ジェシカ・ポートマンは病に倒れた父親に代わり、倒産寸前の父親の持ち工場の整理をする為
故郷のブライト・リバーに8年ぶりに帰ってきた
弁護士事務所で状況の説明を受け、工場の譲渡先というのが17歳の頃激しく愛し合った
ジャック・シャブロルが社長を務める、J・C・エンタープライズだと聞き青ざめていると
その本人と10年ぶりに対面することに
彼を一目見て立場が逆転した事を理解し、自分の気持ちがそとに表れないかと心配するが
ジャックのほうは、かつて恋人同士だったことの片鱗をちらりともみせず沈黙をとおす
ジェシカ(17歳)とジャック(18歳)、町でも有力なお金持ちのお嬢さんと
かたやカナダからの移民で、ジェシカの父の工場で働くアル中の父親を持つジャック
身分違いもはなはだしいと、2人の恋愛はジェシカの父親にはばまれ
なかば脅かされて、ジャックとの仲をとうとつに終らされ、町を出て父親の勧める男と結婚するという
一見ジャックへの裏切りで終っていた
そのジャックが10年前の復讐とばかりに、父の工場の株を買占め
ポートマン家を実質一文無しに追い込み
高校生の妹の進路や、高くつく父親の医療費などの不安とジェシカを苦境に立たせる
ジェシカとしては事情があってのジャックとの別れだったが、彼に敵意をぶつけられても
黙っているしかなく、氷のような復讐心のかたまりの彼に絶望感が広がる
突然彼からの提案として、結婚を申し込まれても用心深さが先に立つ
彼からなかば脅迫のように迫られ、これもまた彼の復讐の為とわかっていながら承知する
結婚生活は彼のアパートで始まったが、愛をかわすときだけはやさしいジャックも
終ればすぐにその場を離れ、料理を用意して待っていてもすでに済ませたと断られ
仕事第一でスケジュールを聞くために会社に電話しても怒られるという、徹底ぶり
2ヶ月が過ぎ、どれだけ努力しても壁を越えさせない頑ななジャックに、あきらめるしかないジェシカ
いっぽうジャックも復讐心からとはいえ、ジェシカを求める気持ちは強くなり
自分が決めたルールに縛られ、身動きできなくなって爆発寸前
2人で出かけたパーティーで、ほんのささいなことからそれが爆発(嫉妬心ですわ~)
家に戻ってそのことについて話すと、彼女は奴隷も同然、服従しろというジャックの言葉に
ショックを受け、彼から逃れるように部屋に駆け込む
そこへ追ってきたジャックは彼女が自分を恐れている事に気づき
反省し昔の2人に戻りたいという言葉から、それまで一方的だった愛の行為を
2人対等の立場で交わし、愛の言葉も口にするジャック
目覚めた時またジャックがいなくなっていることを知り、ひたすら彼の帰りを待つ
戻ったジャックは彼女を解放しようと心を決めていて、それを話しながらこれまでの自分の行動を反省し
隠していた本当の気持ちを話す
2人でやり直そうとジェシカに言われ驚くが、さらに別れた原因を知らされ打ちのめされ呆然とする
そんな彼を責めることなく慰めるジェシカをふいに抱き上げ、玄関を出て抱いたまま入りなおす
結婚式の日にやり損ねた事だからと言う彼と2人手をとり部屋に戻る。
いや~、泣けました~
サイトをうろうろして、お勧めをリストアップして古本屋で見つけたこの1冊
ラッキーでした~、これ正解!
ヒーロー、ヒロインの両方の気持ちが交互くらいに書かれてて、初期のHQによくある
ヒーローの復讐ものでも、一方的にいじめるとかじゃないからヒーローの仕打ちはひどい!と思っても
苦悩するところも見られて突っ込みどころ(残念ながら?)ないです~
それにしてもこの作家、私お初です
HQと一緒歴、なが~い私ですが、いかに自分が偏ってるかわかりました
他の作品も期待を裏切らないのかどうか、もっかのところ注目しております。
by prue
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