ボチボチかめさん

良い日本を夢見てきましたが 現実は遠のくばかり
のろまですが小さな脳で考えます
日本のこと 日本人のこと

無骨者の情

2011-02-27 22:50:00 | 映画・TV・音楽
別府湾から東京湾を経由して駿河湾までの長旅を終え
やっとパソコンを開きました。

また、今日から ゆっくり再開いたします。
みなさま 宜しくお願い致します。
コメントをお寄せくださいました方々 ありがとうございました。


今日の「お江」は「初めての父」でした。
柴田勝家のセリフには、ホロっとさせられた。

『ひとつお聞きしても宜しいでしょうか。
それがしのような者に嫁ぎ後悔しておいでではないかと、、、』

お市『そのような、、、』

『分っておりまする。何故、それがしのようなところにお出でになったのか、、、
織田家のお家をあのサルめから守りたいと願われる故であると、、、』

『己を省みず言わせて頂けるなら、、、多少なりとそれがしに
お、.... 想いを寄せてもらいたいのでございます。
無理であることは重々承知しておりまする。
しかし、、、爪の先ほどでも好いていただくわけには、、、、
あっ、これは分に過ぎたことを、、』

ハッとする市。

いいあんばいにテーマ曲が流れて。

『おのれ自身の心が定まっておらなんだ』と、3人の娘に
両手をついて事わけを告げる母、お市。


田渕久美子氏の脚本は、日本人の心を知っている。
無骨な武士(もののふ)の奇をてらうことない真心に
だれが、こころを揺さぶられずには おられようか、、、。


柴田勝家役の大地康夫。
どんな役でも良い味を出せる俳優ですね。
 




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2 コメント

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勝家とお市の方 (さらりん)
2011-02-28 13:19:44
ボチボチさま お帰りなさい。

史実を違いすぎるでしょ…と突っ込みながらも
ドラマと割り切って見ています(笑)
ボチボチさまのエントリーにございました場面も良かったですね。

私はお江が一晩外で夜を明かし帰宅した場面の
「何だ、そのいけしゃしゃとした面は!
己のしでかしたことが分からぬか!」
お江に対し人の上に立つものの心掛けを説き、
叱る勝家の姿は武骨でありながら
人としての優しさが溢れ胸が熱くなりました。

この半年後に非業の死が待っているかと思うと
なんとも切ない思いになりますね。

『夏の夜の夢路のはかなき あとの名を
 雲井にあげよ 山ほととぎす』勝家
『さらぬだに 打ちぬる程も
 夏の夜の 別れを誘ふ ほととぎすかな』お市の方

父のような勝家に嫁いだお市。
どんな思いであったのかは分かりませんが、
この二人の辞世の贈答句を読みますと、
潔さの中に、短い結婚生活が決して不幸ではなかったと、
私は感じています。
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八回目の「肝」 (ボチボチかめ)
2011-03-03 13:15:54
さらりん様 こんにちは。

この回のキモは、さらりん様がお書きになった
父になった勝家が、娘を叱る場面でした。
ここがキモですね。

TBを貼り付けて下さった方とさらりん様の
解説で8回全部を通して見たような気分にさせられます。(ありがとうございました)

二人の辞世のご紹介もありがとうございました。

>史実を違いすぎるでしょ…と突っ込みながらも
ドラマと割り切って見ています(笑)

おっしゃる通りなのですが
田渕久美子の脚本は、篤姫の時でもそうでしたが
女の覚悟ひとつで、その結婚は幸せにも不幸にもすることが出来ると
今の世に伝えているようだと、いつも思います。

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