7千ドル割れ寸前=11年10カ月ぶり安値〔米株式〕(27日)☆差替1
2009年 2月28日(土) 8時26分
【ニューヨーク27日時事】週末27日のニューヨーク株式相場は、米経済成長率の大幅下方修正や米金融大手シティグループの実質公的管理などの悪材料がそろい、ダウ工業株30種平均は前日終値比119.15ドル安の7062.93ドルと7000ドル割れ寸前で終了した。1997年5月1日以来、約11年10カ月ぶりの安値引け。ハイテク株中心のナスダック総合指数も13.63ポイント安の1377.84で引けた。
ダウの2月の月間下落率は11.7%で、深刻な金融危機に見舞われた昨年10月(14.1%)以来の大きさ。企業業績がさらに悪化するとの見方は根強く、市場からは「底値が見えない」(中堅証券)との声が上がっている。
ニューヨーク証券取引所の出来高は、前営業日比7億6181万株増の22億4977万株。
昨年10―12月期の米実質GDP(国内総生産)の前期比伸び率(年率換算)は同日、先月末に公表された速報値のマイナス3.8%からマイナス6.2%へと大幅に下方修正され、景気後退の深刻化に対する警戒感が一気に強まった。
また、米政府は保有するシティ優先株を普通株転換し、同社への出資比率を最大約36%に高めると発表。同社を事実上公的管理下に置くことで経営危機回避を狙うが、市場では金融不安があおられ、相場には大きな下押し圧力になった。
このため、ダウは一時7033.62ドルまで急落。その後は、値ごろ感からわずかにプラス圏に浮上する場面もあったが、米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)が今年下半期に普通株の大幅減配に踏み切る方針を表明すると、再び失速した。
2009年 2月28日(土) 8時26分
【ニューヨーク27日時事】週末27日のニューヨーク株式相場は、米経済成長率の大幅下方修正や米金融大手シティグループの実質公的管理などの悪材料がそろい、ダウ工業株30種平均は前日終値比119.15ドル安の7062.93ドルと7000ドル割れ寸前で終了した。1997年5月1日以来、約11年10カ月ぶりの安値引け。ハイテク株中心のナスダック総合指数も13.63ポイント安の1377.84で引けた。
ダウの2月の月間下落率は11.7%で、深刻な金融危機に見舞われた昨年10月(14.1%)以来の大きさ。企業業績がさらに悪化するとの見方は根強く、市場からは「底値が見えない」(中堅証券)との声が上がっている。
ニューヨーク証券取引所の出来高は、前営業日比7億6181万株増の22億4977万株。
昨年10―12月期の米実質GDP(国内総生産)の前期比伸び率(年率換算)は同日、先月末に公表された速報値のマイナス3.8%からマイナス6.2%へと大幅に下方修正され、景気後退の深刻化に対する警戒感が一気に強まった。
また、米政府は保有するシティ優先株を普通株転換し、同社への出資比率を最大約36%に高めると発表。同社を事実上公的管理下に置くことで経営危機回避を狙うが、市場では金融不安があおられ、相場には大きな下押し圧力になった。
このため、ダウは一時7033.62ドルまで急落。その後は、値ごろ感からわずかにプラス圏に浮上する場面もあったが、米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)が今年下半期に普通株の大幅減配に踏み切る方針を表明すると、再び失速した。