川口柳橋氷川神社での奉納演奏無事に終了させていただきました
関係者各位ありがとうございました。
という事で
8.9.10月と鼓絆和太鼓奏者養成塾に於いては
「奉納演奏」の機会が多かった訳で
所謂、通常の演奏とどこが違うのかという質問も頂きました。
簡単に申しますと、奉納は「神振」とも申しまして
お布施であるとか祈祷で神に感謝、或いは神との交信といった
神道行事での儀式と申すよりは
我々が演奏の冒頭に口上するが如く
「かみにぎわい」
即ち神様に楽しんで頂くという事が第一義であります。
従いまして、聞いて頂くのは通常のいらっしゃったお客様といった対象ではなく
集う聴衆、演奏者、共に一つとなり、大いにその場を盛り上げ
神様に喜んで頂く事が大切な訳です。
演奏する場所が神社仏閣、或いはゆかりのある地域、ですので
どちらかというと厳粛、或いは厳かにと思いがちではありますが
先ほど申し上げたように
いらっしゃった方々も呑気に演奏に聞き入る暇は無い筈でww
我々が「かみにぎわい」と口上で申した時点で
演奏に参加する、大きな声で掛け声を掛ける、太鼓に近い物を探して打つ
或いは踊る、場合によっては手拍子をとるといった
積極的な参加が責務な訳でございます。
起源は天の岩戸のあたりでしょうか
勿論、前に神楽の起源の話もしましたように
直接、神との交信をサニワを通して図るといった宗教儀式に準じる演奏もございますし
太鼓の持つエンターテイメント性を中心に、或いはショウ、演奏会といった
演奏者の技術或いは派手な演出を楽しんで頂く場合もありますが
この場合は我々は「かみにぎわい」と口上する事はございませんし
そういった場合は皆様も聞き入る
あるいは身体を鼓音に委ねるといった事も許されますが
「かみにぎわい」は或る意味「無礼講で皆盛り上げてね、お願いよっ!よろしくね」.....
でございまして
その時点で全員参加責務といった趣もあるという事はご理解頂けましたでしょうか
ここらへんの違いは中々接する機会のそう多くない和太鼓の演奏ですので
理解も難しい処ではございますが
告知とかに「奉納」と付いた場合には
スタンバッテギンギン!或いは太鼓の演奏以上に私が盛り上げるといった気概
俺が此処の主役といった
あらゆる意味で「私も参加させて頂きます」の気持ちで望んで頂きたいと
願う次第であります。