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映画「竜二」より

2011-01-02 | 

花の都にあこがれて 飛んできました一羽鳥

ちりめん三尺ぱらりと散って 花の都は大東京です

金羽銀羽のネオンの下で 男ばかりが華じゃない 女ばかりが華でもありません

そんな ねさまよう わたくしにも たった一人のガキがおりました

その娘とも今は無常に離れ離れ 一人さびしくメリケンアパート暮らしよ

今日も降ります ドスの雨

六尺足らずの五尺の体 刺せば監獄 刺されば地獄

ここにわたくしは力尽き引退を表明しますが ヤクザもんは永遠に不滅です

映画「竜二」より


竜二

2011-01-02 | クール・ジャパン

年末年始 繰り返し観て、泣きました!

 

竜二 

金子正次 (出演), 永島暎子 (出演), 川島透 (監督)

 

それなりに顔を知られたヤクザの竜二(金子正次)は、ある日妻子のためにカタギになる決心をする。しかし、マイホームの平穏な暮らしは、やはり彼にとって物足りなくて

   スターになることを夢見て本作の脚本を記し(鈴木明夫名義)、念願の映画初主演を果たしつつも、作品完成直後にガンでこの世を去った伝説の映画人・金子正次の熱意に満ちた秀作。ヤクザとマイホームという一見不似合いな世界のマッチングは当時じつに新鮮で、その後のマイホーム・ヤクザ映画の台頭を予感させるものがあった。

   萩原健一の熱唱する主題歌『ららばい』がいつまでも耳に焼き付き、安住した世界に入られない男の哀しみを浮き彫りにしていく。監督の川島透はこれがデビュー作で、続いて金子脚本をもとにした『チ・ン・ピ・ラ』を監督した。(的田也寸志)

 

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

夭折した映画人・金子正次が脚本と主演を務め、川島透の監督デビュー作となった異色のヤクザ映画。新宿のヤクザ・竜二は、足を洗って家族と平和な暮らしを始めるのだが