ワタシの出勤時間が偶然にもおそかったその日だったので わすれられませんが
近くで サイレンが止まったけれど 気にはしませんでした
消防のサイレンと 救急のサイレンが続いていたので 頭の中で考えていました
救急車のまえに消防車って んー 、 重篤 ? って
車が大破するような事故の音が聞こえた訳でもなく
強いていえば 近所には御老体の オバァおばさまが住んでいます
この一年ほどから 一気にお見掛けしなくなったご近所のオバァおばさまです
その日は いまにも雨が降りそうな日でした
そんなことが気になりながら 変形労働出勤の時間になり
頭はシゴトのことでプチプチとストレスを感じながら家を出ました
そう云えば 救急車が止まったと思ってから小一時間したかしないかと思うころ
救急の担架に AEDと共に運び出されてゆく白髪まじりのひとがいた
急いでいたワタシの足は まるで心臓が止まってしまうかの様に次の一歩が出ず
5、6人の救命士さんが見えて おどろきました
3人の救命士さんが 担架と並歩で AEDを胸の横辺りに置いていた
それを目にした途端に ワタシの一歩が出なくなりました
顔は見えなかったけど 裏の オバァおばさまに間違いはなかった
最後に会ったのは思い出せないくらい 人が変わってしまった記憶しかない
その日オバァおばさまは そのまま天へ召されてしまいました
いままでお野菜や お花も沢山いただきました
家のお庭で 仁王立ちをしている姿を見たのが 本当の最後でした
あれからそんな急ピッチで どうかしてしまったのかと 驚くほかありません
オバァおばさまが ワタシとお喋りをしたそうにしていたのを知っています
ワタシは少し 忙しいフリをしてしまった事を 後悔しています
ワタシはひとが 4ンでしまうと ただの抜け殻とおもえなくて
いい年齢して 怖くて仕方ありません
でも それを誤魔化そうとワタシは子どもの頃から一人で話をし出します
フツーな声で 怖くなんか無いよって ホントは怖いけど黙ってるとこわいから
一週間 きもちは雨がシトシト降っていました
予報を外して ソラは晴天だったりでもありました
すこし わりと話せるくらい 怖く無くなりました
夜 暗くなってから コンビニに行くこともまだ出来ません
暗くなってから 家に帰ることも 誰か一緒に家の角を曲がってくれないかな
なんて 家へかえることも オドオドしてしまう変なワタシです
でも あるひクンが待っているから帰らなくては . . . 早く早く帰らなきゃ
と あるひは 怖がってなんかいませんが そゆことで ここまで辿り着きました
ヤレヤレですみません
こんな日も ある