自転車文化タウンづくりの会~愛称募集中~ブログ

自転車を安全快適に利用できる環境を願う人たちが立ち上げた会です そんな人たちの気軽な集会所になればいいのですが

『安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた提言(仮称)(案)』に関する意見を提出しました

2012年03月04日 | イベント・会合の報告

先日、『安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた提言(仮称)(案)』に関する意見の募集がありました。

詳しくはこちら

当会では2012年3月1日に勉強会を開き、意見をとりまとめ、以下のような意見を提出しました。

 

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『安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた提言(仮称)(案)』に係る意見について

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「自転車は車道を通行することが原則とし、例外的に歩道を徐行して通行できる」という前提に立った本提言は評価できる。その前提に立った自転車ネットワーク路線(以下ネットワーク)の整備や道路空間の整備等の項目についても触れており、その方向性、及び内容について賛成します。しかし提言にあたり、以下の点について留意することを条件とします。

意見1 「項目検討の進捗の報告、評価」について(p4~)

・本提言の中で「~検討すること」という文言が多く用いられているものの、検討する期限や、報告、評価に関する記載がなされていない。検討の実施が各都道府県と警視庁及び道府県警察に委ねられると、各地で自転車利用環境の整備について大きな差が生じてしまう虞がある。したがって、本提言の中に項目の検討の期限を設け、進捗の報告を徹底し、第三者機関及び市民が評価できるようにするべき。

 

意見2 空間整備について(p8L7)

・自転車歩行者道(以下自歩道)をネットワーク整備の対象としない点は賛成である。ただし、安全に走行できる走行帯(自転車レーンなど)の整備を望む。空間整備に際し、自転車のみが走行できる走行空間(自転車以外の車両が進入しない空間)の整備が望ましいが、そうした空間整備が難しい場合は、カラー舗装などによる路側帯の活用を含めた自転車通行帯(自転車レーン)を積極的に整備するべき。

・自歩道の自転車と歩行者が安全に通行できる幅員を想定して設定されているが、自転車のスペースを車道に移し、自転車と歩行者がより安全に移動できるように配慮するべき。

 

意見3 「自転車通行空間の設計」について(p12)

・自転車の走行に際し、接触、転倒などの危険性があることから、車道上に対面通行の自転車道は設置すべきではない。一方通行の自転車通行帯(自転車レーン)の整備を望む。

・バス専用レーンが設けられる道路では、「自転車バスレーン」を設けるべき。(p14L22)

・ネットワーク上でのパーキングメーターの設置について、その利用率ではなくネットワークであることを検討の優先事項し、自転車の通行の妨げになるおそれのあるパーキングメーターは撤去すべき。また周囲に駐車場がなく、やむを得ず新たに設置する場合は自転車の直進走行を妨げないように設けるべき。(p16L3)

・「自転車の停止位置を自動車よりも前出しすること」については賛成。左折レーンのある交差点部において車道の左側を走行してきた自転車が安全に直進できるような対策を望む。

 

意見4 「利用ルールの徹底」について(p20)

・現在利用ルールの指導に用いられている「交通に関する教則」等の指導テキストについて、「踏切の横断方法」など実態にそぐわない項目が見られるので、そうした項目を実態に則した形に修正するべき。

・自動車運転免許の更新は多くの人が確実に受ける講習なので、その時に自転車の運転についても講習を義務化すべき。また自動車運転免許を持たない人の方が自転車による事故に遭う事が多いという見解もあることから、自動車運転免許を持たない人、すでに成人している人に対する教育の機会を設けるべき。その他、自転車販売店での購入者への講習や、企業への自転車教育の義務化や、幼稚園や保育園の保護者を対象とした自転車教室の実施を促進すべき。(p20L18)

・利用ルールの周知を担う自転車安全利用の指導者、サポーターの育成を行うべき。

・自転車に関する活動を行うNGO(市民団体)の協力を得ながら利用ルールの周知等を効果的に推進するよう施策におりこむべき。

・現行の罰則規定では自転車への罰則が厳しすぎることから、警察も積極的な取り締まりに踏み切れないでいるという見解もある。法改正などを含め、警察が積極的に自転車の違反を取り締まれる体制をつくるべき。また警察官の利用ルールの遵守を徹底し、市民の手本となるようにしてほしい。(p22)

・自転車の乗り方だけでなく、自転車の文化、利便性、環境への貢献性などの視点からの交通環境教育、普及啓発を行い、自転車の利用促進を図るべき。

 

意見5 その他について

・自転車の事故における訴訟について、社会問題化していることを受け、本提言に自転車保険に関する項目も追加するべき。

・現在、視覚障害者が利用できるタンデム自転車や、車いすの人が利用できるハンドサイクルなど、多様な自転車があるが、そうした自転車が安全に走行できるように空間整備および利用ルールの周知をするべき。

 

2012.3.2

自転車文化タウンづくりの会

 

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1 コメント

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Unknown (なんぱく)
2012-03-04 15:48:39
日々走ってる身としての感想は実際走る場合を想定した内容で現実によく則してると思いました。バスとの共存は想定されているようですが、こちら大分のでは
中心部では夜はタクシーがずらっと駐車禁止区域にどうどうとほぼ一車線全部を埋める状態も頭が痛いです。 彼らも生活がかかっており、なんとか共存できないかと悩みはつきないです。 では 活動頑張ってください 。
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