題詠blog2007

こちらは「題詠blog2007」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、自由にご参加ください。

021:競

2006-12-30 | 021-030の歌
「021:競」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

021:競 (ねこちぐら)
殊更に競うもの無し夕暮れに口笛ひとつ気ままに捨てぬ

021:競 (zoe)(すりきれ)
たのしそうな欽ちゃん走り競争で母さんむきになって走って

021:競(智理北杜) (智理北杜)
甲子園・国立競技場・普門館‐高校生の憧れの場所...

021:競(稚春) (青いキリンの番外編)
競い合う喜び胸に走り出す少年の一歩は斯くも大きく

21:競(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
行けど行けど石州瓦の家ばかり屋根光らせて妍競いおり

021:競 (kei's anex room)
競ひあふもののごとくに双立ちぬ樹の樹であること侵しがたかり

021:競(船坂圭之介)再投稿 (kei's anex room)
競ひあふもののごとくに双立ちぬ樹の樹であること侵しがたかり

021:競(柴やん) (明日はきっといいことがある)
よーいドン!号砲一発駈けだせり徒競走の子らに声援送る

021:競(みずき) (空)
夏蝉は落ちたる後の草むらに競ひし枝の昨日を啼けり

021:競(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
競わせておけば多少の無理が効く鬼さんあちら静かなほうへ

021:競(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
性のまま傷つけ合って競い合え運動会は雨天決行

021:競(五七調アトリエ雅亭) (題詠専用ブログ)
泡銭競輪競馬競艇で瞬時に消える幻の夢

021:競(此花壱悟) (此花帖)
競売にかけるモアイの心地せん今我何処に何で居るのか

021:競(はこべ) (梅の咲くころから)
ひこばえを競う山道通り抜け少し早い春に会いにけり

021:競(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
争ふは無論にあれど合ふもまた遠ざかりけり われは競はず

021:競(オガワ瑠璃) (ことばの調理 ~ レシピ100 ~)
精一杯腕を競べて誰の味が貴方の口に合うのでしょうか

021:競(惠無) (なんでもない一日)
会釈されもつれた記憶が競いだす 今のあの人、ほら、誰だっけ

021:競 (治視) (cherish!)
競い合うつもりはないわ だってもう勝ってるんだ、といつか云うから

021:競(坂本樹) (ひこうき雲)
さみしさのあまりについた嘘たちををいくつ言えるか競争しよう

021:競(白辺いづみ) (Iduming☆World)
「競争のない世の中を」中央線の夕焼けの窓わたしを焦がす

021:競 行方祐美 (やまとことのは)
競輪の選手が坂を上りゆく黒いスパッツ光らせながら

021:競(新津康) (NOTHING WORKS)
私たちは何を競り合ってきたの? 愛? 欲望? 何も得られずに。...

021:競(新津康) (NOTHING WORKS)
私たちは何を競り合ってきたの? 愛? 欲望? 何も得られずに。...

021:競(原田 町) (カトレア日記)
競売にかけられし土地三度目の春をむかえて菜の花咲かす

021:競(yuko) (tankaの森)
埒もなき娘であれど競い合う心あるらし母という女

021:競 (新井蜜) (暗黒星雲)
友人の訃報を受けた休日に競売にかけたカメラが売れる

021:競(愛観) (◆◇ひ と ひ ら こ と ば ◇◆ ~題詠100首と短歌詩~)
競わずに生きる手段は一番になること最初から降りること

021:競(フィジー) (逢えなくてもI Love You)
会社同士競争しないといいものもいいアイデアも生まれてこない

021:競(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
じっちょくな競歩選手がうかつにも駆けだしそうな日曜の午後

021:競(春畑 茜) (アールグレイ日和)
競ひあふ手のあまた見ゆひとすぢのひかりに蜘蛛の糸垂るるさき

021:競(ドール) (花物語?)
競い合い鳴きつつ餌を待っている小さな三つの黄の嘴は

021:競(よさ) (やわらかい螺旋)
烙印を押される前に競争をしようどちらが偽者なのか

021:競(はな) (はなことば)
周り見て人を睨むのではなくて自分と競おうと思うんです

021:競(本田鈴雨) (鈴雨日記)
競馬場ひだりに眺め過ぐるとき首都高駆けし馬を想いぬ

021:競(青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
天たかく競り合うように昇りゆく 川面を揺らす風になるため

021:競(小春川英夫) (さるさるパパ)
競馬場のある町へ向かう電車から眺める景色の速さに僕は

021:競(天国ななお) (お月様は許さない)
リンボーと寝台競技なら得意 自慢させてよ新しい技

021:競(スズキロク) (夏休みはもう終わり)
競争はしたくなかったなんて嘘 どっちが先に好きになったの

021:競(駒沢直) (題詠blog2007参加用。)
競い合うつもりもないがやさしさを君は激しく投げつけてくる

021:競 (香山凛志) (東京パピヨン)
 恋という飛び込み競技などをせむより盛大に水を跳ばして

021:競 (香山凛志) (東京パピヨン)
 恋という飛び込み競技などをせむより盛大に水を跳ばして

021競(ダンディー) (はじめまして!)
春の野にあまたの花のほころびて乙女の如く香り競いぬ

021:競(萌香) (空の青さをみつめていても)
やさしさを競い合うより傷つけて傷つけられて知った愛しさ

21.競(文月万里) (Kagerou つれづれ)
あなたとはもう競わない似ていても歩きたい道少し違うの

021:競(sera5625) (日曜日は猫になる)
長い道二人競って歩めれば 人の一生退屈は無し

021:競(川瀬菜穂) (あしたのわたしは)
女同士の醜い競い合いだけはしたくないと思っていた

021:競(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
人生に限りがあると知らないで何と競っていたのあなたは

022:記号(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
尊敬の記号であった もう二度と返答のないコールサインが

021:競 (紫峯) (☆ ☆ 時空の扉 ☆)
紫もくれん桜レンギョウ咲き競い四月一日おぼろ月なり...

021:競(野樹かずみ) (告げ忘れたこと)
競輪ですった、とたったそれだけを言う仕事も家族も失くして兄は

021:競(暮夜 宴) (青い蝶)
ふり向いた驢馬の瞳は最初から競走なんて拒否してたんだ

021:競(蓮野 唯) (万象の奇夜)
五月晴れ競い合うようにうねり泳ぐ真鯉緋鯉が目に眩し

021:競(こはく) (プラシーボ)
見送って<Fin>伸びた手は罪もなく「あれを徒競走と言うのよ」

021:競(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
競争を避けたつもりでいたけれど仕事をすれば修羅場にもなる

021:競(ぱぴこ) (テクテク)
あっけなく踏み外しもう酸素さえ不快で競うようにキスする

021:競(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
競争はしないと誓うリクガメは誰より長く生きてしまった

021:競(香-キョウ-) (Sky on Blue)
正義だとうたいながらの競り合いは私利私欲しか目に映らない

021:競(きじとら猫) (きじとら小部屋)
点数を競う恋などしたくない石灰の粉踏みつけながら

021:競(A.I) (Private Window)
少年は背伸びしたその高さまで若草競う健康診断

021:競(pakari) (魔法文明)
競い合うパーツに愛する役割も持たせた神様のSっぷり

021:競(橘 こよみ) (aglio-e-olio)
競争を今日もひとつぶ飲みこんでだんだん蒼いぼくの胃袋

021:競(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
 競争と言ったその場で撃ち殺し吐いた煙の形がPeace

021:競(夏実麦太朗) (麦太朗の鍛高短歌4)
走ること許されなくて急かされて競歩みたいでああもういいよ

021:競 (翔子) (花こみち)
 上賀茂の社に残るパドックに清盛西行競い馬行く

021:競(野州) (易熱易冷~題詠blog編)
競ひあふことの不毛を詠ひゐし歌にも優劣ありて競ひぬ

021:競(美山小助) (小助の和歌2007)
哀れかな 何を競いて 蹴落とすか 会社勤めの 小さき窓から

021:競(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
群青のリード引いてかひかれてかペスと競ってしいちゃん歩む

021:競(百田きりん) (きりんメモ)
競争は嫌いだなんてクジラくらい大きくなってから言いなさい

021:競(小早川忠義) (ただよし)
うたびとは競りあはず罵りあはずと教へくれし師の嗚感情論

021:競 (青泉の部屋)
競争の世界に生きしわが子たち氷河期で就職はなし

021:競(川内青泉)再投稿 (青泉の部屋)
競争の世界に生きしわが子たち氷河期で就職はなし

021:競(つきしろ) (あめふりぼし)
百米競争二等佐藤亮 春の怒濤に目をとじている

021:競(島田典彦) (ふるふる電力)
競り市の声遠くまだまどろみて魚の焼ける匂い嗅ぎおり

021:競 (佐藤紀子) (pocoapoco)
競技場満員にしてサッカーの試合開始のホイッスル鳴る

021:競(nnote) (題詠blog2007,nnote)
(競)の字は孤独な双子理由もなく合わせ鏡の世界を走る

021:競(五十嵐きよみ) (99本の薔薇の花束)
 はつなつに白い手袋はめて行くロンシャン競馬場の華やぎ

021:競(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
跳ね馬を競わす賭けを少額で楽しむ人はブリンカー付き

021:競(此夢彼方) (SpriteCrossRoad)
詠うのは優劣競うためじゃなく想いに色を重ねたいから

021:競(素人屋) (素人屋雑貨店)
歓声も栄光名誉も五月雨に流して眠りたい競走馬

021:競(+イチゴ+) (+ イ チ ゴ ノ ウ タ +)
競い合う恋に疲れて落ち着いた ぐるりと回って ここ が 始まり

021:競(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
競艇に倦みたる老人うす闇をぼろぎれのごとく纏ひてあゆむ

021:競 (紫月雲) (resume 1970-2007)
幻と競ふて尽きぬ饒舌を対の花水木が笑ろている

021:競 (すずめ) (すずめの詩)
競わずも浮き世流れて三途川みなもが花と笑みて集わむ

021:競(育葉) (言の葉の航路)
競い合う様に触れ合いお互いを知り尽くしてるつもりでいたよ

021:競(野良ゆうき) (野良犬的)
満月と競って走る終電に明日を乗せる余裕もなくて

021:競(遠野アリス) (Gymnopedie)
諦めて捨てられなくてまた泣いて、早朝に散る競い合う願い

021:競(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
選ばれず競わず咲いた花なんかどうか毟ってもらえませんか

021:競(本田あや) (明晃晃)
徒競走に勝てばヒーロー 簡潔なユートピアにて君は育った

021:競(ハルジオン) (ハルジオン デイズ)
競うように雲間に消える風船を見上げてぎゅっと君の手をとる

021:競(aruka) (外灯都市)
夜のない白昼のまち影のない競技者たちの群れにまぎれて

021:競(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
休養に出された競走馬の過ごす牧場に今日は吹く風もなく

021:競(夏瀬佐知子) (夏瀬佐知子の小説のつもり日記)
ひたすらに認められたい一心が競う心になり果てにけり

021:競(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
おんなの香競う小5の紙石鹸ずっと濡らしちゃいけないものと 

021:競(ももや ままこ) (★SARU×3★)
冷えきったココロを湯煎で溶かしあう競争にさえならないスピード

021:競(緒川景子) (みずたまもようのみずたまり)
競い合うつもりはないと高々に叫べばそれは宣戦布告

021:競(Yosh) (☆生短歌☆)
競争で頂点昇りし者の手に残るは罪悪という名の重荷

021:競(吉浦玲子) ([湖]湖蓮日日(これんにちにち))
徒競走最後尾なるくるしみの夢のつづきの一日(ひとひ)はじまる

021:競 (夜間飛行)
いぢめゆゑ自死せし少年最強とあがめし競争馬デイープインパクト

021:競(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
おまえたち二匹で飛んでいったのは競争だから? 恋してたから?

021:競(みち。) (幸福アレルギー。)
いちばんは欲しくなかったまんなかに紛れるための競争だった

021:競(サオリ) (その先は?)
水槽の中でパン食い競争に憧れている真っ赤な金魚。

021:競(花夢) (花夢)
競うたびうしなっている にんげんの視界からきえていく星々

021:競(あみー) (正直なたましい)
人生はトラック競技 周回遅れでもあなたと一緒に走れる

021:競(振戸りく) (夢のまた夢)
傷のない完成品を競わせてすべてが球になる時を待つ

021:競 (take it easy)
眼鏡かけ真剣な面持ちの父読んでいるのは競馬新聞

021:競(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
ぎん、りんと月夜に跳ねるものがいて競輪場をとりまく桜

021:競(寺田 ゆたか) ( “たまゆらのいのち”)
いにしへの希臘男子(をのこ)ら競ひたる広場にひそり紅き花咲く

021:競 (カルアミルクを飲みながら)
競い合うように涙は落ちてゆきゴールを探す あした、あさって

021:競(逢森凪) (みそじのみそひともじ(再))
競い合うことを許した君がたぶん一番悪い 諦めなさい

021:競 (佐原 岬) (memo)
競い合い騙し合っても最後には手をつなごうよ友達だから

021:競(みゆ) (*** はなたんか ***)
風唄にリズム合わせる秋桜 仲良く競演秋の夕暮れ

021:競(稲荷辺長太) (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
競輪や競艇などがはらんでる匙加減とかふとよぎる恋

021:競(笹井宏之) (【温帯空虚】)
たましいの重さを競いあっている 冬の歩道でしかないぼくら

021:競(星桔梗) (風船がわれるまで 2)
競争をしてる青さを笑っても老人だって昔はきっと

021:競(なつみ) (chocoholic)
競走に負けてあげてた 君がまだメイちゃんみたいだった夏休み

021:競(カー・イーブン) (ほぼ31音)
走ってはならぬ廊下を音楽室まで急ぐため生まれし競歩

021:競 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
眠っても眠りきれない夜が明けて夢の競演観る夢の中

021:競(月原真幸) (さ か む け の ゆ び き り 。)
リレーとか駅伝よりも迷惑を誰にもかけない徒競走派だ

021:競(市川周) (ミルミルを飲みながら)
薄幸を競いあうのが少女らの慣わしうすむらさきの瘡痕(そうこん)

021:競(ひわ) (十三夜)
競りあった背中のかたちそのかたちゆらゆら溶ける陽炎のなか

021:競(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
競うように求め合ったら結局は泣いていましたたぶんあなたも

021:競(藤原 湾) (湾の創作の日々。)
競技会 自分が出ている わけじゃなく 応援だけで なぜ疲れるのか

021:競(夢眠) (夢眠(ムーミン)∞日々綴り)
初デート丘の上まで競争し貴方が勝ってキスを許した

021:競(繭) (アブストラクトマイライフ別館)
ひた競ふほどの不幸も持たざりき托卵夢むたましひのとぐら

021:競(長瀬大) (tantan31)
競争もせずにオンリーワンなんて言うよりナンバーワンを目指せば?

021:競(滝秋 邑嘉) (エンバラスド・クウェアティ)
これはもう誰も勝てない競争だ 生き抜くことを頑張りすぎた

021:競(理宇) (±雑記蝶)
勉強は自分と競争するのだと理解っているか、試験開始。

021:競 (さかいまみ) (恋するキモチ。)
いつの間に歩く速さを競ってる最後は駆け出す少年の君

021:競(みなと琳) (奇会都市)
競うなら美しさよりも何よりも華麗さを競いたいものだわ

021:競(霰) (徒花日記)
「競う」という言葉を棄てて透明な風の心地で街へでてゆく

021:競(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
かけっこは1番やけど障害物競走やからびりになるかも

021:競(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
かけっこは1番やけど障害物競走やからびりになるかも

021:競(千) (Mille et une nuits)
競わずに咲く花等しく匂い立ち想い出にならず融けてゆく初夏

021:競(プルタブ) (青いキリンの冒険記)
競泳を始めて10年ここいらでほんとの意味で負けてみますか

021:競(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
競いあいゴシップ飾る新聞に屠られし彼(か)の美しき人 

021:競(村本希理子) (きりころじっく2)
論争は嫌いぢやないけど競争はいや やんはりと伸びる大福

021:競(葉子) (三十一文字の声)
上の空聞きながら待つきっかけを競うよに息吸ってスタート

021:競(兎六) (一人暮らしの日記)
時間との競争すこし負けていて作り損ねたチキンラーメン

021:競(宮田ふゆこ) (ソーダ・ファウンテン)
お別れの駅まで競争 負けたあと笑うことには慣れているんだ

021:競(ME1) (FILL mobile)
  競争の舞台に立った駿馬たち 哀れを散らし駆けるは夢か

021:競(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
競うこと知らずに生きたひとりっ子 分ける先取り苦手な私

021:競(澁谷 波未子) (沈思黙考)
競争を義務づけられて生まれくる 人とはきっとさやうなるもの...

021:競(小籠良夜) (《冥の逸脱》)
俺がこと貴様が事もあまた些事またけふもつまらぬ競ひ合ひ

021:競(短歌製造機メカ麦3号) (短歌製造機blog)
聞いたので競争しようふさがれて胃酸混じりの写真を選挙(オペ:青木麦生)

021:競 (砺波湊) (トナミミナト2007)
水滴とアリが競って駆けおりる毛深く長いヒマワリの茎

021:競(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
やさしさを競ふ世なるかアマリリス始終咲けるは咲かぬと同じ

021:競(きくこ) (きくこ)
一戸建だんだら模様に名も知らず競うが如くに鉢植えの花

021:競(きくこ) (きくこ)
一戸建だんだら模様に名も知らず競うが如くに鉢植えの花

021:競(やすまる) (やすまる)
遡る、競うのでなく希求して。おれんじいろに下腹は光る

021:競(桑原憂太郎) (桑原憂太郎の短歌Blog)
競技場にたたずむ女生徒をりぬどのランナアが好きなのだらう

021:競(描町フ三ヲ) (水面走行)
悲壮感出さない美学抜け駆けろおどけた名前持つ競走馬

021:競(史之春風) (はちぶんめblog)
澄んだ空 技巧を競うことよりも思い出になれうんどうかいよ

021:競(あおゆき) (メソトリウム)
簡単に競合阻害剤に結合する受容体のような男

021:競(椎名時慈) (タンカデカンタ)
競い合い敗れてやっと気がついた自分の弱さ悔やんでももう

021:競(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
いまはまだ競争にすらならねどもいつかパパより大きくなる手

021:競(里木ゆたか) (木犀の灯り)
夏の陽に届けと競う鈴掛を置きて我のみ秋を知りたり

021:競(堀 はんな) (たん たん 短歌)
争いし人等をすべて競わせて遊べやしばし平和の時を...

021:競(みずすまし) (水紋)
夏の夜の夢の証やはかなくも 消えては浮かぶ華の競演

021:競(川鉄ネオン) (今週の俺が俺が)
イブの夜に立ち尽くす独り立ち尽くす赤い競パン震える亀と

021:競(ちえりー) (あんな話こんな話)
素早くて尚完璧にこなすというハードル競争OLもする

021:競(癒々) (Romantic irony)
ページ繰る速さを競うがさついた指は隣りにある手をとれない

021:競(牧野芝草) (四 阿 茶 寮)
銃声が町に響いて日曜の朝(徒競走?)戒厳令下

021:競(やや) (言の葉たち)
嘘はようつかへんし競い合うこともできずに歩むでんでん虫よ

021:競(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
競っても勝ち目ないって知ってるし やがて遠ざかる雲を見ていた

021:競(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
重なって競輪選手が内側へ吸い込まれていく (外側に私)

021:競(桶田 沙美) (31Words Runner #011)
「廊下では走らないこと」張り紙を無視して競う相手はチャイム

021:競 (一夜) (短歌るBlog)
我が膝を競って泣いた遠き日を 幼子を見てふと思い出す

021:競(うめさん) (今日のうた)
競馬とふ言葉のありて競人はなし冷房利きたる部屋にまどろむ

021:競(岡元らいら) (3+1-題詠blog2007-)
競いたくないんじゃなくてただ単に負けたくないだけなんじゃないすか

021:競(滝音) (みそひともじの味噌スープ)
競争のように男を手に入れる彼女は知り合い だけどそこまで

021:競 (お気楽堂) (楽歌三昧)
代金を振り込む頃にはあんなにも競った自分を嗤うしかなく

021:競(内田誠) (その言葉の行方)
走り出すぼくらは競技場で待つ等しく世界がひらかれる夏

021:競(西岡ひとみ) (36.7℃)
ウソつきが競いあってる午前二時 「もう戻れないからウソをつくんだ」

021:競(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
出生の夜の苦しみ忘れたか吾子涼やかに競い泳ぎぬ 

021:競(しろ) (星月夜)
押し競饅頭、押されて友はどこまでもいつてしまへり泣くなと吾(あ)に言ひ

021:競(今泉洋子) (sironeko)
 青空に競ひて伸びゆく向日葵の情熱が今のわたくしに欲し

021:競(園美) (ことひより)
今日早晨ぼんやり頭で我思う 欠けているのは競争心

021:競(miho) (短歌げいと)
自他共に理解不能な僕のため不意に競ってしまう日もある

021:競(y*) (Perl Python)
廃校の蓬の茂るグランドで婆が情夫と徒競走する

021:競(杉山理紀) (2007R57577)
競売の朝うつくしく咲く花の薄さの上にこぼすノーシン

021:競(橋都まこと) (笑ってどこでもサヴァイヴァル)
お薦めは一に「興奮」ニに「度胸」 ディック・フランシス競馬シリーズ

021:競(内田かおり) (題詠2006深い海から)
 台風は未だ高空舞うらしき競うごとくに雲走り行く

021:競(水野彗星) (彗星不動産)
徒競走だけははやくてその他はめだたなかった被告少年 

021:競(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
雨のすぢもつとも美しくみえて国立競技場はもう夜

021:競(紫歌) (歌つくろう)
勝気なる我をなだめる力なきぐだぐだの日は努めて競わず

021:競(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
次の角まで競争ねと駆け出して夕焼け空を二人占めする

021:競(空色ぴりか) (題詠100首2007/空色ぴりか)
3度目の競技会なれば少しだけ遠回りしていく げんを担いで

021:競(*ビッケ*) (とっても短い今日の歌)
「なにいうの、そんなのマシよ」と不幸さえ競って勝ちたい女友達

021:競(佐藤羽美) (hinautamemo)
うつくしい青葉に蔽われこの町の競輪場は眠り続ける

 021:競 (minto) (あすとろさいと)
練習は徒競走から始まりぬさ来週にある大会のため

021:競(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
テクニックを競ふにあらず華やいで踊らむとゆふべおみなら集ふ

021:競(K.Aiko) (「夢幻館」-別館-)
制服のシャツの胸もと競う夏 少女 大人になれると思う  

021:競(西巻 真) (題詠100首のためのブログ)
競馬場は楕円の墓所であるがゆえ鉄塔はみな錆びて立ちたり

021:競( 夜さり) (夕さり夜さり)
スターマイン競ひ合ふ世を荒川に狼煙のやうな記憶の花火

021:競(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
みけさんのお立寄り所が記された住宅地図を競り落としたり

021:競(animoy2) (I (愛)短歌)
競うことやめたときから果てしなく空は青くて海は広くて

021:競(animoy2) (I (愛)短歌)
競うことやめたときから果てしなく空は青くて海は広くて

021:競(里原志穂) (空の下で)
可憐なの競う花々白熱灯鏡の前では皆赤子

021:競(宵月冴音) (新銀星亭~Nova Villa Argentee D'Etoile~)
秋深しパドックのいななき気高くて中山競馬場に降れる霧雨

021:競(長谷川智) (烏のつぶやきα)
綱渡り競う相手は過剰なまでに数字気になるシルクハット

021: (     Popん?TANKA)
キング・オブ・コメディ競いあうオヤジ等の解放と連体 チョイ悪度

021:競(萩 はるか) (Betty's second Bar)
咲き競う千の花びら秋風をしなやかに受け揺れる秋桜

021:競(moco) (LyricHolic)
すきとおるみどり 5月の競技場 吹く風に乗れ、風になれ、今

021:競(水野月人) (新月の夜に)
(私ってこんなに可哀相なんだ)手首の傷を競う少女ら

021:競(たか志) (象と空)
競走馬その目に映る秋の陽は夕暮れ色に光り哀しい

021:競(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
梅雨晴れの言葉少なに競走馬引退セレモニーのあとさき

021:競(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
そうまるでウサギとカメの競争ねアナタが果ててワタシは眠る

021:競 (冬の向日葵)
夕焼けに散り急ぎおり桜の葉 舞うか舞わぬか秋風しだい

021:競(平岡ゆめ) (le petit cahier)
パン屑を投げればあまた競い来る雀と冬の庭に丸まる

021:競(寒竹茄子夫) (鮎と銀杏)
プール脇のポプラ若葉の競泳選手放たれし魚(うを)躍るなり

021:競(フワコ) (きくとわたし)
競うことないはずなのに負けたくない負けたくないってイライラしてる

021:競(小野伊都子) ( cahier bleu)
背伸びして見えない花と背競べ 私はちゃんと咲けそうですか

021:競(浅葱) (空耳の森*番外地)
競うように互いのくちびる奪い合い情熱ばかり走り出す夜

021:競 (澪標―みおつくし―)
競い合うように転がる落ち葉たち もっと向こうへ風に焦がれて

021:競 (JEUX INTERDITS)
競い合うように転がる落ち葉たち もっと向こうへ風に焦がれて

021:競(野田 薫) (COLORFUL∞PILE)
徒競走では女子にも負けるということをひた隠しにしていたんだがやめた