10月28日 山形弁研究家 ダニエル・カール氏が、我町に講演の為 訪れてくださいました。国際交流が当り前になった昨今、外国人と交流での
注意点、会話(言葉)する際の注意点のお話しでした。 日本を訪れる外国人は、単語の意味に頼って話を理解しようとするのですが 日本語のその豊かな表現の中には、日本人が気付かないうちに当たり前のように 使っていて外国人には到底、理解不可能な表現があるそうだ まず「主語や目的語」が抜けている会話である。留学していた頃 お世話になっていたお宅のご家族が「行ってきます」とだけ言って出かけていくのに 疑問を感じたそうです。みんな「行ってきます」というけれどいったい?誰が?どこへ? 行くというのか?・・・確かに抜けています主語が 目的語が・・・ 本来は『私は、学校に行ってきます。』と言うのが本当ですが日本人通しだとその 「行ってきます」だけでわかってしまう。なるほど・・・確かに使ってる・・・ 「日本に不慣れな外国人」にはどうしてもこの会話・・・わからないそうです。 また、何か協力してほしいと頼んだ時に帰ってくる返事は「ちょっと難しい 外国人がこの答えを聞いて何を思うか・・・「少しだけ難しいのなら概ね大丈夫だろう」と理解してしまうそうです。物事を率直に伝えない。このような場面では はっきりと出来ないと意思表示する方が良いそうです
オブラートに包み婉曲して話す。そう言われれば、はっきりと伝えてしまうと あまりにもストレートすぎて、きつい表現になるから遠まわしに断る手法は 日本社会では、よく使いますよね。 次に、直訳できない表現。特に体の一部を使った表現は辞書を引いても出てこない 学校では習わない表現とのことで、すごく困るそうです。 「顔が広い」「喉から手が出る」「腹が立つ」「頭にくる」などなどこれも言われれば よく会話の中で使用しています。意識せずに・・・ そして最後は、「謙遜」。日本では、謙遜する時は自分や家族を低く 見た言い回し(貶す)をよく使うがこれもまた辞書には載っていない難しい/
表現の一つだそうです。何か褒められたときに「とんでもございません」と 言ってみたり自分の息子を紹介する際に「バカ息子」などと言ってみたりなどが
あげられますが海外でも謙遜した表現を使うことはあるそうですが日本のそれとは 異なる使い方の為、外国人に謙遜した表現はあまり使用しないほうが良い とお話しされていました国が変われば、習慣も変わるわけで我々、日本人が 普段何の気なしに使っているこのような表現も他国の人々とコミュニケーションを とる際には気を付けなければいけないということに気づきました。 私も、今後外国人と接する機会があればこのお話のことをちょっと思い出しながら 会話できればいいなぁ~と思いました。 この日は、講演会の後 雨が激しく降ってまいりました。 ダニエルさんお天気の悪い中 ありがとうございました。 主語・婉曲・直訳できない表現・謙遜 ご自身の体験を交えながら とても楽しい90分の講演会でした。![](http://image.with2.net/img/banner/banner_21.gif)
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