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ビクター・ニーダーホッファー

Victor Niederhoffer
ビクター・ニーダーホッファー

SBI値上げ

2009年03月10日 17時41分52秒 | Weblog
SBI
2009年02月19日
SBI証券が手数料値上げらしいですな
これ、なんか日経のニュースでは「手数料引き下げ」となってます。
こっちの記事でも、どー読んでも値下げと誤認させる内容です。
確かに値下げされる部分もあるが、ボリュームゾーンでは値上げです。
ココをどぞ。

ポイントは下記の通り。

・変更されるのはアクティブプラン(ボックスレート)の料金
・10万円以下は従来無料だったのが100円に変更
・10万円超~100万円以下までは若干の値下げ
・信用で1日200万円超の規模になると大幅に値上げになる!

デイトレやってる人には信用で1日200万円なんてすぐなんじゃないかと思うのです。
これは個人差が大いにあると思いますが、カブコムの信用取引の約定当たり金額見てるとだいたい100万円前後だと思います。
これでデイトレですから1日に数回くらい取引するとなれば、200万円を超えるのは確実。

ちなみに、どれくらい上がるのかというと。

1日の信用取引の売買高が1000万円の場合

【旧料金】1,000円
【新料金】4,280円

同じく5,000万円の場合

【旧料金】2,000円
【新料金】21,080円

これ、金額が上がれば上がるほど効いて来ます。鬼のように。
前述の値下げなんて軽く吹き飛ぶくらい値上げ効果のほうが大きいと思います。信用取引のボリュームゾーンは1約定100万円だと考えれば。

もともとは、SBI証券でアクティブプランを使っているヒトは、信用で多額の売買をしても手数料が安いのを評価して使っていたと思うのです。
信用取引の手数料が安くて信用をやる顧客が増えれば、デイトレはもちろん、信用取引残高も増えていきますので、手数料収入だけでなく信用持ち越し玉の金利収入も入り収益も潤います。
偉大な首領様自身も、SBI証券が手数料を業界最低水準にするのは戦略的なものだと言っていたように記憶しているわけですが。

どーも今までヤツが自慢しまくってきたことと整合がとれてません。
手数料が安いことに誘引されてデイトレする客が集まってきたのを見計らってボリュームゾーンを値上げし、インスタントな収益増を取りに来たと考えざるを得ません。

なんか、SBIの利益を確保するために、イートレ株主を犠牲にしてイートレを完全子会社化したときから伏線があったわけですな。
こういう、SBIの数字作りのための証券事業の手数料変更も、個人の株主(=イートレの顧客)がイートレに残っていたら総会で必ずうるさく質問されてうざったいわけだし。

SBIの本業のVC事業とは、極論すれば市場にいる夢見る投資家にパチモノを高く売りつけて儲けるビジネスです。しかし今は市場の調子が最悪で、パチモノを投資家に高くはめ込めなくなり儲からなくなった。
そうしたら、今度はSBI証券で信用で毎日大きく取引をしている小金持ちから、手数料を引き上げて、毎日の集金額を自動増額して儲けることにしたわけです。

本当はそういう人たちが今のSBI証券の収益にもっとも貢献していると思うのですが...収益に貢献している人を優遇するのではなく、SBIのためにもっとよこせとは。
これもSBI証券がネット証券No.1になったことによる驕りでしょうか。

以前にも書きましたが今のSBIは自社中心主義そのものです。顧客中心主義はお題目と化しています。


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