先日お伝えした『ジャッリカットゥ 牛の怒り』(2019)に続き、もう1本インド映画の公開が決定しました。何と、ラジニカーントの新作『Darbar』(2020)で、邦題は『ダルバール 復讐人』となりました。「ダルバール」とは、イスラーム王朝時代の宮殿にあった王の謁見の間のことで、今回はラジニ演じる警察長官が王のごとく悪人たちを裁いていくのを「ダルバール」での裁きのようだ、ということで名付けられたのでは、と思います。まずは、映画のデータをどうぞ。
『ダルバール 復讐人』
2020/インド/タミル語/158分/PG15/原題:Darbar
監督:A.R.ムルガダース
主演:ラジニカーント、ナヤンターラ、ニヴェーダー・トーマス、ヨーギ・バーブ、スニール・シェッティー、プラティーク・バッバル、ナワーブ・シャー
配給:ツイン
※7月16日(金)より新宿ピカデリーほかにて2週間限定公開
凄腕の警察官アーディティヤ・アルナーチャラム(ラジニカーント)は、娘のヴァッリ(ニヴェーダー・トーマス)と助手(ヨーギ・バーブ)と共に、デリーからムンバイに赴任し、市の警察長官に就任します。もともとタミル・ナードゥ州出身のアーディティヤは、ムンバイにもタミル人の警官が多いことから、彼らと協力して犯罪者を取り締まっていきます。目下ムンバイには麻薬と売春がはびこっており、マハーラーシュトラ州の副大臣の娘も麻薬に取り込まれ、売人一味に誘拐されていました。この事件をきっかけに、アーディティヤは大規模な麻薬&売春撲滅作戦を展開、組織の元締めと目される若者アジャイ・マルホートラ(プラティーク・バッバル)を逮捕します。アジャイは暗黒街の大物ヴィノード・マルホートラ(ナワーブ・シャー)の息子で、父親の力を使い、卑怯にも替え玉を入獄させてタイに逃亡。そうとも知らず、アーディティヤは娘のヴァッリの婿捜しや、病院で出会った美女リリー(ナヤンターラ)へのアプローチをヴァッリと助手にけしかけられ、少々浮かれていました。しかし、そんな彼の心胆を寒からしめる出来事が発生、アーディティヤは怒りの余り、復讐に突っ走ることになります...。
『ダルバール 復讐人』7/16(金)より2週間限定ロードショー!
『ダルバール 復讐人』を見て驚かされるのは、ラジニが若い! 若すぎる!! ということで、後半に出てくる筋トレシーンを見ると、とっても68歳(撮影時。1950年12月12日生まれなので現在は70歳)とは思えません。本作がインドで公開されたのは昨年、2020年1月9日で、新型コロナウィルスの感染者が出始める前だったため(インドで初の感染者が出たのは同年1月30日、ロックダウンが始まったのは3月24日)、タミル地方の収穫祭ポンガルの時期の大ヒットとなり、インド映画年間興行収入第4位にランクインしました。『ダルバール 復讐人』の見どころはほかにも、『チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター』(2005)以来のナヤンターラとの本格共演、今、売り出し中の女優ニヴェーダー・トーマスの名演技、アフロヘアのコメディアン、ヨーギ・バーブの達者なコメディ・リリーフ等々、たくさんあります。ヒンディー語映画でアクションとコメディ両方の人気者だったスニール・シェッティーが後半に登場するのも話題ですが、どんな役なのかはご覧になってのお楽しみ、です。公開までまだ時間がありますので、あと2、3回ご紹介したいと思いますが、まずは第一報ということで。
P.S.ブログ読者の皆さんのために、ナイショで主役の4人の魅力が光るソング&ダンスシーンを付けておきましょう。ナヤンターラは成熟した大人の色気がステキだし、ニヴェーダー・トーマスは本当にかわいくて、これ1作でファンがどっと増えるに違いありません。ヨーギ・バーブにはすでにいっぱいファンがいることと思いますが、ラジニのチャーミングさには新たにファンになる人も出てくるかも。公開、楽しみにしていて下さいね!
DARBAR (Tamil) - Tharam Maara Single (Video Song) | Rajinikanth | AR Murugadoss | Anirudh