母の育てている『カネノナルキ』花月の花が満開になりました。
パールピンクの淡く可憐な花の群れを
抱きしめたくなります。
お金といえば、
「自分の好きなことをすれば、お金が儲かる」という話をよく耳にします。
ではなぜ
自分の好きなことを仕事にしないのか。
好きなモノに没頭しないのか。
私の場合、
自分の好きなことをしないのは、
お金を稼ぐためです。
お金を稼ぐには、お勤めなど、仕事をしなければいけないので、自分の好きなことは二の次、三の次にせざるをえないのです。
ですが自分で納得して選択したことであっても、仕事をしていくにつれ、自分の中身が中心から削れていくというか、自分独自のものが毎日少しずつ風化していくような幻想に襲われます。
ふと気がつくと、体はすっかり空洞化してしまって、風に吹かれるままカラカラと音を立て舞っている。
私の人生、このまま終わって良いのか。
不安と焦燥が渦巻いて、時折、苦しくなります。
そんな想いを抱え、我慢して、仕事に向かっている自分の姿が、急にクローズアップされたようで、とても寂しい気持ちになりました。
もちろん才覚のある人なら、好きなことをお金が儲かる商売やビジネスモデルに変換できるのだろうけれど。
人生50年と言われ、
その領域に、足を踏み入れようとする年齢になり、これまでの生き方を振り返ると、今後は自分にしかできない仕事がしたいと思うようになりました。
しかも一生続けられ、収入も良い仕事。
それに今度こそは
自分の好きなことを仕事にしたいと強く思うようになりました。
年齢的に何かを新たに始めるのは、遅すぎると他人に言われかもしれませんが、もしこれが最後のチャンスなら確実に活かしたいのです。
そうは言っても、長い間「好きなこと」を封印してきたので、具体的に何に取り組みたいのか全く分かりませんでした。
途方にくれました。
まるで、宮崎 駿さんの「かおなし」のような心境で、茫然自失。自分が何者なのかも覚束なくなってしまったようでした。
そこで何冊か本を読みました。
自分の本当に好きなモノは何なのか、どうすればそれを探求できるのか。
毎日のように昼休みに行く本屋さんで
本田 健さんのワークブック
『大好きなことが人生にお金を連れてくる!』を見つけトライしました。
「大好きなことを見つける7つの質問」という項目があり、その中に「やりたいけど、やるのが怖いことは?」とう質問がありました。
私の答えは、株、作家。
小さい頃から魅力を感じ、ワクワクするほど大好きで、それでも何十年も封印せざるをえなかったモノでした。
そんなモノが、記憶の深層深部から転がり出てきて、大変な痛みと衝撃を受けました。
最初はとても受け入れられず、
恐ろしささえ感じ、数日間は震えていました。
しだいに飛び出して来たモノにも慣れ、それに沿った内容の本を読み始めることができました。
自分の好きなモノを発見し、それに一歩近づけたことで、空洞化した私の内側には、あのパールピンクの花のような満足した空気が満ちてきました。
満ちた空気はかすかにゆらぎ始めていて、次の行動へ向かう予感が花の香りのように立ち昇ってきます。
自分の好きなモノを発見できて本当によかったです。
好きなモノに向き合っていると、
自分の状態がすこぶる良くなり、その状態に合わせて周囲の環境が改善されると実感しました。
その結果、お金が自然と集まって来る場が形成されるのではないかと思いました。
私のお金のなる木には
清楚で可憐な花が咲く。
cocoroTsubu