『願い』
私は誰かと週に一回寝ている。血が出る事もあるが、気にしてはいられない。適当に場を和ましている。17才の冬だ。勉強はしない。ただ男と遊んでいればいい。20になったら、結婚を考えてもいい。そんな目標を待っている。
学校は退屈だ。煙草は禁煙した。酒も絶って久しい。禁断の二つのアイテムを捨てる事で、している時が唯一の娯楽になった。
――私は14才から付き合っている恋人がいた。とても好きで、ずっと中学時代は付き合えると思っていた。でも、半年で別れた。他に好きな女ができたようだ。私には
「綺麗だよ」
と言っていた。将来はかなりの美人になれると思うよ。そう言ってくれた。でも、可愛くてもてる相手を彼氏は選んだ。家に帰って、シャワーを浴びた。心の涙を洗い流してくれた。いつか恋愛するように願いを込めた。きっとそれが私にとって良い事。そう願う――
煙草を吸うように、また、なった。煙草屋の親友が、煙草を勧めてくれる。
「美味しいよ」
「ありがとう。バイト代は出ているの?」
「男とデートに行く費用ぐらいわね」
「煙草を止めていた時期もあったけど、18才になってまた吸い始めた」
「酒は?」
「多少」
私は、酒なんかよりも煙草が一番心地いい。自分に合っている気がする。
私は、男と寝ながら、ずっと若いままでいたいなと思った。ナンパされやすいし、イケメンが寄って来るからだ。遊びならイケメン。そして、20になったら、見合いをする。煙草屋の長男と結婚の話が来ている。サラリーマンをやっているらしい。煙草屋の親友が二人で暇な時に喋っていよう。こう誘い文句を掛けてきた。
煙草も好きだし、親友とも居られる。
「女遍歴どのくらいなの?」
「5人と付き合ったらしいよ。最長三年。性格も明るいから、悪くないと思うよ」
「そっか。それなら安心だね。やる事以外出来る事はあんまりないからさ。まあ、ルックスも良さそうだね」
「まあまあ。じゃない。煙草屋の実家のくせに煙草吸わないんだよ」
そんな事を煙草屋の中で喋っていた。きっと慣れている。
私は高校三年の秋で、一緒に通学する事になった。そして、20になったら、見合いをしたかった。でも、高卒ですぐに結婚してもいいやと思った。一夜で確かめて。
とにかく、高校卒業まで少しになった。男たちとは別れを言い放つ。携帯を変えた。もう遊ばなくなった。
私は二度目の付き合いはしてみようと思った。願いは叶う。
高校卒業した。そして、一年付き合って、この人なら愛せるな。そう思った。
プロポーズは高級な煙草と安そうな指輪だった。そして、晴れて結婚ができた。結婚式も挙げずに、夫婦になった。結婚届だけは出しておいた。高校卒業する日に。
そして、煙草屋の親友と、喋りながら商売をしている。
「よかった。一人じゃ淋しくてさ」
「これからは、淋しくないよ」
そうして、私たちは関係が深まり、いい職場に恵まれたと思った。
夫とは上手く行っている。人を愛した事がないから、戸惑っている。でも、好きになった。愛せるようになった。
デートはホテルだけだけど、ずっと満足している。毎週日曜日の夜に、愛し合う。永遠にはならない。ただやれるうちにやっとこうと思った。不倫はしない。それがポリシーだ。
そして、昔の彼氏は完全に思い出になった。涙も出ないし、よく今となっては思い出せない。ホテルで寝ている時、夫からこう言われた。
「妹をよろしくな」
「ええ」
そんな短い単語で想いを込めている。ずっと、このまま楽しい生活が続けばいいなと思った。
私は誰かと週に一回寝ている。血が出る事もあるが、気にしてはいられない。適当に場を和ましている。17才の冬だ。勉強はしない。ただ男と遊んでいればいい。20になったら、結婚を考えてもいい。そんな目標を待っている。
学校は退屈だ。煙草は禁煙した。酒も絶って久しい。禁断の二つのアイテムを捨てる事で、している時が唯一の娯楽になった。
――私は14才から付き合っている恋人がいた。とても好きで、ずっと中学時代は付き合えると思っていた。でも、半年で別れた。他に好きな女ができたようだ。私には
「綺麗だよ」
と言っていた。将来はかなりの美人になれると思うよ。そう言ってくれた。でも、可愛くてもてる相手を彼氏は選んだ。家に帰って、シャワーを浴びた。心の涙を洗い流してくれた。いつか恋愛するように願いを込めた。きっとそれが私にとって良い事。そう願う――
煙草を吸うように、また、なった。煙草屋の親友が、煙草を勧めてくれる。
「美味しいよ」
「ありがとう。バイト代は出ているの?」
「男とデートに行く費用ぐらいわね」
「煙草を止めていた時期もあったけど、18才になってまた吸い始めた」
「酒は?」
「多少」
私は、酒なんかよりも煙草が一番心地いい。自分に合っている気がする。
私は、男と寝ながら、ずっと若いままでいたいなと思った。ナンパされやすいし、イケメンが寄って来るからだ。遊びならイケメン。そして、20になったら、見合いをする。煙草屋の長男と結婚の話が来ている。サラリーマンをやっているらしい。煙草屋の親友が二人で暇な時に喋っていよう。こう誘い文句を掛けてきた。
煙草も好きだし、親友とも居られる。
「女遍歴どのくらいなの?」
「5人と付き合ったらしいよ。最長三年。性格も明るいから、悪くないと思うよ」
「そっか。それなら安心だね。やる事以外出来る事はあんまりないからさ。まあ、ルックスも良さそうだね」
「まあまあ。じゃない。煙草屋の実家のくせに煙草吸わないんだよ」
そんな事を煙草屋の中で喋っていた。きっと慣れている。
私は高校三年の秋で、一緒に通学する事になった。そして、20になったら、見合いをしたかった。でも、高卒ですぐに結婚してもいいやと思った。一夜で確かめて。
とにかく、高校卒業まで少しになった。男たちとは別れを言い放つ。携帯を変えた。もう遊ばなくなった。
私は二度目の付き合いはしてみようと思った。願いは叶う。
高校卒業した。そして、一年付き合って、この人なら愛せるな。そう思った。
プロポーズは高級な煙草と安そうな指輪だった。そして、晴れて結婚ができた。結婚式も挙げずに、夫婦になった。結婚届だけは出しておいた。高校卒業する日に。
そして、煙草屋の親友と、喋りながら商売をしている。
「よかった。一人じゃ淋しくてさ」
「これからは、淋しくないよ」
そうして、私たちは関係が深まり、いい職場に恵まれたと思った。
夫とは上手く行っている。人を愛した事がないから、戸惑っている。でも、好きになった。愛せるようになった。
デートはホテルだけだけど、ずっと満足している。毎週日曜日の夜に、愛し合う。永遠にはならない。ただやれるうちにやっとこうと思った。不倫はしない。それがポリシーだ。
そして、昔の彼氏は完全に思い出になった。涙も出ないし、よく今となっては思い出せない。ホテルで寝ている時、夫からこう言われた。
「妹をよろしくな」
「ええ」
そんな短い単語で想いを込めている。ずっと、このまま楽しい生活が続けばいいなと思った。