COTE D'IVOIRE

アビジャンに住んでいました(1999.3-2002.10)
サイト《象牙海岸にて》の続編を綴ってみます。

しっかりしてよ、国会議員

2004年12月19日 | 選挙
12月17日(金曜日)、203票中、179票の同意を持って、憲法第35条の見直しに関する決議がなされたとのことです。
これはいわゆる大統領候補者が父親、母親ともコートジボワール国籍でなければならないとする、これまでの条件を両親の内、いずれかがコートジボワール国籍であれば候補者になることができる、と改定することを意味しています。
要はアラサン・ワタラ氏の2005年の大統領候補を受け入れるという、準備にもなるわけで、それが88%の賛成をもって受け入れられたということは、意外でもあります。以前は反対していた同じ人たちによる投票なわけですよね、、、。
各党がどのような決断をしたかにもよるのでしょうが、各議員には、しっかりと判断していただきたいものです。
以前、ゲイ将軍が大統領のとき、国会議員による手当ての改善要求を受け、彼曰く「あなたたち議員は他人の言いなりで、議員としての役目をしていないでしょう。そういう人達への手当てはありません。」といったことがあったそうです。その時は彼の言う通りだと思ったのですが、彼は既になく、彼の評価も悪くなる一方です。
彼に恥ずかしくない行動と決断を各国会議員にお願いしたいものです。

それにしてもアラサン・ワタラ氏の顔 が随分と変わったように思われます。

憲法の再考:バボ大統領進展を約束 

2004年12月10日 | 選挙
 12月6日

バボ大統領は憲法35条の見直しを、2005年の1月にむけて行うとの声明を国会で行いました。
憲法35条というのは、大統領の被選挙資格についての条項ですが、このような約束が南ア、タボ・ムベキ大統領の調停によりもたらされたようです。
ムベキ大統領はアフリカ連合から指名された調停人で、コートジボワール問題和平解決の模索を使命としていたわけですが、この会見の後、両者による共同会見もしくは署名を伴った文書は明らかにされていないようです。
この点において、同じことの繰り返しと西欧報道陣の見方もあるようです。とはいうのも、この国民投票による変更の意志はこれまでも何度かバボ大統領により表明されていたものの、反対意見により見送られてきたということで、書面の約束なくしてうまくいくはずがないとの見方だと思います。
私はこの点、これまで署名してもうまくいかなかった。むしろその署名がフランスの一方的な押し付けとの反発を招いたわけですので、この両者の署名なき調停の成果は意外と効果的かもしれないと思っています。
問題はマルクゥシの協定がコートジボワールという国の法律も民意も無視した形で行われたことに対して、今回はコートジボワールの国の事情を配慮した上での約束事ということで、バボ大統領もやりやすくなったのではないかと思います。この後国会の審議を待ち、国民投票と道のりはまだありそうですが、国民のコンセンサスはこの方向に向かったのではないでしょうか、
もっとも、国民投票の際の問題は以前よりも山積みされているとはいえです。
北部の選挙人名簿は既に反対軍により消却されたと聞いています。どうなることやら、、ここでまた一騒動なくしては前進しないかもしれませんが、小さな一歩が前へ進んだとみることは出来そうです。

頭の赤いトカゲ

2004年12月09日 | 文化・音楽・スポーツ
TV-5でコートジボワールのことをやっていたよ、と同僚が教えてくれました。アルファ・ブロンディもインタビューに答えていたそうです。
そこで彼が語ったというお話です。
ある森に、頭の赤いトカゲがどこかからやってきました。かわいそうに思った森の主は森のはずれに少しの土地を与え住まわせました。トカゲはせっせと野良仕事をし、その息子達も頑張りました。しばらくすると作物は良くできて暮らしも良くなりました。ところがそれをねたんだ森の仲間達は、森から出て行くように迫り、言うことを聞かない頭の赤いトカゲの畑を燃やしてしまいました。それでも森から出て行かないので、森の仲間達は追い出しにかかったのです。鳥も一緒になって空からトカゲを威嚇しました。トカゲは襲われないように火の近くへと逃げていきました。追いかけた鳥は炎に巻き込まれ、火の中に墜落し、火事は一層大きく燃え広がり、森一面に火が広がってしまいました。

どうやらこんな話が昔からあったようです。
その後、どうなったかの続きはなかったのか、、続きがあればこんなことにはならなかったかも知れません。