コングレガシオン・ド・ノートルダムの花畑

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CNDエッセイ16       同窓会

2015年06月13日 | 日記


先日、私がかつて長年教えていた短大で、創立60周年の同窓会総会があり、私も招いていただいたので、喜んで出かけていきました。
この日は、60歳になった人たちの還暦と、70歳の人たちの古希の祝いを兼ねたものだったため、大きな会場の半分以上を高齢者の大群が占めていたのですが、それはそれは賑やかで、みんな自分の歳など忘れたようにはしゃいでいました。

こういう人たちを教えた教師ということで、私は挨拶を頼まれてマイクに立ちました。何だか、自分が絶滅危惧種のような気がしないでもありませんでした。でも、杜甫が「人生七十古来稀なり」と詠んだのは、今から1000年以上まえのこと。当時は本当に70歳は珍しい現象だったかも知れなくても、今日の70歳の女性たちは、壇上から見ると本当にまだまだ美しいと思いました。

60歳、70歳の卒業生たちは、それぞれ自分の家庭では、息子・娘や孫たちに囲まれて、貫録十分なのでしょうが、この日は学生時代の気分でキャーキャー騒いでいました。
そこに立って、私がしみじみと感じたことは、「神様は永遠」ということでした。それは、神様がずう~~っと何億年も生きておいでになる、ということではなくて、神様には時間の制限がなく、いつも「今!」なのです。ですから、神様からご覧になったら、何歳の私でも「今!」の姿でいることができるらしいのです。神様と私との関係は、いつも新鮮です。 

「○○さんは若い時はダメだった」とか、「××さんは立派だったけど、最後は認知症になった」などという、私たちのチマチマした判断は、神様には通用しません。永遠に「今!」神様に愛されている一人ひとりが、いつも抱かれているのです。

コングレガシオン・ド・ノートルダム修道会会員
シスター今泉ヒナ子





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