[1500mクラブ気象予報士試験タイムライン]
平成17年9月 - 台風の進路予想に漠然と感銘を受ける
平成17年10月 - おかやま国体閉会後、参考書を眺める
平成17年11月 - 「このくらいなら勉強したら取れるんじゃないか」と、うっかり暗黒面に足を踏み入れる
~平成18年3月 - 勉強の一環として地上天気図を描くプロセス
平成18年10月6日 - 第26回試験の不合格通知(学科合格)
平成19年1月28日 - 第27回試験を受験(今回は学科免除) ← 今ここ
気象予報士試験は、難しいか、難しくないか。
[難しい]
受験料が11,400円もかかるわりに合格しても取りたてて役に立つということはないから、軽い気持ちで受ける人はそう多くないと思う。さらにはこの方面に興味のある人ばかりが勉強して受けて、それでも合格率が5%くらいなのだから、そう簡単な試験ではない。
[難しくない]
なにも予報官に求められるほど専門的な知識や技能を試されるわけではない。学科試験は択一式、実技試験は記述式だが75分の中で数問(×2セット)の構成であり、1問あたり10分そこそこで解くような問題に難解な計算や高度の専門性があるはずはなく、まあ「解けて当たり前」というくらいで、難しいものではない。
「難しくはないが、簡単ではない」とどっちつかずの答えになってしまうのはこの双方の意見があるからで、一言で言って、難しくはないが、簡単ではない。司法試験とか税理士試験とかになったら純粋に「難しい」のだろうと思うんですけどね。宅地建物取引主任者資格試験とか(諸々の合格率など)、生活がかかっていそうですから、本気の度合いが違うことでしょう。
[今後の予定] *赤字は2月7日追記
2月6日頃2月7日 - 模範解答例の発表 ← 怖いので見ない予定3月6日3月9日 - 合格発表3月6日2月7日~ - 人生を見つめなおす
4月25日頃 - 東京堂出版「第27回試験模範解答と解説」刊行
しかしね、今回の実技試験。北半球平年偏差図が出たらまずい、と思いつつ、たぶん出ないだろうと想定して若干の不安を抱えながらもここは勉強していなかったわけですよ。そして運よく出なかったものの、実際にはもっと勉強していない(それどころか、見たこともない)土壌雨量指数図とか、なんかウィンドプロファイラ図から読んだ温度風ベクトルとかを変な円形の図上に落とせとか、そんなのが突然出てきたわけですよ。特に土壌雨量指数図のほうは、当てずっぽうでは到底埋まらない箇所でしてね。自分では「大失敗はしていない」とさっきまで思っていたものの、落ち着いて考えなおしてみたら、できているわけがなかった。この壁の高さは何だ。過去問題をベースにした参考書や問題集には載っていないわけですよ。もうどういう勉強をしたらいいのか分かりませんですよ。他の問題を取りこぼしていなければ大丈夫だけどそんなわけがなくて。「東京23区」のイメージはそう誤っていなかったので、このことで図を読み間違いはしなかったのですが。問題を見ていない人には何のことやら分からないでしょう。受けたのは全国に5千人。そこに知り合いが誰もいないのです。ここに書くよりほか、愚痴る相手がいないのです。
約6千人中、岡山県には約26人(1500mクラブ推定値。人口比からしたら少ないので、大都市圏に集中しているみたい)の気象予報士がいる。今回の受験者も県内に20人くらいはいていいと思うのに、いったいどこにいるんだろう…。とりあえず玉野市にはいない気がする。そしてみんなどんな勉強をしているのですか。
生涯学習のユーキャン。あの折込チラシで、やっぱり「気象予報士」のところを見てしまうわけですよ。そうしたら、顔写真入りで「喜びの声」みたいなのが載ってましてね。40代男性。資格のおかげで派遣の給料も上がり、さらに契約社員(格上らしい)になることができました、みたいなやつ。「それはないわ」と思ったけど、雇う側の気持ちとしては、夜な夜な居酒屋で愚痴るような人よりは、何かしらこう前向きな姿勢の見受けられる人に好感を持つのも、ない話ではない気がしてきた。そういう面では「気象予報士」は無駄にインパクトがある(無駄に、って)。
試験の[難しくない理由]に加わりますけれども、この実技試験というのは、「西高東低の気圧配置」とか「南岸低気圧」とか「寒冷渦」とか「台風」とかの決まりきった典型的なパターンから出題されて、出題の時点である程度解答の道筋が示されているようなところがあるのです。だからますます「できて当たり前」のような面があって、さらに、合格者にあたる5%程度の人は、初めて見るような問題でも卒のない答えを導き出せるのだろうなと思います。目立った特徴のない平素の天気図から何かを考察するのは、試験の勉強とは違う話。本当に好きなら別に資格の有無にかかわらず探求すればいいのでしょうけれども、少なくとも試験で問われる程度のことは理解しておかなければならないわけだから、まずはやっぱり試験ですよ。資格が何かの役に立つか立たないかはあくまでも取ったその人次第の話でありまして、はじめから「役に立たない」と決めてかかるのも失礼な話ではありましょうけれども、他の資格ほどは役に立たない。やっぱり言い切ってる。それでも、欲しいものなんです。
じわじわと泣ける、不合格の瞬間。全部読んだ。
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