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こっそり読書日記

HQの感想。ネタバレあり。

わたしを愛した狼  ケリー・アームストロング

2011年10月19日 | 雑談

「わたしを愛した狼」 2006 ケリー・アームストロング  Bitten 2001  KelleyArmstrong

登場人物は

エレナ・マイクルズ  30歳  ジャーナリスト 人狼

フィリップ      エレナの恋人 人間

群れ(人狼)のメンバー

ジェレミー・ダンバーズ  51歳(見た目30代半ば) 画家 群れのリーダー 
 
クレイトン(クレイ)・ダンバーズ 37歳 ジェレミーの養子 人類学者
                   モデルのようなルックス、古代ギリシアの彫刻のよう、南部なまりあり

アントニオ・ソレンティーノ  53歳 ジェレミーの親友 会社経営(見た目25,6歳)

ニコラス(ニック)・ソレンティーノ  アントニオの息子

ピーター・マイヤーズ     音響技術者

ローガン          30歳  弁護士


パトリシア・ブリッグズの「裏切りの月に抱かれて」を読んだ後、感想など検索していた時
この作家さんのお話があるというのを見かけ、頭のどこかに残っていたので
今回図書館にあると知り、ついでに借りてみました
実はそろそろ原書など読みはじめようかと、パトリシア・ブリッグズに取り掛かろうとしていたところで
そのおさらいのために「裏切りの~」を再読して、登場人物リストアップしていざって時だったので
同じジャンルのこのお話はいったいどんな感じかと読み始めてみれば

まず冒頭の恋人がいる設定に、??(彼がヒーローじゃないことは間違いない)
エレナが群れに呼び戻され、クレイトンが登場すると、事情がわからないながらも
彼がヒーローだよねとワクワクする一方で、どんな事情があるにせよエレナの行動は納得いかず
そして事情がわかって、確かにひどいことをされたと知ってもエレナの行動は許せなかった
エレナ目線で進行するから、クレイの心理描写ないんだけど、言動はあきらかにエレナ一筋
あ~それなのに、それなのに、この期に及んでもまだエレナはフィリップを放さない
しかも危険を避けるため、クレイを連れてフィリップの元へ戻ることになり
ってことは・・、ク~~っ三角関係かYo!(←サウスパークにはまってしまったので、つい)
この時点でエレナの評価は最低点に!
ヒーローのクレイが良かっただけに、非常に残念
もちろんクレイに対する恨みつらみはあるでしょう、怒る権利は確かにあるけど
それにしてもエレナは好きになれず、クレイの一途さに免じて最後まで読むことができました


お話は面白く、あらすじも事前チェックもなしで読んだから、エレナを噛んで人狼にした相手が
まさかあの人とは知らず、群れに戻ったエレナとクレイの関係はどういうこと?ってドキドキ

それでも何が苦手って、変身するシーンが生々しくて(マーシー・トンプソンでは気にならなかった)
昔のTVドラマ「バンパイヤ」の映像が思い浮かび・・(これ観てたからからかしら?)
なにせ自分は、ぬいぐるみも苦手なほどの{毛}恐怖症
(猫も犬もパンダも絶対カワユイ~!なんて思えない、コアラでさえ、あの剛毛恐ろしすぎる!)
だからエレナやクレイが人間の姿の時は問題なくても、変身して狼になっている場面では
生肉を食らうシーンとかグゲッ!とか思ってしまう
(CSIなどでみる人間の血みどろグロは平気でも、そういう生々しさは苦手)
確かブリッグズのマーシーのお話には、ハンバーガーを大量に食べるとかはあっても
兎や鹿を食らうってのはなかったはず
なのでそういうシーンは半分飛ばし読み(手だけ変身ってのも怖すぎる~)
パラノーマルの世界ならではの何でもありでも、ロマンス入っている人狼ものとなると
唯一無二のつがい相手とかを期待していたのに、まさかの三角関係?
人間社会でそんなお話さんざん見聞きしているんだから、想像の世界ではそこだけは譲れない
実はマーシー シリーズも三角関係っぽくて読むのを躊躇している
(3作目で決着がつくらしいけど、そこまで行く過程も苦手かもと・・・)



以下覚え書きのためネタバレありです↓

両親を5歳の時に自動車事故で亡くしたエレナ、その事故に自分も巻き込まれ悲惨な死をみている
その後里親にあずけられるも、事故のトラウマが原因で次々かわり
高校で肉体トレーニングに目覚めて力をつけるまでは、転々とした里親のもとで
悲惨なことに次々と性的虐待を受ける(金髪碧眼の人形のように完璧な外見も災いか?)
20歳の時、美青年クレイと恋に落ち婚約するも、彼の家族であるジェレミーに会いに行き
辞めるよう説得されている時に、クレイに咬まれて人狼になる
クレイはジェレミーに追放され18ヶ月後に群れに戻るが
結局ジェレミーの支えで生き延び最終的に人狼に順応したエレナは、決してクレイを許さなかった

クレイも人狼に咬まれて(7.8歳の頃)その後生き残ったまれな例
咬まれた人間はすぐに変身するため普通なら咬まれたショックや
変身の際の苦痛に耐えられず死亡するが
クレイの場合は当てはまらず、まさに狼少年のように獣や子供を殺して生き延びていた
そんなクレイをジェレミーは自分の保護下に置き、文明に馴染ませようとしたがうまくいかず
動物のように飼いならすことで最終的に自制することを学んだクレイは
人間より狼に近いので本能が優先されるが、ジェレミーには従う

ほとんどの人狼は生まれながらの者か、人狼の血を持って生まれた者
世界には35人の人狼がいて、そのうち噛まれてなった者は3人だけ、エレナもその一人
エレナは噛まれて人狼になるが、指導者や助言者がいないため孤立
普通人を噛む人狼は殺すまであとをつけまわすため、噛まれて生き残ったエレナは珍しく
人狼の血筋は、父親から息子へと男性の身に受け継がれる遺伝的特質なため
エレナは現存する人狼の中で唯一の女人狼
ジェレミーによって人狼の群れで生きることになったエレナは9年間過ごすが
1年前人間か人狼かの選択を決意、人間の社会で生きることを選び群れと決別していた





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