10月上旬、岩手の海へ行ってきました。
台風18号は温帯低気圧に変わって太平洋へ抜け、晴れました!
初日は昼頃からシーカヤック。
1.5km位進んだところで、その先はウネリも強く風もあり引き返してきました。
無理しない
無理しない
夜は今回楽しみの1つであった呑兵衛横丁
横丁は昭和30年代前半、戦争で夫を失った女性たちが、生活のため市中心部の水路の上に軒を連ねたのが始まり。
高度成長期には30店以上が並び、製鉄所の従業員らで賑わっていましたが、津波で全26店が流されてしまいました。
2011年12月にJR釜石駅近くのプレハブ店舗で再開し、今は12店が営業しているそうです。
店で使う厨房設備や食器は、渋谷の呑兵衛横丁や全国各地から寄せ集められそうです。
釜石の呑兵衛横丁は愛がいっぱい詰まっているのです。
MESAの草山さんが決まってお客さんを連れていくという「とんぼ」へ。
74歳のおかあさんが1人できりもりしています。
6席のカウンターのみですが、1人できりもりするには十分です。
今宵の料理は旬の秋刀魚!
@秋刀魚の刺身
@秋刀魚の塩焼き
@秋刀魚のつみれ汁
私は秋刀魚のお刺身が食べれませんでしたが、東北に来てからは大好きになりました。
それほど新鮮ということです。
秋刀魚以外のお刺身や料理も美味しかったです。
みんな食いしん坊なので、写真撮る余裕なしでした…
呑兵衛横丁は2018年3月で取り壊してしまうそうです。
市は中心部の市有地を大手リース会社に貸し、約20店を集めた共同店舗3棟を建て、一部を細長い店が連なる横丁にする計画。
市と協定を結んでいるリース会社は、横丁の店主に対し、出店には3か月分の敷金などのほか、180万円の設備工事費が必要と説明しました。
「高過ぎる」との声を受け、仮設の設備を再利用して98万円にする案も提示したそうです。
12店のうち10店は68~77歳の女性店主で、自宅を流された人もいます。
出店には内装費などもかかり、生活再建や年齢の不安も抱えています。
結局、出店を決めたのは4店舗(うち1店舗は調整中)のみ。
30年続けた居酒屋「とんぼ」のおかあさんは出店を諦めたそうです。
「続けたい思いは強いが、年齢を考えるとあと何年できるか。震災で人も減ったし、借金しても返せない」
70歳台で1人できりもりしているおかあさんっちには、リスクがありすぎます。
「まだまだこの仮設は十分に使えるのにねぇ〜」
おかあさんには今のままの「とんぼ」で人生を全うしてほしいと切に願っている人は少なくありません。
2019年にラグビーのワールドカップが日本で開催されます。
開催地の1つが釜石。
人口3万5千人強の町に1万4~5千人収容の競技場を新設するようです。
スタジアム建設費など約29億円の事業費のうち国などの補助金や寄付などを見込んで、市の負担額を約10億円と試算。
ちなみに、
市の予算規模は1031億円。
うち853億円が震災対応予算だから、
実質的にはかなりの負担!
2020年東京五輪と並行の作業となることから、資材や人件費の高騰でさらに事業費・大会運営費などの負担が膨らむ可能性は高いのです。
W杯後、「復興スタジアム」は仮設スタンドを外し、1千人収容規模の競技場としてクラブチーム釜石シーウェイブス(SW)の試合などで活用する計画といってもね〜
それでも維持管理費は毎年発生するんです。
それだけの集客が見込めるのかしら…
新日鐡釜石ラグビー部時代の「北の鉄人」復活なるか!
嵐が宮城でコンサートしたときだって、仙台の宿泊施設だけでは足りず、近隣県に宿泊してた人も多かったっていうじゃない。
釜石の宿泊施設はそれに比較にならないくらい少ないだろうからね。
ワールドカップ開催に向け道路の整備や、宿泊施設建設など、費用は予定していた費用よりさらに増えるだろうね…
あら、何か最近やれ同じような話をどこかで…
あー!東京オリンピック!
まさに東京オリンピックの縮図だわ…
結局、漕いだのは初日の半日のみでしたが、たくさん美味しいもんを食べ、たくさんしゃべり、たくさん笑った3日間でした。
草山さん、ありがとうございます!
そして、
来年こそは、仮店舗でないことを願ってます!
上の人ー!
もっと人々の暮らしに寄り添ってほしいものです。