Nature calls me

旅行、山歩き、マラソンなどの写真日記

草津本白根山 夏編

2013-06-28 | 登山
日本百名山 標高 2171m

きのうからの続きです。
お恥ずかしい話ですが、すべては思いつきと勘違いから起こったお話でした。

芳ヶ平からもどって、湯釜の駐車場でお昼を食べて、
「なんかこれじゃあ物足りないな」
なんて妻と話しながら道の向こう側を見上げると、ちょうどお手ごろなピークが見えます。
難易度で言ったらそれこそ湯釜に登るくらいの低い頂です。
実はこれ、「逢ノ峰」という山なのですが、私たちは何度もここへ来ているにも関わらず、この日までこれが本白根だとばかり思っていたのでした。
本白根はこの山を越えた一つ向こうなのですが、何も知らない私たちは。
「ついでに本白根も登ってみるか」
なんて、軽いノリで登りはじめたのでした。

途中から振り返った弓池。


登りはじめて15分くらいで山頂に到着。
山頂から振り返った湯釜。
こうして見ると湯釜よりはずっと高いのかな。


山頂には屋根つきの休憩所がありました。
確かそのあたりで「逢ノ峰」という看板があって「本白根じゃねえじゃん」なんて、愕然としたんじゃなかったっけな。

さっきまで歩いて来たあたり。


体力自慢の私と妻は、それでも引き返すという発想はなく、
「いいじゃん、行っちゃえ行っちゃえ」
なんて、強引に再び歩き出したのでした。
そうは言っても、気持ちはそれなりにブルーになっていたらしく、このあたりの登山道の写真は一つも残っていません。
逢ノ峰の山頂を越えると、しばらく下り坂になっていて、スキー場になっています。

途中でカモシカに出くわす。
さすがにこれは撮った。


山を一つ越えてきて、気分的にはいかにも山奥深くに来たような感じになりますが、下りきった所はなんとアスファルトの道になっています。
そこはロープウエーの駅になっていて、しかもあろうことか、湯釜の駐車場から逢ノ峰を迂回してバスまで来ていました。
つまり逢ノ峰を登らなくてもここまで来れたんじゃん。(どこまでこの山を知らないんだか)

とにかく気を取り直して、今度こそ本白根を登ることになります。
スタート地点はやはりスキー場になっていて、リフトは夏でも動いています。(ただし有料で山頂までは行っていない)
一応私たちはリフトには乗りませんでした。

この間の写真が一つも残っていなくて恐縮です。
その代わりというかこの本白根山、妻が何故かひどく気に入りまして、この後、去年だけで三回も登りましたので、次回の「秋編」で山道の様子などアップいたします。

しばらく森林の中を歩くと、突然視界が開け、から釜が見える。
向こう側に見えるのが目的地。


コマクサがあたり一面に咲いていて、ちょっと感動的。


帰りに撮った写真で恐縮ですが、道はこんな感じでした。


ゴール目前。


今日の目的地「展望所」


「展望所」と書かれているのは意味がありまして、この本白根という山はちょっと変わっていて、頂が三つあります。
「三角点」と「標高最高点」と、この「展望所」の三箇所がそれぞれピークになっています。
でも、三角点は火山のガスが危険なため、行かない方がいいとかで、また、最高点はそこに行くまでの道がありませんでした。(私もずっと後になってから知った)

展望所の眺め。
草津町。


浅間山。
雲に隠れて山頂が見えないのが残念。


コマクサ。


天気しだいでは富士山も見えるらしいです。

そして下山。
弓池。


一面のワタスゲ。




ついでみたいに登った私の登山姿勢はさておき、いろんな意味で、すばらしい山です。
たいてい2千メートルを超える山というのは、滑落や転倒、落石の危険のある所が一箇所くらいはあるものなんですが、この日に歩いたコースにはそんな場所はほとんどありませんでした。(あくまで個人の感想ですよ)
例えばこの一ヶ月後に70歳を超えるお義母さんが一緒に「登る」と言い出しまして、少し心配だったんですが、なんとか喘ぎ喘ぎでも山頂に立てまして。
まあ、決してナメてるわけではなく、言うなれば「易しい」というより「優しい」山だと思いました。

次は秋に登った時のレポートをしたいと思います。
でも、その前に恒例の花の写真かな。

草津芳ヶ平 2012年7月

2013-06-27 | 登山
NHKの番組「趣味悠々」でも紹介された名所です。
芳ヶ平に向かうハイキングコースは3つありまして。

1、草津町の温泉街方面から登っていくコース。
2、渋峠から下っていくコース。
3、湯釜から下っていくコース。

1のコースはこの前の年に行ったので、今回は3の湯釜からのコースを行ってみました。
いや、厳密に言うと湯釜の駐車場って、ものすごく混んでるので、その手前にいくつかある駐車スペースに停めて行ってきたんですが。

道の所から見た景色。


雪が見える。



とにかく、ここからすぐ近くにある渋峠は、日本で一番標高の高い所を走る国道なわけですから、スタート地点がいきなり森林限界、というのがこのハイキングの特徴です。
つまり、いきなりスケール感の大きな大自然の中に、足を踏み出すことになるわけです。

ハイキングコースはしばらく白根山を見ながら歩く。




そのうえ道は平坦で、これ以上ないくらい安全です。

鼻歌を歌いながら歩く。



森林限界特有の、荒々しい景色がお手軽に味わえる。


早くも終点が見えてきた。
小さく見える赤い屋根が、芳ヶ平ヒュッテ。


芳ヶ平に着く直前の茂みで、アオダイショウにばったり出くわす。

ほんとにばったり。
気づいた時には顔のすぐ前にいたので、思わず飛びのいた。

到着。
テレビなどでおなじみの芳ヶ平ヒュッテ。


ちょうどワタスゲが満開。




こんなにすいてていいんだろうか。


遠くに草津白根の頂が見える。


私と妻は往復で2時間くらいだったかと思います。
道中危険な所は皆無と言ってよく、家族連れやお子様連れでも十分お手軽に楽しめるコースです。
ただし、休日の湯釜の駐車場は、とっても混みますので、少し早めに出かけるか、ある程度の渋滞は覚悟して行くとよいでしょう。
また、草津町から登ってくる方のコースは、道のりもこちらより全然長く、途中一箇所、少し危険な所がありますし、本気で熊の心配もありますのでご注意ください。

実は、私と妻にとって、このコースはやや物足りなくて、この後本白根に登りまして。
その話は次回書こうかと思います。








奥会津で撮った花

2013-06-26 | 旅行
奥会津で撮った花


ピントがボケているのもありますがまあいいか。

その他、花以外の写真も載せてみます。

生活工芸館からちょっと入った所にたくさん生えていた。

地元の人たちはこれを採ってきて干して食べたり売ったりしている。
うっかり採ったりしなくてよかった。
とにかくこのへんの人たちは、誰に話しかけても人懐こい。


何度も妻から名前を聞いているのに思い出せない木の実。


ふきのとうは雑草並みに生えていた。


会津宮下駅ちかくにいた猫。
猫まで人懐こい。


これは道中に撮った写真。
綺麗な川だったので撮っておきました。

余談ですが、川の綺麗さというのは、その土地で暮らす人たちの人がらを知るバロメーターの一つになると、私は思います。
つまり、ただの生活排水溝としか見ないか、自分たちの財産として大事にするか。
私の住んでいる所は、排水溝としか考えない人が多いように思えてそれが残念です。

会津の川はどれも綺麗でした。


奥会津に行ってきました 最終回

2013-06-25 | 旅行
今回は区切りよく二日目の朝からスタートです。

旅館の近くに円蔵寺というめでたげなお寺があったので、とりあえず散歩がてらそこに向かってみました。

柳津の街。




街の中を流れている川。
鯉が泳いでいた。


円蔵寺の入り口。

本堂。

白塗りの壁。


すこし離れた所にあった弁天堂。


ありがたい気分で朝湯に浸かって、朝食を頂戴して、妻が今日も工芸作家さんに会いたいというので、再び三島町に引き返しました。

きのうに引き続き、会津宮下の駅の近くをうろうろ。




三島町の里山をうろうろ。


このあたりの家の屋根はほとんどすべてこんな感じで、雪が落ちやすくなっている。
冬の豪雪ぶりがうかがわれる。


妻の気がすんだようなので、そろそろ帰ることにしました。
ところが帰り道、三島町から昭和村方面に戻る際に、少し近道をしようと大辺峠の山道を選んだのが失敗でした。

登るにつれて、あたりがだんだん雪景色に変わってゆく。


そしてついに山頂付近で雪は道路を覆っていた。


「道幅は狭いけど、すいてていいな」なんて思っていたら大間違いで。
これでは対向車など来るはずないんですね。
仕方なく、来た道をまた三島町まで引き返して帰路につきました。
いや、これ、ターンするのも結構怖かったですが。
まあ、とにかく無事に何事もなく帰って来ました。
しかも、行きも帰りも渋滞はゼロ。
なんだか申し訳ないくらいでした。

次回はこの旅行で撮った花をアップします。








奥会津に行ってきました その2

2013-06-24 | 旅行
なにぶん写真の数とかエピソードに偏りがあるため、連載のような形式をとっているわりには、日付による区切りにならなくて分かり難いかも知れません。
そんなわけで今回の話は二日目の午後から始まります。
生活工芸館で目の保養をした妻は(私は正直あんまり興味がなかった)工芸品の作家さんを直接訪ねようと言い出し、午後は三島町をうろうろすることになりました。

妻が作家さんとお話をしている間、私はそのあたりをぶらぶらしてみた。








ちょうど大河ドラマで「八重の桜」をやっているので、会津若松の方はおそらく、とんでもなく混雑しているかと思われますが。
多分みんなそっちへ行ってしまっているんでしょう。
こんな里山のよい景色を、ほとんど私がひとりじめです。
かと言って、このあたりの人たちは、観光客を嫌がっているわけではなく、「からんころん」という観光交流館の女性の職員さんなどは、わざわざ外に出てきていろいろ教えてくれるくらい親切で。
街の人たちも、例えば車の運転などで、自分の方が優先の場合ですら道を譲ってくれたりして、とっても良い土地柄に感心させられました。
どうせ同じ人生をおくるなら、こんな所に住んでみたいとまで思いましたが、冬の寒さは厳しいんでしょうね。

小半日ほど妻につきあって、今日の目的地である柳津に向かいました。
途中の「尾瀬街道みしま宿」という道の駅から見た只見川。



柳津の道の駅。

妻が道の駅で、土産ものを物色している間も、そのへんをうろうろ。


珍しいものを発見。
多分、川に船をおろすための装置らしい。


宿に到着。
すばらしいリバービュー。


つづく。