題詠blog2007

こちらは「題詠blog2007」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、自由にご参加ください。

012:赤

2006-12-30 | 011-020の歌
「012:赤」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

012:赤 (ねこちぐら)
太古より譲り受けたる血脈の「赤」いかなるやと春陽に透かす

012:赤 (zoe)(すりきれ)
ドアを開けたら母さんが顔赤らめて「こっそりのぞいてごめん」と

012:赤(智理北杜) (智理北杜)
いざ起たん赤眉の乱の志を継ぎてこの悪政を今こそ絶ため...

012:赤(船坂圭之介) (kei's anex room)
赤いろのスポーツ・カーに下半身轢かれゆくわが青春の幻想

012:赤(稚春) (青いキリンの番外編)
赤い実を食べたのですね どうせなら私と罪を重ねませんか

012:赤(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
知り人も少なくなりしパーティーに赤き酒など黙して飲みぬ

012:赤(柴やん) (明日はきっといいことがある)
スタンドは赤一色に染められてレッズサポーター声高らかに

012:赤(此夢彼方) (SpriteCrossRoad)
かの都市に破滅を誘う赤い矢は掟破りを許容しない

012:赤(オガワ瑠璃) (ことばの調理 ~ レシピ100 ~)
陽を浴びて赤くなりゆくトマトの実貴方が陽なら私はトマト

012:赤(みずき) (空)
赤帝のこゑ呼応するごとじりじりと蝉啼く朝へ時の移らふ

012:赤(はこべ) (梅の咲くころから)
赤とんぼ駐車場にも飛んできて秋が来たこと伝えて回る

012:赤(此花壱悟) (此花帖)
キューピーにキャップの赤をかぶらせて曇天模様の窓際に措く

012:赤(本田あや) (明晃晃)
この傷は一番上のひきだしにしまう 真っ赤なリボンをかけて

012:赤(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
あっさりと引き下がるのは癪だけど赤の他人と言われちゃ無理だ

012:赤(sera5625) (日曜日は猫になる)
自分では選びはしない赤だけど あなたがくれた気に入りの服

012:赤(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
残酷な剣となりて宙を舞う赤い色した裁きの女神

012:赤(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
人麻呂も家持・旅人・赤人も親しく覚ゆ歌詠み初めて

012:赤(小埜マコト) (カルアミルクを飲みながら)
真夜中に取り込まれそう一人では 赤い仔猫を探してきます

012:赤(プルタブ) (青いキリンの冒険記)
どうしたの何かいいことあったでしょ 赤いシャツとか着てみたりして

012:赤 (治視) (cherish!)
「すぐ赤くなるから心配してしまう」 酔ってるわけじゃないんだけどな

012:赤(五七調アトリエ雅亭) (題詠専用ブログ)
三学期期末試験の成績が赤点だらけちょいヤバイかも(T_T)

012:赤(原田 町) (カトレア日記)
本を読む楽しみようよう覚えしがコナン・ドイルの『赤毛組合』

012:赤(青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
なぐさめは声にならない 夕焼けに肩を並べるきみの赤い目

012:赤(愛観) (◆◇ひ と ひ ら こ と ば ◇◆ ~題詠100首と短歌詩~)
赤線を君の名に引き忘れたいときは緑の下敷き乗せよう

012:赤(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
はるの子がおひるねをする玄関にたてかけられた赤い自転車

012:赤(yuko) (tankaの森)
どうせなら朱に交われど赤ならぬ黒き己れで在りたしと思う

012:赤(きじとら猫) (きじとら小部屋)
女の子色だったのは過去のこと ヒーローたちの赤が眩しい

012:赤(フィジー) (逢えなくてもI Love You)
赤らんだ顔は心にあるものを表しているリトマス試験紙

12:赤(川鉄ネオン) (今週の俺が俺が)
赤く塗れ足掻く魂の隙間を鍵穴赤く錆付く前に

012:赤(天国ななお) (お月様は許さない)
赤プリの40階の誘惑と彼を見比べファイナルアンサー

012:赤(あや) (あやのうた日記)
赤ちゃんが我が指握る強さとは未来の夢をつかむ強さか

012:赤 (やわらかい螺旋)
テーブルの赤い折鶴ちいさくてやわらかい手が欲しがっている

012:赤(ぱぴこ) (テクテク)
パレットの上でひときわ鮮やかな赤をためらいなく濁す指

012:赤(遠野アリス) (Gymnopedie)
赤道の向こう側へと行くわけじゃないとわかって辛い、さよなら

012:赤(新津康) (NOTHING WORKS)
車道の向こうに君はいる。いつでも赤で僕は渡れないままに。...

012:赤(fuku) (それとなく)
華活けの中心は必ず赤い花、なにものにも揺るがない強さを表すため

012:赤(ドール) (花物語?)
ぴかぴかの夢と希望と不安とが入っておりぬ赤いランドセル

012:赤(本田鈴雨) (鈴雨日記)
高層の赤きランプの点滅のリズムつらなり夜空を流る

012:赤(坂本樹) (ひこうき雲)
風のなか会えたときにはふれていいわたしのいちばん赤いところに

012:赤(よさ) 再送 (やわらかい螺旋)
テーブルの赤い折鶴ちいさくてやわらかい手が欲しがっている

012:赤(惠無) (なんでもない一日)
じじばばの戸惑い顔もなんのその ボクは欲しいの!赤ランドセル

012:赤(スズキロク) (夏休みはもう終わり)
赤いけど照れてないから もう一軒レコードショップに寄ったら帰る

012:赤(小春川英夫) (さるさるパパ)
この世の終わりかと思うほど赤い夕焼けに包まれてしまおう

012:赤(五十嵐きよみ) (99本の薔薇の花束)
 赤裸々の「らら」のあたりに人生のいうにいわれぬ愉しみがある

012:赤(白辺いづみ) (Iduming☆World)
信号の赤がこころを貫いてわたしの時計が止まる、透明

012:赤 行方祐美 (やまとことのは)
香港は赤色の街どわどわと明日が生まれるエネルギーがある

012:赤 (紫峯) (☆ ☆ 時空の扉 ☆)
清き瀬の流れに浮かぶ紙雛の赤き着物にこもりし祈り...

012:赤(橘 こよみ) (aglio-e-olio)
見せ合わない裸足のいちばん赤いとこ つながりあっていると思った

012:赤(橘 こよみ)再投稿 (aglio-e-olio)
見せ合わない裸足の赤い場所同士つながっているような気がする ※改めました。

012:赤(春畑 茜) (アールグレイ日和)
海からの風なつかしくけふをゆく字(あざ)赤羽根の菜種咲くみち

012:赤 (新井蜜) (暗黒星雲)
半月の闇に潜んでいるきみは兎のような赤い目をして

012:赤(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
体中赤土を塗り美白には自信があるの ゾウの母さん

012:赤(野良ゆうき) (野良犬的)
赤になる前の刹那に信号と向き合う僕に力はなくて

012:赤(はな) (はなことば)
赤んぼにおどけてみせる振り返る親の気配で真顔に戻れ

012:赤(川瀬菜穂) (あしたのわたしは)
抱き合った後の私のカラダから赤と白のマーブル模様

012:赤(長岡秋生) (廊下に座る)
赤くそまる声はくるしみの風だけど僕はもう行かなくちゃ ごめんね

012:赤(佐原 岬) (memo)
革命を信じた者と鎮めた者流される血はみな赤かった

012:赤(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
子どもにはできないことも知っているくちびる赤いのは噛んだから

012:赤(百田きりん) (きりんメモ)
内側が赤くなるまでもう少しさなぎになっていていいみたい

012:赤(萌香) (空の青さをみつめていても)
泳ぐ目をワインの赤が映し出す違う誰かを見てる貴方を

012:赤(西園煮こる) (煙たい記憶)
夕闇にいつにもまして赤い舌 溶けゆく氷と僕の感情

012:赤(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
頓死とは赤きものならむ草はらに咲きつどふ曼珠沙華のその赤

012:赤(ME1) (FILL mobile)
 赤貧を 洗うがごとし 何もない 心も住み処も 空想さえも 

012:赤 (翔子) (花こみち)
 ご無沙汰の挨拶からの始まりは冠婚葬祭赤白黒と

012:赤(夏実麦太朗) (麦太朗の鍛高短歌4)
離れてもつながっているいつまでも母さんの手と赤ちゃんの手と

012:赤(なつみ) (chocoholic)
赤い口紅と紫の髪 醜悪な強さに憧れている 

012:赤(市川ナツ) (読書日和)
一月を越えたことない罪からか赤が濁りつつまた消えゆく

012:赤(野樹かずみ) (告げ忘れたこと)
捨てられて椰子の根もとに埋められた赤ん坊そろそろ二十歳だろうか

012:赤(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
生きたいと望めど身体めぐる血が赤くなかった最後の三日

012:赤(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
夏の夜は赤いぺティキュア塗りながら遥か彼方の海を夢見る

012:赤(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
赤い血はあなたのためにあるのだと思う 外耳に潜む花びら

012:赤(奥深陸) (1002007)
最初からかなわないことは知っている赤道直下で夢見る六花(りっか)

012:赤(香-キョウ-) (Sky on Blue)
誘惑に酔わせてみせよう何人も 確信犯の赤い唇

012:赤(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
さんかくの赤いひこうきとんでいくくもり空ならもっといいのに

012:赤(駒沢直) (題詠blog2007参加用。)
裏切りを見てみぬ不利の夜が続き 張り裂けた胸赤い泡吹く

012:赤(島田典彦) (ふるふる電力)
働いて赤道直下の砂漠化が止まるのならば働いてやる

012:赤(こはく) (プラシーボ)
アンケート赤信号のおじさんは(前向きである・後ろ向きでしょ)

012:赤 (花夢)
敏感に察してしまう夜のために赤い金魚を飼いたくなる

012:赤(素人屋) (素人屋雑貨店)
良い土を造り続けて生涯を終りかかった真赤なミミズ

012:赤(素人屋)再投稿 (素人屋雑貨店)
良い土を造り続けて生涯を終りたかった真赤なミミズ

012:赤 (香山凛志) (東京パピヨン)
身の内にさくら繁らす春もある赤き靴履き恋せよ我ら

012:赤(暮夜 宴) (青い蝶)
アンゴラの赤い瞳に見抜かれてしまうくらいのちゃちな嘘なら

012:赤(つきしろ) (あめふりぼし)
妹と兄がまじわるようだけど、真っ赤な靴をはいていたよね

012:赤 (詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
似合わない赤い口紅おとな色みせつけるため涙隠すため

012赤(ダンディー) (はじめまして!)
割り勘のビールたしなみ束の間に夢見ここちの世界に入りぬ

012:赤(nnote) (題詠blog2007,nnote)
吊るされて赤い襦袢は風孕む昔むかしの恋のことなど

012:赤(pakari) (魔法文明)
ときに赤は禁止をあらわす人間がけして触れてはならない部分

012:赤(サオリ) (その先は?)
ひらひらと風に揺られて切れた糸。もう繋がらないその色は赤。

012:赤(aruka) (外灯都市)
いつか火星の植物園で赤い地球を見ながらあかいトマトを

012:赤(蓮野 唯) (万象の奇夜)
世の中はお花ばかりじゃないんだよ赤ずきんちゃん気をつけて

012:赤(西巻 真) (題詠100首のためのブログ)
すなあらしもしゃもしゃするとあらわれるリンゼイさんの赤いくちびる

012:赤(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
のちのちに来る赤潮の衝撃を知らずに終える一泊二日

012:赤(野州) (易熱易冷~題詠blog編)
ラヂオから赤色エレジー聞えくる酒場のやうな犬が歩めり

012:赤 (佐藤紀子) (pocoapoco)
赤き色外側にして虹の弧が春まだ浅き空を彩る

012:赤(Ja) (chapaとchaiとJaの生活)
赤い顔くしゃくしゃにして泣くキミのその顔さえもかわいく思う

012:赤(A.I) (Private Window)
ごめん今ふさがってるから目で会話。ことばは赤い苺、こぼれて

012:赤(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
先生ももう気づいてる 本当は赤いチョークは目立たないんだ

012:赤(緒川景子) (みずたまもようのみずたまり)
どうしてもスーパーカーは赤くなきゃいけない だから卒業をする

012:赤(あみー) (正直なたましい)
皮肉さえちからに変えて(真に受けて)赤鼻のトナカイは進むよ

012:赤(描町フ三ヲ) (水面走行)
スプレーの赤い粒子が真夜中に参上見参する高架下

012:赤(ももや ままこ) (★SARU×3★)
泣き出した37℃を抱きしめて真っ赤な顔に頬ずりをする

012:赤(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
速達の赤いインクの滲み出し雨はますます激しさを増す

012:赤(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
一組の名札をきゅっとつまんでた鬼が赤って言った途端に

012:赤(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
 この灰が天に届けと火をつけた真っ赤なシーツ。許してやれよ

012:赤(小早川忠義) (ただよし)
恥らふは肌を通じて赤き血の流るるを悟らるるせいなり

012:赤(美山小助) (小助の和歌2007)
埋もれた かの失恋を 思い出す 掘り起こされた 赤字の手紙

012:赤(そうがわさやこ) (きょう そうがわむら に かえります)
赤色灯をたいて走ってるおまえらに俺の気持ちはわかりはしない

012:赤(そうがわさやこ) (きょう そうがわむら に かえります)
赤色灯をたいて走ってるおまえらに俺の気持ちはわかりはしない

012:赤 (すずめ) (すずめの詩)
赤夏すぎ白秋の坂上り詰め今に見晴らすまほろばの郷

012:赤(ハルジオン) (ハルジオン デイズ)
1杯で赤ら顔したケイちゃんの恋バナ果てなく加速してゆく

012:赤(+イチゴ+) (+ イ チ ゴ ノ ウ タ +)
目が合うと頬がほのかに赤くなる 夕焼け空の 気のせい かしら

012:赤(川内青泉) (青泉の部屋)
赤き服好みて着る子我もまた外はクールで内は熱き人

012:赤(育葉) (言の葉の航路)
赤裸々に秘密を明かしても君を引き止めるには心許ない

012:赤(辻一郎) (100首)
赤いペンキで書かれたスローガンの意味はわからないまま中国にいた

012:赤(滝秋 邑嘉) (エンバラスド・クウェアティ)
そのままで貴方はそこに立っていて 真っ赤な服を着れるのだから

012:赤(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
正しいと褒めたりダメと叱ったりそうまるで色えんぴつの赤

012:赤(miho) (短歌げいと)
赤と言えばりんごと答える素直さで君を好きだと言えてたらいい

012:赤(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
店先の花を選びし我が心 赤に感じる情熱の色

012:赤 (紫月雲) (resume 1970-2007)
逢えばまず「ここにいます」と主張する淡きくちびるの赤スグリの香

012:赤(振戸りく) (夢のまた夢)
めいっぱい赤くなるから薄暗くなるまで待って手をつなごうよ

012:赤(市川周) (ミルミルを飲みながら)
赤外線カメラは見たり落武者がこっそりあなたの口紅をぬる

012:赤(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
肉食の獣のごとくにたけだけしサルビアの赤熱を吐きたり  獣:じう

012:赤 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
赤い目のままでウインクするような言葉を探し巡る網の目

012:赤(千) (Mille et une nuits)
Photoshop®で赤目修正かけるよに一瞬で変わる思いもありき

012:赤(空色ぴりか) (題詠100首2007/空色ぴりか)
薄赤いままのまぶたを気にしつつ更衣室からデスクにもどる

012:赤(小麦) (ビールとチョコレート)
恋をした四月の雨は温かい東京タワーは赤く滲んで

012:赤(夏瀬佐知子) (夏瀬佐知子の小説のつもり日記)
赤い血を流してみせるまでもなく触れなば燃ゆる心(しん)の臓(ぞう)なり

012:赤(みち。) (幸福アレルギー。)
今日だってだれかは死んでぼくはまだ生きてて赤いコーラはぬるい

012:握(青山ジュンコ) (take it easy)
明日にはやっとあなたに会えるからこっそり仕込む赤いペディキュア

012:赤(青山ジュンコ)再送 (take it easy)
明日にはやっとあなたに会えるからこっそり仕込む赤いペディキュア

012:赤 (寺田 ゆたか) ( “たまゆらのいのち”)
信号の赤なるときも平然と道路渡りぬモロッコの女

012:赤(ひわ) (十三夜)
赤い服を着ることになるいきさつはぞれぞれあったと思うのです。が。

012:赤(稲荷辺長太) (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
肉だから赤を選んだだけだけど毒薬のように似合ってしまう

012:赤(きゅん) (えむたん)
クレパスの赤だけ縮んでゆくように使えば消えるよ君への愛も

012:赤(謎彦@題詠2007) (ジャポン玉)
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012:赤(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
つよがったあとでひろがるゆうやけの赤胴鈴之助に手をふる

012:赤(岩崎圭司) (keijing)
真っ白なパンに真っ赤なジャムを塗る キラキラ光るパンが残った

012:赤(Yosh) (☆生短歌☆)
赤、白、青 政治の色は違えども 「どう生きるか」の範疇の中

012:赤(橘ミコト) (あの日の空、少年の歌)
信号が点滅してる午前2時。その赤だけが闇を照らして

012:赤(西岡ひとみ) (36.7℃)
赤すぎた運動靴はさよならも言わずに空まで旅に出ました

012:赤(橘みちよ) (夜間飛行)
君のまちのレッドロビンの若き葉の赤さもとめてこの北の街

012:赤(兎六) (一人暮らしの日記)
人間の裏は真緑笑い声立てる真っ赤な目覚まし時計

012:赤(宮田ふゆこ) (ソーダ・ファウンテン)
今はもう手をつなかずに仰いでるプラネタリウムの赤色巨星

012:赤(夢眠) (夢眠(ムーミン)∞日々綴り)
そうじゃないすぐに赤らむこの頬にあなたはきっと誤解をしたの

012:赤 (吉浦玲子) ([湖]湖蓮日日(これんにちにち))
なにごともなき真昼ゆゑ押さむとすエマージェンシーコールの赤

012:赤(内田かおり) (題詠2006深い海から)
燃え残る赤きその線じわじわと短くなりて海辺暮れゆく

012:赤(みゆ) (*** はなたんか ***)
茜空縫って泳ぐは赤とんぼ「そろそろおかえり」すすきが呟く

012:赤(澁谷 波未子) (沈思黙考)
手を振られ我が手も高く振りかえす 赤信号の向こうの貴方...

012:赤(丸山汰一) (短歌 Before Sleeping)
赤や黄を着こなしている友人と何が違うんだろうね鏡    

012:赤(内田誠) (その言葉の行方)
混ざり合いやがてきれいな赤になる言葉が青く光ってしまう

012:赤 (放物線にあこがれて)
つつましき時代の英語遺しつつ古書店に赤く錆びし辞書あり...

012:赤(星桔梗) (風船がわれるまで 2)
白髪を真っ赤に染めて悲しみを後家の憂いを演出してみる

012:赤(史之春風) (はちぶんめblog)
日焼けした真っ赤なほほにつめこんだタコウインナも忘れるだろう

012:赤(たたみ) (TTM題詠2007)
瞳孔に赤い花束しのばせて指揮棒で追う蝶の白さよ

012:赤(笹井宏之) (【温帯空虚】)
わたしからあなたへ移る人称のさかいに赤い花束をおく

012:赤(月原真幸) (さ か む け の ゆ び き り 。)
午前二時 耳の後ろのあたりから真っ赤な警笛鳴り響きだす

012:赤(カー・イーブン) (ほぼ31音)
えいえん、と発音したる唇に真赤き百合は刹那匂えり

012:赤(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
泣きはらすことにも慣れて見上げれば赤い月とか幾千の嘘

012:赤(宵月冴音) (新銀星亭~Nova Villa Argentee D'Etoile~)
火の星の赤い砂漠に雪よ降れ怒り鎮める歌を包んで

012:赤(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
少しづつ霧が濃くなる夜に落つあなたの赤が穢されてゆく

012:赤(逢森凪) (みそじのみそひともじ(再))
愛されていない理由を数えては赤でしるしをつける正夢

012:赤(理宇) (±雑記蝶)
テキストを赤線だらけにしてみてもなお解らない杉子の恋

012:赤(あおゆき) (メソトリウム)
東(ひんがし)の野にかぎろいの赤を摘む あの一言は決して赦せぬ

012:赤(堀 はんな) (たん たん 短歌)
やわらかな春の日浴びてユズリハの根元は何故に赤く染まりぬ...

012:赤(凛) (チームジュニー文芸課)
寝静まるのを待ってから首すじが赤くなるまでつよく吸いつく

012:赤 (さかいまみ) (恋するキモチ。)
夢の中で赤くて細い長い糸を手繰り寄せたら君がついてた

012:赤(佐倉すみ) (ありがとベティ)
返り血の赤が痛くて立ちすくむ 傷がないわけなんてないんだ

012:赤(里木ゆたか) (木犀の灯り)
贈られし赤き手鏡大切にせむ証とて似たる髪留め

012:赤 (アブストラクトマイライフ別館)
わが腕の赤・青・黄色は醜なりて癇の奔りを戒めし痕

012:赤(みなと琳) (奇会都市)
赤い紅葉が燃え尽きたなら凍える冬の色に森染まりゆく

012:赤(藤原 湾) (湾の創作の日々。)
行けるかな アクセル踏んだ その直後 赤に代わって 慌てて停止

012:赤(ハナ) (象の求愛ダンス)
プチトマトくらいさみしい赤い実を避けるあなたに恋をしている

012:赤(長瀬大) (tantan31)
口だけでなにもやらない大人ってすごくかわいい 赤ちゃんみたい

012:赤(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
庭先を赤、青、黄花彩りて楽しげならん絵の中の家

012:赤(ハル) (底にある幸せ)
ワンピース風にそよがせ会いに行く真っ赤なトマトが熟れる頃には

012: 赤 (美鈴) (Day by day)
若人の 赤き血潮が 湧き上がる 鍛え励んで その時を待つ

012:赤(霰) (徒花日記)
此所からは触れられないけどこの瞳にもきらきらり降る赤い彗星

012:赤(やや) (言の葉たち)
つよがりの背中側から満ちてくる赤色ペンキをぶちまけた空

012:赤(村本希理子) (きりころじっく2)
太陽が赤くないのは知つてゐる(のみどをくだる熱もたぬうた)  

12:赤(みずすまし) (水紋)
 肩に負う世のしがらみを捨てたくてつぶすイチゴの赤色さみし

012:赤(葉子) (三十一文字の声)
キャンパス中流行だしたか闊歩するてらてら赤いエナメルの靴

012:赤(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
ほろ酔いで赤いワインの妖精に誘(いざな)われても歌えない夜

012:赤(しろ) (星月夜)
山盛りの赤キャベツの葉をほほばりて三十(みそぢ)噛む間(ま)に淋しさは来る

012:赤 (砺波湊) (トナミミナト2007)
味わっていただけますか僕のこの「赤色2号」に染まった舌を

012:赤 (2007R57577)
赤い河渡るそれまで演奏が離れるたびに近づいてくる

再投稿 012:赤(杉山理紀) (2007R57577)
赤い河渡るそれまで演奏が離れるたびに近づいてくる

012:赤(古川亜希) (西瓜酒)
赤いソファが嫌なだけです 結婚はそんなに嫌じゃないんですから

012:赤(滝音) (みそひともじの味噌スープ)
パクパクと動くルージュの吐く文字は繕い忘れた真っ赤なホント

012:赤(今泉洋子) (sironeko)
はつなつの空に散らばるつぶら実の赤深みゆき桜桃忌近し

012:赤(小籠良夜) (《冥の逸脱》)
赤き雨いよよ激しく降り頻り愛(は)しきにひづまの戦ぎらひ

012:赤(椎名時慈) (タンカデカンタ)
肉体に熱い魂宿るのを神が示した血の赤い色

012:赤 (お気楽堂) (楽歌三昧)
てっぺんに赤いランプが灯ったら一人で帰るそしてさよなら

012:赤(やすまる) (やすまる)
静やかなあした小鳥になりましょう赤いお屋根のおうちさがして

012:赤(短歌製造機メカ麦3号) (短歌製造機blog)
赤色の身の丈越える赤線にあなたはきっと配属された(オペ:青木麦生)

012:赤(きくこ) (きくこ)
年ふれど履いてみたしや赤い靴二十歳の日にも杖つく折も

012:赤(桑原憂太郎) (桑原憂太郎の短歌Blog)
2学期に苗字の変はる女生徒の右手のネイルは鮮やかな赤

012:赤(∬ベリアル∬) (Schwarz Granat)
病葉にめぐる血潮の赤深く父よ貴方は終わってはいけない

012:赤(多田零) (小夜子別館)
くれなゐの髪のつどひとおもひゐし『赤毛連盟』はるかなるかも

012:赤(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
憎しみの言葉でさえも捨てられぬ書架より赤き栞ひも垂る

012:赤(ちえりー) (あんな話こんな話)
ウサ晴らし思い切って街へ出よう赤い服着りゃ心も弾む

 012:赤(minto) (あすとろさいと)
雪降れば我の血騒ぐ心地して古人の赤人思ほゆ/

012:赤(癒々) (Romantic irony)
赤ばかり目にしてしまう(追いかけてる、だなんて気付かされたくなかった)

012:赤(藤生 琴乃) (1989)
赤色を認識可能なロボットの集う窓辺に落ちる太陽

012:赤(moco) (LyricHolic)
毎日を真っ赤な嘘で埋め尽くす ほんとは本当なんだ すべてが

012:赤(桶田 沙美) (31Words Runner #011)
彼女とのデートに着て行くご自慢の赤いペチコートふわりと揺れて

012:赤(たか志) (象と空)
七月の集中できない午後のこと赤い舌出す牛が気になる

012:赤(牧野芝草) (四 阿 茶 寮)
7月の29日は投票日 赤い「とまれ」をばらまいている

012:赤(まかしきょう) (Movin')
うつむいて真っ赤になった答案を眺めるような別れの時間

012:赤 (JEUX INTERDITS)
赤い赤い金魚のひれが揺らめいて君に届かぬ想いを知った

012:赤 (一夜) (短歌るBlog)
サイレンの赤い回転目で追えば 亡き父を乗せ救急車行く

012:赤(岡元らいら) (3+1-題詠blog2007-)
それぞれの色を誰もが探してて見つからなくても血は赤いのだ

012:赤(うめさん) (今日のうた)
赤紫蘇を煮出したる濃きむらさきに酢を入るるせつな鴇色のうみ

012:赤(庄司庄蔵)  (庄司庄蔵の短歌)
妻が見る野分の後の夕空と似ているだろう生まれたての赤

012:赤(水野彗星) (彗星不動産)
まさにいま我がたましいは大風のごとくむかえり 赤ちょうちんに

012:赤(園美) (ことひより)
赤信号 逸る気持ちを抑えつつハンドル握る月曜の朝

012:赤(園美) (ことひより)
赤信号 逸る気持ちを抑えつつハンドル握る月曜の朝

012:赤(橋都まこと) (笑ってどこでもサヴァイヴァル)
バスタブのお湯が真っ赤に染まるまで切って生き延びて今がある

012:赤(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
ラズベリーアセロラカシスクランベリーいちばん赤いクスリはなあに

012:赤(y*) (Perl Python)
足音が空回りする九月です。 赤いシューズは未だ箱の中。

012:赤(日向奈央) (てのひらのきみ)
この赤と似ているような気がしてた そばに寄り添うなんて出来ない

012:赤(下北佐古) (牛乳日和)
あいは赤せいえきは白ぼんのうは桃色うそは無色透明

012:赤 (如月綾) (お気に召すまま)
いつになればあなたは迎えにくるんだろう 真っ赤な靴で待っているのに

012:赤(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
アレクセイ・フョードロヴィチが踏む雪の窪みに滲みたりし赤いろ

012:赤(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
仄赤く染まった肌におとされる熱、音、体温、ゆるい駆け引き

012:赤(*ビッケ*) (とっても短い今日の歌)
永遠に踊りをやめない赤い靴つま先に白い爪を残して

012:赤(紫歌) (歌つくろう)
「赤鬼と青鬼の話知つてるよ」氷のごとき声の持ち主

012:赤(佐藤羽美) (hinautamemo)
赤色の獣のような山林にあなたの嘘があふれはじめる

012:赤(里原志穂) (空の下で)
赤松の角を曲がって道の先川辺にクジラ出たらしく

012:赤(濱田花香) (紅葵爽♪)
赤卒(あかえんば) 竹で追ひたる子等姿。あれに赤心(せきしん)持つ何卒(なぞ)も思(も)ず。

012:赤(濱田花香)再投稿 (紅葵爽♪)
赤卒(あかえんば) 竹で追ひたる子等姿。あれに赤心(せきしん)持つ何卒(なぞ)も思(お)ず。

012:赤 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
あざやかな赤を剥きつつ思うなり毒林檎なら君に送らむ

012:赤 (から紅ノート)
相棒の赤いシステム手帳には思いのたけが綴じられており

012:赤(寒竹茄子夫) (鮎と銀杏)
赤き心臓夜の外科室に死を刻みしたたる闇に点燈(とも)れる檸檬

012:赤(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
大鍋に菠薐草を茹であげてその根赤きを切り落としたり 

012:赤(K.Aiko) (「夢幻館」-別館-)
クレヨンがクレヨンでない 箱の中 いちばんすきな赤をなくした

012:赤( 夜さり) (夕さり夜さり)
オホーツクの海の潮鳴り聴き留めてアツケシソウの赤 乱反射

012:赤 (     Popん?TANKA)
ぐりこぐりこGLICOのおまけ 1969赤いメットのBARBIE人形

012:赤(animoy2) (I (愛)短歌)
勝負服赤いスーツに身を包み「何を頼りにしてるんだろう.....」

012:赤(長谷川智) (烏のつぶやきα)
必殺の一撃赤毛のアンに教わって食らわせてやれスカッとしたやつ

012:赤(水野月人) (新月の夜に)
赤裸々な告白という手紙には厚化粧した醜い裸体

012:赤 (黒崎恵未) (そのための日記)
傷口の赤いすきまに暮らすよう パイプベットの細さ冷たさ

012:赤(萩 はるか) (Betty's second Bar)
なつかしく両手に包む赤い首輪かすかに潮騒の匂いして

012:赤 (冬の向日葵)
色ならば人を惑わす赤よりも闇にまぎれる黒でありたい

012:赤(小野伊都子) ( cahier bleu)
ゴーギャンの赤にゆっくり溶けていく 夕陽の中をきみと歩いた

012:赤 (水口涼子) (FANTASIA )
赤く腫れ恥ずかしいから見るなよと君が隠したをTシャツを剥ぐ

012:赤(平岡ゆめ) (le petit cahier)
嫌だって言えなかった唇に塗られた赤をなぞって落とす

012:赤(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
昼下がりの読経ながれる路地裏を行けば揺らめき咲く赤い花

012:赤(清水ウタ) (“疾走パラノイア”)
赤ベストと呼ばれ続け過ごす日々実は結構誇ってました

012:赤(フワコ) (きくとわたし)
赤点をぎりぎり回避できたという息子よ志が足りない

012:赤(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
赤ばかり集めてしまうというアナタ黒なワタシと気が合うのかな

012:赤(浅葱) (空耳の森*番外地)
ひそやかな決意をこめて爪を塗る 小さき鎧の赤艶やかに

012:赤(野田 薫) (COLORFUL∞PILE)
赤いのは景色だけではないらしく別れを告げる間もなく霧散