会社の人に良い映画だったという話を聞き、久しぶりに映画館に行った。
時代に翻弄された個人の生と死の映画だった。
世界一の戦艦・大和の完成に海軍の男達は喜びを感じ、大和の船員となったことを誇りに思う。15歳で大和に乗り込むことになった新人海兵も同様で、命を惜しまず戦うと叫ぶ。
だが実際にアメリカ軍と交戦すると、仲間や肉親が負傷したり死んだりして、現実を知ることになる。
日本の戦況が不利になり大和が沖縄戦に参戦することが決まり、海兵は母国日本に最後の上陸をする。そこで、親や恋人から「死んではダメ。生きて帰って来て」と懇願される。
生きて故郷に戻りたい気持ちを殺し、愛する人を守るために命を捨てる覚悟をして男達は戦う。そしてある者は命を落とし、ある者は生き延びる。
戦時の状況下では、海軍個人としてはそのような選択しかなかっただろう。国や時代といった個人を超越した力が男達に死ぬ覚悟を迫り、男達もそれを受け入れ自分の気持ちとしたのだろう。ある意味洗脳ともいえる。
今の日本では、命をかけるような選択は迫られない。
だが、勝ち組・負け組に代表される競争社会の中で、時代や国・会社といった個人を超越した力が、個人の生き方・考え方に影響を与えている。
人間である以上、多かれ少なかれその影響から逃れることはできないが、どのような力が働いているかを知ることは必要だ。
大和では、「誰かを守るために命を捨てる者がいるなら、その分生き長らえる者もいなくてはいけない。俺は辱めを受けようとも生きる」「日本の明日を作るためには、失敗が必要だ。薩摩がイギリスに負けて失敗をし、その後ヨーロッパから武器を輸入して倒幕をして明治の世を作った。私達も、明日の日本を作るための糧となるべく、特攻することは本望ではないか」など、時代からの力を受け入れつつも、先を見通した上官水兵がいた。
まさに彼らのように、現状を受け入れながらも長期展望をし将来を考える力は、いつの世にも必要だ。
右にも左にも寄りすぎず、感動的なシーンも多く、考える事の多かった映画だった。
時代に翻弄された個人の生と死の映画だった。
世界一の戦艦・大和の完成に海軍の男達は喜びを感じ、大和の船員となったことを誇りに思う。15歳で大和に乗り込むことになった新人海兵も同様で、命を惜しまず戦うと叫ぶ。
だが実際にアメリカ軍と交戦すると、仲間や肉親が負傷したり死んだりして、現実を知ることになる。
日本の戦況が不利になり大和が沖縄戦に参戦することが決まり、海兵は母国日本に最後の上陸をする。そこで、親や恋人から「死んではダメ。生きて帰って来て」と懇願される。
生きて故郷に戻りたい気持ちを殺し、愛する人を守るために命を捨てる覚悟をして男達は戦う。そしてある者は命を落とし、ある者は生き延びる。
戦時の状況下では、海軍個人としてはそのような選択しかなかっただろう。国や時代といった個人を超越した力が男達に死ぬ覚悟を迫り、男達もそれを受け入れ自分の気持ちとしたのだろう。ある意味洗脳ともいえる。
今の日本では、命をかけるような選択は迫られない。
だが、勝ち組・負け組に代表される競争社会の中で、時代や国・会社といった個人を超越した力が、個人の生き方・考え方に影響を与えている。
人間である以上、多かれ少なかれその影響から逃れることはできないが、どのような力が働いているかを知ることは必要だ。
大和では、「誰かを守るために命を捨てる者がいるなら、その分生き長らえる者もいなくてはいけない。俺は辱めを受けようとも生きる」「日本の明日を作るためには、失敗が必要だ。薩摩がイギリスに負けて失敗をし、その後ヨーロッパから武器を輸入して倒幕をして明治の世を作った。私達も、明日の日本を作るための糧となるべく、特攻することは本望ではないか」など、時代からの力を受け入れつつも、先を見通した上官水兵がいた。
まさに彼らのように、現状を受け入れながらも長期展望をし将来を考える力は、いつの世にも必要だ。
右にも左にも寄りすぎず、感動的なシーンも多く、考える事の多かった映画だった。