大変なマンガに出会ってしまいました。
ヨネダコウ「囀る鳥は羽ばたかない」です。
まー何て言うか、この作品は衝撃的でした。
一目惚れです。
何から何まで完璧に私の好みでございます。
初めて読んだ時からガッツリドップリはまってしまって
ズッポリはまったケツ穴状態(by矢代)から抜け出せずにおります。
ジャンルでいうとBLですが、これはBLだからおもしろいという作品ではないです。
男×男のエロはばっちりアリですよ。
でも私の苦手なBL臭(BLだってだけで内容がない、受けが女みたい)がない。
ただ、1巻冒頭の久我と影山(本編では脇役)の短編はかなりBLっぽい。
あそこは正直私は苦手なんだけど、まあ必要な展開ってことで。
まずは1巻の終わりまで読んでしまえば虜になること間違いなし。
特に1巻最後の短編「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」は傑作。
エロと暴力がOKなら絶対オススメ!!
ヨネダさんは「どうしても触れたくない」が有名ですが
どうも私は根っからのBL好きでないせいか、そこまでは嵌りませんでした。
泣けるしキュンキュンくるけど、「囀る」に出会った時のような衝撃はなかったなー。
なので「どうしても」がダメだった人にも「囀る」を読んでみて欲しいと思います。
現在単行本は3巻まで出ていて「ihr Hertz」で連載中。
4巻は9月末発売予定みたいです。
さて、作品について。
ある暴力団二次組織(たぶん)の若頭(No.2)矢代と新入り百目鬼(どうめき)のお話。
二人の過去、トラウマ、恋愛、内部抗争といろいろ濃い内容となっています。
そして「矛盾」というテーマがあります。
「囀る」は矢代というキャラクターがあっての作品。
読み進めるうちに矢代の魅力に引き込まれてしまいます。
優しくて強くて綺麗。
だけど下品で変態。
欲望に忠実でそれを一切恥じていない。
いっそ清々しいほどの変態エロっぷり。
それでいて恋愛に関しては純情乙女。
なのにちゃんと男で時にはキレッキレのヤクザ。
派手な絵柄じゃないのに矢代は綺麗に見える。
とことん汚いこともやっているのになぜか綺麗。
自分と境遇を受け入れた高潔さが滲み出ているのかもしれない。
「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」
受け入れるけれど屈しない、嘆くこともしない。
一方、百目鬼は天然ボケでインポ。
素直で可愛い、だけど危険!!
矢代を守りたい、優しくしたいのに自分の気持ちと体を抑えられない。
彼もまた矛盾を抱え込んでいます。
矢代はヤクザとして生きていることも
男を好きになってしまうことも認めたくない。
本当はままならない気持ちに苛まれているのに
それも見て見ぬふりをしてるんだと思う。
百目鬼はそこまで矢代のことをわかっているわけではないけれど
矢代を「優しくて強くて綺麗」と評するくらいには
本質が見えているんだと思うと救われる。
百目鬼!お願いだから矢代を幸せにしてやってーー!!
と叫ばずにはいられない。
百目鬼との関係の中で矢代は変わっていくんだろうか。
これまで受け入れるばかりだった生き方から
境遇に抗って幸せを手に入れて欲しい。
とりあえず、この二人がキスするまでは死ねない。マジで。
この作品、マンガを読んでいるのに流れる映像を見ているような気がしてきます。
最低限に抑えられたモノローグ。
代わりに雄弁な絵。
よって名場面だらけなのですが
中でも私が一番ガツーンとやられたのは単行本2巻の映画館のシーン。
深夜のエロ映画館なのに。
スクリーンでは女優がアンアン喘いでいるのに。
男二人なのに。
きれいで甘くて切ない。
単行本のカバーもたまらなく好きだ~
一巻は淫靡な雰囲気で矢代の色気があふれ出てる。
矢代という人物の一面を一枚の絵でここまで表現してしまうなんて。脱帽。
二巻はガラリと変わって、飄々とした矢代、それに必死でついていこうとする百目鬼
という関係性が夜の街の中に描かれていて、ヨネダさんのセンスに本当に感心してしまう
三巻は変わってきた矢代と百目鬼の力関係を表しているんだよね。
あくまで静かでシンプルな絵なのに、抑えられない気持ちや危ういバランスなんてものも感じさせる。
ああ~今から4巻のカバーが楽しみでならない!!
ヨネダコウ「囀る鳥は羽ばたかない」です。
まー何て言うか、この作品は衝撃的でした。
一目惚れです。
何から何まで完璧に私の好みでございます。
初めて読んだ時からガッツリドップリはまってしまって
ズッポリはまったケツ穴状態(by矢代)から抜け出せずにおります。
ジャンルでいうとBLですが、これはBLだからおもしろいという作品ではないです。
男×男のエロはばっちりアリですよ。
でも私の苦手なBL臭(BLだってだけで内容がない、受けが女みたい)がない。
ただ、1巻冒頭の久我と影山(本編では脇役)の短編はかなりBLっぽい。
あそこは正直私は苦手なんだけど、まあ必要な展開ってことで。
まずは1巻の終わりまで読んでしまえば虜になること間違いなし。
特に1巻最後の短編「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」は傑作。
エロと暴力がOKなら絶対オススメ!!
ヨネダさんは「どうしても触れたくない」が有名ですが
どうも私は根っからのBL好きでないせいか、そこまでは嵌りませんでした。
泣けるしキュンキュンくるけど、「囀る」に出会った時のような衝撃はなかったなー。
なので「どうしても」がダメだった人にも「囀る」を読んでみて欲しいと思います。
現在単行本は3巻まで出ていて「ihr Hertz」で連載中。
4巻は9月末発売予定みたいです。
さて、作品について。
ある暴力団二次組織(たぶん)の若頭(No.2)矢代と新入り百目鬼(どうめき)のお話。
二人の過去、トラウマ、恋愛、内部抗争といろいろ濃い内容となっています。
そして「矛盾」というテーマがあります。
「囀る」は矢代というキャラクターがあっての作品。
読み進めるうちに矢代の魅力に引き込まれてしまいます。
優しくて強くて綺麗。
だけど下品で変態。
欲望に忠実でそれを一切恥じていない。
いっそ清々しいほどの変態エロっぷり。
それでいて恋愛に関しては純情乙女。
なのにちゃんと男で時にはキレッキレのヤクザ。
派手な絵柄じゃないのに矢代は綺麗に見える。
とことん汚いこともやっているのになぜか綺麗。
自分と境遇を受け入れた高潔さが滲み出ているのかもしれない。
「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」
受け入れるけれど屈しない、嘆くこともしない。
一方、百目鬼は天然ボケでインポ。
素直で可愛い、だけど危険!!
矢代を守りたい、優しくしたいのに自分の気持ちと体を抑えられない。
彼もまた矛盾を抱え込んでいます。
矢代はヤクザとして生きていることも
男を好きになってしまうことも認めたくない。
本当はままならない気持ちに苛まれているのに
それも見て見ぬふりをしてるんだと思う。
百目鬼はそこまで矢代のことをわかっているわけではないけれど
矢代を「優しくて強くて綺麗」と評するくらいには
本質が見えているんだと思うと救われる。
百目鬼!お願いだから矢代を幸せにしてやってーー!!
と叫ばずにはいられない。
百目鬼との関係の中で矢代は変わっていくんだろうか。
これまで受け入れるばかりだった生き方から
境遇に抗って幸せを手に入れて欲しい。
とりあえず、この二人がキスするまでは死ねない。マジで。
この作品、マンガを読んでいるのに流れる映像を見ているような気がしてきます。
最低限に抑えられたモノローグ。
代わりに雄弁な絵。
よって名場面だらけなのですが
中でも私が一番ガツーンとやられたのは単行本2巻の映画館のシーン。
深夜のエロ映画館なのに。
スクリーンでは女優がアンアン喘いでいるのに。
男二人なのに。
きれいで甘くて切ない。
単行本のカバーもたまらなく好きだ~
一巻は淫靡な雰囲気で矢代の色気があふれ出てる。
矢代という人物の一面を一枚の絵でここまで表現してしまうなんて。脱帽。
二巻はガラリと変わって、飄々とした矢代、それに必死でついていこうとする百目鬼
という関係性が夜の街の中に描かれていて、ヨネダさんのセンスに本当に感心してしまう
三巻は変わってきた矢代と百目鬼の力関係を表しているんだよね。
あくまで静かでシンプルな絵なのに、抑えられない気持ちや危ういバランスなんてものも感じさせる。
ああ~今から4巻のカバーが楽しみでならない!!
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