阿修羅まで９５分

もうすぐ　午後六時になります。７月からの阿修羅展が、今日、閉幕します。

井上陽水の歌に、背中まで４５分というのがありますが
２５日に参りました わたしの場合は阿修羅まで９５分でした。（笑）

連休中は５時間待ちだったそうですよ。近郊以外の方々も行かれたようで
日本人ってそんなに仏像が好きだったの？！

興福寺では通常、壁面のガラスケースの中で展示され
背面を見ることができないそうですね。

それが今回は、ガラスケースなしで、３６０度から全容が観れるわけで
おまけに興福寺境内の外で、これだけそろって展示されるのは、
今世紀最後の機会となるらしく、だったら行かない手はありません。

確かに、阿修羅像を含む八部衆像と十大弟子像の９体が、
露出展示を行っていました。


阿修羅像の周りは特にたくさんの人だかり。
阿修羅像をぐるりと観るために、学術員の「1・2・3・4・5・6・7」の
掛け声に合わせて輪になった客が円陣を組んで廻ります。

九州国立博物館は、前回の大絵巻展でもそうでしたが、
展示にかける学術員の方々の工夫には、いつも感心いたします。

教科書で見慣れた、日本でもっとも有名な阿修羅像。
確かに後ろには、お顔が無いことを確認できましたよ。




さて、さて、正面以外の二面の横顔でございますが、、、、

なんと申せばよろしものか、、、


仏像でも あのような お顔をなさるものなのですね。

それからしますれば、ボチボチのような凡人の喜怒哀楽に加え
妬みや嫉妬など、実に可愛いものかと、、、、

妙に安心して帰宅したのでございます。