鳥と花とお茶の日々

生きものが好きなココナナです
日々のこと、懐かしいこと、気ままにつぶやいています
覚書のようなものです

そして

2018年11月11日 | 日記
夫からの海外赴任の電話が現実だとして(たぶん現実)まず何をしたらいいのか?
混乱した心をひとりで抱えていられなくて、だからと言ってまだ親には言えない。
びっくりして悲しむに決まっているし「いつから!?どれくらい!?」と聞かれても、まだ私にもわからないのだし。

まず、いつも旅行の時に鳥を預かってくださる人に電話して相談した。
一番心配な鳥のことについて、何かいい案があるかもしれない。
連れて行けるか、飛行機に耐えられるか、違う環境で暮らしていけるか。
鳥の健康のことを考えたらやはり預けて行ったほうがいいのか。
預けるとしたら3年もの長い間、鳥も私もそれに耐えられるのか(T_T)などなど。

電話で話して少し頭が整理されてきた。
ペットを海外に連れて行くことについて検索したり、航空会社の対応を調べたりした。
うーーん。やっぱり連れて行くのは大変みたい。
ちょっとずつ気持ちに整理をつけて、鳥の幸せのことを考えるようにしなくては。
何より自分が一番悲しいのだけれど。


気持ちを切り替えて次にしたこと。
海外赴任した人たちのブログを探した。
それはたくさん出てきたけれど、みんな20代、30代の若い人たちばかりだった。
50代で急に…、なんて人は出てこない。

若い人が海外に行くと言うのは明るい感じがする。
もちろん子どもがいて教育のことや環境のことなど大変なことはいっぱいあるだろうけれど、それでも希望や未来を感じられる。
きっといい経験になる。
日本に残していく親もまだ若いだろう。
ちょっとうらやましい。

とは言っても、いろいろなブログは参考になった。
やること、考えることが見えてきた。


はじめ

2018年11月06日 | 日記
ことの始まりは、2018年10月5日(金)

明るい午後のこと、夫から電話があった。
降って湧いたような転勤話だった。
イギリスに行くって。
「こんな話があるんだけどいいかな?」って。
いいも悪いも、私が反対することではない。
「いいんじゃない?」と言ったら「よかったぁ。どうやって説得しようと思った!」と夫。
もうすっかり受ける気だったんだよね。

言葉も文化も違う外国に住むって、今までで一番大きな環境の変化だ。
50を過ぎてこんなことがあるなんて思ってもみなかった。
現実感がない。

まず一番に思ったのは、鳥たちはどうするの?ってことだった。
鳥たちももう初老の年頃だ。
今、離れて暮らすと、もしかしたら今生の別れになってしまうかもしれない。
何泊か旅行に行くときに預けるのとは違って、何か月単位で会えなくなる。
もし急に病気になっても駆けつけることができない。
いざと言うことも考えなくてはいけない。
考えたくはない。
そもそも私が鳥なしの生活に耐えられるのか?

次に、父と母のこと。
80を過ぎた両親、特に体が弱っている母を置いておくのが心配だ。
病院に付き添ったり、体調を気にかけて様子を見に行ったりできなくなる。
父もどんなにか心細いことか。
妹たちはどんなにか困ることか。

その次に、家のこと。
20年暮らしたこの家にはものがいっぱいで、人に貸すにも空けて置いていくにも大変なことだ。
庭の薔薇たちや、室内の観葉植物の世話はどうするの?

そして、言葉のこと。
英語は得意ではない。
もう英語はあきらめて、それでドイツ文学科に行ったり、フィンランド語を勉強したりしていたのに。
5年前から通い始めたフィンランド語教室も、やっと上級クラスまで行ったのだった。
この期に及んで、本気で英語を勉強し始めなくてはいけないなんて。

不安ばかりで始まった海外赴任のお話だった。