鳥と花とお茶の日々

生きものが好きなココナナです
日々のこと、懐かしいこと、気ままにつぶやいています
覚書のようなものです

古代メソポタミア料理

2022年06月29日 | グルメ
6月27日(月)
「北欧菓子の会」の友だちに誘われて、銀座に古代オリエント&ヨーロッパ料理をいただきに行った。
この会の人たちはみんな美味しいものや珍しい食べ物に敏感で、いろいろな情報をくれる。

予約時間に現地集合。
HPにある住所を頼りに、コリドー街のあたりかな?と歩いてみたけれどなかなか見つからず、さんざん歩いて1本外側?の細い道沿いにあるお店の入り口にやっとたどりついた。
なかなか味わいのある小路。



この「日々輝」はウイスキーバーで、主に日本の「響」推し♪
カウンターの向こうにはボトルキープされた響がネームプレートを提げて並んでいた。

さて、私たち5人がそろってお食事会の始まり。
まずは飲み物を訊かれ、私を入れた3人は、ノンアルコールのミンテ Μίνθη(古代ギリシア風ミントウォーター)を注文。
あとの2人は越後のビールを古代文字が刻まれたグラスで飲むことに。




お料理の一品目は、古代ギリシア ホメロス『イリアス』のキュケオーン

キュケオーンは古代ギリシアの神話などに登場する食べ物と飲み物の中間に位置する料理。
構成される食材は主に水、大麦、チーズもしくは香草を加え、混ぜ合わせて作られました。
今回はホメロス『イリアス』版のキュケオーンをご提供。
ワインにすりおろしたチーズと大麦粉を加えてキュカオー(混ぜ合わせ)します。
物語に登場する料理をご賞味あれ。
(紹介HPより)

アルコールを飛ばした赤ワインの香りと発酵した大麦の風味をまろやかに感じ、添えられたミントの葉がアクセントになっていた。
食べ物と飲み物の中間とは言え、お箸でいただけるほどの固さ。
見た目よりずっと満腹感を感じる食べ応えがあるお料理だった。

二品目は、古代ローマ カエサルに捧げるアスパラガスの卵とじ

ローマ帝国の基礎を作ったのが、ガイウス・ユリウス・カエサルでした。
カエサルのエピソードには食用ではない香油が振りかけられたアスパラガスを平然と食したものがあります。
これにはホストの面目をつぶさないという心遣いがあったようです。
そんな、カエサルにローマ帝国が誇るおいしいアスパラガス料理を捧げます。
古代ローマのレシピ集『アピキウスの料理帖』にある調理法で作られたアスパラガスの卵とじ料理です。
(紹介HPより)

一見、アスパラガスのスパニッシュオムレツ。
いただいてみても、やっぱり美味しいスパニッシュオムレツ(^^)
溶いた卵は最後に流し込むだけで、全体に混ぜ合わせないのが特徴だそう。
優しいお味だった。
これならカエサルも満足したことでしょう。

三品目は、古代メソポタミア 古代メソポタミアパン・クサープ

『ギルガメシュ叙事詩』第4の書板に登場するクサープ。
クサープとはアッカド語で「パンを割いた」という意。
ギルガメシュとエンキドゥがフンババ討伐へと香柏の森に向かい、約200km進んで休憩している描写に出てくるパンです。
携帯できる無発酵パン(平たいパン)として提供します。
(紹介HPより)

平たいしっかりした生地のパン。
古代メソポタミアで最も一般的に使われていた大麦を主体に、小麦やエンマ-小麦を使って作られる。
しみじみと穀物の味を感じられて、見た目のシンプルさ以上に楽しめるパンだった。
添えられたソースは、当時のレシピに忠実に、すりおろしたネギとニンニクに、バターと蜂蜜を混ぜ合わせたもの。
これをつけるとまるでパンケーキのようになる。

最後の四品目、古代メソポタミア 牛肉のオーブン焼き シュイールム



ギルガメシュと相対した天牛に想いを馳せて噛み締めたい牛肉のオーブン焼き。
焼き上げた牛肉を薄切りにして、塩をつけて食べてもおいしい。
ナイフで一口大にカットした後に、「追い塩」や赤ワインビネガーをつけて食べるならば、つけない時との差が感じられる一品。
(紹介HPより)

今回使われたのは国産牛のモモ肉だそう。
最初に、オーブンから出した丸のまま見せられた時にはみんなテンションが上がった。
お肉のかたまりってなんてワクワクするのでしょう♪
きっと古代の人はもっと盛り上がったはず。
そしてカットされネギのソテーの上に乗せられてひとり分ずつサーブされたお肉のなんて美味しそうなこと!
実際美味しかった。
しっかりかみしめていただいた。
この猛暑の夏、ボリュームあるお肉をいただいて、元気にのりきりましょう。

そんな話をし、古代に思いを馳せ、想像を巡らせたおしゃべりを楽しみながら、お食事会は終わった。
粘土板や壁画にレシピを残してくれた古代の人々ありがとう。
そして楽しいお話を聞かせてくださった日々輝のマスター、ありがとうございました。
次は美味しいウイスキーをいただきに行こうかな。




OLYMPUS PEN FT 1本目(追記あり)

2022年06月24日 | カメラ、写真
36枚撮りフィルムを1本撮り終えてキタムラに持って行った。
現像とデータ化(CDに保存)をお願いした。
1時間半後、受け取るとき「ちゃんと撮れているかな…」とつぶやくと「ちゃんと適正露出で撮れていますよ」とお店のお兄さんがインデックスプリントを見せてくれた。
「父の古いカメラ、このカメラで初めて撮ったんです」「OLYMPUS PEN!可愛いですよね。ぼくも好きですよ。まだまだ現役で使えるのでいっぱい撮ってくださいね」と笑ってくれた。

1枚目の写真はヨドバシでの試し撮り。
適当に設定した割にはきれいに写っていた。


そして町田駅付近の風景。
少し暗くて硬い感じ、ざらっとした粗さで昔の町の写真のよう。


夜の室内で撮ったお菓子(^^)
ピントがうまくいかなかったけれど、手振れに気をつけたら室内でもちゃんと撮れるかも。


オカメインコのココ。
首から上がぶれてしまった~。
シャッタースピードは1/60だったかな。

↑ここまでは勘で設定して撮っていた。

この後は、スマホの露出計アプリを参考にして露出設定。
外に出てみた。
まずは庭のアカンサスモリス。
ハチも写っていた(#^.^#)


雨上がりのご近所を散歩。










ご近所さんがワンちゃんのお散歩しているところに出会った。


翌日、朝からカメラを持ってお散歩。
庭のギボウシ。


ハチが来た♪


スモークツリー、紫陽花たち。










川沿いを歩いて、寺家ふるさと村へ。








これは、実はトンボを撮ったつもりなのです。
透き通った翅を写すのはむずかしいわ。




先ほどの田んぼのアオサギの写真もこの風景も、露出オーバー(^^;)
露出計アプリは、ちゃんと「もっと絞れ」と指示してくれていたのに暗くなるのが不安で絞り切れなかった。
まだ1本目で、どんなふうに撮れるかわからなかったしね。


帰り道のホタルブクロ。
ホタルブクロを見ると「大きい1年生と小さな2年生」を思い出す。


最後は巻き上げが空回りして、多重露出に。
でもこれはこれでいい感じ。


追記
使用したフィルムはFUJIFILMのSUPERIA PREMIUM 400 36枚撮り


シャッタースピードは1/500が最速で、今回のように明るい田んぼや空や川だとF16まで絞っても露出オーバーになることがあるかも。
今度はISO100や200のフィルムで撮ってみようかな。
と言いつつ、2本目も同じ400のフィルムをすでに入れてしまっている。
どんどん撮って慣れていこうと思ったのだけれど、ここのところの猛暑で外に出る気になれず…。


OLYMPUS PEN FT

2022年06月24日 | カメラ、写真

1月に亡くなった父はカメラが好きだった。
いくつもあるカメラは大切に防湿庫に保管してあった。
ほとんどがフィルムカメラで、その中から先日、OLYMPUS PEN FTを持ち帰った。
小さくて可愛くて、一眼レフより気軽に持ち出せそうだったから。


しかしOLYMPUS PEN FTは、こう見えて一眼レフだった。
撮れる写真はハーフサイズなので、36枚撮りのフィルムなら、倍の72枚撮れる経済的なカメラ。
中学や高校の修学旅行の時、父のカメラを貸してもらってそれが確かハーフだったのだけれど、これだったかしら?
あらためてネットで使い方のページや動画を見て研究。

機械式のカメラでフィルムを入れてその感度を合わせたら、撮りたいものに合わせてシャッタースピードと絞りを合わせ、ファインダーを覗いてピントを合わせる。
FTには露出計が内蔵されていて、ファインダーを覗いて見える数字とレンズを合わせると適正露出になるらしい。
露出計には電池が必要で、それは当然消耗しているだろうから、ヨドバシカメラに行って買うことに。

「父の古いカメラで露出計が動かないので、これに合う電池がほしいのですが」と見せた。
「互換性のある電池の在庫はありますが、開封すると返品できません。露出計が壊れているってことはないですか?」と訊かれた。
「いやー、きれいにしまってあったし大丈夫だと思います♪それに電池入れてみないとわからないし」

楽天的に答えて電池を買い、お店の人の前で入れ替えてカメラを覗いた。
すると、どんなに明るいところに向けても、シャッタースピードを遅くしても、絞りを開放しても、露出計の針は動かなかった。
やっぱり壊れていたか(^^;)
でも、露出計に頼らなくても、写真は撮れますよね、と私はその場で1回シャッターを切った。


ファインダーを覗くとこんなふうに見える。
ハーフサイズなので縦長に写る。
露出計が働いていたら左側の0から7の数字のところに針が動くはず。

その数字を、このレンズのリングの数字に合わせるようになっている。
リングの数字は通常のF値に対応していて、反対側には1.8から16までのF値が記されている。

0=F1.8、1=F2.8、2=F4、3=F5.6、4=F8、5=F11、6=F16 に対応している。
これがわかれば普通にマニュアルのカメラとして使えばOKね♪

中学の修学旅行に行く前、カメラを借りるにあたって、カメラのシャッタースピードと絞りの関係について父から講義を受けた。
暗い背景や逆光の時の露出補正のことや、フィルムのASA(今のISO)についても。
オートのカメラに慣れてからわざわざ設定することもなくなっていたこれらのことを思い出しつつ、とりあえず3日間で1本撮り切った。