくるのだった…。

 

 「2001年宇宙の旅」と同じテーマを取り扱っていることから、スタンリー・キューブリック監督がノンクレジットで参加している本作。

 「2001年」同様途中から難解な内容になっていきますが、不老不死は果たして人間に真の幸福をもたらすのか?といった問いかけがなされていた感があります。

 初代ボンドを降板したばかりのコネリーも本作で少しはイメージを刷新できたのではないでしょうか。


左様なら今晩は

2022-11-14 08:56:40 | 映画

 最近気になっている久保史緒里さんが出ているという理由だけで鑑賞してきました(汗)。

 

 同居していた恋人に別れを告げられたサラリーマン・陽平。

 その直後から部屋に若い女性の幽霊が現れるように。

 陽平に愛助と名付けられた幽霊は陽平に恋愛について色々質問してくる。

 鬱陶しくなり愛助を徐冷しようとまで考える陽平だったが、一緒に過ごす時間が長くなる内に心境の変化が…。

 

 幽霊ものと言ってもホラー要素はほとんどゼロ。

 陽平と愛助の距離が次第に縮まっていくのに反比例して別れが近づきつつある展開が何とも切なかったです。

 含みのあるラストも印象的でした。


シン・ウルトラマン

2022-05-18 12:23:00 | 映画
 「シン・ゴジラ」の庵野&樋口コンビが再びタッグを組んで、国民的ヒーロー番組を今回どう調理したのか。

 巨大不明生物(禍威獣)が次々と出現することになった日本。
 政府は禍威獣対策のための専門チーム・禍特対を設立する。
 ある日、電気を食料とする透明禍威獣ネロンガが出現。
 有効な対策が打てずお手上げ状態の禍特対の前に突如現れた銀色の巨人。
 それが後にウルトラマンと呼称されることになる外星人と地球人とのファーストコンタクトであった…。

 庵野&樋口コンビの独自の解釈が目立った「シン・ゴジラ」とは対照的に、オリジナル版の5つのエピソードを元にしているだけあってかなりオリジナル寄りな内容。
 人によっては何であの怪獣や宇宙人は出ないの、と思われるかもしれませんが上映時間2時間に収めるにはまあ妥当なエピソードの選択だったかと。
 個人的には、作品世界とは相容れないと思いながらも、あの「♪胸に付けてる~」の曲も使ってほしかったと思ってます。