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釣行日記 vol.5 〜茨城県霞ヶ浦水系③〜

2017年05月10日 | Bass Fishing

暴れ川『阪東太郎』こと利根川。

群馬県を水源に栃木県をかすめながら埼玉県、茨城県、千葉県を流れる大河。

東京をはじめとする首都圏の水瓶でもあり、霞ヶ浦水系を形成するビッグウォーターのひとつです。

もちろん、バスフィッシングのメッカでもあり、バストーナメントも開催されています。

非常に素晴らしい川なのですが、いかんせん岸からの釣りとなると、これが難しい。

なにしろ、クルマを停められる場所があまりないのです。

ボートで取材に訪れたことは数えきれないほどありますが、岸からってのはほぼゼロ。

それでも、今回は利根川をメインにすることにしたのです。それは一体なぜか?

前回、偶然にも利根川下流部でいいサイズのサカナを釣ったわけですが、

あれは完全に出会い頭というやつで再現性がありません。

ですが、そのときに観察したスポーニング(産卵行動)の進行具合や

釣れたバスのシーズナルなステージから察するに、

利根川は今、ちょうどポスト〜アフタースポーンの状態だと感じたのです。

(もちろん、産卵床もあるような状況ですが…)

ということは、傾向として大型の個体から季節をリードする動きが始まることを考えると

産卵を終えたアフタースポーン体力回復バスの大型個体を狙えるのではないか?と予測しました。

何しろ、釣り場に通っていないうえ、月に何度も釣りに行けるわけでもないので

いい釣りをしたいと思うのであれば、ゲームプランの組み立ては必須。

さながら、普段釣り込んでいない湖にプリプラクティスに向かう前のプロの気分を楽しむわけです。

実は今年のオカッパリ釣行については、大きくスタイルを変更していて

実績のあるスポットを『思い出めぐり』するこれまでのスタイルを改め

シーズナルなバスの動きを読んでサカナを探し『今を釣る!』スタイルを目指しているのです。

本来、それがバスフィッシングの一番おもしろい部分のひとつで、ゲーム性を高めている要素でもあります。

いわゆるパターン・フィッシング。

①パターン・オブ・スポット(どこで?)

②パターン・オブ・ルアー(何を?)

③パターン・オブ・メソッド(どう使うか?)

という3つのピースを集めてはじめてバスが釣れるという考え方です。

このうち、1つだけの正解でも、その要素が強く作用する条件であれば釣れることはありますが、

3つが合致したときのハマり具合はそれはもうスゴいのひとこと。いわゆる爆釣というヤツです。

岸からの釣りでは、アプローチできる場所に限界があるため、ワンスポットからの爆釣は珍しいですが

それでも狙い通りにデカいヤツを仕留める気持ち良さに変わりはありません。

そんなわけで、今回は初めての場所に狙いを定め、利根川での釣行を計画したのです。

とはいえ、岸釣りでは魚探が使えないし、移動は水上ではなく陸上。

水域を確認しながらのエリア探しはできないので、ある程度の絞り込みをします。

今は便利な世の中なのでgoogleマップの航空写真でチェックしてみます。

ピンを差したのは支流が合流するベンドカーブ付近。

ボディウォーター(主流)のブレイクが寄ったシャローフラットにストラクチャーとなる杭が絡んだ場所です。

↑水深がありそうですが、手前の水深は1mもありません。沖の杭から少し先でブレイクし、一気に深くなる。杭は同じような入り方で100mくらいのストレッチに点在している。

 

いわゆるディープ・ニア・バイのシャローフラットに縦ストラクチャー(杭)が絡んだ条件になります。

アフタースポーンの個体はカバーやストラクチャーにつく傾向が強まるので、

もし狙い通りであれば、こういう場所にデカいのがいる(はず)。

次に頭を使うのは、どんなルアーをどう使うか? ということ。

アフタースポーンのバスに効くといわれるルアーに、比較的移動速度が遅いトップウォーターがあります。

ポッパーやバズベイトなどは、その急先鋒でアフター攻略ベイトとして定石といえます。

で、自分のファースト・チョイスはバズベイト。広いフラットを線で探れるのが選択の理由。

もし、バイトが浅かったり、条件のいいストラクチャーがあればポッパーの出番です。

↑いま、自分が一番気に入っているバズベイト『キャビトロン』。クゥイアーサウンドがすばらしく、超スローに引ける。信頼のがまかつフックはロングシャンク仕様で「トレーラーフックは必要ない」と謳っています。

↑パッケージには伝説のバスプロ、ローランド・マーチンがテレビで釣って証明してると書いてあります。

↑バズベイトにバスが食らいつくイメージ 

 

リアゲートを開け、すでにルアーをセットしたタックルをクルマから降ろすと、まず一投。

食わせ系のバズベイトで、超スローに引きながら水面が割れるのを期待します。

まだ回復しきっていない個体であれば、ラウドなクラッカータイプで威嚇的なアピールをするより

ややおとなしいアピールで訴えるほうがバイトに近いと読んだのです。

そして数投後、5投めをリトリーブしつつ、3本の乱杭に通したときでした。

グゥアヴァッ! とバスが水面を割ってバズベイトが一気に持っていかれました。

とたんにロッドが絞り込まれ、こっちもグッ!と腰を入れてファイト開始!

少し寄せたあたりで、バスが水面を割って激しくヘッドシェイクします!

「ぬお! デカい!」

予想以上にサイズがいいので、ちょっとだけ焦りましたが、

フッキングがバッチリ決まっていたので、余裕のハンドランディングで獲れました。

 

 ↑ランディング中のおっさん。

↑「What's a nice!」狙い通りのアフタースポーンです。

 

 ↑ウエイトを計るおっさん。47cm、1300g(約2.8lb)でした。

 ↑シビレるおっさん。めちゃくちゃ気持ちよかった…

このあと、バズベイトをクラッカータイプに変えてハイアピールで誘いましたが反応なし。

陽も上りきって、水面の釣りが難しくなってきたので、ルアーをチェンジ。

クランクベイトでは、やや根掛かり気味のようなので、リップの長いシャッドで対応します。

 ↑釣れました。RS-150で43cm。さすがリバーバス。回復してない痩せっぽちでもかなり引きました。

↑キメるおっさん。

 

どうやらエリアは間違っていない様子。ルアーチョイスも悪くないみたいです。

釣っているとバスボートが2艇、時間をずらして入ってきました。やっぱ今、いいエリアなんだな、ここ。

この日は根木名川も見に行きましたが、ボートが入っていたので断念。

あの狭い川幅にボートが入ると、岸釣りの場合もはや終了です。

黒部川も見に行きましたが、めちゃくちゃカレント(流れ)が出ていて、水も悪かったのですぐに撤収しました。

↑黄昏れるおっさん。もう2匹、いや1匹でいいから釣りたかった…

 

いつものようにコンビニのアイスをウマウマしながらながら、納竿。

次回もいい釣りができますように。



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