意味なし番長

タイトルどおりあんまり意味はないんですが・・・

歌が下手なのは「音痴」ではない

2007-09-26 | Music
「私、音痴だから・・・」
カラオケなんかでよく聞くセリフですよね。
じゃあ、「音痴」って一体どういう状態のことを言うんでしょう?

大学生の頃、ちょっとだけ合唱をかじったことがあって、指揮者の先生やヴォイストレーナーの先生にいろいろお話を伺う機会がありましたが、ある日「音痴」についてのお話がありました。

昔、まだテレビやラジオが普及していない時代、地方部など音楽に触れる機会がない地域の方に歌を歌ってもらったところ、音の抑揚が全くなかったそうです。
また、鍵盤を叩いて声を出してもらったところ、どの音を叩いても同じ高さでの発声だった(音の変化がなかった)そうです。

この事例から、本当の「音痴」というのは、まず聞いた音(の高さ)を認識することができない。それゆえにその音を発声によって再現することができない、と言うことができると思います。
で、先生の話の結論としては、「現代は音楽があふれていて、知らず知らずのうちに耳は鍛えられているから、君たちの中に本当の音痴はいないと思う。」ということでした。

ですから、冒頭のセリフは、「私、歌がヘタだから・・・」というのが正しい。
音程を外しているという意識がある人は少なくとも「音痴」ではありません。本当に音痴の人は音程の違いを認識できていないのですから、自分が音を外しているという認識もないはずです。(そういう意味ではジャイアンは「真の音痴」だと言えるかもしれません。)

じゃあ、歌がヘタなのはどうすりゃいいのか?という話になりますが、それはもう練習以外にはありえません。歌うことだって「自分の身体を楽器にした演奏」なのですから、初めて渡された楽器を上手に演奏することができないのと同じで、歌だって練習しなければ上手くなるわけがありません。
私が大学生の頃は、まだカラオケはスナックとかにあるだけで、人前で歌う機会はほとんどありませんでしたから、自分も含めて「ヘタだなあ」っていう人はゴマンといました。
今、職場の若い連中とカラオケに行くと、発声法云々は置いておいて全体的な歌のうまさにビックリします。30代前半の人でも中高生のころはもうカラオケボックスがフツーにあったんですもんね。それだけ歌う経験を積んでいれば上手に歌えるはずですよね。

もし、カラオケで決まった曲だけを上手く歌いたいのであれば、その曲を何十回、何百回とかけながら一緒に歌っていればそれなりに歌えるようにはなります。
しかし、歌手と同じように歌いたいとか、歌ったことのない曲でも上手く歌いたいということなら、やはりそれなりの訓練・練習が必要になると思います。

ちなみに私、偉そうなことを言っていますが、はっきり言って歌はヘタです。(カラオケもほとんど行きません。)
あんまりヘタなんで楽器を習うことにしたというのが本当のところですが、最近になって、「音楽」はウマイとかヘタとかじゃなくて、いかに自分自身が楽しめるかということが一番大切だということにやっと気づいたところです。
歌がヘタでも、いろいろな楽しみ方はあるものですよ。


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2 コメント

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やっと見つけました。 (ナミ)
2012-07-13 21:54:02
うえりくさんのブログタイトルを思い出せなくて…それでもなんとか巡り巡ってここに辿り着けました。
そして、なぜかこの記事にロックオンされた私。
あぁ~私、「音痴」じゃないんだ!「歌が下手」なんだ!mixiの日記訂正しようっと!
歌が下手で周りがドン引くからと、カラオケを避けて通ってきましたが、久しぶりに行って練習してみようかな~と思いました♪
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コメントありがとうございます! (うえりく)
2012-07-15 00:20:03
>ナミさん
チェックが遅くなってしまいましたが、このブログ、約2年半ぶり(!)のコメントありがとうございます!

多少音が外れていようが、リズムがずれていようがいいじゃないですか。
音楽が「音が苦」になってしまったらもったいないですよ。
練習してみようって思うってことは音楽が好きなんですよね。
せっかくですから楽しみましょうよ!
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